上 下
164 / 186
第4章 六凶編 VS 百鬼夜行之衆・猛毒獣大陸

第163話 玲奈VS沙羅魔

しおりを挟む
 百鬼夜行之衆の三妖魔は、沙羅魔だけとなったが、彼女は奥の手を使い、玲奈を幻惑する。

音無玲奈VS沙羅魔
フェロモンに酔いしれ、恍惚とした顔で玲奈は沙羅魔に近寄る。
「フフフ、さぁ、来るがよい。わらわと共に性交をしようか…。」
「ハァン…。ねぇ、玲奈と気持ちいいことしよ♥」
異様な光景だが、エロチズムが漂う。雅文は、玲奈の下着姿に少し興奮していたが、玲奈を止めようとする。
「ちょっ、玲奈ちゃん!行ったらアカン!」
玲奈の腰を掴んだが、玲奈は自分から腰を振って、雅文も誘惑する。 
「雅文さん、大胆やな…。なぁ、やっぱり女の子のパンティは白の方が好き?」
雅文は、玲奈の腰から手を離して答える。 
「まぁ、純白のパンティの方がエエかな。ヴィーナスの丘のようなお尻と秘部を覆い隠す。そこから見えるチラリズムは、また唆られるのさ…。見せてくれるか、甘い楽園を…。」
雅文の甘いセリフに、玲奈と沙羅魔はメロメロになる。
「中々の色男じゃな…。」
「雅文さぁん…。エエよ…。玲奈のオッパイとアソコとお尻見せてアゲル♥」
戦いと言うより、ストリップのような光景に、曼珠沙華と孝太郎も手が止まる。
「玲奈ちゃん、あんな大胆やったと?」
「フフフ、面白い女じゃのう…。だが、奴はやがて殺される運命じゃ…。」 
不気味な薄ら笑いを浮かべる曼珠沙華。
「どういうことやけん?」
「フフフ、沙羅魔は淫魔と言う妖怪じゃ。誘惑されれば最後、骨の髄まで精力と妖気を吸われて死んでしまう。西洋では、サキュバスと呼ぶ。」
サキュバスは、性交を通じて男性を誘惑するために現れる女性の夢魔。精力を吸い取って相手を殺す。サキュバスの正体を知っている孝太郎は、このままでは玲奈が精力を吸われて死んでしまうと悟り、霊力で助けることにした。

 孝太郎は、玲奈に向かって走り、霊力を送る。両手をかざし、玲奈の持つ性欲を最大限引き出し、そこに霊力を加えることで一時的にサキュバス化させる。作戦を察した曼珠沙華は、阻止しようとするが、京子の呪いで作った等身大藁人形に阻まれた。
「何じゃ一体?!」
「邪魔はさせんとよ。」
霊力を送られた玲奈は、徐々に身体の色が変わり、妖力が増していく。
「目には目を、サキュバスにはサキュバスやけん!!」
すると、辺りが白い霧で覆われ、真夏の夜なのに冷気が漂う。
「ドライアイスの煙みたいや。」
「玲奈ちゃん…。大丈夫なんか。」

 霧が晴れると、六芒星が描かれた魔法陣からサキュバス化した玲奈が現れた。青い肌・青と黒のオッドアイ・黒い羽・黒いマイクロビキニ・腕のアーマー・黒いブーツとセクシーな出で立ち。雅文は、本当に玲奈なのかと声をかけた。
「ホンマに、玲奈ちゃんか?」
「そうやで。サキュバス玲奈やで。」
サキュバスは、只でさえセクシーな妖魔なのに、関西弁となると、まるでグラビアアイドルの清水あいりを彷彿とさせる。
「何か、清水あいりみたいやな。」
「所長、グラビアアイドル好きなんですね。」
あまりのセクシーさに、孝太郎も目を奪われていた。
「これは予想外やけん。玲奈ちゃんに、ここまでの素質があったと。」
玲奈は舌なめずりをし、持参した鞭を持って沙羅魔を見つめる。
「さて、悪い子には、お仕置きやで♥」
「フン、わらわの真似事か。死ぬがいい!!」
沙羅魔は飛び上がり、雅文達目掛けて散弾銃で攻撃する。
「火力上昇 沙羅曼荼!!!!」
「避けきれへん!!!」
そこに、玲奈が鞭を振り回して、風圧で跳ね返した。
「えぇぇぇぇ!!!!!玲奈ちゃん強っ!!!」
「雅文さん達に、手出しはさせへんよ!!」

