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(番外編)エリコのお留守番2
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侯爵で騎士団総団長の夫アルベルト・ルドヴィカが当分帰らないので、まったりと朝寝をして至福の日々を過ごした。
でも、やっぱり屋敷だけで過ごすのは物足りなくなってきた。
「今日は、町のカント会長の所へ顔を出すから馬車の用意してちょうだい。」
「エリコ様、ご主人様とのお約束はどうかお守り下さいませ。」
「勿論よ。だから、大人しくカント会長の所じゃない。そんなに警戒しなくたっていいじゃないの。」
まったく、もう。彼が出発早々にやらかさないって。できるだけ目立たないよう服も貴族風では無く、街の裕福な商家の奥様風を用意させた。
先ずは土産の用意と言う事で侍女の間で話題になっている王都の街に出来たシフォンケーキの店へ向かった。
あらら、噂通りの人気で店の前には列が出来ている。侍女のマリーが1人で並ぶと言うけど、気分転換で一緒に並ぶ事にした。
マリーとお喋りを楽しんでいると前に並ぶ母親グループから突然、子供が離れて車道に飛び出した!
「危ない!」
咄嗟にその子の手を掴み包み込む様にして歩道に倒れ込んだ。
*****
目が覚めると白い天井に白い壁の部屋のベットに寝ていた。
「痛っ。」
頭を触ると後頭部がタオルで冷やされ大きなタンコブが出来ている。
こんな大きなタンコブは、子供の時に公園の遊具に頭をぶつけて以来だわ。
頭を上下すると頭が痛むなぁ。ゆっくり、そっ~と、この位置をキープしてベットを降りよう。
どうしてここで寝ていたんだろ?
部屋の外に誰かいるかな?
喉も乾いたし。
それよりトイレへ行きたい!直ぐに!トイレどこ~??
でも、やっぱり屋敷だけで過ごすのは物足りなくなってきた。
「今日は、町のカント会長の所へ顔を出すから馬車の用意してちょうだい。」
「エリコ様、ご主人様とのお約束はどうかお守り下さいませ。」
「勿論よ。だから、大人しくカント会長の所じゃない。そんなに警戒しなくたっていいじゃないの。」
まったく、もう。彼が出発早々にやらかさないって。できるだけ目立たないよう服も貴族風では無く、街の裕福な商家の奥様風を用意させた。
先ずは土産の用意と言う事で侍女の間で話題になっている王都の街に出来たシフォンケーキの店へ向かった。
あらら、噂通りの人気で店の前には列が出来ている。侍女のマリーが1人で並ぶと言うけど、気分転換で一緒に並ぶ事にした。
マリーとお喋りを楽しんでいると前に並ぶ母親グループから突然、子供が離れて車道に飛び出した!
「危ない!」
咄嗟にその子の手を掴み包み込む様にして歩道に倒れ込んだ。
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目が覚めると白い天井に白い壁の部屋のベットに寝ていた。
「痛っ。」
頭を触ると後頭部がタオルで冷やされ大きなタンコブが出来ている。
こんな大きなタンコブは、子供の時に公園の遊具に頭をぶつけて以来だわ。
頭を上下すると頭が痛むなぁ。ゆっくり、そっ~と、この位置をキープしてベットを降りよう。
どうしてここで寝ていたんだろ?
部屋の外に誰かいるかな?
喉も乾いたし。
それよりトイレへ行きたい!直ぐに!トイレどこ~??
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