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悪魔の絵馬
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「明けましておめでとう、ニンゲン。」
オレは朝目覚めると、黒髪ロングの女子高生らしい存在に話し掛けられた。
おかしいな。
オレ以外にこの家には誰もいないはずなんだが。
そうか、夢か!
一富士二鷹三なすび、とはいかなかったか。
いやぁ、残念残念。
寝直そう。
おやすみなさい。
「いやいやいや、現実ですけど~?」
「いやいやいや、ウチに女子高生がいるわけないんですけど~?」
咄嗟にオレはそう返してしまった。
「まぁたしかに?キミ、◯◯っぽいもんね~。いきなりこんな美少女がいたら恥ずかしいかぁ~。」
イタヅラな目でこちらを見ながらそう言う女子高生みたいな存在。
「そもそも何でここにいるんだよ。オレは昨日の大晦日は早めに寝たし、酒も飲んでないぞ。」
「お酒飲んでたら女子高生がいたかもしれないってこと~?」
「ち、ちげーよ!」
「ヤダー、図星??」
「んなことはいいんだよ!何なんだよ、お前は。」
いかん、すっかりコイツ(女子高生?)のペースだ。
早く帰ってもらおう。
「はいはい、それじゃあ改めてまして。私はエマ。悪魔で~す。」
あー、アレか。
ちょっと「アレな娘」で他人の人の家に入っちゃったか~。
……ダブルロック方式に今年からするか。
「あー、今ちょっと『アレな娘』だと思ったでしょ!?失礼しちゃうなぁ。」
そう言って後ろに彼女が向き直すと、スカートの中から黒い矢印のようなものがニョロニョロと動いていた。
「えーっと、そういう?」
「また失礼なこと考えてるでしょ!?これだから◯◯は。」
「だっていきなり『悪魔です』って言われて『はい、そうですか。』とはならんでしょーよ!」
「うーん、じゃあこのシッポ、特別に引っ張ってみても良いよ。」
いや、そういう趣味はないものですから、あの、その手は何ですか?
何で掴まされるんですか?
いやー、やめて~。
彼女のシッポを無理矢理引っ張らされたが、たしかに抜ける様子はなかった。
「どう?信じてもらえたかしら。」
「アッ、ハイ。ソレ デ アクマ ノ エマサン ハ イッタイ ナンノヨウデ コチラ ニ?」
「怖ッ!急にカタコトなの怖ッッ!」
「怖いのはこっちだから!悪魔が何の用!?オレの命?悪いけどオレの命に価値なんて無いぜ?何せ彼女いない歴=年齢だし?普通の中年サラリーマンだし?メチャメチャ陰キャのチー牛ですし!?」
「あー、がんばれ?」
自分で言ったけど悲しくなってきた。
「本題だけど、ここだけの話、悪魔界では毎年『ドリームナイト宝くじ』っていうのを年末やってるんだけど、それに何と今回、私が当選しちゃったのよ。3当だけど。」
「何かすんごい似たような宝くじを知ってる気がする。というか最後に何等が当たったか言う必要無くない?地味に傷つくんだけど?」
「それでぇ」
あ、無視したぞコイツ。
「ニンゲンにわかりやすく説明すると、私たち悪魔は所謂『不幸な出来事』をエネルギーにしているわけなんだけど、一般悪魔はその『不幸な出来事』のエネルギー、あぁ、長くてめんどくさいわね。『BE』って略すけど、そもそも一般悪魔は悪魔界からニンゲン界に行くことがないから、BEを摂取する機会はあまりないのだけど、今回宝くじが当たったからニンゲンの側で間近に摂取しても良いよ~ってなったってわけ。」
うーん、わかるようなわからないような。
というか、それってオレはエサってこと?
「まぁそう。」
ホント遠慮とかないなー。
「えっ、じゃあやっぱ命を取られるってことなんじゃ……?」
急にオレは震えてきた。
ごめん、オヤジ、オフクロ……。
オレ、何の親孝行もできなかったけど、でも……
「いやいやいや、何勝手に走馬灯を見てるの!?命は取らないって言ったでしょ?」
えー、じゃあ何なんだよー。
「ずばり『ニンゲン』に不幸になってもらうわ。」
嫌です。
「話は最後まで聞きなさい。」
「飽きてきたんで後はどうぞごゆっくり……。」
「何でどこかに行こうとしてるのよ!?普通『ニンゲンに不幸になってもらう』って言われたら気になるもんでしょ!?」
いやだって長いし、命取られないならそれ以上の不幸はオレには別にないし、女子高生だか悪魔だかわけのわからないヤツと話してるほどオレはヒマじゃないからね。
お正月休みなんてすぐ終わっちゃうんだから、ドンドン年末年始の限定イベントを消化していきたいわけよ。
「そんなありきたりな人生、変えてみたいと思わない?」
彼女はニヤリッとしながら指をパチンッと鳴らしてこちらを指さした。
ごめんなぁ、オレ、もう中年だからあまり環境変わるとキツいんだわ。
「もー!これだから◯◯は!!」
「これを見なさい!」
そう言って彼女は制服のポケットから木の板を取り出した。
「さぁーて、これは何でしょう?」
うーん、これはどう見ても……。
「絵馬?」
「正解~。」
悪魔が絵馬って、全く正反対じゃないの?
