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第6章:世界樹の民と異世界人
第62話:召喚獣たち
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意識が戻ったソナは、自分の髪色が変わった事に驚いた。
「???」
エカの腕に身体を預けながら、ソナは自分の長い髪をつかみ、見つめながら首を傾げている。
『其方の中から毒が消えて、本当の姿になったのだよ』
創造神の【声】が説明してくれた。
「わたしの髪、こんな色だったのね」
『その虹色は、召喚獣たちの影響のようだ』
ソナは片手で髪をつまんでエカの顔に近付け、髪色の違いを比較してみたりする。
創造神は説明を続ける。
『其方は7体の召喚獣の主となった。扱いに慣れれば好みで色を変えられるだろう』
「召喚獣、フラムみたいな鳥さん?」
ソナがボクの方を見たので、ボクは「そうだよ」という意思表示で頷いてみせた。
「抽選会の特賞で貰うタマゴは、どんな召喚獣になるんですか?」
エカが聞く。
ボクやベノワはそれぞれの親鳥から直接貰ったタマゴから生まれた。
だからジャスさんもフィラさんも、最初から不死鳥や福音鳥だと分っていた。
『魔法協会が贈るタマゴは、育てる者の能力に応じて様々なものが生まれる【属性卵】というもの。強い魔力を持つ者が育てれば、高位の召喚獣となるだろう』
「じゃあ、ソナが育てたら高位になりますね」
エカは確信したように言う。
精神魔法を使う際に、相手の魔力などが分るからね。
何度か精神魔法を使っているエカは、ソナの魔力の強さを知っていた。
『7つの子らが名前を欲しがっているようだ。名付けてあげなさい』
創造神がそう言った時、ソナの髪から湧き出すように、小さな7色の玉が現れた。
「名前……」
自分の周囲をフワフワ漂う7つの玉を眺め回して、ソナはしばし考え込む。
1つ考えるだけでもけっこう大変なのに、一度に7つも名前を考えないといけない。
エカとボクは名付けに苦労するソナをちょっと気の毒に思いつつ、そっと見守った。
玉の色は、金・黒・白・赤・黄・青・緑。
金は光属性、黒は闇属性、白は無属性、赤は火属性、黄は土属性、青は水属性、緑は風属性だ。
「あなたは、コウ」
金色の玉に指先で触れ、ソナは名付けを始める。
「あなたは、ヨル」
続いて黒色の玉に触れた。
「あなたは、レイ」
その名を貰ったのは、白色の玉。
「あなたたちは、レモン、シアン、エメル」
黄色、青色、緑色の玉に順に触れて言う。
「あなたの色に私を染めて。あなたの名前は、ルビイ」
最後に赤色の玉を両手で包んで囁くと、ソナの髪はエカと同じ鮮やかな赤色に変わった。
「???」
エカの腕に身体を預けながら、ソナは自分の長い髪をつかみ、見つめながら首を傾げている。
『其方の中から毒が消えて、本当の姿になったのだよ』
創造神の【声】が説明してくれた。
「わたしの髪、こんな色だったのね」
『その虹色は、召喚獣たちの影響のようだ』
ソナは片手で髪をつまんでエカの顔に近付け、髪色の違いを比較してみたりする。
創造神は説明を続ける。
『其方は7体の召喚獣の主となった。扱いに慣れれば好みで色を変えられるだろう』
「召喚獣、フラムみたいな鳥さん?」
ソナがボクの方を見たので、ボクは「そうだよ」という意思表示で頷いてみせた。
「抽選会の特賞で貰うタマゴは、どんな召喚獣になるんですか?」
エカが聞く。
ボクやベノワはそれぞれの親鳥から直接貰ったタマゴから生まれた。
だからジャスさんもフィラさんも、最初から不死鳥や福音鳥だと分っていた。
『魔法協会が贈るタマゴは、育てる者の能力に応じて様々なものが生まれる【属性卵】というもの。強い魔力を持つ者が育てれば、高位の召喚獣となるだろう』
「じゃあ、ソナが育てたら高位になりますね」
エカは確信したように言う。
精神魔法を使う際に、相手の魔力などが分るからね。
何度か精神魔法を使っているエカは、ソナの魔力の強さを知っていた。
『7つの子らが名前を欲しがっているようだ。名付けてあげなさい』
創造神がそう言った時、ソナの髪から湧き出すように、小さな7色の玉が現れた。
「名前……」
自分の周囲をフワフワ漂う7つの玉を眺め回して、ソナはしばし考え込む。
1つ考えるだけでもけっこう大変なのに、一度に7つも名前を考えないといけない。
エカとボクは名付けに苦労するソナをちょっと気の毒に思いつつ、そっと見守った。
玉の色は、金・黒・白・赤・黄・青・緑。
金は光属性、黒は闇属性、白は無属性、赤は火属性、黄は土属性、青は水属性、緑は風属性だ。
「あなたは、コウ」
金色の玉に指先で触れ、ソナは名付けを始める。
「あなたは、ヨル」
続いて黒色の玉に触れた。
「あなたは、レイ」
その名を貰ったのは、白色の玉。
「あなたたちは、レモン、シアン、エメル」
黄色、青色、緑色の玉に順に触れて言う。
「あなたの色に私を染めて。あなたの名前は、ルビイ」
最後に赤色の玉を両手で包んで囁くと、ソナの髪はエカと同じ鮮やかな赤色に変わった。
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