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第6章 富士攻略編
116 トラブルに愛されるケント
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「くそ!!そろそろやばいぞ!!」
「うるさい!!黙って援護するの!!」
俺は、その声に聞き覚えがあった。
特に後から聞こえたヒステリックな声は、出来れば会いたくない人物の物だった。
「うぉりゃぁ~~~~!!」
そんな騒ぎのことなど気にすることもなく、大柄な男性が炎を纏った大剣を勢いよく振り下ろす。
地面にぶつかった瞬間、大爆発と共に激しい炎が周囲を焼いていく。
鎧らしい鎧を付けず、上半身はタンクトップ姿であった。
がっちりとした体躯の男性は、葬ったモンスターに目もくれずにかっと笑って見せていた。
笑顔から見える白い歯が、何とも言えない空気を醸し出していた。
「よそ見は禁止だ。」
「アブねぇ~だろ!!」
今度は大柄な男性が咄嗟にしゃがみ込むと、その頭上を掠めるように細身の剣が幾度も通り過ぎていく。
大柄の男性の後ろには、まだ息が有ったモンスターが襲い掛かってきていた。
突き刺されたモンスターは瞬時に凍結し、氷像と化していった。
「うむ。周囲に敵影は見られなんだ。戦闘終了でござる。」
「うわ出た、佐助さん……名前が一緒だからって何もなり切らなくても。」
戦闘区域の外からゆらりと空間が歪むと、二人の男性が姿を現した。
佐助と呼ばれた男性は、黒いシノビ装束を思わせる出で立ちで、〝ござる〟などという時代錯誤の言葉を使うほどなり切っている。
もう一人の男性は、その様子をどこか冷めた視線で見つめていた。
「お帰り、佐藤さん。敵影は無いのか?」
「うむ、視界に入った妖は拙者が処断したでござる。」
佐藤と呼ばれたもう一人の男性は、自分が答えようとしたことを先に佐助が答えた事に苛立っているようだった
「佐助さん……。そろそろ一辺しばき倒していいかい?」
「拙者に勝てると思うなど片腹痛いわ!!」
いきなりいがみ合い始めた二人を見つめる男女は、そのやり取りに唖然としていたのだった。
俺はその女性に見つかると面倒なので、そっとその場を立ち去ろうとした時だった。
「待つでござるよ、そこの御仁。逃げる必要はないでござる。」
まさかこの距離で索敵されるとは……完全に油断していた証拠だな。
俺は両手を上にあげて、降参のポーズをとりながらスキルを解除していく。
俺の姿をを見た男女は驚きを隠せなかった。
「中村さん!?」
「中村剣斗!?」
声を上げたのは、元パーティーメンバーの弓術士の遠藤 武志と『難攻不落の城壁』のメンバー、梁井 明日香だった。
そして不用意にも二人は、大声で俺の名前を呼んでしまった。
あまりの声の大きさに、佐藤と佐助は睨みを利かせる。
その視線にびくりと体を跳ねさせて、慌てて自分の口をふさぐ二人であった。
「およ?なんだ、二人はこいつと知り合いか?」
大柄の男が大剣を背負いなおしながら、近づいてきた。
大剣もかなりの重量物だろうに、全く気にする素振りもなく扱っていたことから、それ相応の力の持ち主なのは理解できた。
何か品定めをするかの視線を俺に向けると、ニヤリと笑みを浮かべていた。
「上条さん……。『難攻不落の城壁』になる前にメンバーだった方です。」
上条と呼ばれた大柄の男は何か引っかかりを覚えたようで、それ以上は何も話さなかった。
上条の後ろについてきていた、男性もまた手にしていた細身の剣を腰の鞘にしまいながら近づいて来た。
「上条。あまり敵を作らないでくれ。後始末をする身にもなってほしいものだ。」