属性というか何というか。
「細かいことは気にしない~気にしない~。」
それで、これをどうするんだ。
「この絵馬にキミの「なりたかったもの」を書いてほしいのよ。」
普通こういうのって『願い』を書くもんなんじゃ?
「『なりたかったもの』も『願い』みたいなもんじゃない?まぁ、いいから、ちゃちゃっと書いちゃってよ。」
一応聞くけど、書くとどうなるんだ?
「その『なりたかったもの』の道の達人の域に一気に達することができるの。」
???
そんな馬鹿な。
それにBEと何の関係があるんだよ。
「良い質問ですね~、ニンゲン!」
な、なんだよ急に。
「キミがこの絵馬に『なりたかったもの』を書く。するとキミはたちまちその『なりたかったもの』になれるわけ。するとキミは幸せになるわけ。」
それ、お前が欲しいBEと真逆じゃん。
「チッチッチ。」
何かムカつくな~。
「それは一方向から見た場合でしょ?もっと広い視点で見ないとダメだよ~?」
話が見えないなぁ。
「つまり、キミが幸せになれば他の一部のニンゲンはそれを羨んだり、妬んだりしてBEが発生するわけ。それ即ち不幸!それを私は!身近に!新鮮なまま!摂取できる!というわけ。」
お、おぉ?
つまりオレはその『なりたかったもの』になれば幸せになれるってことが約束されるってことなのか?
「まぁそういうこと。」
んなウマい話、あるわけ……。
いや、まぁすでに悪魔が目の前にいるからなぁ……。
そういうことも、あるのか……?
「普通のニンゲンはそれこそ馬車馬にやってきてやっと掴める幸せを、キミはこの絵馬に書くだけで掴めるってわけ。悪い話じゃないでしょ?」
……悪魔の言うことを信じても良いのか?
「別に悪魔に強制力とかはないから、そりゃあ最終判断は本人になっちゃうけど、少なくとも、悪魔は契約には厳しいからね。」
なるほど。
まぁ元々波風の無い人生だったわけだし、いっちょここでやってみるかな。
「万事塞翁が馬」って言うし。
「じゃあ書くぞ?」
「いいねー、はい、じゃあどうぞ~。」
そう言って彼女は絵馬を渡してきた。
「楽しみだわ。キミが何を書くのか。」
そんな大したことは書かないさ。
「ほぼ何でも良いからね~。何を書くのかなぁ。スポーツ選手?芸能人?はたまた有名絵師やインフルエンサー?何かな何かなー??」
オレの横でニヤニヤしてる悪魔、エマ。
突然オレの前に現れたかと思ったらまさに「夢物語」みたいなことを信念早々から言い始めて。
どうなっても知らないからな!
【目の前のエマと結婚して幸せな家庭を築く男になる】
絵馬に『なりたいもの』を書くや否や、絵馬とオレとエマは光り出した。
「ちょ、ちょっとキミ!何書いたの!?何で私まで!??」
オレは書いた絵馬をエマに見せた。
【目の前のエマと結婚して幸せな家庭を築く男になる】
「ハァアァアァァ!???馬鹿じゃないの???」
いや、だって「何でも良い」って言ったじゃん。
「だからっていきなりそんなこと書くかな普通!?」
お前だっていきなりオレに訳わかんないことばっかり言ったじゃん。
だからお互い様だよ。
「え~~~、マ?」
マ!
「そもそもそこに、愛はあるんか?」
それはこれから築いていくよ。
「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」って言うしね。
まぁこの場合、「馬」じゃなくて「悪魔」だけどね。
「やかましいわ!」
「とにかく!書いたからにはその、つまり……。」
ンンン~ッ?
「あーもう!私もキミも幸せになるわよ!!」
「これじゃあどっちが悪魔かわからないわよ……!」
彼女の顔は赤くなり、怒ってるのか泣いてるのか、笑ってるのか、よくわからない表情でオレに怒鳴ってきた。
こうして何の前触れもなく、まさに馬のように駆け抜けてニンゲンと悪魔は幸せな家庭を築くために結婚しましたとさ。
愛でたし。
愛でたし。
え?
どんな家庭を築いて、どんな風に幸せになったのかって?
それはまた別のお話。
~終~
オレは朝目覚めると、黒髪ロングの女子高生らしい存在に話し掛けられた。
おかしいな。
オレ以外にこの家には誰もいないはずなんだが。
そうか、夢か!
一富士二鷹三なすび、とはいかなかったか。
いやぁ、残念残念。
寝直そう。
おやすみなさい。
「いやいやいや、現実ですけど~?」
「いやいやいや、ウチに女子高生がいるわけないんですけど~?」
咄嗟にオレはそう返してしまった。
「まぁたしかに?キミ、◯◯っぽいもんね~。いきなりこんな美少女がいたら恥ずかしいかぁ~。」
イタヅラな目でこちらを見ながらそう言う女子高生みたいな存在。
「そもそも何でここにいるんだよ。オレは昨日の大晦日は早めに寝たし、酒も飲んでないぞ。」
「お酒飲んでたら女子高生がいたかもしれないってこと~?」
「ち、ちげーよ!」
「ヤダー、図星??」
「んなことはいいんだよ!何なんだよ、お前は。」
いかん、すっかりコイツ(女子高生?)のペースだ。
早く帰ってもらおう。
「はいはい、それじゃあ改めてまして。私はエマ。悪魔で~す。」
あー、アレか。
ちょっと「アレな娘」で他人の人の家に入っちゃったか~。
……ダブルロック方式に今年からするか。
「あー、今ちょっと『アレな娘』だと思ったでしょ!?失礼しちゃうなぁ。」
そう言って後ろに彼女が向き直すと、スカートの中から黒い矢印のようなものがニョロニョロと動いていた。
「えーっと、そういう?」
「また失礼なこと考えてるでしょ!?これだから◯◯は。」
「だっていきなり『悪魔です』って言われて『はい、そうですか。』とはならんでしょーよ!」
「うーん、じゃあこのシッポ、特別に引っ張ってみても良いよ。」
いや、そういう趣味はないものですから、あの、その手は何ですか?
何で掴まされるんですか?
いやー、やめて~。
彼女のシッポを無理矢理引っ張らされたが、たしかに抜ける様子はなかった。
「どう?信じてもらえたかしら。」
「アッ、ハイ。ソレ デ アクマ ノ エマサン ハ イッタイ ナンノヨウデ コチラ ニ?」
「怖ッ!急にカタコトなの怖ッッ!」
「怖いのはこっちだから!悪魔が何の用!?オレの命?悪いけどオレの命に価値なんて無いぜ?何せ彼女いない歴=年齢だし?普通の中年サラリーマンだし?メチャメチャ陰キャのチー牛ですし!?」
「あー、がんばれ?」
自分で言ったけど悲しくなってきた。
「本題だけど、ここだけの話、悪魔界では毎年『ドリームナイト宝くじ』っていうのを年末やってるんだけど、それに何と今回、私が当選しちゃったのよ。3当だけど。」
「何かすんごい似たような宝くじを知ってる気がする。というか最後に何等が当たったか言う必要無くない?地味に傷つくんだけど?」
「それでぇ」
あ、無視したぞコイツ。
「ニンゲンにわかりやすく説明すると、私たち悪魔は所謂『不幸な出来事』をエネルギーにしているわけなんだけど、一般悪魔はその『不幸な出来事』のエネルギー、あぁ、長くてめんどくさいわね。『BE』って略すけど、そもそも一般悪魔は悪魔界からニンゲン界に行くことがないから、BEを摂取する機会はあまりないのだけど、今回宝くじが当たったからニンゲンの側で間近に摂取しても良いよ~ってなったってわけ。」
うーん、わかるようなわからないような。
というか、それってオレはエサってこと?
「まぁそう。」
ホント遠慮とかないなー。
「えっ、じゃあやっぱ命を取られるってことなんじゃ……?」
急にオレは震えてきた。
ごめん、オヤジ、オフクロ……。
オレ、何の親孝行もできなかったけど、でも……
「いやいやいや、何勝手に走馬灯を見てるの!?命は取らないって言ったでしょ?」
えー、じゃあ何なんだよー。
「ずばり『ニンゲン』に不幸になってもらうわ。」
嫌です。
「話は最後まで聞きなさい。」
「飽きてきたんで後はどうぞごゆっくり……。」
「何でどこかに行こうとしてるのよ!?普通『ニンゲンに不幸になってもらう』って言われたら気になるもんでしょ!?」
いやだって長いし、命取られないならそれ以上の不幸はオレには別にないし、女子高生だか悪魔だかわけのわからないヤツと話してるほどオレはヒマじゃないからね。
お正月休みなんてすぐ終わっちゃうんだから、ドンドン年末年始の限定イベントを消化していきたいわけよ。
「そんなありきたりな人生、変えてみたいと思わない?」
彼女はニヤリッとしながら指をパチンッと鳴らしてこちらを指さした。
ごめんなぁ、オレ、もう中年だからあまり環境変わるとキツいんだわ。
「もー!これだから◯◯は!!」
「これを見なさい!」
そう言って彼女は制服のポケットから木の板を取り出した。
「さぁーて、これは何でしょう?」
うーん、これはどう見ても……。
「絵馬?」
「正解~。」
悪魔が絵馬って、全く正反対じゃないの?
