15 / 45
第十五話 アムステリア帝国魔力大会2
しおりを挟む
「お疲れ様イツキ! 私、今日は長くなると思って、サンドウィッチを持ってきたの。どう、かな??」
リリーのほうを見ると、かわいらしい茶色い入れ物をもっている。何も持ってきていない俺に対しリリーはいつも用意がいい。おなかも空いたことだし、リリーの手作りサンドウィッチを食べない理由はない。
「ありがとう!! いただくよ!」そういうと
「実は私も腹が減るだろうと思ってな。弁当を作ってきたのだが、どうだ、食べないか?」
イリアは戦闘以外に無関心だと思っていたが、意外にも用意がいいらしい。部屋も綺麗に片付いているしギャップがあり少しドキッとする。そんなイリアを見るとそこには美味しそうな色とりどりのおかずが入っていた。とても美味しそうだ。これも食べないわけにはいかない。
俺はイリアの弁当も手に取り、食べていると、ユニ先生の姿がどこにも見当たらないことに気づいた。またどこかで油を売っているのだろうか。そう思いながら弁当を食べていると
「そういえば、イツキ。さっきユニ先生が言ってたのだけど、次の相手のミラニド学院は新設の学校だけど、とても手ごわいらしいわ。なんでも、ラムース大陸の優れた生徒と先生を編入させているらしいの」
「ラムース大陸の有力生徒か。どれほど強いかわからないが全力でがんばるよ!」
そういうとリリーは嬉しそうに微笑む。ラムース大陸の優れた生徒。実力は未知数だが、おそらくこの学院のA組ほどの実力だろう。だとすれば、今の俺の実力だと到底勝てるわけがない。なぜかリリーとイリアは俺の事を過大評価しているが、俺は強くはない。そのまま戦えば勝てないかもしれない。後で、D組の皆と作戦会議をしなければ。
俺はリリーとイリアと楽しく昼食を取り終えた後、作戦を立てるためにD組の皆を呼び集めた。
「聞いてくれ! 次に当たるアミニド学院は新設の学校だが、名門クラスの生徒が混じっているらしい。だから、少しでも確率を上げるために作戦をたてよう!」
俺がそういうと、頷いている生徒や疑っている生徒もいる。やはり、誰も俺の言葉など信じてくれないのかもしれないと思っていると
「もしそれが真実だとして、『らしい』ってその情報はどこから聞いたものなの」
俺の言葉を信じてくれているようだ。情報発信源がきになるらしいが、ここでユニ先生が情報源だと言ったら、ただでさえラムースの人間で信用がないのにややこしいことになってしまう。これを言うわけにはいかないだろう。
「それは言えないが――」
「それを言ったのはあたしだよ」
どこから現れたのだろうか。それとも元々ここにいたのか。一切気配を感じさせないユニ先生は俺の隣にいた。
「あたしはラムースの人間だから知っているんだ。ミラニド学院は皆も知っている通りミラニド信仰を持つ学校で、ラムースの民が絡んでいる。んで、ラムースの優れた学生を送り込んでいるわけ!!」
ユニ先生がそう明るくいう。だけど、ユニ先生の言葉を信じられない学生が大半なのか怪訝な表情をしている。A組の生徒以外、ユニ先生の素顔を知っている生徒は少ないないから無理もない。
作戦なしで戦うしかないのかと思っていると
「その情報が嘘か本当かどっちにしてもよぉ、作戦を立てないで戦うより立てたほうが勝つわけだろぉ。やる価値はあるぜぇ」
少しだるそうに、ポケットに手を突っ込ませながらナッツゥが言っていた。
ナッツゥは意外にも頭が切れるらしい。ナッツゥの言う通り、ここで作戦も立てず1 vs 1を行うよりずっと勝率が上がる。そう思って周りを見渡すと周りの生徒も頷いている。今がリリー達と考えた作戦を言うチャンスだろう。
