ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

509話 庭師。

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 貴族のお坊っちゃんが騒いだので、少しバタバタしたけど部屋に入って来た男性に気付いたニングスが声を掛け席に誘導をした。

「お騒がせしました、そちらにお座り下さい」

「し、失礼します」

「では、名前と年齢と前職を教えて下さい」

「名前はガイン、年は45才前の仕事っうかよ!俺は職人で庭師をやってんだよ」

「その庭師の方が何故うちに?」 

「最近迄、屋敷で雇われてたんだが…クビに為っちまって」

「ほぅ……それは、どうしてか聞いても?」

「い、いやあのな…屋敷で作業中にな。貴族の餓鬼が悪戯をしてな。んで、色々あったんだよ!俺は悪くねぇのに人の所為にしやがって餓鬼がよ!」

 ふむ……あっ本当だ……この人割と苦労をしてるね。
 前の屋敷の主人きつい人だったんだねぇ。
 だけどうちに来るかな?

「おじさん!」

「ん?なんだ……?つうか、ここに何で子供が居るんだ?」

「それはね、俺が今回募集してる家の主だからだな」

「はぁ~?世の中の金持ちは色々居るもんだなぁ?」

「ハハハ、おじさん面白いね?所でさっ?」

「なんだ?」

「おじさん、住み込み希望なのかい?」

「おう!独り身だしな、仕事も無くなちまったしな」

「ふぅ~ん。なら庭師以外は何が出来るの?」

「庭師以外か?」

「そうそう」

「畑仕事も出きるが、草木の世話をする方が向いてる気がするな」

「そうなんだね?えっと名前は…ガインさんだったっけ?」

「ああ、ガインだ」

「うちには、まあまあ広い庭があるんだよ。庭木の世話を頼めるかな、うちで働けるかい?他に使用人が居て、その使用人の子供も居るけど子供は平気かな?」

「ふむ、使用人の、子供なんだろ?」

「そうだね、やんちゃではあるけど。悪戯はしないと思うよ?それに悪戯がバレてもそれを、人の所為にはしないと思うが?」

「な、なんでそれを?」

「言い方で分かるよ?それに貴族の屋敷で働いてたんでしょ?」

「そ、そんなもんか?坊は頭が良いんだな?」

「ぶっ!だ、旦那様……坊って!」

「カナル煩いよぉ?」

「す、すんません、したぁ~!」

「ふん、じゃガインさんはいつこれる?後で屋敷の場所をギルマスから聞いてよ」

「出来れば今日からお願いしたいんだが……?」

「そうなんだね?だったら暫く何処かで時間を潰しててよ?まだ面接続くんだよね」

「そうか、なら隣で待たせて貰うぜ?俺はよ」

「そう?なら次の人呼んでくれと、隣に居るギルマスに伝えてよ」

「了解だ!詳しい話しは後で聞かせてもらうぜ?坊っちゃん!」

「お、おう。だったら控え室で待っててよ」

 頼む坊っちゃんはやめてくれ!
 カシューもカナルも笑うな!肩が揺れてるぞ!

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