511 / 763
新たな町へ
454話 グレドの人探し。 2
しおりを挟むああ、やっぱりそうか前の町も、その前の町も皆何処も似たような金額だった。
流石に大金貨1枚は高すぎて、一度に支払えない。
「そ、そうか、それは無理があるな。なら2週間ならどれくらいになる?」
「それなら……金貨3枚程度になるかと」
そうか…それでも、金3貨枚……た、高いな。
旦那から貰ってる金も、ソロソロ少なく成ってきてる。
さて、どうするか……だが仕方ないこの町にいるのは確かな筈だ!2週間に掛けるか……。
「な、ならそれで頼みたい」
「でしたらお探しの人物のお名前と、特徴をお教えください」
「探してるのは、俺の妻と子供の三人を探してる。名前は……ローザ年は38に成ると思う。子供は息子が三人で、上から長男ラルフ15才、次男ルネル13才三男メルド12才だ。妻はこの町出身で、確か……宿屋の出だったと思うんだが、宿屋の名前が分からない俺が忘れちまって」
「それでしたら直ぐに、見付かるのでは?」
「そうか?それなら良いんだがな」
「それならば、早速お支払頂けたらと。依頼は今日の夕方には、ボードに張り出せますから。ところで、貴方のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「あっああ、俺の名前はグレド。元料理人で、店の名は【晴れの日】という店を出してた」
「……そうでしたか、料理人ですか……。では、お支払いですが頂く金額は、金貨3枚となります。依頼日数が、2週間ですね。その内訳は手数料、依頼料、情報提供者にお支払いする。と言うことになりますが、何か質問が御座いますか?」
「情報が、集まって俺に連絡先来るのは確かな情報だけか?ガセネタ掴まされて、動くのもしんどいんだが?」
「それはこちらで、調べますよ?高い報酬が支払って頂けますからね。そこはご安心下さい。それから、こちらの依頼のご連絡はどうしますか?どちらに?」
「それなんだが……安全な宿屋はないか?馬車も預かる様な宿屋が良いのだが?」
「それでしたら、貸家を一軒借りた方が早いかと」
「貸家か……2週間で、どれくらい掛かるんだ?」
「そうですねぇ……ギルドで管理してる家は……2週間でしたら……大銀貨3枚に銀貨6枚ですね」
それはまた、高いなぁ……だが宿屋に泊まる寄りは安いのか?
「因みに、宿屋に泊まるといくらか分かるか?」
「宿に寄って違いますが、平均1泊……銀貨6枚程ですかね?ですから……2週間素泊まりで、大銀貨8枚に銀貨4枚ですかね?ですが、これはあくまでも目安ですが…」
宿屋よりは安いか、それなら借りるか……。
「そこは、馬車も馬も停められるのか?」
「ええ、庭がありますし、1頭馬が入る厩舎がありますし。馬車も入る倉庫がありますね。ですが、家がだいぶ古いので…」
「ああ、それは構わない。なんなら馬車の中で暮らせるしな」
「……そうですか?それなら御案内しますか?」
「ああ、頼む。それなら全部でこれで良いかな?」
といって 金貨を4枚出した。
「では、お釣りをご用意して参りますお待ち下さい。それからお渡ししましたら、お貸しする家を御案内しますので」
「ああ、宜しく頼む」
「では、お待ち下さい」
「ああ……」
何か淡々と、事が進むが……スムーズ過ぎて怖ぇ~。
良いのかな?でもここはギルドだしな……。
まっ、こっちはギルド頼みだから信じるしかねえが……。
ギルド職員を待つ間にそんなことを考える。
すると扉が開き、職員が釣りとなにやら用紙を持ち現れた。
「お待たせ致しました。こちらが、お釣りになります。そしてこれが、依頼を出すために必要な契約書になります。失礼ですが…字は書けますか?」
「ああ、書ける」
「でしたらこちらに目を通して頂いた後にこちらにお名前を書き入れて下さい」
「わ、分かった」
グレドは契約書の内容を読み、そして自分の名前を書き入れた。
「これで良いか?」
自分の名前を書き入れた契約書を職員に渡した。
「はい……ありがとうございます。それとはは別にこちらが2週間お貸ししする家の契約書です。お手数ですが、こちらもお読みに為り。お名前を書き入れて下さい」
「……お、おう」
グレドはまた、書類に目を通して名前を書き入れ目の前の職員に書類を渡した。
「では、こちらがお客様のお控えに為ります。契約が終了するまでは保管していてください」
「分かった」
書類を受け取ると鞄に仕舞った。
「それでは、家に御案内致しますが…案内する者が私とは別の者に為りますから、少し此方でお待ち下さい」
42
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
R・P・G ~女神に不死の身体にされたけど、使命が最低最悪なので全力で拒否して俺が天下統一します~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の現地調査のために訪れた山の中で異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた凛人。しかしその世界は、欲と争いにまみれた戦乱の世だった。
凛人はその惑星の化身となり、星の防人として、人間から不死の絶対的な存在へとクラスチェンジを果たす。
だが、不死となった代償として女神から与えられた使命はとんでもないものであった……
同じく地球から勇者として転生した異国の者たちも巻き込み、女神の使命を「絶対拒否」し続ける凛人の人生は、果たして!?
一見頼りない、ただのおっさんだった男が織りなす最強一味の異世界治世ドラマ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる