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5章
9話目 前編 王の集まり
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「お、お嬢様……?なぜ……」
すると蹴り飛ばされた女が困惑した様子でなんとか起き上がる。
対してアリアは何も言わず、ただ彼女を冷たい目で見下ろしていた。
「私は……このお屋敷の、あなた方のことを想って――」
「それが結果的にワタクシたちを貶めることでもですか?ずいぶん大層な考えをお持ちですわね」
「そ、そんなつ――」
「『そんなつもりはなかった』などと仰るわけじゃありませんわよね?あなたの行動は最悪ワタクシたち家族をも貶める行為だというのに。もしそうならあなたの思慮の浅さを軽蔑しますわ」
アリアからそう言い放たれた護衛の女は肩を落として落胆する。
そしてアリアは王国騎士の男の目の前に立ち、高身長の彼との身長差を気にせずに胸を張って見上げて睨む。
「で、ワタクシの大切なヤタさんとそのお仲間をどうするおつもりで?」
「あなたは……」
「アリルティア・フランシスですわ」
不機嫌な言い方で名乗るアリアに対し、王国騎士の男は深々と頭を下げる。
「これはフランシスの長女様。どうやら少々誤解があるようですが、私たちは彼らと戦う気はありませんので……」
「それはあんたらの目的次第だがな」
俺が割り込むようにそう言うと、王国騎士の奴らがざわつき始める。
「ヤタ?」
ララが怪訝な顔で俺を見る。
「平和がどうとか言ってた男が珍しく喧嘩を売ってるにゃ」
「やかましいよ。いや、だっていきなり襲ってきた奴の仲間をそう簡単に信じられないだろ。戦う気がないって言っときながら大人しくララを引き渡せっていうんだったら応じないし、必要ならあんたらと戦う気ではいるぞ」
そりゃあ、平和でいられるならそれに越したことはない。だけど仲間を犠牲にして成り立つ平和なんて後味が悪いだけだ。
だったら俺は戦う道を選ぶ。
「たしかに私たちは魔族である彼女を保護するために来ました。なので危害を加える真似はしませんが……もし信用できないようでしたら皆様もご一緒に、というのはどうでしょう?」
男からそう言われ、ララに視線を向ける。
彼女も俺を見ていたので目が合う。念の為にこっちも手を打っておくか。
「わかった、そうさせてもらうわ。それじゃ、ここまで案内してくれてありがとうな、ガカン。ほい、案内料」
「えっ、旦那……?」
俺の意図に気付いていないガカンへ念話をする。
【ガカン、ここは話を合わせて別々に動くことにする。なんだか胡散臭いからな】
【なるほど、何かあったら外から助けろってことですね?流石旦那】
【いいや違う、ただ俺たちの物を持っててほしいんだ。それとレチアとイクナとも一緒に居てくれ。彼女たちとは念話ができないからフォローも頼む】
【旦那たち二人で行く気ですかい?……わかりやした!】
ガカンはすぐに理解してくれる。
仮にこれが罠だったとして、全員が行って人質に取られるのだけは回避したいからな。
「それじゃあレチアさん、イクナちゃん、あっしらは屋敷に戻りますかね」
「えっ……」
事情を知らないレチアはガカンにそう言われながら手を引かれて戸惑うが、彼と俺の顔を交互に見ると何かを察したように落ち着いた。
「わかったにゃ。イクナ、一緒に来るにゃよ」
「ン?……ワカッタ!」
流石はレチアだ。
ここで俺と別れることを直接言ってしまったらイクナは嫌だと言う可能性が高かったのだが、それを隠しつつこの場から離れさせた。
事情は後でガカンから聞くだろうし、とりあえずは任せてもいいだろう。
マカは……何も言わずともガカンたちについて行った。少し振り返り舌出しウインクなんてあざと可愛いことをして。
「……それじゃあ行こうか」
「物分りが良くて助かります。ではこちらへ」
この選択が間違っていないこと、もしくは杞憂であることを祈るとするか……
――――
……ということでまぁ、一日中馬車に乗ってこの国の首都に連れて来られたわけなのですが。
「ま、こうなるわな……」
乗っていた馬車から入り口で俺たちは降ろされ、王国騎士に囲まれながら町中を徒歩で進んでいた。
「すまんな、貴族や商人でない限り馬車で中に入ることはできないんだ。王城まで見世物となるが我慢してくれ」
「しかしここまで見られるとはな。奇異から嫌悪なものまであらゆる視線を向けられるな」
「……その中の嫌悪な目が時折、俺にも向けられるのだが。目か?目が腐ってるからなんですか?」
目が腐ってるのとコイツらに連行されてるのが相まって犯罪者と間違えられてたりする?何それ職務質問受けた時より泣きそう。
「お疲れ様です団長!後ろの者は……犯罪者ですか?」
そして城の前で警備をしているであろう兵士にも目を見てそう言われてしまう。
アレだよね、騎士に囲まれてるからそう言ってるだけだよね?二人いる兵士の二人共が俺を二度見三度見してきたけど俺の目を見て言ってないよね?
一応その後に魔族であるララの存在に気付いて騒ぎ出されたが、王国騎士さんの説明により通してもらえることとなった。
……もうここまでくるとここに来たことを後悔したくなる。
そしてとうとう城内にまで案内され、いかにも王様がいますって感じの大きな扉の前までやってきてしまった。
「……そういや、ここまで来て言うのもアレかもしれないけど、王様は俺たちをどうしたいんだ?こうやってわざわざ連れて来て公開処刑ってことはないよな?縛られてないわけだし」
「さぁ……王命は『見つけ次第連れて来い』だけだったから知らないな。だけどもし王が君たちの処刑を望むなら、私たちは君たちと戦わなきゃいけないだろうね」
そう言う王国騎士団長さんの口は一応笑っているが、その表情からは何も読み取れなかった。
「戦わなきゃいけない」などと遠慮気味に言ってても、きっとコイツは躊躇無く俺たちを殺しに来るだろう。
憂鬱だ……とにかく目の前で処刑するのを見たいサイコパスでないことを祈るしかない。
そう思いながら兵士たちが開ける扉の向こうを真っ直ぐに見据えた。
すると蹴り飛ばされた女が困惑した様子でなんとか起き上がる。
対してアリアは何も言わず、ただ彼女を冷たい目で見下ろしていた。
「私は……このお屋敷の、あなた方のことを想って――」
「それが結果的にワタクシたちを貶めることでもですか?ずいぶん大層な考えをお持ちですわね」
「そ、そんなつ――」
「『そんなつもりはなかった』などと仰るわけじゃありませんわよね?あなたの行動は最悪ワタクシたち家族をも貶める行為だというのに。もしそうならあなたの思慮の浅さを軽蔑しますわ」
アリアからそう言い放たれた護衛の女は肩を落として落胆する。
そしてアリアは王国騎士の男の目の前に立ち、高身長の彼との身長差を気にせずに胸を張って見上げて睨む。
「で、ワタクシの大切なヤタさんとそのお仲間をどうするおつもりで?」
「あなたは……」
「アリルティア・フランシスですわ」
不機嫌な言い方で名乗るアリアに対し、王国騎士の男は深々と頭を下げる。
「これはフランシスの長女様。どうやら少々誤解があるようですが、私たちは彼らと戦う気はありませんので……」
「それはあんたらの目的次第だがな」
俺が割り込むようにそう言うと、王国騎士の奴らがざわつき始める。
「ヤタ?」
ララが怪訝な顔で俺を見る。
「平和がどうとか言ってた男が珍しく喧嘩を売ってるにゃ」
「やかましいよ。いや、だっていきなり襲ってきた奴の仲間をそう簡単に信じられないだろ。戦う気がないって言っときながら大人しくララを引き渡せっていうんだったら応じないし、必要ならあんたらと戦う気ではいるぞ」
そりゃあ、平和でいられるならそれに越したことはない。だけど仲間を犠牲にして成り立つ平和なんて後味が悪いだけだ。
だったら俺は戦う道を選ぶ。
「たしかに私たちは魔族である彼女を保護するために来ました。なので危害を加える真似はしませんが……もし信用できないようでしたら皆様もご一緒に、というのはどうでしょう?」
男からそう言われ、ララに視線を向ける。
彼女も俺を見ていたので目が合う。念の為にこっちも手を打っておくか。
「わかった、そうさせてもらうわ。それじゃ、ここまで案内してくれてありがとうな、ガカン。ほい、案内料」
「えっ、旦那……?」
俺の意図に気付いていないガカンへ念話をする。
【ガカン、ここは話を合わせて別々に動くことにする。なんだか胡散臭いからな】
【なるほど、何かあったら外から助けろってことですね?流石旦那】
