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前世編
第7話:猫人の街
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「今日は君たちを街へ連れてってあげるニャン」
4人の子供たちが猫人の身体に慣れた頃、国王ナゴが嬉しい告知をしてくれた。
「「「「街へ行けるの?!」」」」
エカ、アズ、ローズ、エアのテンションが一気に上がる。
「4人とも召喚獣に乗って、後ろから付いて来てニャ」
そう言うと、ナゴは片手を振って、ポンッと大鍋を出現させた。
「王様、その鍋なあに?」
鍋を見て、料理が得意なエアが興味津々だ。
「これは、ドナベという乗り物ニャン」
答えると、太った身体の割にヒョイッと素早く身軽に、ナゴは大鍋に乗り込む。
ボクたち召喚獣たちも、御主人様たちがそれぞれ乗り込んで準備完了だ。
「王様、ちょっと窮屈そう~」
ローズが言う通り、ドナベは太ってるナゴが入るとみっちみちで隙間なく埋まってる。
「ふふっ、このピッチリ感がいいのニャ」
ナゴはドナベの中で丸くなった体勢で、ニコッと目を細めた。
「では、出発ニャ!」
「「「「はーい!」」」」
ナゴが入ったドナベがフワリと浮き上がり、スイーッと滑るように空を飛ぶ。
その後ろを、赤色・青色・桃色・水色の4羽の鳥たちが飛翔する。
上空から見る世界樹の森は、広大な緑の海のよう。
澄み渡る青空を飛んでいたら、前方に何か見えてきた。
「あれが世界樹の森とアサケ王国を繋ぐ転送陣ニャン」
ナゴが先にくぐり、続いてボクたちもくぐった。
移動した先は、もう街のすぐ近くだった。
大木の洞に隠れるように設置されている転送陣から出ると、街の門前まで進む。
門前の空き地に、ドナベと4羽の鳥が着陸した。
「ここで降りて、歩いて街へ入るニャ」
「「「「はーい!」」」」
でっぷり太った三毛猫人の後ろを、赤色・青色・桃色・水色の毛並みの子供猫人たちが付いてゆく。
「おかえりなさいませ陛下!」
2人の門番たちは、そう言ってシャキッと背筋を伸ばした。
「見張りいつもご苦労ニャン。この子たちがもうすぐ学園に入るから親切にしてやってくれニャ」
「承知いたしました!」
ナゴの言葉に、門番たちがまたシャキッとしたまま答えた。
門番たちに迎えられて入った街は、甘い花の香りが漂う場所だった。
街のあちこちに花が飾られ、中央広場には食べられる花を砂糖漬けにしたお菓子が売られている。
これは女の子たちには特に魅力的な物だったみたいで、ローズもエアも目をキラキラさせて眺めてた。
「味見してごらん」
屋台にいたシマシマの猫人が、花の砂糖漬けを試食にくれた。
「「「「ありがとう!」」」」
4人とも大喜びで受け取る。
お菓子をもらうと、エカはそれを2つに割って、片方をボクにくれた。
「はいフラム、半分こだよ。あーんして」
ニコニコしながらお菓子を差し出してくるエカ。
「あーん」
ヒナみたいにボクがパカッと口を開けたら、エカが砂糖菓子をポイッと放り込んだ。
甘くて花の香りがする、美味しいお菓子だった。
「美味しい!」
「うん、美味しいね!」
ボクたちがほのぼのしてる横で、アズたちもそれぞれ召喚獣とお菓子を半分こしてた。
世界樹の民は、食べ物を貰うと兄弟または召喚獣と分け合う習慣がある。
そうする事で、何かを独占するのではなく分け合える人に育つんだろうね。
4人の子供たちが猫人の身体に慣れた頃、国王ナゴが嬉しい告知をしてくれた。
「「「「街へ行けるの?!」」」」
エカ、アズ、ローズ、エアのテンションが一気に上がる。
「4人とも召喚獣に乗って、後ろから付いて来てニャ」
そう言うと、ナゴは片手を振って、ポンッと大鍋を出現させた。
「王様、その鍋なあに?」
鍋を見て、料理が得意なエアが興味津々だ。
「これは、ドナベという乗り物ニャン」
答えると、太った身体の割にヒョイッと素早く身軽に、ナゴは大鍋に乗り込む。
ボクたち召喚獣たちも、御主人様たちがそれぞれ乗り込んで準備完了だ。
「王様、ちょっと窮屈そう~」
ローズが言う通り、ドナベは太ってるナゴが入るとみっちみちで隙間なく埋まってる。
「ふふっ、このピッチリ感がいいのニャ」
ナゴはドナベの中で丸くなった体勢で、ニコッと目を細めた。
「では、出発ニャ!」
「「「「はーい!」」」」
ナゴが入ったドナベがフワリと浮き上がり、スイーッと滑るように空を飛ぶ。
その後ろを、赤色・青色・桃色・水色の4羽の鳥たちが飛翔する。
上空から見る世界樹の森は、広大な緑の海のよう。
澄み渡る青空を飛んでいたら、前方に何か見えてきた。
「あれが世界樹の森とアサケ王国を繋ぐ転送陣ニャン」
ナゴが先にくぐり、続いてボクたちもくぐった。
移動した先は、もう街のすぐ近くだった。
大木の洞に隠れるように設置されている転送陣から出ると、街の門前まで進む。
門前の空き地に、ドナベと4羽の鳥が着陸した。
「ここで降りて、歩いて街へ入るニャ」
「「「「はーい!」」」」
でっぷり太った三毛猫人の後ろを、赤色・青色・桃色・水色の毛並みの子供猫人たちが付いてゆく。
「おかえりなさいませ陛下!」
2人の門番たちは、そう言ってシャキッと背筋を伸ばした。
「見張りいつもご苦労ニャン。この子たちがもうすぐ学園に入るから親切にしてやってくれニャ」
「承知いたしました!」
ナゴの言葉に、門番たちがまたシャキッとしたまま答えた。
門番たちに迎えられて入った街は、甘い花の香りが漂う場所だった。
街のあちこちに花が飾られ、中央広場には食べられる花を砂糖漬けにしたお菓子が売られている。
これは女の子たちには特に魅力的な物だったみたいで、ローズもエアも目をキラキラさせて眺めてた。
「味見してごらん」
屋台にいたシマシマの猫人が、花の砂糖漬けを試食にくれた。
「「「「ありがとう!」」」」
4人とも大喜びで受け取る。
お菓子をもらうと、エカはそれを2つに割って、片方をボクにくれた。
「はいフラム、半分こだよ。あーんして」
ニコニコしながらお菓子を差し出してくるエカ。
「あーん」
ヒナみたいにボクがパカッと口を開けたら、エカが砂糖菓子をポイッと放り込んだ。
甘くて花の香りがする、美味しいお菓子だった。
「美味しい!」
「うん、美味しいね!」
ボクたちがほのぼのしてる横で、アズたちもそれぞれ召喚獣とお菓子を半分こしてた。
世界樹の民は、食べ物を貰うと兄弟または召喚獣と分け合う習慣がある。
そうする事で、何かを独占するのではなく分け合える人に育つんだろうね。
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