「んあ?別にいいだろ?俺たち【氷炎の双牙】に勝てる探索者なんていやしねぇ~だろ?なぁ、鍵崎さんよ?」
俺は、その二人の態度を素直に称賛していた。
口先だけでは無く、きちんと実力でそれを証明しているのだから。
【氷炎の双牙】といえば、国内トップのパーティー。
そのパーティーの看板の二人だといえば、誰しもが納得してしまうほどだ。
「で、その〝追放された〟人物がここにいるんだ?使えなかったから追い出したんだろ?まぁ、お前らの見極めが甘かったって事だろうが……教えてくれねぇか?」
何かわからないけど、どうやら俺を警戒しているらしいね。
あたりを見渡した限りカイリ達は……いなさそうだな。
だったら長居は無用か。
さっさとここを引き上げよう。
そのためも面倒だけど状況説明と物資の引き渡しをしないとな。
「ほう?俺たちに救難要請が出ていると?」
「そう言う事です。で、物資を預かって来てるんで、それ持ってさっさと脱出してください。俺はこのままこのダンジョンで人探ししますんで。」
俺が面倒くさいという気持ちを隠すことなく答えると、インベントリから人数分の支援物資を取り出し、おいていく。
人数分の物資を出し終えると、上条たちに現状の説明した。
「と言うわけで、物資を持ってこのまま離脱してください。地上で救護班も待機してますから。」
俺はそう告げてその場から立ち去ろうとしたんだけど……
世の中そんなに簡単じゃないんだな……
「お待ちなさい!!どうしてあなたが……中村 剣斗がここにいるんです!!貴方はレベルが上がらないはずでしょう!?なのにどうして……!!」
明日香はヒステリックに騒ぎ立てていた。
ここがダンジョン内であることも忘れるくらいに取り乱して。
「少し黙れや嬢ちゃん……」
上条から発せられた威圧の乗った静止の言葉に、明日香はビクリと体を震わせる。
そして、自分が取り乱し騒ぎ立てていた事にようやく気がついたようだった。
上条からの強い威圧にヨロヨロと後ずさる明日香を、遠藤が心配そうに支えていた。
「すまねぇ~な。あんたらに何があったかは詮索しねぇ~よ。それよりもソロでココまで来れた事の方がよっぽど重要だ。どんな手品使ったんだ?」
少しおどけた様子の上条だったが、その眼は全く笑っていなかった。
むしろ警戒度を上げている、そう思わせるほどの鋭い目つきだった。
どうしたものかな……
『主~。この先に階段見つけたよぉ~。』
俺が対応を迷っていると、ラーが戻ってきたみたいだ。
どうやら下の階に向かうための階段を見つけてくれたらしい。
これでさらに先に進めるな。
ポヨンポヨンと緊張感のかけらもない擬音が似合いそうな雰囲気で、ラーが洞窟の陰から姿を現した。
相変わらずかわいいという表現がよく似合うよ。
「戦闘態勢!!」
剣崎がはすぐに我を取り戻し、声を上げる。
その声に反応をして剣崎たちが、戦闘態勢に移行した。
剣崎たちから発せられたプレッシャーは、常人であれは居竦む程のものであった。
「おかえり。早かったね。他の二人は?」
『周りのモンスターを倒してくるって。』
剣崎たちのプレッシャーなどどこ吹く風。
ラーは全く気にした様子は見られなかった。
上条はラーが全く気にした素振りを見せなかったことに、どうやらプライドが刺激されたようだった。
俺に向けた警戒心とは違い、ラーに向かって殺気を強くはなっていた。
「じゃあそういう事で。」
俺はこれ以上ここにいる意味もなくなったので、ラーと一緒に下の階へ向かうことにした。
「ちょっと待て!!なんでモンスターなんか連れてやがる!!」
上条は俺を睨みつけながら、自身の大剣をラーに向けた。
つまりそう言うことで良いのかな?
「返答次第ではそのモンスター共々討伐対象だ。」
低く腹に響き様な声で話し出す上条に、俺は辟易とした態度で大きくため息をついた。
ラーはこんな状況でも、ノンビリと俺がインベントリから取り出したおやつを食べていた。
さすがラー、君はこの先大物に慣れると思うよ。
「つまりあんたらは俺の敵ってことでいいんだよな?」
明日香は後日こう語っていた。
彼とパーティーを組まなくて正解だった。
私達の判断は間違っていなかったと。
顔を青ざめさせて震えながら……
「うるさい!!黙って援護するの!!」
俺は、その声に聞き覚えがあった。
特に後から聞こえたヒステリックな声は、出来れば会いたくない人物の物だった。
「うぉりゃぁ~~~~!!」
そんな騒ぎのことなど気にすることもなく、大柄な男性が炎を纏った大剣を勢いよく振り下ろす。
地面にぶつかった瞬間、大爆発と共に激しい炎が周囲を焼いていく。
鎧らしい鎧を付けず、上半身はタンクトップ姿であった。
がっちりとした体躯の男性は、葬ったモンスターに目もくれずにかっと笑って見せていた。
笑顔から見える白い歯が、何とも言えない空気を醸し出していた。
「よそ見は禁止だ。」
「アブねぇ~だろ!!」
今度は大柄な男性が咄嗟にしゃがみ込むと、その頭上を掠めるように細身の剣が幾度も通り過ぎていく。
大柄の男性の後ろには、まだ息が有ったモンスターが襲い掛かってきていた。
突き刺されたモンスターは瞬時に凍結し、氷像と化していった。
「うむ。周囲に敵影は見られなんだ。戦闘終了でござる。」
「うわ出た、佐助さん……名前が一緒だからって何もなり切らなくても。」
戦闘区域の外からゆらりと空間が歪むと、二人の男性が姿を現した。
佐助と呼ばれた男性は、黒いシノビ装束を思わせる出で立ちで、〝ござる〟などという時代錯誤の言葉を使うほどなり切っている。
もう一人の男性は、その様子をどこか冷めた視線で見つめていた。
「お帰り、佐藤さん。敵影は無いのか?」
「うむ、視界に入った妖は拙者が処断したでござる。」
佐藤と呼ばれたもう一人の男性は、自分が答えようとしたことを先に佐助が答えた事に苛立っているようだった
「佐助さん……。そろそろ一辺しばき倒していいかい?」
「拙者に勝てると思うなど片腹痛いわ!!」
いきなりいがみ合い始めた二人を見つめる男女は、そのやり取りに唖然としていたのだった。
俺はその女性に見つかると面倒なので、そっとその場を立ち去ろうとした時だった。
「待つでござるよ、そこの御仁。逃げる必要はないでござる。」
まさかこの距離で索敵されるとは……完全に油断していた証拠だな。
俺は両手を上にあげて、降参のポーズをとりながらスキルを解除していく。
俺の姿をを見た男女は驚きを隠せなかった。
「中村さん!?」
「中村剣斗!?」
声を上げたのは、元パーティーメンバーの弓術士の遠藤 武志と『難攻不落の城壁』のメンバー、梁井 明日香だった。
そして不用意にも二人は、大声で俺の名前を呼んでしまった。
あまりの声の大きさに、佐藤と佐助は睨みを利かせる。
その視線にびくりと体を跳ねさせて、慌てて自分の口をふさぐ二人であった。
「およ?なんだ、二人はこいつと知り合いか?」
大柄の男が大剣を背負いなおしながら、近づいてきた。
大剣もかなりの重量物だろうに、全く気にする素振りもなく扱っていたことから、それ相応の力の持ち主なのは理解できた。
何か品定めをするかの視線を俺に向けると、ニヤリと笑みを浮かべていた。
「上条さん……。『難攻不落の城壁』になる前にメンバーだった方です。」
上条と呼ばれた大柄の男は何か引っかかりを覚えたようで、それ以上は何も話さなかった。
上条の後ろについてきていた、男性もまた手にしていた細身の剣を腰の鞘にしまいながら近づいて来た。
「上条。あまり敵を作らないでくれ。後始末をする身にもなってほしいものだ。」
「んあ?別にいいだろ?俺たち【氷炎の双牙】に勝てる探索者なんていやしねぇ~だろ?なぁ、鍵崎さんよ?」
