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過去からの招待状
3話
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冰自身も数ヶ月前までは『波濤』という源氏名で、この店の現役ホストとして不動のナンバーワンに君臨していた経緯である。その際に同僚として系列店舗から移動してきた『龍』こと氷川白夜と知り合い、紆余曲折を経て相思相愛の仲になったわけだ。今では生涯を共にしたいと思える程の、唯一無二の恋人である。
その氷川は香港マフィアの頭領を父に持ち、中国名を『周焔白龍』という、何とも現実離れした経歴の持ち主でもあった。前の代表であった粟津帝斗とも親友であり、彼がホストクラブをオープンする際には所有していた土地と建物を提供した仲でもある。つまり『xuanwu』は、元々は氷川の持ち物であったわけだ。その帝斗が実家の稼業を継ぐ為、代表を辞して冰に後継を託すことになった際に、氷川もオーナーとして経営に携わることになったのである。
当初は互いに源氏名で呼び合っていたのだが、恋仲になってからは『冰』と本名で呼ばれている。一方の冰自身は氷川のことを未だに源氏名である『龍』と呼んでいた。呼び慣れた名であるし、彼の字にも龍の字があるので、そのままきているのだ。
紫月らが面接に来た際にもちょうど氷川も来店していたのだが、彼はどうにも紫月の相方である遼二という男のことを気に入ったようで、今では遼二を秘書兼ボディガードとして連れて歩いているほどだった。
そんな故もあってか、氷川と冰の二人は、この若い恋人たちを気に掛けていたのである。
そんな紫月のとんでもない画像が、今、自身が握り締めているモバイルの中にある。これは夢などではない、現実なのだ。
画像の中の彼は、割合雑多な感じのソファの上で両腕を後ろ手に縛られ放置されていて、すぐ側には床へと放り出された上着が見える。かろうじてシャツは身につけているものの、ボタンは飛ばされ、見たところナイフかハサミのような物で切り裂かれたようにボロボロになっている。しかも、顔には張り手を食らったような内出血の赤黒い痕もあり、唇の端は切れて血が滲んでいる。
意識はあるのか、おぼろげに開かれた瞼がこちらを見ているようなショットだ。
が、何より衝撃だったのは、ズボンもズリ下ろされていて、彼の脚の途中で絡まっているような状態だったことである。幸い、下着までは剥かれていないようだが、だからといって安堵するには至らない。まるで強姦され掛かっている最中のようなその画像から目が離せないまま、モバイルを持つ手もぐっしょりとした汗で濡れ、震えが止まらなかった。
冰はすぐさまメールの本文に記されていた番号へと電話を掛けた。
◇ ◇ ◇
その氷川は香港マフィアの頭領を父に持ち、中国名を『周焔白龍』という、何とも現実離れした経歴の持ち主でもあった。前の代表であった粟津帝斗とも親友であり、彼がホストクラブをオープンする際には所有していた土地と建物を提供した仲でもある。つまり『xuanwu』は、元々は氷川の持ち物であったわけだ。その帝斗が実家の稼業を継ぐ為、代表を辞して冰に後継を託すことになった際に、氷川もオーナーとして経営に携わることになったのである。
当初は互いに源氏名で呼び合っていたのだが、恋仲になってからは『冰』と本名で呼ばれている。一方の冰自身は氷川のことを未だに源氏名である『龍』と呼んでいた。呼び慣れた名であるし、彼の字にも龍の字があるので、そのままきているのだ。
紫月らが面接に来た際にもちょうど氷川も来店していたのだが、彼はどうにも紫月の相方である遼二という男のことを気に入ったようで、今では遼二を秘書兼ボディガードとして連れて歩いているほどだった。
そんな故もあってか、氷川と冰の二人は、この若い恋人たちを気に掛けていたのである。
そんな紫月のとんでもない画像が、今、自身が握り締めているモバイルの中にある。これは夢などではない、現実なのだ。
画像の中の彼は、割合雑多な感じのソファの上で両腕を後ろ手に縛られ放置されていて、すぐ側には床へと放り出された上着が見える。かろうじてシャツは身につけているものの、ボタンは飛ばされ、見たところナイフかハサミのような物で切り裂かれたようにボロボロになっている。しかも、顔には張り手を食らったような内出血の赤黒い痕もあり、唇の端は切れて血が滲んでいる。
意識はあるのか、おぼろげに開かれた瞼がこちらを見ているようなショットだ。
が、何より衝撃だったのは、ズボンもズリ下ろされていて、彼の脚の途中で絡まっているような状態だったことである。幸い、下着までは剥かれていないようだが、だからといって安堵するには至らない。まるで強姦され掛かっている最中のようなその画像から目が離せないまま、モバイルを持つ手もぐっしょりとした汗で濡れ、震えが止まらなかった。
冰はすぐさまメールの本文に記されていた番号へと電話を掛けた。
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