悠生が息をする為の方法

七々虹海

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殺し屋の日常

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 殺しの指令なんてそうそうあるわけでもない。まぁな、1回殺せば普通に生活出来るだけの、結構な金額が通帳に転がり込む。当然だ。
 ターゲットがどこそこにいるから今から出向いてサクっと刺して、はい完了なんていう簡単なものではないからな。ターゲットの行動パターンを知る為に事前に尾行をしたり下調べをするんだ。ターゲットだって、どこかの組織の者だったり、やくざものだったりで隙のない奴だっている。 そんな奴が隙を作る瞬間を調べるのは意外と大変なんだ。

 大概女の上に股がってる時は隙だらけだなってのは学んだけど。そこを刺して目撃者を作るのは得策ではない。盗聴器をしかけてホテル隣の部屋で盗聴するってのは良く使う手段。

 ほら、殺し屋が案外若い、多分10代の少年ですなんて裏社会でチラっとでも話題に上がったら嗅ぎまわる奴が出てくるに違いないからな。顔を晒さないように組織の下っ端に指示を出して調べる時もある。下っ端というか、あの倉庫で一緒に戦ったコードネーム『I』に頼む事が多かった。
 『I』はあの擬似的な殺しあいの時に骨折一ヶ所だけで済んだやつで、こりゃ倒れてた方が得策だって、早々と横になって様子を伺ってた中々に頭のキレるやつだ。

 そんなわけで、普段はできるだけ16、7歳、年相応の若者みたいに生活する。最も、学校は行ってないから昼間は専ら家から出ない。殺し屋が街でも補導でもされてみろよ。
笑えないだろ?

 その日も筋トレしたり、最近買ったばかりのゲームをやったり、エッチな動画を見てシコってみたり。溜まるもんは溜まるからな。
定期的に抜いておかねーと。生きてるってめんどくさいな。

 んで、夕方。人の多い繁華街の方に出かける。顔はあまり見られたくないからパーカーのフードを深めに被って。こんな若者いるだろ。

 ふらふら歩いてゲーセンのざわめきの中にいると俺も年相応、その辺にいる奴らと変わらないって実感が出来る。でもなぁ、考えるんだ。普通に学校に行ってない、もうこの年で殺し屋。何なんだろうな俺の人生って。

 そんな時ふと思い出した、あのおっさん。
こないだいつもの迎えの奴の代わりにきてくれたおっさん。不思議な感じがした。絶対強いはずなのに、俺の事を淡々と迎えにきた感じ。今までの迎えは俺の外見を見て、ほんとにこいつが殺し屋かよって冷やかしながら手を出してくる奴も多かった。そういう奴は大抵小物。相手の力量が分からないスライム程度の野郎(最近ゲームに出てきたんだ、スライム)
 味方だから殺しはしねぇけど、好奇の目で見られるのは好きじゃない、舐められるのも嫌いだから、適度に痛め付けてやった。二度と俺の手を出そうって気持ちは出ないくらいに。

 対しておっさんからは全く戦ってみようか、からかってやろうかって気配がなかった。飄々として、殺し屋には興味ありませんよって感じ。送ってもらうだけだからどうでもいいけど。なのに、モーテルでシャワーを浴びて出た時の視線は一転した。
 全身見定めるかのような粘着質な視線。欲を含んだような目付き。あぁ、おっさん何にも興味ないわけじゃねぇんだ。殺し屋としての俺じゃなく、丸腰、このままの俺の方に興味持ってくれんだ。戦えなくなっても俺に興味持ってくれんのかな。そういう人種案外多いんだな。今日抱かれてやる気はないけど。
童貞でアナル処女だからな。
 
 そんな事を考えてしまったせいか、帰ってからの自慰はちんこじゃなくケツを弄ってしまった。他人に必要とされて、そこがそいつのちんこで一杯になる感覚。味わってみたい。必要とされたい。怖くて指1本だけを入れてゆっくり出し入れしただけでその行為は終わったけれど。ケツを弄ってもちんこは萎えない事を知ってしまった。少し感じるかもしれない場所も見つけた。おっさんは、俺の事を女みたいに抱きたいんだろうか。あの目は、ターゲットが女を連れて興奮してる時のそれと酷似していた。


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