俺は、その二人の態度を素直に称賛していた。
口先だけでは無く、きちんと実力でそれを証明しているのだから。
【氷炎の双牙】といえば、国内トップのパーティー。
そのパーティーの看板の二人だといえば、誰しもが納得してしまうほどだ。
「で、その〝追放された〟人物がここにいるんだ?使えなかったから追い出したんだろ?まぁ、お前らの見極めが甘かったって事だろうが……教えてくれねぇか?」
何かわからないけど、どうやら俺を警戒しているらしいね。
あたりを見渡した限りカイリ達は……いなさそうだな。
だったら長居は無用か。
さっさとここを引き上げよう。
そのためも面倒だけど状況説明と物資の引き渡しをしないとな。
「ほう?俺たちに救難要請が出ていると?」
「そう言う事です。で、物資を預かって来てるんで、それ持ってさっさと脱出してください。俺はこのままこのダンジョンで人探ししますんで。」
俺が面倒くさいという気持ちを隠すことなく答えると、インベントリから人数分の支援物資を取り出し、おいていく。
人数分の物資を出し終えると、上条たちに現状の説明した。
「と言うわけで、物資を持ってこのまま離脱してください。地上で救護班も待機してますから。」
俺はそう告げてその場から立ち去ろうとしたんだけど……
世の中そんなに簡単じゃないんだな……
「お待ちなさい!!どうしてあなたが……中村 剣斗がここにいるんです!!貴方はレベルが上がらないはずでしょう!?なのにどうして……!!」
明日香はヒステリックに騒ぎ立てていた。
ここがダンジョン内であることも忘れるくらいに取り乱して。
「少し黙れや嬢ちゃん……」
上条から発せられた威圧の乗った静止の言葉に、明日香はビクリと体を震わせる。
そして、自分が取り乱し騒ぎ立てていた事にようやく気がついたようだった。
上条からの強い威圧にヨロヨロと後ずさる明日香を、遠藤が心配そうに支えていた。
「すまねぇ~な。あんたらに何があったかは詮索しねぇ~よ。それよりもソロでココまで来れた事の方がよっぽど重要だ。どんな手品使ったんだ?」
少しおどけた様子の上条だったが、その眼は全く笑っていなかった。
むしろ警戒度を上げている、そう思わせるほどの鋭い目つきだった。
どうしたものかな……
『主~。この先に階段見つけたよぉ~。』
俺が対応を迷っていると、ラーが戻ってきたみたいだ。
どうやら下の階に向かうための階段を見つけてくれたらしい。
これでさらに先に進めるな。
ポヨンポヨンと緊張感のかけらもない擬音が似合いそうな雰囲気で、ラーが洞窟の陰から姿を現した。
相変わらずかわいいという表現がよく似合うよ。
「戦闘態勢!!」
剣崎がはすぐに我を取り戻し、声を上げる。
その声に反応をして剣崎たちが、戦闘態勢に移行した。
剣崎たちから発せられたプレッシャーは、常人であれは居竦む程のものであった。
「おかえり。早かったね。他の二人は?」
『周りのモンスターを倒してくるって。』
剣崎たちのプレッシャーなどどこ吹く風。
ラーは全く気にした様子は見られなかった。
上条はラーが全く気にした素振りを見せなかったことに、どうやらプライドが刺激されたようだった。
俺に向けた警戒心とは違い、ラーに向かって殺気を強くはなっていた。
「じゃあそういう事で。」
俺はこれ以上ここにいる意味もなくなったので、ラーと一緒に下の階へ向かうことにした。
「ちょっと待て!!なんでモンスターなんか連れてやがる!!」
上条は俺を睨みつけながら、自身の大剣をラーに向けた。
つまりそう言うことで良いのかな?
「返答次第ではそのモンスター共々討伐対象だ。」
低く腹に響き様な声で話し出す上条に、俺は辟易とした態度で大きくため息をついた。
ラーはこんな状況でも、ノンビリと俺がインベントリから取り出したおやつを食べていた。
さすがラー、君はこの先大物に慣れると思うよ。
「つまりあんたらは俺の敵ってことでいいんだよな?」
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