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「知ってるって、何を?」

「随分前の話だけど、この廃墟で殺人事件が起こったんだって」

「もしかして、君はその被害者?」

「そう思う?」

 問いに問いで返してきた少女に、オレは断固として首を振った。

「いいや。だって、その事件の犯人は単独犯だ」

「犯人はまだ捕まってないのに、どうしてわかるの?」

 オレは鼻から息を大きく吸って、吐き出した。馬鹿馬鹿しい。

「警察も単独犯だって言ってるよ」

「ふぅん」

 少女は興味なさそうに返事をしながらも、オレの手元や足元に視線を彷徨わせた。
 オレは……

【選択肢】
▽少女と別れる→2へ
▼少女と別れない→13へ
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