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「そんなに触られてたら眠れないんだけど」
「あっ…勃ってるぅ。涼くん朝から元気だね。おはよぉ」
「そんなん男の生理現象でしょ。ちょっと、なんで珍しそうに触ってんの。ルヒエルくんもついてるんだから珍しくないでしょ、昨日ついてるの見たからな」
「だって、昨日涼くんの見てないし…」
「昨日初めてキスしたばかりなのに、なんでそんなに他人のちんこ触るのに躊躇ないんだよ」
「他人ていっても……ずっと見てきた涼くんだから…他人て気はしないから…かな?」
「……ルヒエルくん。それでもやっぱり色々と順番おかしいよ…」
朝だろうと色づきのよい、天使はリップつけてないんだろうな、ぷっくりした唇に口づける。
「付き合うって、最初はこのくらいからでしょ?」
「わぁ、昨日今日と続けてキスしてもらっちゃった。もっとして?」
目の前で目を閉じたルヒエルくんの顔は、やっぱり教会で見てた初恋の天使さまの顔と瓜二つで。
途端に心臓がドキドキ早鐘を打ち始める。
そのまま角度を変え、何度も何度も唇をくっつけるだけのキスをした。
大人しく口を閉じていただけのルヒエルくんから熱い吐息とともに、控えめに「んっ」と声が聞こえた。
下半身が意志をもつ。
やべっ、これはただの生理現象じゃ済まない。付き合う流れから逃れられなくなるって。
「おしまい!」
もっともっとと近づいてきたルヒエルくんの唇を人差し指で押さえた。柔らかい。
これ以上天使のペースに流されてたら、道を間違えそうだ。
「おしまいなの?残念…。涼くんのおちんちんはこんなに元気なのに」
「ひょいひょいそういうとこ触らないの」
残念だよ~でも気持ちいいし幸せ~なんて言いながらゴロゴロゴロゴロ布団の上で転がるもんだから、何回もぶつかってくる。
おかげで目はしっかり覚めてしまった。
「ルヒエルくん、そういや朝からどうしたの?」
「だからぁ、カップルのイベント、朝ごはんを作る!をしに来たんだよ」
あっ、そういやそう言ってたたっけ。
「俺そんなにしっかりとは朝ごはん食べないけど、せっかくだから食べようかな」
「ふふふ~、じゃぁ、着替えてお顔洗ってきてね」
エプロン持参で来ていたらしいルヒエルくんはふんふん鼻歌を歌いながら台所に立った。
時刻はまだ6時前。こんな早起きしたら、1日が長いな。早起きは三文の得?
台所にエプロンした可愛い子がいるってのもいいものだ。男だけど。天使だけど。
顔を洗って、学校行ける程度の服に着替えて食卓に座ると、出てきたのは、食パン、牛乳たっぷりのコーヒー、それから真っ黒い…何だろう。人間界では見たことがない。これが天界の食べ物だったりして。
「ルヒエルくんこの黒いのはなに?」
「あの、これはね、あの、その、目玉焼きって言うんだけどね…」
「目玉焼きってあの、白身の上に黄身が乗ってるはずの食べ物…だよね?」
よくよく見ると、黄身だったんだろう部分が少し他より盛り上がって見えるからそうなんだろう。
「うん、と、焼くの長すぎたのかな?お料理って難しいね?」
「あっ…勃ってるぅ。涼くん朝から元気だね。おはよぉ」
「そんなん男の生理現象でしょ。ちょっと、なんで珍しそうに触ってんの。ルヒエルくんもついてるんだから珍しくないでしょ、昨日ついてるの見たからな」
「だって、昨日涼くんの見てないし…」
「昨日初めてキスしたばかりなのに、なんでそんなに他人のちんこ触るのに躊躇ないんだよ」
「他人ていっても……ずっと見てきた涼くんだから…他人て気はしないから…かな?」
「……ルヒエルくん。それでもやっぱり色々と順番おかしいよ…」
朝だろうと色づきのよい、天使はリップつけてないんだろうな、ぷっくりした唇に口づける。
「付き合うって、最初はこのくらいからでしょ?」
「わぁ、昨日今日と続けてキスしてもらっちゃった。もっとして?」
目の前で目を閉じたルヒエルくんの顔は、やっぱり教会で見てた初恋の天使さまの顔と瓜二つで。
途端に心臓がドキドキ早鐘を打ち始める。
そのまま角度を変え、何度も何度も唇をくっつけるだけのキスをした。
大人しく口を閉じていただけのルヒエルくんから熱い吐息とともに、控えめに「んっ」と声が聞こえた。
下半身が意志をもつ。
やべっ、これはただの生理現象じゃ済まない。付き合う流れから逃れられなくなるって。
「おしまい!」
もっともっとと近づいてきたルヒエルくんの唇を人差し指で押さえた。柔らかい。
これ以上天使のペースに流されてたら、道を間違えそうだ。
「おしまいなの?残念…。涼くんのおちんちんはこんなに元気なのに」
「ひょいひょいそういうとこ触らないの」
残念だよ~でも気持ちいいし幸せ~なんて言いながらゴロゴロゴロゴロ布団の上で転がるもんだから、何回もぶつかってくる。
おかげで目はしっかり覚めてしまった。
「ルヒエルくん、そういや朝からどうしたの?」
「だからぁ、カップルのイベント、朝ごはんを作る!をしに来たんだよ」
あっ、そういやそう言ってたたっけ。
「俺そんなにしっかりとは朝ごはん食べないけど、せっかくだから食べようかな」
「ふふふ~、じゃぁ、着替えてお顔洗ってきてね」
エプロン持参で来ていたらしいルヒエルくんはふんふん鼻歌を歌いながら台所に立った。
時刻はまだ6時前。こんな早起きしたら、1日が長いな。早起きは三文の得?
台所にエプロンした可愛い子がいるってのもいいものだ。男だけど。天使だけど。
顔を洗って、学校行ける程度の服に着替えて食卓に座ると、出てきたのは、食パン、牛乳たっぷりのコーヒー、それから真っ黒い…何だろう。人間界では見たことがない。これが天界の食べ物だったりして。
「ルヒエルくんこの黒いのはなに?」
「あの、これはね、あの、その、目玉焼きって言うんだけどね…」
「目玉焼きってあの、白身の上に黄身が乗ってるはずの食べ物…だよね?」
よくよく見ると、黄身だったんだろう部分が少し他より盛り上がって見えるからそうなんだろう。
「うん、と、焼くの長すぎたのかな?お料理って難しいね?」
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