「ナッツゥの言うとおりだ。作戦だが、2班に分けようと思っている。一班はラムースの生徒に、もう一つの班は他の生徒に」
「でもよぉ、人数配分はどうするんだぁ? ラムースの生徒がどれだけ混じっているかわからないだろぉ?」
さすがナッツゥだ。ナッツゥの言う通りラムースの生徒がどれほど混じっているか未知数だ。
「それについては、初めに俺が前に出て強者の衣を発動させ敵を扇動させ攻撃を俺に向けさせる。そうすれば、実力者がわかるはずだ。あとは、実力者に応じて分配しよう」
「なるほどよぉ。じゃあ、その作戦で行くことにしようぜぇ」
あれほど牙をむいていたナッツゥも今では俺の言うことを聞いてくれる。俺もどうやらD組の皆と仲良くなれたようだ。
「うんうん!! いい作戦じゃねーか!! さすがはイツキといったところか!! じゃあ、その作戦で決まりだな!」
俺たちは皆頷くとユニ先生は真剣な顔で
「もし危険って感じたらすぐに降参するんだ」
これほどまでに真剣な表情をしているユニ先生を俺は見たことがない。きっと優れた生徒はとてつもなく強いのだろう。気を抜いてかかったら、きっと大怪我を負うことになる。
俺たちは気を引き締めて、競技場に向かった。
「続いての試合は!! 名門アムステリア学院 vs 謎の新設校、ミラニド学院です!! 準備はいいですね! では、スタート!!」
司会者がそういうと、観客席からは大ブーイングが巻き起こっている。どうやら、アムステリアの人達はアミニド教が大嫌いらしい。そんなことを考えている場合ではなかった。俺はすぐさま強者の衣を発動させると扇動すべく皆より、前に出る。
前をみるとミラニド学院の生徒はこちら側に向かって走ってきていた。
「きけ!! ミラニド学院の生徒共!! お前らなんて名門アムステリア学院の俺一人で十分だ。さあ、皆まとめてかかってこい!!」
俺がそういうと、顔を赤くしながら走ってくるもの、冷静に俺に向かってくる者。反応は違うが俺を先につぶそうと詠唱しながら向かってくる。
これならば、ラムースの人間が炙りだせるだろう。そう思っていた。
いつの間にだろう。俺は空中を舞っていることに気づいた。青い髪をした男の黒い炎の技はなんだったのだろうか。魔力も高いが、見たこともない技だ。強者の衣はあれに耐えることができなかった。肩とふとももに激しい痛みを感じる。みると、血が流れているが、致命傷ではない。まだ戦えそうだ。
「名門って言ってたから、どれほど強い奴が相手なのかびくびくしてたけど、この程度かよ。呆れるぜ。これなら、逆に俺一人で大丈夫そうだな。全員でこいよ!! まとめて相手してやるよ」
そう青い髪をした短髪のツンツンヘアーの男が言っていた。まだ体は痛むがこれは好都合だ。青髪は強いが、他にここまで強い相手はいない。作戦通り動けばまだ勝機はある。俺はそう考えると、D組の皆に「ナッツゥと他3人はこっちに来てくれ!! 残りは他の生徒を頼む!」と伝えると、迅速にD組の皆は行動しいる。
「でよぉ、Aクラスほどの化け物はどうやって倒すんだぁ?」
確かにこの短髪はA組程の実力があるだろう。だが、1 vs 5なら勝機はある。
「俺とナッツゥが前衛をし、相手の攻撃を防ぐ。その間残りの3人はフリーで攻撃をしてくれ」
俺がそういうと、皆は頷きそれぞれの持ち場に向かっていた。
「話はおわったかー、じゃあ行くぜ! ニドの神々よ、俺に力を与えたまえ 闇刀!!、身体強化!!」
短髪はそういうと、サミーのように柄から禍々しい闇が覆う刀が出現しとてつもない速度でこちらに向かってくる。俺とナッツゥは青髪の攻撃を避けようとしたが、攻撃を喰らっていた。ナッツゥを見ると、直撃したらしい。これ以上戦えないだろう。
「この攻撃を受けても無傷とはなかなかやるじゃないか! 俺はミドの神々の加護を受けた、ニールだ。お前の名前はなんていうんだ?」
「イツキだ」
会話をしている間に後方の攻撃部隊がスピア30本、矢100本、砲撃20をニールに飛ばすが、ニールはそれをいとも簡単に盾を出現させガードしていた。
「せっかく、ちょっとはやる奴の名前を聞いていたのに、不意打ちとはね。ちょっくら、やっちゃいますか。 闇矢!」
ニールがそう詠唱すると、見たところ1000を超える黒い矢が後方の3人に直撃していた。なんという魔力と練度だろうか。
「もっと楽しみたかったが、時間もないからイツキもやっつけちゃうよ。ニドの神々よ、俺に力を与えたまえ! 闇光線!!」
ニールの周囲にある闇魔素が前方に集まっていき、巨大な禍々しいミラーの様になっていた。これが直撃すればまず間違いなく重症だ。だが、止める手段が今の俺にはない。
考えているうちに俺は直撃していた。全身が鉛のように重い。俺の体は傷だらけになっていた。立ち上がるだけで精一杯だ。これからどうするか考えたが、解はいくら探してもない。
いや、前に一度だけ天使が現れたことがある。あいつをもう一度出現させることができれば勝てるかもしれない。俺は目を瞑り全意識を光の魔素に集中させる。だが、いくら待ってもやつは現れる様子はない。
「くそ、ダメか!!」
「光よ!俺に力をかしてくれ! 光球!!」俺は光球を駄目で元々で詠唱する。光魔素が周囲に集まり球となっていく。が、まだこれでは十分な大きさはない。まだだ。もっと大きく。
「ほぉ、まだやるのか。潜在能力は一流だな。だが、終わりにして――」
意識が遠のく。突然周囲が光魔素に包まれたのは覚えているが、目の前にいる倒れた男は誰だ。ここはどこだろうか。
ああ、ダメだ。落ちる...... 俺は意識を失ってた。
リリーのほうを見ると、かわいらしい茶色い入れ物をもっている。何も持ってきていない俺に対しリリーはいつも用意がいい。おなかも空いたことだし、リリーの手作りサンドウィッチを食べない理由はない。
「ありがとう!! いただくよ!」そういうと
「実は私も腹が減るだろうと思ってな。弁当を作ってきたのだが、どうだ、食べないか?」
イリアは戦闘以外に無関心だと思っていたが、意外にも用意がいいらしい。部屋も綺麗に片付いているしギャップがあり少しドキッとする。そんなイリアを見るとそこには美味しそうな色とりどりのおかずが入っていた。とても美味しそうだ。これも食べないわけにはいかない。
俺はイリアの弁当も手に取り、食べていると、ユニ先生の姿がどこにも見当たらないことに気づいた。またどこかで油を売っているのだろうか。そう思いながら弁当を食べていると
「そういえば、イツキ。さっきユニ先生が言ってたのだけど、次の相手のミラニド学院は新設の学校だけど、とても手ごわいらしいわ。なんでも、ラムース大陸の優れた生徒と先生を編入させているらしいの」
「ラムース大陸の有力生徒か。どれほど強いかわからないが全力でがんばるよ!」
そういうとリリーは嬉しそうに微笑む。ラムース大陸の優れた生徒。実力は未知数だが、おそらくこの学院のA組ほどの実力だろう。だとすれば、今の俺の実力だと到底勝てるわけがない。なぜかリリーとイリアは俺の事を過大評価しているが、俺は強くはない。そのまま戦えば勝てないかもしれない。後で、D組の皆と作戦会議をしなければ。
俺はリリーとイリアと楽しく昼食を取り終えた後、作戦を立てるためにD組の皆を呼び集めた。
「聞いてくれ! 次に当たるアミニド学院は新設の学校だが、名門クラスの生徒が混じっているらしい。だから、少しでも確率を上げるために作戦をたてよう!」
俺がそういうと、頷いている生徒や疑っている生徒もいる。やはり、誰も俺の言葉など信じてくれないのかもしれないと思っていると
「もしそれが真実だとして、『らしい』ってその情報はどこから聞いたものなの」
俺の言葉を信じてくれているようだ。情報発信源がきになるらしいが、ここでユニ先生が情報源だと言ったら、ただでさえラムースの人間で信用がないのにややこしいことになってしまう。これを言うわけにはいかないだろう。
「それは言えないが――」
「それを言ったのはあたしだよ」
どこから現れたのだろうか。それとも元々ここにいたのか。一切気配を感じさせないユニ先生は俺の隣にいた。
「あたしはラムースの人間だから知っているんだ。ミラニド学院は皆も知っている通りミラニド信仰を持つ学校で、ラムースの民が絡んでいる。んで、ラムースの優れた学生を送り込んでいるわけ!!」
ユニ先生がそう明るくいう。だけど、ユニ先生の言葉を信じられない学生が大半なのか怪訝な表情をしている。A組の生徒以外、ユニ先生の素顔を知っている生徒は少ないないから無理もない。
作戦なしで戦うしかないのかと思っていると
「その情報が嘘か本当かどっちにしてもよぉ、作戦を立てないで戦うより立てたほうが勝つわけだろぉ。やる価値はあるぜぇ」
少しだるそうに、ポケットに手を突っ込ませながらナッツゥが言っていた。
ナッツゥは意外にも頭が切れるらしい。ナッツゥの言う通り、ここで作戦も立てず1 vs 1を行うよりずっと勝率が上がる。そう思って周りを見渡すと周りの生徒も頷いている。今がリリー達と考えた作戦を言うチャンスだろう。
「ナッツゥの言うとおりだ。作戦だが、2班に分けようと思っている。一班はラムースの生徒に、もう一つの班は他の生徒に」
「でもよぉ、人数配分はどうするんだぁ? ラムースの生徒がどれだけ混じっているかわからないだろぉ?」
さすがナッツゥだ。ナッツゥの言う通りラムースの生徒がどれほど混じっているか未知数だ。
「それについては、初めに俺が前に出て強者の衣を発動させ敵を扇動させ攻撃を俺に向けさせる。そうすれば、実力者がわかるはずだ。あとは、実力者に応じて分配しよう」
「なるほどよぉ。じゃあ、その作戦で行くことにしようぜぇ」
あれほど牙をむいていたナッツゥも今では俺の言うことを聞いてくれる。俺もどうやらD組の皆と仲良くなれたようだ。
「うんうん!! いい作戦じゃねーか!! さすがはイツキといったところか!! じゃあ、その作戦で決まりだな!」
俺たちは皆頷くとユニ先生は真剣な顔で
「もし危険って感じたらすぐに降参するんだ」
これほどまでに真剣な表情をしているユニ先生を俺は見たことがない。きっと優れた生徒はとてつもなく強いのだろう。気を抜いてかかったら、きっと大怪我を負うことになる。
俺たちは気を引き締めて、競技場に向かった。
「続いての試合は!! 名門アムステリア学院 vs 謎の新設校、ミラニド学院です!! 準備はいいですね! では、スタート!!」
司会者がそういうと、観客席からは大ブーイングが巻き起こっている。どうやら、アムステリアの人達はアミニド教が大嫌いらしい。そんなことを考えている場合ではなかった。俺はすぐさま強者の衣を発動させると扇動すべく皆より、前に出る。
前をみるとミラニド学院の生徒はこちら側に向かって走ってきていた。
「きけ!! ミラニド学院の生徒共!! お前らなんて名門アムステリア学院の俺一人で十分だ。さあ、皆まとめてかかってこい!!」
俺がそういうと、顔を赤くしながら走ってくるもの、冷静に俺に向かってくる者。反応は違うが俺を先につぶそうと詠唱しながら向かってくる。
これならば、ラムースの人間が炙りだせるだろう。そう思っていた。
いつの間にだろう。俺は空中を舞っていることに気づいた。青い髪をした男の黒い炎の技はなんだったのだろうか。魔力も高いが、見たこともない技だ。強者の衣はあれに耐えることができなかった。肩とふとももに激しい痛みを感じる。みると、血が流れているが、致命傷ではない。まだ戦えそうだ。
「名門って言ってたから、どれほど強い奴が相手なのかびくびくしてたけど、この程度かよ。呆れるぜ。これなら、逆に俺一人で大丈夫そうだな。全員でこいよ!! まとめて相手してやるよ」
そう青い髪をした短髪のツンツンヘアーの男が言っていた。まだ体は痛むがこれは好都合だ。青髪は強いが、他にここまで強い相手はいない。作戦通り動けばまだ勝機はある。俺はそう考えると、D組の皆に「ナッツゥと他3人はこっちに来てくれ!! 残りは他の生徒を頼む!」と伝えると、迅速にD組の皆は行動しいる。
「でよぉ、Aクラスほどの化け物はどうやって倒すんだぁ?」
確かにこの短髪はA組程の実力があるだろう。だが、1 vs 5なら勝機はある。
「俺とナッツゥが前衛をし、相手の攻撃を防ぐ。その間残りの3人はフリーで攻撃をしてくれ」
俺がそういうと、皆は頷きそれぞれの持ち場に向かっていた。
「話はおわったかー、じゃあ行くぜ! ニドの神々よ、俺に力を与えたまえ 闇刀!!、身体強化!!」
短髪はそういうと、サミーのように柄から禍々しい闇が覆う刀が出現しとてつもない速度でこちらに向かってくる。俺とナッツゥは青髪の攻撃を避けようとしたが、攻撃を喰らっていた。ナッツゥを見ると、直撃したらしい。これ以上戦えないだろう。
「この攻撃を受けても無傷とはなかなかやるじゃないか! 俺はミドの神々の加護を受けた、ニールだ。お前の名前はなんていうんだ?」
「イツキだ」
会話をしている間に後方の攻撃部隊がスピア30本、矢100本、砲撃20をニールに飛ばすが、ニールはそれをいとも簡単に盾を出現させガードしていた。
「せっかく、ちょっとはやる奴の名前を聞いていたのに、不意打ちとはね。ちょっくら、やっちゃいますか。 闇矢!」
ニールがそう詠唱すると、見たところ1000を超える黒い矢が後方の3人に直撃していた。なんという魔力と練度だろうか。
「もっと楽しみたかったが、時間もないからイツキもやっつけちゃうよ。ニドの神々よ、俺に力を与えたまえ! 闇光線!!」
ニールの周囲にある闇魔素が前方に集まっていき、巨大な禍々しいミラーの様になっていた。これが直撃すればまず間違いなく重症だ。だが、止める手段が今の俺にはない。
考えているうちに俺は直撃していた。全身が鉛のように重い。俺の体は傷だらけになっていた。立ち上がるだけで精一杯だ。これからどうするか考えたが、解はいくら探してもない。
いや、前に一度だけ天使が現れたことがある。あいつをもう一度出現させることができれば勝てるかもしれない。俺は目を瞑り全意識を光の魔素に集中させる。だが、いくら待ってもやつは現れる様子はない。
「くそ、ダメか!!」
「光よ!俺に力をかしてくれ! 光球!!」俺は光球を駄目で元々で詠唱する。光魔素が周囲に集まり球となっていく。が、まだこれでは十分な大きさはない。まだだ。もっと大きく。
「ほぉ、まだやるのか。潜在能力は一流だな。だが、終わりにして――」
意識が遠のく。突然周囲が光魔素に包まれたのは覚えているが、目の前にいる倒れた男は誰だ。ここはどこだろうか。
ああ、ダメだ。落ちる...... 俺は意識を失ってた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる