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新たな町へ
518話 化物扱いするんじゃねぇ! 改稿
しおりを挟む【ワープ】で移動してきた先は冒険者ギルドの2階以前ギルマスに借りて居た部屋に到着した。
「な、ななな!なんだここは何処だよ!あんたら化物かよ!」
「そ、そそそそうだぜ!こいつら化物だ!兄貴…こいつら絶対怪しいぜ!」
「だ、だよな…弟。俺ら化物に騙された!」
喧しいなこいつら……人を化物呼ばわりかよ!
だが…まあ良いか……。
「うるせぇ黙れ!カナル、カシューここでこいつら見張ってろ、俺はギルマス呼んでくる」
「り、了解です!(ここギルドか!)」
「分かりました!」
カシュー達に双子を見張ってるようにと言い、二人に任せてから部屋に残し、俺は直ぐにギルマスの執務室向かい扉をノックする。
【トントントン】
荒くノックをすれば直ぐに返事が返って来た。
ほっ……居たよ。
「誰だ!喧しい」
「ギルマス俺だよ」
「………アキヒコか?」
「そう!少し困り事がでてね?部屋から出て来てくれない?」
「……少し待て…………」
ほんの数秒待てば目の前の扉が開いて、不機嫌な顔をしてギルマスが顔を出して来た。
「んだよ、お前勝手によ!」
「悪いとは思ったんだけどね…ほら、昨日の面接で泣きついて来た冒険者居たろ?」
「………あぁ、あれか?それがどうした?」
「どうしたも……あれだけ泣きついた癖に、屋敷に入れたとたんに掌を返したんでね」
「はぁ~やっぱりそうなったか?んで二人は何処に?」
「前に借りてた部屋に押さえて貰ってるよ」
執務室に入らず、廊下でこそこそ小声でギルマスと話をする。
「そうか…部屋に行くぞ」
「頼む」
「ったく……面倒だな」
「いや、俺れだって毎度トラブル起こしたくはないぞ?」
ぶっぶっと、文句を暁彦に呟くギルマスが廊下を歩きカシュー達が居る部屋の中に入る。
「カシュー、カナル待たせたな」
「旦那様!良かった……こいつら煩くて」
「んで、そいつ達かぁ?アキヒコ」
「そう、そいつらだよ完全に契約違反!」
「全くお前ら双子は、毎回問題起こしやがって!」
「ギルマス!こいつら化物だ!」
「そうだ!化物なんてこの町に居たら危ねぇ!」
「誰が化物なんだ?」
「そ、そこに居る餓鬼だよ!」
こいつら……俺を餓鬼とまで言いやがった!巫山戯けんなよ!人を化物扱いするんじゃねぇ!
「お前ら!誰が……」
「カナル怒るな…、挑発に乗るなよ。面倒だからね」
「ですが旦那様……」
「まぁまぁ……大丈夫だよ……ククク」
「(こ、怖ぇぇ……顔が笑ってない)旦那様?」
「なにかな?カシュー?」
「い、いえ何でも」
「んで、どうすんの?俺の方はこいつら要らんぞ!只飯食いの厄介者だからな」
「……そうだな…仕事をすると言ってたからそれを信用して、お前に頼んでこれなら……冒険者資格は剥奪確定だな」
「な、何で冒険者資格剥奪なんだよ!俺ら何もしてないぞ!」
「剥奪ってなんだ? 兄貴?」
「お、お前は黙ってろ!ギルマス俺ら仕事はするって言ったぜ?」
「そうなのか?」
「あぁ、俺らは朝からの仕事は苦手だからよ!昼からの仕事ならするって」
「そんな奴は要らんよ、唯でなくても高い給料出すんだ、金に見合った仕事はさせるぞ?それは昨日の話しでもしたよな?そしたらお前らなんて言ったかな?」
「何でもします!ちゃんと働きます!でしたかね?」
「そうでしたね…旦那様に泣きついていたぜ?」
「だよな!それで何が昼間の数時間しか働きたくないだ!世の中舐めんなよ!」
「う、うるせぇ!化物!」
「なにが化けもんだ!ランクが高けりゃある程度の魔法は使えんだよ!アキヒコこいつら預かる。地下の牢にぶちこんでから、町を追放するがそれでいいか?」
おや?ギルマスが切れた?何でまた……。
まあ、楽で良いけどね。
「……いや、今回は契約違反だからな奴隷に落ちて貰う」
「………そうか……だがよ!(まあ、落とし処はそこになるか。だがなぁ~一応は庇う素振りも、見せないと為らんか?)」
「こいつら、他で借金もしてるらしいからな。借金位自分で返したいだろからな」
「な、何でそれを!」
「教えるかよバ~カ!崩が!」
あ~本当に係わりたくなかったのに、こいつら許すまじ!
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