 サキュバス玲奈の強さに、曼珠沙華と孝太郎も一時停戦して、戦いを見守る。
「あの玲奈という小娘に、淫魔の素質があったとは…。奴は中々の淫乱じゃな。」
「まさか、玲奈ちゃんが変態やとは、思わんかったと。」
玲奈も飛び上がり、鞭で沙羅魔を縛り、地面に叩きつける。
「お仕置きの鞭!!!!」
「ギャアァァァ!!!!」
叩きつけられた沙羅魔は、頭から血を流し、玲奈を睨みつける。
「貴様ぁ!!!人間の分際で!!!」
雅文が沙羅魔に毒づく。
「ウチの探偵、舐めたらアカンで!!」
「貴様、雅文と言ったな!!我ら百鬼夜行之衆に喧嘩を売りおって!!お前から死ね!!」
散弾銃を放とうとした所で、玲奈の強烈な飛び蹴りが炸裂した。
「サキュバスキック!!!!」
「ぶへぇ!!!!」
玲奈の強さに、雅文も感心する。
「玲奈ちゃんに、ここまでの能力があったなんて。流石やな。」
「雅文さんに、褒められちゃった♥」
怒りの沙羅魔が、玲奈に襲いかかる。
「この小娘が!!!」
「あぁ!!」
「玲奈ちゃん!!!」
玲奈の頭を掴み、そのまま岩場に投げつけた。
「痛ぁ…。」
「フフフ、お主よ。わらわと遊ぼうか。」
地獄の植物を生やし、ヌルヌルとした触手で玲奈を締め上げる。
「うぅ…。何やコレ…。」
「お主、見れば見る程良い身体をしておるな…。」
触手は、玲奈のマイクロビキニの上から乳首や秘部を撫で、玲奈は思わず感じる。
「あぁ…。アカンよ…。」
「フフフ、お主も変態じゃのう。」

 沙羅魔は玲奈に抱きつき、乳房を揉み、秘部に手を入れる。
「感じておるのう。」
「あぁ…。あんっ…。」
感じさせた所で、沙羅魔は玲奈の首筋に噛みつこうとしていた。
(フフフ、さて、妖力を吸い取ってやる…。)
それを横目で察した玲奈は、顔面にパンチを食らわして脱出した。
「がはぁ!!!」
サキュバス玲奈は、沙羅魔の身体を見つめて、恍惚とした笑みを浮かべる。青と黒のオッドアイが妖しく光る。
「さぁ…。ここからは玲奈のターンやで♥」
「フフフ、サキュバスの他にも、インキュバスという者もおるわ。宿れ、インキュバス!!」
インキュバスは、男性の夢魔で女性の夢の中に現れて性交を行い、悪魔の子を妊娠させる。沙羅魔のクリトリスが肥大化し、巨大なペニスが現れた。
「フフフ、さぁ、来るがよい。」
(あぁ…。スゴい…。チン○、バキバキやん…。)
玲奈は、誘惑されたかのように、沙羅魔に近づく。沙羅魔の目論みとしては、このまま玲奈と性交を行い、膣内に射精して悪魔の子を妊娠させる。そして出産させて、悪魔の子が玲奈を食い殺す、という作戦である。玲奈は沙羅魔を寝転がらせ、ビキニを脱いで、ペニスに跨り、激しく腰を動かす。
「あぁ!!あんっ!!気持ちいい~!!!玲奈ぁ、SEX初めてやから、あぁ!!あんっ!!」
(何じゃ、コヤツの秘部は?!あぁ、気持ちいい!!)
強烈な快楽で、慄きそうになる沙羅魔だが、玲奈は前のめりになり、両腕を押さえつけて蜘蛛のような体勢で逃がさない。
「ん~!!」
沙羅魔に口づけし、妖力を発動して、口とペニスから精力を吸い取る。
「アダルトビデオの撮影か?!」
「ウゥ…。」
「アァン…。玲奈がイクまでイッたらアカンで…。」
精力を吸われ、沙羅魔は徐々に衰弱していく。快感のまま、玲奈は激しく腰を動かし、悦に入る。
「あぁっ!!イク!!イクゥ~!!!!」
ペニスを抜いた玲奈の秘部から、ジェット噴射の如く、聖水がスプラッシュした。
「聖水ショットォォォォ!!!!!!気持ちいい~!!!!!!!!!!!!!!」
「ぐわぁぁぁぁぉぉぉ!!!!!!!」
沙羅魔は、跡形もなく溶けて消滅した。
○音無玲奈VS沙羅魔●
しおりを挟む

処理中です...