ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

579話 貸してくれるのは良いんどけど… 改稿

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 まぁ、気を取り直して……。

 正直、パッとギルドに行ってカモメの宿に顔を出して町を出ようと思ってたんだけど…。

「パトリックさんの所に寄って、顔出して町を出る積もりだったから」

「ん、だよ冷てえなぁ」

「そうだぜ、俺らの所にも顔出せよぉ~お前冷たいよなぁ~!」

「っ、冷たくは……ないかと?それに流石に皆さんのお仕事のお邪魔では…ないかと」

「んなことたぁ~ねぇぜ!」

 と言われて背中を【バンバン】叩かれる。
 い、痛いんですけど……お願い力加減考えて下さい。

「い、痛いですってば!アルムさんてば!」

「そうだぞ!アルム。暁彦君は、お前の様な身体付きでは無いんだから。お前が力任せに叩いたら、身体が壊れるかも知れんだろ」

「んな馬鹿な……。はっ!失礼しました副隊長殿に隊長殿!」

 うお、いきなり立つな!ビックリしたなもう!
 それに、態度が変わったよ、まぁ隊長さんたちに逆らうなんて出来ないよな。

「……やぁ、暁彦君!久しぶりだ」

「ええ、お久しぶりですね?隊長殿もお元気そうですね。それと、隊副長殿もお元気でしたか」

「ええ、久しぶりですが…今日はどうしましたか?」

「どう、と云うことは無いのですが…カモメの宿が気になって。それと、ギルドにも行きたいなと」

「そうか、そうか!ギルドか、あそこはギルマスが変わったのでな、今までよりは良い環境になったと聞くぞ。それに商業ギルドもな」

「へ、へぇ…それなら行っても良いですかね?」

 ほうほう、それなら行けるね。

「ああ、なんなら騎士の1人を貸そうか?それならトラブルもそうそう起きんだろ?」

 そ、それは俺1人で行くとトラブルに巻き込まれると思ってかな?で、それを回避するためか…。
 ん~それは何気に酷くないか?でも、断れねぇから厄介だ。

「そ、それは、有難いですね?では、アルムさんをお借りできますか?」

「そ、そうか?なら貸そう!(提案して良かった…)」

「で、では、今から行っても良いですかね?」

「その前に茶でも飲んで行かないかな。君は1年近く町を離れてなにをしていたのだ?是非聞きたい物だ」

「そ、そんなに大したことはしてませんよ。アハハ!」

 やべぇ~。
 あちこち回って最終的に、隣の国で家持ったなんて言ったら……何を言われるやら。
 そもそも国同士で仲が悪いんだったよね?
 それなら騎士たちはどうなのかな?

 でも国同士の事なんざさっぱりはわらんがな!

「ええっと各地を色々と……」

「っとその前に!暁彦料理を料理長に教えてやってくれよ」

 割って入って来たのはまた、知らない騎士さん…正直この騎士さんがウザイ!

「ええ!俺がですか?今更何を」

「あの…私はその……」

「ほ、ほら、料理長さんがビックリしてますし。俺に教えてくれなんて思ってはないのでは?」

「い、いえ、違うんです。私は貴方の料理に近付けようと努力はしてるのです!」

「ええ、あれで努力かよ?料理長!」

「それは、酷い、俺だって努力はしてる!」

「「「「嘘だろ!」前より糞まず」だな」前のが良かった、元に戻せ!」

 料理長が他の騎士たちに攻められてるのは、なんだろうか?俺関係ないよな……。
 すまん俺はここで消えて良いかな…流石に居たたまれない。

「す、すみません……俺はどうすれば?それに俺は用があるのですが」

「おっ、そうだったね。為らばアルムを貸すから用を済ませて来れば良いぞ!それに領主様にも連絡をしておかないと為らんしな!」

「な、何で領主様に連絡するんですか!止めて下さいよぉ~大袈裟過ぎますってば」

 話が大きく為ってるのは何でかな。

「と、取りあえず、ギルドに行きたいです!それと、パトリックさんの所にも!」

「お、おう。なら案内してやってくれ、アルム頼んだ」

「了解しました!暁彦いくぞぉ~」


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