Pieces of Memory ~記憶の断片の黙示録~

橋本健太

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第5章 六凶編 VS ブラッディマリア・ブルードラグーン

第267話 悪魔召喚

 遂に四天王とキム・ジハンを倒し、最上階に辿り着いた一同。リリーは落ち着き払った様子で一同を一瞥してから呟く。
「ようこそ。我が悪魔城へ。改めて私はブルードラグーンのボス リッキー・リリーだ。よろしくな。」
生気の無い佇まいに不気味さを感じる一同。雅文が先陣を切る。
「お前がリリーか。お前の四天王とキムは全員倒した。あとはお前だけや。」
「ほう、四天王を全員倒したか。中々やるな。それと、雅文と言ったか?百鬼夜行之衆と猛毒獣大陸を倒したのはお前達だな。大したものだ。」
タバコを吸いながら話を続けるリリー。
「お前達、六凶の勢力どうなってるか分かるか?」
レッドキングダムの梨沙とあゆが前に出る。
「我々もいるぞ。」
「梨沙様、奴をどうしますか?」
六凶の勢力図はこうだ。

ブラッディマリア
歌舞伎町を拠点とする反社会的勢力
ボス エリカ

DEATH CIRCUS
横浜・香港・クアラルンプールに拠点を構える反社会的勢力
本部はイギリス・ロンドンにある

レッドキングダム
愛知県を拠点とする武侠集団
ボス 刈谷隆景

ブルードラグーン
人工島を拠点とする復讐者集団
ボス リリー

ひかりの会
韓国を拠点とするカルト教団
ボス キム・サンホン

世界T教会は壊滅し、現在は5つの勢力がいる。リリーは煙を吐き、声高に話す。
「フフフ、我々とお前ら、戦国無双ごっこの連中。そして、ヘルター・スケルターごっこ、サーカスごっこ、そして、憎きカルト教団…。私にとっては全てが忌まわしい…。我々の破滅の儀式を邪魔するのなら、お前達は皆殺しだ!!!!」
タバコを捨て、踏み潰して火を消す。
「と、行きたいが、今は私は1人。召喚しようか。悪魔を!!!!」
「悪魔やと!!」
「なんば言いよっとね?!」
半信半疑の一同に対し、リリーは立ち上がり、石板を持ってきて黒魔術を使う。魔方陣を描き、召喚の呪文を唱える。
「出でよ!!」
試しに召喚したのは、牛の頭をして翼が生えた悪魔。バフォメットである。
「何やコイツ?!」
「バフォメットだ。さて、私はハルマゲドンに行きたいのだ。邪魔はするな。」
「ハルマゲドンだか春巻き丼やか知らんが、そんなことさせんとよ!!」
「耳障りだ。悪魔達を倒してからにしてくれるか?」
そう言ってリリーは次々と、悪魔を召喚し、雅文達の行く手を阻む。
「雅文!!この悪魔達は私達がやるわ!!リリーを追いかけて!!」
「分かった!!」
「ウチも行くけん!!」
雅文と京香は、リリーを追いかける。美夜子達は悪魔達に取り囲まれる。
「これは手強いわね。」

 その頃、城の外れの教会に無数の石板があり、そこにリリーは向かっていた。
「しつこい奴らめ。私に勝てると思ってるのか?」
リリーは教会に入る。魔方陣を描き、悪魔を召喚しようとする。
「どいつもこいつも邪魔はさせん。」
そこに京香が背後から、木刀でリリーの頭を殴った。
「このバテレンが!!!!」
「ぐぉっ!!!」
よろけた所に、雅文が冷凍銃で足を封じた。
「冷たっ!!!」
「悪魔使いめ、聖なる力も前には悪魔は無力だ。」
「貴様…。」
リリーは意地で立ち上がり、呪文を唱える。
「私を封じたつもりか?出でよ!!悪魔!!」
石板から次々と悪魔が出てきた。
「フフフ、呪文さえ唱えればいいのよ!!」
腹が肥えた象が襲ってきた。
「パオオォォ!!!!」
「何やコイツ!!!!」
「そいつはベヒモス!!キリスト教の悪魔だ!」
背後から狩人の悪魔が現れ、弓で雅文と京香を狙う。
「やられるか!!」
木刀で矢を防ぐ。バルバトスというソロモン72柱の悪魔の一体。他にもヘビの化け物や呪いの石像まで魑魅魍魎達と応戦する羽目になった。
「この島に妖怪退治しに来たんとちゃうぞ、オッサン!!!!俺達はお前のハルマゲドンとやらを阻止しに来たんや!!!」
「私をオッサン呼ばわりするな小僧が…。こんな氷など、フン!!」
氷を蹴破り、懐のピストルで雅文の肩を狙撃した。
「ぐわぁ!!!」
「フン。それは鉛じゃない。銀だ。シルバーブレットと言ってな。魔物を倒す為のものだ。」
「六凶のボスは伊達じゃなか。武侠・殺し屋・妖怪・女帝、お前は破滅主義者!!厄介なヤツやけんね。」
「小娘。人に剣先を向けるな…。」

 その頃、島に上陸していた桐原孝太郎と沙羅はこの島の正体に気づいていた。
「これは人工の島だ。そして、怨みのコミュニティ。まさに復讐のための島。怨念しか漂ってなか。」
「確かにね。嫌な空気しかしない。」
「今、この島には悪魔が蠢いている。」
島の果ての海岸。ここで孝太郎は精神統一をする。
「一体何を?」
「この海域では、人魚伝説がある。人魚達に力を借りる。」
そう言って孝太郎は、手をかざし、海に向かって叫ぶ。
「海底の人魚姫よ!!この海は危機である!!悪魔と破滅の危機に晒されている!!どうか我らに力を貸してくれ!!」
夜の闇に包まれた海に叫ぶ。
「来るのかしら?」
「来る。人魚姫様はいるんだ。この海の危機だ。ハルマゲドンとかいう終末思想なんて、そんなものはまやかしだ。必ずや倒してやる。」
彼の願いは届いたのか?
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