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新たな町へ
561話 カナルの部屋
しおりを挟むそれから………。
マイナ以外の全員が風呂から上がって来るが…。
カシューが、慌てて俺の所にやってくる。
なに?どうしたん?
「旦那様!」
「なに?」
「アンクや、トランの着替えは?」
「あっ!そうだったね…。なら…………これで着れるかな?トラン…まあ、今回はこれで着替えて」
「了解です!」
着替えを渡すとカシューは、バタバタと走って風呂場に戻って行った…。なんか………すまんでした。
でも、カシューそんなに慌てなくても良いのでは?
未だそんなに寒くないよ?
そうして暫く待てば、再び全員で談話室に戻って来てくれたのでまた少しお話しを……。
「ケイルス君」
「はい」
「二人に、全員自己紹介出来たの?」
「ええ、子どもたちも少しですが、打ち解けたとは思います。浴槽で楽しそうに泳いでましたからね。あっ!ちゃんと注意はしましたよ?」
ほほぅ…それは……良好でいいのか?
泳ぐなら、プールあるよ でもケモミミに水は入らん?
それとしっぽどうしてんのかね?
《子供用のプールが必要です。大人用は足が着かないですからね!危ないですよ?》
『んなん、知ってますよぉーー』
「なら良かったよ?でも泳ぐな!危険だ。それは徹底的してね?じゃ後は、夕飯まで皆は自由にしててくれよ」
「はい…心得てます」
「うん。それから、グレドとタウルスは夕食の準備ね」
「了解ですよ。ラルフお前はどうする?」
「僕も手伝う」
「なら、いくか…」
「マイナ?」
「なあに?旦那様」
「……お前は?風呂」
「後で入るよ?」
「了解。それとカナル!お前の部屋の改造が未だなんだ」
「へっ?終わってないの?旦那様」
「そう、勝手に入るのも気が引けたからね」
「…なら今からですか?」
「そうなるね。駄目か?」
「いえ、全然構いません」
「なら全員一旦解散!で、カナルは部屋を教えてくれよ」
「分かりました、こっちです。ほらトランもいくぞ」
「うん!」
おや?風呂で仲良く為ったか?
それは良いねぇ…。
アンクは、ヘンリルが部屋につれていってくれたし…ってか、説明してねぇな!
「ヘンリ………」
「うおーーーー」
あっちゃ~声かけるのが遅かったか……。
「な、なに?今の誰よ!」
「ケイト…多分ヘンリルだよ。ヘンリルの部屋ね、旦那様が改造した」
「ふ、ふぅ~ん。なら驚くのも仕方ないね…。どれ?どんな風に変わったのか見に行く」
と、ケイトさん……。
「マイナが、あっちに行くなら任せるか。さてカナルくん!部屋に案内してくれ。そして、部屋の私物を出してくれよ。直ぐに終わるから」
「り、了解です……」
なに?不安な顔をしてさぁ~お前信用してないのか?
カナルの部屋に入り一旦家具を撤去する。
そうして……作るのやはりロフトだが……階段でロフトを上がるようにした。
梯子は危ない気がするからね。
階段部分を、引出しにして収納出きる様にして、ロフト部分には衣類が仕舞えるタンスを置く。
それから、ローベッドと几を置いて終わり。
後は……ロフトの天井に、魔道具のランプを吊るして置いた。寝具も忘れずに置いたぞ!
壁にスイッチ着けてON/OFF出来るようにした。
まあこれは、どの部屋も一緒だから…慣れてくれ。
最後の仕上げに、カナルのベッドを元の場所に戻し、クローゼットはトランの分と二台並べて置く。
机も元に戻して作業は終了!
あっ!着替えというか子供服のしっぽだせるやつって…どうするかな?
後で相談だなこれは。マイナ知ってるかな?
裁縫…あっアンクができるのか?
後で聞いてみよう。
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