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新たな町へ

495話 メイドの報復?

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 それから…食事を終わらせた午後にグレドの子供ラルフ君に、剣術と魔法をカナルとカシュー達と教えて居ると地下の練習場にニングスが顔を出した。

 どうしたん?

「旦那様…」

「なに?」

「警備騎士団の隊長様と、騎士達数人とボエナが屋敷の前に来て居ります」

「は?騎士隊長?ってヒューグ隊長?それにボエナ!なんで?」 

「さぁそれは、伺えてませんが……」

 はぁ……大方無理やり屋敷を追い出された仕返しか。
 しかし、警備騎士団長様のお見えですかこれは困ったな……。
 あの女の記憶……直ぐに消去すれば良かったよ……。

 ってか!屋敷の事になんで隊長さんが出張ってくるのかなぁ……。

《再三あの方の申し出を断り続けましたから、今回の事を利用したのでは?》

『だって……嫌だよ?知らない女と婚約なんて!』

《まあ、そうですが……》

『それに、貴族に迫られても断れる気がしない……』

 取りあえず仕方ない屋敷に入れるか……。

 なにか?隠す……屋敷全体隠したいうぅぅ……。

「ニングス取りあえず、リビングにお通しして茶でも出してよ。それとボエナは……まあ、適当にしておいて。俺は着替えてから向かうから」

「承知しました」

「カナルとカシューは、このまま休憩入れつつ暫く訓練ね?ラルフ君はお兄さんの言うことを聞いてね?」

「はい!」

「だけどよ、旦那様…俺も」

「大丈夫だよ!モルマンと、ゲイルが居るしね?」

「カシュー、カナル頼むね?」

「「はい」」

 俺は一旦自室に戻りクリーンを掛けて身体を綺麗にして貴族にっぽい服に着替える。

 要はヒラヒラブブラウスにベストにスラックスと革靴スタイルだな。

 はぁ~心底面倒だよ。


 そして、笑顔を張り付けてリビングに入りヒューグ隊長に声を掛けた。

「ヒューグ隊長?こんなに騎士様達を連れて来られて?随分物騒ですがどうしましたか?それとお久しぶりですね?……(ニコリ)」

 隊長に微笑んだ。

「や、やぁ随分久しいね? すまないね?大勢で押し掛けてしまって。この女性がね詰所に泣いて駆け込んできたそうで、彼女が云うにはどうやら君から存在な扱いをされたと訴えててね」

「はぁ?それを確かめにですか……。それはご苦労様です。まあ、取りあえずお座り下さい?我が家のお茶美味しいですよ?」

「そ、そうなのかい?では失礼して……おお、これは旨い茶だな?何処の物かな?」

「ああそれは……」

「ち、ちょっとお茶の話をしに、ここに来たのでは無いわよ!隊長様!この餓鬼が私を不当に解雇したのよ!捕まえて下さい!」

 お前……なに開き直って……タメ口聞いてるの?
 しかも俺を餓鬼とか、口悪いだろ!
 やっぱり猫を被ってたのか……。
 化けの皮が剥がれて……下品だなぁ~。

「と、彼女が言ってるのだが……本当かい?」

「ハハハ、馬鹿馬鹿しい。私はこの人に、給金をちゃんと支払ってましたよ?毎月金貨一枚をね。それの何処が、不当で存在なのでしょうか?逆に教えて下さい」

 すると騎士達がざわつく。
 なに?金額言った嵩だよ?

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