【いいや違う、ただ俺たちの物を持っててほしいんだ。それとレチアとイクナとも一緒に居てくれ。彼女たちとは念話ができないからフォローも頼む】
【旦那たち二人で行く気ですかい?……わかりやした!】
ガカンはすぐに理解してくれる。
仮にこれが罠だったとして、全員が行って人質に取られるのだけは回避したいからな。
「それじゃあレチアさん、イクナちゃん、あっしらは屋敷に戻りますかね」
「えっ……」
事情を知らないレチアはガカンにそう言われながら手を引かれて戸惑うが、彼と俺の顔を交互に見ると何かを察したように落ち着いた。
「わかったにゃ。イクナ、一緒に来るにゃよ」
「ン?……ワカッタ!」
流石はレチアだ。
ここで俺と別れることを直接言ってしまったらイクナは嫌だと言う可能性が高かったのだが、それを隠しつつこの場から離れさせた。
事情は後でガカンから聞くだろうし、とりあえずは任せてもいいだろう。
マカは……何も言わずともガカンたちについて行った。少し振り返り舌出しウインクなんてあざと可愛いことをして。
「……それじゃあ行こうか」
「物分りが良くて助かります。ではこちらへ」
この選択が間違っていないこと、もしくは杞憂であることを祈るとするか……
――――
……ということでまぁ、一日中馬車に乗ってこの国の首都に連れて来られたわけなのですが。
「ま、こうなるわな……」
乗っていた馬車から入り口で俺たちは降ろされ、王国騎士に囲まれながら町中を徒歩で進んでいた。
「すまんな、貴族や商人でない限り馬車で中に入ることはできないんだ。王城まで見世物となるが我慢してくれ」
「しかしここまで見られるとはな。奇異から嫌悪なものまであらゆる視線を向けられるな」
「……その中の嫌悪な目が時折、俺にも向けられるのだが。目か?目が腐ってるからなんですか?」
目が腐ってるのとコイツらに連行されてるのが相まって犯罪者と間違えられてたりする?何それ職務質問受けた時より泣きそう。
「お疲れ様です団長!後ろの者は……犯罪者ですか?」
そして城の前で警備をしているであろう兵士にも目を見てそう言われてしまう。
アレだよね、騎士に囲まれてるからそう言ってるだけだよね?二人いる兵士の二人共が俺を二度見三度見してきたけど俺の目を見て言ってないよね?
一応その後に魔族であるララの存在に気付いて騒ぎ出されたが、王国騎士さんの説明により通してもらえることとなった。
……もうここまでくるとここに来たことを後悔したくなる。
そしてとうとう城内にまで案内され、いかにも王様がいますって感じの大きな扉の前までやってきてしまった。
「……そういや、ここまで来て言うのもアレかもしれないけど、王様は俺たちをどうしたいんだ?こうやってわざわざ連れて来て公開処刑ってことはないよな?縛られてないわけだし」
「さぁ……王命は『見つけ次第連れて来い』だけだったから知らないな。だけどもし王が君たちの処刑を望むなら、私たちは君たちと戦わなきゃいけないだろうね」
そう言う王国騎士団長さんの口は一応笑っているが、その表情からは何も読み取れなかった。
「戦わなきゃいけない」などと遠慮気味に言ってても、きっとコイツは躊躇無く俺たちを殺しに来るだろう。
憂鬱だ……とにかく目の前で処刑するのを見たいサイコパスでないことを祈るしかない。
そう思いながら兵士たちが開ける扉の向こうを真っ直ぐに見据えた。
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