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新たな町へ
501話 未だ未完成!
しおりを挟むってことで、次の日朝食を終わらせると俺は隣の屋敷に結界と認識阻害を張り巡らせた。
それから屋敷と屋敷の間だにある、仕切りの壁をぶち壊して隣の敷地に侵入……ちっがぅ!足を踏み入れた。
だが…俺の両サイドに何故か、ゲイルとマイナの二人がピッタリく付いているのだが。
………君ら…なにかな?
君らが居ると俺はなにも出来ないのだけど?
「えっと…二人とも何で俺の側に居るのかな?」
「「それは、旦那様の魔法が見たいから!」」
そんな言葉を二人揃えて言うなよ……邪魔だ。
「ん~でも、君達仕事は?マイナ屋敷の掃除は?」
「そんなの!この前旦那様が、掃除要らずの魔法を屋敷に掛けたから。メイド要らず!ブイ」
「そ、そうだったねぇ~。でもゲイル君は午前中は門番の仕事があるでしょ!」
「むぅ……そうだった……仕方ない。なら行くか……」
なら行くって?仕方ない……なんで?
「はい!二人とも持ち場に戻れ!マイナ!馬の移動もあるから、取敢えず畑に居るベントンと合流しててよ」
「……むぅ……了解……」
マイナが返事をするとゲイルと二人で、それぞれの場所に向かってくれた。
ってか、マイナお前何が不服なの?
に、しても畑も馬小屋も直ぐ側にあるから……俺の魔法は、俺に付いて来なくでも遠目で見れるよ?ゲイルは兎も角な。
「さてさて、なら始めますかね」
壁は既に壊してるから……あとは此方の屋敷の建物を全て壊して更地にすればと地面に手を触れ【クリエイト、アースモールド】と念じれば……。
〔ドドドド……ッ〕と地響きを立てて屋敷と他の建物が消えてまっ更に整地された。
「はい!これで、まっ更な土地に大変身!」
お隣さんの土地も…見た目は狭いと思ったが、何も無いと敷地は広く見えるものだなぁ……。
おっと感心してる場合ではないな!あとは塀を家の塀と同じ形に替えてっと……。
壊した塀以外の塀を屋敷に囲ってある同じ型の塀にに造り替えてると、今度はケイトが話し掛けて来た。
「まぁ~ったく!旦那の魔法って…凄いんだねぇ……?なに?詠唱無しって……」
「ケイト、仕事は?」
「ああ、今は収穫の際中だけどね?ほら、トマト良い出来だろ?」
真っ赤なトマトを俺に見せて来るけど……トマトって夏の野菜だが?何で今出来てる?
「……なら戻れよ」
「だけど興味があるじゃないのさ!ねぇマイナ、ベントン?」
「あるある!」「あるすっ!」
むぅ……こいつら……。
「ってかベントン、マイナ!馬達を見ててよ。畑の仕事が終わってるなら!馬の面倒だよ。大きな音を馬達が聞けば騒ぐだろ?それに、新しく出来た土地……。あの向こうに、小屋を新しく建てるから。必要な物を移動出来るように纏めて置けよ!」
「は、はい!」
「了解!」
馬小屋を少し広めに作って、今有る馬小屋を壊して馬車を入れる倉庫を二代余裕で入れるくらい大きな倉庫に変えた。
それから屋敷の一階、洗濯場の壁を壊して渡り廊下を伸ばしてその先に三階建ての建物を作った。
建物以外の余った土地は、柵を楕円に囲って囲った地面の土を馴らして柔らかくした。
ここは、馬達の運動場かな?
雑草を生やせば放牧できるのかな?
………良くわからん。
まあ、ベントンが上手く世話をしてくれるかな?
午前中はここで作業を中断した。
午後からは、ニングスとグレドを連れて新しく出来た建物の中を造って行く。
「旦那様?」
「なに?カシュー」
「お隣の屋敷はもう壊したのですか?」
「壊したよ?なっケイト!」
「そ、そうだね……もう建物が出来てるねぇ……」
ケイト、遠い目をするなよ!
するとベントンが何故か楽しそうに話し始めた 。
なに……嬉しいのか?
「そうそう、馬小屋新しくなりました!それに馬を自由にさせる広い放牧場も出来ました!」
「そうなの!凄いんだよ」
「だけど新しく出来た建物は?旦那どうするんだい?」
「彼処は使用人達の寮だよ。一人一部屋使える様にするから、此方で二人部屋を使ってる人は、どっちかに移ってよ。まだ未完成で、完全に出来てないから内装は相談したいんだけどな?」
まっ、好きな方で暮らしてくれ。
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