ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

454話 グレドの人探し。 2

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 ああ、やっぱりそうか前の町も、その前の町も皆何処も似たような金額だった。
 流石に大金貨1枚は高すぎて、一度に支払えない。

「そ、そうか、それは無理があるな。なら2週間ならどれくらいになる?」
「それなら……金貨3枚程度になるかと」

 そうか…それでも、金3貨枚……た、高いな。
 旦那から貰ってる金も、ソロソロ少なく成ってきてる。
 さて、どうするか……だが仕方ないこの町にいるのは確かな筈だ!2週間に掛けるか……。

「な、ならそれで頼みたい」

「でしたらお探しの人物のお名前と、特徴をお教えください」

「探してるのは、俺の妻と子供の三人を探してる。名前は……ローザ年は38に成ると思う。子供は息子が三人で、上から長男ラルフ15才、次男ルネル13才三男メルド12才だ。妻はこの町出身で、確か……宿屋の出だったと思うんだが、宿屋の名前が分からない俺が忘れちまって」

「それでしたら直ぐに、見付かるのでは?」

「そうか?それなら良いんだがな」

「それならば、早速お支払頂けたらと。依頼は今日の夕方には、ボードに張り出せますから。ところで、貴方のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

「あっああ、俺の名前はグレド。元料理人で、店の名は【晴れの日】という店を出してた」

「……そうでしたか、料理人ですか……。では、お支払いですが頂く金額は、金貨3枚となります。依頼日数が、2週間ですね。その内訳は手数料、依頼料、情報提供者にお支払いする。と言うことになりますが、何か質問が御座いますか?」

「情報が、集まって俺に連絡先来るのは確かな情報だけか?ガセネタ掴まされて、動くのもしんどいんだが?」

「それはこちらで、調べますよ?高い報酬が支払って頂けますからね。そこはご安心下さい。それから、こちらの依頼のご連絡はどうしますか?どちらに?」

「それなんだが……安全な宿屋はないか?馬車も預かる様な宿屋が良いのだが?」

「それでしたら、貸家を一軒借りた方が早いかと」

「貸家か……2週間で、どれくらい掛かるんだ?」

「そうですねぇ……ギルドで管理してる家は……2週間でしたら……大銀貨3枚に銀貨6枚ですね」

 それはまた、高いなぁ……だが宿屋に泊まる寄りは安いのか?

「因みに、宿屋に泊まるといくらか分かるか?」

「宿に寄って違いますが、平均1泊……銀貨6枚程ですかね?ですから……2週間素泊まりで、大銀貨8枚に銀貨4枚ですかね?ですが、これはあくまでも目安ですが…」

 宿屋よりは安いか、それなら借りるか……。

「そこは、馬車も馬も停められるのか?」

「ええ、庭がありますし、1頭馬が入る厩舎がありますし。馬車も入る倉庫がありますね。ですが、家がだいぶ古いので…」

「ああ、それは構わない。なんなら馬車の中で暮らせるしな」

「……そうですか?それなら御案内しますか?」

「ああ、頼む。それなら全部でこれで良いかな?」

 といって 金貨を4枚出した。

「では、お釣りをご用意して参りますお待ち下さい。それからお渡ししましたら、お貸しする家を御案内しますので」

「ああ、宜しく頼む」

「では、お待ち下さい」

「ああ……」

 何か淡々と、事が進むが……スムーズ過ぎて怖ぇ~。
 良いのかな?でもここはギルドだしな……。
 まっ、こっちはギルド頼みだから信じるしかねえが……。
 ギルド職員を待つ間にそんなことを考える。
 すると扉が開き、職員が釣りとなにやら用紙を持ち現れた。

「お待たせ致しました。こちらが、お釣りになります。そしてこれが、依頼を出すために必要な契約書になります。失礼ですが…字は書けますか?」 

「ああ、書ける」

「でしたらこちらに目を通して頂いた後にこちらにお名前を書き入れて下さい」

「わ、分かった」

 グレドは契約書の内容を読み、そして自分の名前を書き入れた。

「これで良いか?」

 自分の名前を書き入れた契約書を職員に渡した。

「はい……ありがとうございます。それとはは別にこちらが2週間お貸ししする家の契約書です。お手数ですが、こちらもお読みに為り。お名前を書き入れて下さい」

「……お、おう」

 グレドはまた、書類に目を通して名前を書き入れ目の前の職員に書類を渡した。

「では、こちらがお客様のお控えに為ります。契約が終了するまでは保管していてください」

「分かった」

 書類を受け取ると鞄に仕舞った。

「それでは、家に御案内致しますが…案内する者が私とは別の者に為りますから、少し此方でお待ち下さい」

 
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