ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

624話 サブマスに会ってないよね?

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 屋敷の門を出て歩いて商人ギルドまで歩くが…結構遠いぜ……忘れてた。

「くッそ遠い…馬車で来れば良かった」

 文句は言うものの黙々と歩き商人ギルドに到着した。

「はぁ疲れた……」

 おっと、早速中に入ろう。
 えっと……ギルマス居るかな?

 ギルドの扉を、開いて受付カウンターの前に近づいてカウンターに座る男性……ちっお姉さんが良かったのに。

 ちっ!期待したのに。
 仕方ない…男性に声を掛けるか。

「すみません、ギルドマスターに呼ばれて来たのですが、ギルマスは居ます?」

「呼ばれて? 君をギルマスが?済まないがギルドカード見せて貰えるかな」

「ああ、これでいいですか?」

 面倒だからチャッチャッとカードを出す。
 無駄に揉めるのもゴメンだしな。

 兎に角、ギルドカードを出して男性職員さんに確認して貰わない事にはどうにも為らんしな。

「……確認しますから少しお待ち下さい」

 男性職員は無愛想にカウンターから離れてどこかに消えた……要は事務所に引っ込んだ感じだな。

 ……………そして、待つことニ~三分。
 青い顔した男性職員さんがギルマスと共に俺の側に来たよ。
 なんか男性職員さん…疲れてるが?
 なにしたのギルマス?
 あんたら、ほんのニ~三分の間になにしてきたの?

「やぁ待ってたよ暁彦君!君やっと来てくれたね。さあ、私の執務室に行こうじゃないか!おい、君、私の部屋にお茶持って来て」

「は、はい。畏まりました」

 男性職員さん、急いで奥に引っ込んで行った。
 なんか……お気の毒様です。俺が言うのは変だが……頑張れ!

「さぁ暁彦殿!行くぞ」

 カウンターからギルマスがでてくると、俺の腕を掴んで引っ張り二階へ連れて行かれてソファーにポイッとされた。
早!

「さぁ暁彦君、私と商売の話をしようじゃないか!」

「…………っ!」

 俺この人に会ってから一言も喋ってない。

「どうした? 暁彦君」

 首を傾げて俺を見るが………

「はぁ~先ずは、ギルマスこんにちは」

 俺、冷静にギルマスに挨拶。
 人間、挨拶は大事だよな。

《バカですね》

『五月蝿い』

「……こ、こんにちは?」

「…先日はお世話に為りましたね? その後石鹸や化粧はどうです?」

「…………ぷっ、ワハハハ!あ、暁彦君きみ。フフフ………」

「ギルマスにさん? 笑ってますが、貴女が失礼なのは、分かってます?」

「……わ、悪い悪い。私が礼を介したな、済まなかったよ」

 素直に俺に詫びて来るが…ギルマスさん貴女……分かってるのかな?

「……まったく、ギルマスさん貴女は……」

「…悪かったよ」

 き、気安過ぎる…俺はあんたの友達じゃねぇよ!

「仕方ないですね。俺も余り時間がないので、話を早く進めましょうか? で、俺に何の用です?」

 まあ受け取った手紙には、なんとなく書いてあったから分かっては居るけどな。

 それに俺の相談も乗って貰わないと為らないのだが……

 そういえば……サブマスって……俺会ってないな。
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