718 / 763
新たな町へ
653話 内密に。
しおりを挟むさてさて、改竄されたステータスを見て慌ててるギルマスさん。
どうするかなぁ~。
つか、俺いつの間に17になってた?いつだ?
てか、今何月だ!
つう話しだな。アハハ。
《今はもう、10月ですので。四ヶ月は経ってます》
『了解。月日が過ぎるのは早いな』
グレンとニングスが家族探しに行ってて、なんやかんや忙しかったし。ゴタゴタしてたし。ゴタゴタは続いてるしね。
まあ、それよりこっちだな。
この町のギルマスさん、俺のステータス見て固まって動かんし。
困ったぞ。
仕方ない、声掛けるか?
「あの、ギルマスさん?」
チョンチョンと肩を指で突っいて見る。すると、はっ……動いた。
「………は、は、はぁーーーーーー。こ、こ、これは! はっ、申し訳ありませんが!こ、此方へき、来てく、下さい!!」
ギルマスさん、周りをキョロキョロして、俺の腕を掴んで引っ張る。
ギルマスさん、いつの間にカウンターからでた?で、俺は何処に連れて行かれるんだろうか?
「えっと、なんで?」
ここで良いじゃんと、抵抗してみた。
「で、ですから、此方へどうぞ」
が、腕を掴まれてて痛いし。力強いな、おい!
なんかグイグイ来るな。顔が近いし。
「……分かった、分かったから。行くから腕を離してくれぇ~」
抵抗虚しく、俺はギルドマスターに腕を掴まれ、引き摺られるようにギルドの奥に連れて行かれたし。
この建物一階の平屋なんだよね。
二階建てではなくて。
で、連れてこられたのは多分ギルマスの執務室。
「さ、さぁ、ここにお座り下さい。貴方は神子様なのですね」
いきなりそこからか。
「神子……。ああ、ステータス…愛し子って出てました?」
シレット惚けて見たんだけど。
なんかなぁ~。
「え、ええ」
「まあ、気にしないで欲しいんだけど。俺は俺ですので」
「そ、そんな!」
いきなり椅子から立ち上がるな!そして興奮するなよ。落ち着けって。
「まあまあ、落ち着いて。で、俺のステータス見たなら仕方ないんで、済みませんが内緒にしてください」
「そ、それはもう!絶対漏らしません」
「お願いしますね?」
「は、はい!決して漏らしません。私だけの秘密に致します。何なら誓約書お作り致します」
「そう? だったら、そうして貰おうかな(保険は大事だしな)」
ん、誓約書って何処かで聞いたか?
「は、はい!少々お待ち下さい……」
待つこと数分。
「こ、これに私の名を署名しましたので、アキヒコ様は此方にご署名ください!」
なんとも簡単な誓約書だけどここが肝心。お互いの名前が入るからな。
「了解。此って、控えとか貰えるんだよね?」
「は、はい。同じ物を二部作っておりますので。此方にもご署名下さい」
二部渡されて納得。
「了解」かきかき。φ(..)
書類に目を通して、羽ペンで自分の名前をかきかき。だが、羽ペン書きずらし。かきかき。
そこで分かったこの町の名前。
ふんふん、この町の名前はエステマっうのか。
で、ギルマスの名前はケンドールね。
どうやら平民上がりのようだ。
さっきチラッと鑑定しちゃったけど。
この人、結構腕は立つんだね。
レベルも80とかだし。
ふぅぅ~ん性格は良さげ。
だけどなぁ~あの受付は……まぁ、今後付き合うなら考えるか。
つう事でサインは済んだ。
立ち寄っただけなのにこの有り様。
まあ、未だAランクだけど。
この成りだと疑われる。
「はい、出来た」
「お、お預かりします。一部はお持ち下さい」
「はぁ~い。では貰います。で、買取してくれるの?」
「ええ、勿論。勿論、買い取らさせて頂きます。どうぞ解体倉庫までご案内しますね」
「それは、良かった」
ふぅ~やっとだ。
102
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
R・P・G ~女神に不死の身体にされたけど、使命が最低最悪なので全力で拒否して俺が天下統一します~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の現地調査のために訪れた山の中で異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた凛人。しかしその世界は、欲と争いにまみれた戦乱の世だった。
凛人はその惑星の化身となり、星の防人として、人間から不死の絶対的な存在へとクラスチェンジを果たす。
だが、不死となった代償として女神から与えられた使命はとんでもないものであった……
同じく地球から勇者として転生した異国の者たちも巻き込み、女神の使命を「絶対拒否」し続ける凛人の人生は、果たして!?
一見頼りない、ただのおっさんだった男が織りなす最強一味の異世界治世ドラマ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる