氷/カランカラン

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氷/カランカラン

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ふと目を開けると喫茶店に居た

椅子が冷たい

あなたが私に言った。

あなたの椅子も冷たい?

響き渡るグラスの氷の音

私を見下ろす氷の女王


「だから?なんで?」


「カラン」とまた響く


あぁ と目を瞑り悟る私




目を開けると気温が心地いい

ふとグラスを見ると液体になっている氷

暖かい椅子

あなたが私に言った

あなたの椅子も暖かい?

そうだね、暖かいよ、ありがとう

「スイセン」に向かって私は言った


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