属性というか何というか。
「細かいことは気にしない~気にしない~。」
それで、これをどうするんだ。
「この絵馬にキミの「なりたかったもの」を書いてほしいのよ。」
普通こういうのって『願い』を書くもんなんじゃ?
「『なりたかったもの』も『願い』みたいなもんじゃない?まぁ、いいから、ちゃちゃっと書いちゃってよ。」
一応聞くけど、書くとどうなるんだ?
「その『なりたかったもの』の道の達人の域に一気に達することができるの。」
???
そんな馬鹿な。
それにBEと何の関係があるんだよ。
「良い質問ですね~、ニンゲン!」
な、なんだよ急に。
「キミがこの絵馬に『なりたかったもの』を書く。するとキミはたちまちその『なりたかったもの』になれるわけ。するとキミは幸せになるわけ。」
それ、お前が欲しいBEと真逆じゃん。
「チッチッチ。」
何かムカつくな~。
「それは一方向から見た場合でしょ?もっと広い視点で見ないとダメだよ~?」
話が見えないなぁ。
「つまり、キミが幸せになれば他の一部のニンゲンはそれを羨んだり、妬んだりしてBEが発生するわけ。それ即ち不幸!それを私は!身近に!新鮮なまま!摂取できる!というわけ。」
お、おぉ?
つまりオレはその『なりたかったもの』になれば幸せになれるってことが約束されるってことなのか?
「まぁそういうこと。」
んなウマい話、あるわけ……。
いや、まぁすでに悪魔が目の前にいるからなぁ……。
そういうことも、あるのか……?
「普通のニンゲンはそれこそ馬車馬にやってきてやっと掴める幸せを、キミはこの絵馬に書くだけで掴めるってわけ。悪い話じゃないでしょ?」
……悪魔の言うことを信じても良いのか?
「別に悪魔に強制力とかはないから、そりゃあ最終判断は本人になっちゃうけど、少なくとも、悪魔は契約には厳しいからね。」
なるほど。
まぁ元々波風の無い人生だったわけだし、いっちょここでやってみるかな。
「万事塞翁が馬」って言うし。
「じゃあ書くぞ?」
「いいねー、はい、じゃあどうぞ~。」
そう言って彼女は絵馬を渡してきた。
「楽しみだわ。キミが何を書くのか。」
そんな大したことは書かないさ。
「ほぼ何でも良いからね~。何を書くのかなぁ。スポーツ選手?芸能人?はたまた有名絵師やインフルエンサー?何かな何かなー??」
オレの横でニヤニヤしてる悪魔、エマ。
突然オレの前に現れたかと思ったらまさに「夢物語」みたいなことを信念早々から言い始めて。
どうなっても知らないからな!
【目の前のエマと結婚して幸せな家庭を築く男になる】
絵馬に『なりたいもの』を書くや否や、絵馬とオレとエマは光り出した。
「ちょ、ちょっとキミ!何書いたの!?何で私まで!??」
オレは書いた絵馬をエマに見せた。
【目の前のエマと結婚して幸せな家庭を築く男になる】
「ハァアァアァァ!???馬鹿じゃないの???」
いや、だって「何でも良い」って言ったじゃん。
「だからっていきなりそんなこと書くかな普通!?」
お前だっていきなりオレに訳わかんないことばっかり言ったじゃん。
だからお互い様だよ。
「え~~~、マ?」
マ!
「そもそもそこに、愛はあるんか?」
それはこれから築いていくよ。
「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」って言うしね。
まぁこの場合、「馬」じゃなくて「悪魔」だけどね。
「やかましいわ!」
「とにかく!書いたからにはその、つまり……。」
ンンン~ッ?
「あーもう!私もキミも幸せになるわよ!!」
「これじゃあどっちが悪魔かわからないわよ……!」
彼女の顔は赤くなり、怒ってるのか泣いてるのか、笑ってるのか、よくわからない表情でオレに怒鳴ってきた。
こうして何の前触れもなく、まさに馬のように駆け抜けてニンゲンと悪魔は幸せな家庭を築くために結婚しましたとさ。
愛でたし。
愛でたし。
え?
どんな家庭を築いて、どんな風に幸せになったのかって?
それはまた別のお話。
~終~
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