白衣を脱がさないで

七々虹海

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 そんなわけで休み前の日。
 俺んちで仕切り直しって約束したから、こないだと同じくみーちゃんの車でうちに帰って泊まる流れになった。なったというか、そうした。

 みーちゃんはまたどこかいい店入ってディナーでも食べてから…とか言い出したから、「みーちゃん絶倫なんでしょ!早めに始めないと朝になるかもしれないじゃん!」て、車内なのをいいことに大声で絶倫話してやった。

「まぁ、そうかもしれないけど…」
うじうじ煮え切らないでいるから、帰り道に寄りやすいスーパーここだからって俺がナビして、カゴもって適当に夕飯と朝飯にってパン買って、さっさとレジ行った。

「あっ、あれ必要だった…。先に車戻ってて。これカギ」
なんだなんだ?必要な食料品は買ったはずだぞ?

 荷物をトランクに入れて助手席で待ってたら、みーちゃんがすぐに戻ってきた。
「どうしたの?」
「うん。これ。足りなくなったら困るなぁと思って一応」
みーちゃんが服の内側から出したのは、コンドーム1箱だった。
 えっ?だって、1箱用意してあるよって言ったよな俺。
「一応ね。足りなくなったら困るからね」

 1箱足りなくなるかもしれないってどんな状況?この後の期待が勝って、車内でなに喋ったらいいか分からなくなった。だって、口開いたら絶倫て…って、絶倫について詳しく訊きたくなりそうだから!そういうのはもうちょいお互いに……今のお互いを知ってからでもいいじゃん。まだ俺の中では小さい可愛い綺麗な瞳の体の弱いみーちゃんの印象のが強いんだから。

 
 買ってきた惣菜だのワインを開けて簡単には夕食。
「今度はお洒落なホテルででも食事しようよ」
「そうだね」

 食べるものをさっさと食べて、俺はまたみーちゃんより先にシャワーへ。
 がっついてるって思われてるかな。でもこないだお預けくらったんだから仕方ないよな?とりあえず今のみーちゃんの印象を強くしたいって気持ちもある。ずっと小さいままのみーちゃんって思ってたら失礼だ。もう二人ともいい年の大人なんだから。

 っていうのは建前で、自分に対する言い訳だったりする。絶倫ビッグサイズみーちゃんとシテみたいって好奇心のが強いかもな~。
 どっちだろうとみーちゃんとエッチシタイってのは変わらないんだから、どっちでもいいよね。

 いつも通りにシャワー使って腸内スッキリ。えっと……何着てでよう。
 こないだは素っ裸で出てみーちゃん寝てたんだよな。今日は完全に起きてるはずだから、腰にバスタオルでも巻こうか?それも滑稽というかなんと言うか…

「たくちゃん、そろそろ?俺も入っていい?」
「お、おぉ、俺出るからいいよ!」

 迷ってたらみーちゃんが磨りガラスの向こうに立ってた。もうすることはしたから、入れ替わりで風呂場から出る。チラリといい体が見えた。うわぁ……緊張…さて、どうやって待ってようか。



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