3 / 12
3話 初めての(食事)体験でした
しおりを挟む
どこか物足りなさのようなものはありますが、なぜかお腹がすくことはなく何時間でも歩いていられます。身体の生理現象が止まっているような状態で、眠ることは出来ますが、それ以上のことはできず、ただ歩いて戦って、魔法を使い、眠る。
食べ物は確保できそうにありません。なにせ草一本生えていないのですから。しかしあるとき魔物を倒すと『オレンジキャンディを入手した』と表示されました。名前の通り包み紙に入った飴のようです。不気味だったので最初は捨てていましたが、他に食べ物らしきものは一切ありません。
恐る恐る舐めてみると、普通に口の中に甘い味が広がります。ほんの少し気力と魔力のようなものが戻った気がして、確認すると数字も微増していました。これは魔力補給のための資源のようです。魔物を倒すとお菓子が出てくる。悪趣味で冗談のような話ですが、あまりに変化の乏しい道が続き心も身体も疲弊してくると、わずかな潤いに救いを求めざるを得ません。
遠くに見えるお城に行こうと思いました。死亡するかレベルが上がると全回復しますので、積極的に敵は薙ぎ払っていきます。これは生き物を殺しているのでしょうか。魔物は生き物なのでしょうか? どこか罪を犯すような気持ちでしたが、生きるために歩き続けるためにはその行為を重ねるより他はありません。
ヒューベルト。お父様、お母さま。親しい人々の顔が浮かんでは消えていき、涙をこらえながら前へと進みます。しばらくすると光る水晶玉のようなもの浮かんでおり、触ると『ここまでの行動を記録しますか』と表示されました。最初はその意味が分かりませんでしたが、とりあえず『はい』にしてみました。
特に変化はありませんでしたが、その効果は後になって判明します。
非常に強力な魔物と相対し、不運にも破れ去ったとき。再び暗闇に落ちるような感覚に襲われたかと思うと、目の前に光る水晶玉が浮かんでいました。これは、あの『記録』をした場所です。周囲の様子からすると、どうやら倒された際に元に戻る場所を記録するという意味だったようです。
水晶玉は味方。そう位置づけてそれらしいものがあると積極的に近づいていくことにしました。やがて、風景にも徐々に変化が生じはじめ、遭遇する魔物たちもだんだん変わっていきます。奇妙なことに姿かたちは同じでただ色合いや名前だけが若干違うだけの場合がほとんどです。
『スライム』『強スライム』『もっと強いスライム』『最強スライム』『極限スライム』『終末スライム』『特殊スライム』『異質スライム』『なんかそれっぽいスライム』『酢ライム』
だんだん魔物の名称が投げやりというか、いい加減なものになっていきます。『酢』ってビネガーのことですわよね? 舐めたら酸っぱいんでしょうか、などと想像する余裕さえ生まれてきます。変化に乏しくいい加減で、どこか緊張感を保てない世界。
そう、ここはまるで趣味の悪いおとぎ話の世界でした。
悪夢の中をさまようような不安な気持ちの中で、かろうじて心の支えとしていたのはヒューベルトが生きている可能性でした。ここが何かの牢獄とすれば、彼もあるいは傷を治療されどこかに囚われているかもしれない。出口があるとは限りませんが、せめてもう一度だけ彼に会いたい。あまりに都合の良い思考でしたが、他にすがれるものが何もなかったのです。
自分が罪人として裁かれるならば家族もただではすみません。既に自分が国王陛下にも見捨てられ嵌められたのだということは理解しています。その目的はヴィオーラ侯爵家の力を削ぐこと、あるいは家の断絶を狙ってのことか。
国内でも有数の名家であり、高い魔力を保有する血統。国王や殿下にとって目障りな存在であったのかもしれません。より強い血を取り込むことは王族の責務。けれど、わたくしの代わりに聖女の再来であるベガ様を王妃に据えることで聖女の力を王家に取り込む。
ただの推測ですが、彼らの考えや行動にそこまで深い思慮が感じられませんでした。これはまるで粗雑な粛清。聖女という最大の戦力を保有し、気に入らぬ者たちを切って捨てていく。なんたる暴君。あまりに愚劣極まりない蛮行。あんな下らない人間に頭を下げていたかと思うと怒りで全身が震えます。
不安と悲しみと恐怖。それら怯えの心で居続けることはどうやら難しいようで、徐々にわたくしの中で芽生えていくのは怒りや激情、敵意といった恐ろしい感情ばかりです。それでも正気にさせてくれるのはヒューベルトの記憶や家族の思い出だけ。
あぁ、どうして、わたくしは彼を巻き込んでしまったのでしょう。
幾度後悔しても後悔しても足りません。
ヒューベルトは悪い噂が広まっていることを知り、しばらくの間疎遠になっていたわたくしにわざわざ会いに来てくれて、助けになると優しい言葉をかけてくれました。幼馴染というだけで、ここまで親身になって動いてくれるのかとどれほど感謝してもしたりませんでした。
思い起こせば、人生の中で一番楽しかったのは彼と過ごした幼い日々だったような気がします。その記憶すら今は遠くなっていき、灰色に埋め尽くされていくことが、たまらなく辛い。
繰り返される粛々とした動作と繰り返し。魔物を倒す、数値を確認する。手に入れたもので使えるものは使う。得体のしれない物は捨てる。食べ物以外はあまり試す気にもなれずに放棄していきます。時折変わった食材が手に入ったときだけは、恐怖と不安と好奇心がないまぜになった感情を抱きます。
そのとき私を大いに悩ませたのは『ラーメン』という食べ物です。それなりに重さのある食器を手に、本当にどうしようか心底迷いました。濃いスープの中にパスタと野菜やお肉の乗った謎めいた物体。何故かこの料理らしきものはホカホカと出来立てのように熱く、香ばしく食欲をそそる匂いをしているのです。
ちなみにこれを所有していたのは『トンコツ』という名前のイノシシと豚の混ざったような魔物でした。あまりに薄気味悪くて、最初は捨てていましたが、良い匂いのするものというのは口にしてみたくなるというのが人間の性らしく、やがてほんのひと匙だけ口にしてみることにしました。濃く深い複雑な味付けが口の中に広がります。未体験の味に思わず喉が鳴るのを感じました。
フォークはありませんが、なぜか二本の木の棒を細工したものと変わったスプーンが付属しています。それらを使い、苦労して口に運んでいきます。パスタはもちもちとして噛み応えがあり、スープは口にしたことのない旨みと刺激があり、気が付けば食器の中は空っぽになっていました。
時折パンやお菓子は手に入りますが、しっかりとした温かい食事などろくに口にしていません。食べ終えてから無性に悲しくて、顔を両手で覆いながらすすり泣きます。美味しい物を食べて泣くなんてことは初めての体験でした。
食べ物は確保できそうにありません。なにせ草一本生えていないのですから。しかしあるとき魔物を倒すと『オレンジキャンディを入手した』と表示されました。名前の通り包み紙に入った飴のようです。不気味だったので最初は捨てていましたが、他に食べ物らしきものは一切ありません。
恐る恐る舐めてみると、普通に口の中に甘い味が広がります。ほんの少し気力と魔力のようなものが戻った気がして、確認すると数字も微増していました。これは魔力補給のための資源のようです。魔物を倒すとお菓子が出てくる。悪趣味で冗談のような話ですが、あまりに変化の乏しい道が続き心も身体も疲弊してくると、わずかな潤いに救いを求めざるを得ません。
遠くに見えるお城に行こうと思いました。死亡するかレベルが上がると全回復しますので、積極的に敵は薙ぎ払っていきます。これは生き物を殺しているのでしょうか。魔物は生き物なのでしょうか? どこか罪を犯すような気持ちでしたが、生きるために歩き続けるためにはその行為を重ねるより他はありません。
ヒューベルト。お父様、お母さま。親しい人々の顔が浮かんでは消えていき、涙をこらえながら前へと進みます。しばらくすると光る水晶玉のようなもの浮かんでおり、触ると『ここまでの行動を記録しますか』と表示されました。最初はその意味が分かりませんでしたが、とりあえず『はい』にしてみました。
特に変化はありませんでしたが、その効果は後になって判明します。
非常に強力な魔物と相対し、不運にも破れ去ったとき。再び暗闇に落ちるような感覚に襲われたかと思うと、目の前に光る水晶玉が浮かんでいました。これは、あの『記録』をした場所です。周囲の様子からすると、どうやら倒された際に元に戻る場所を記録するという意味だったようです。
水晶玉は味方。そう位置づけてそれらしいものがあると積極的に近づいていくことにしました。やがて、風景にも徐々に変化が生じはじめ、遭遇する魔物たちもだんだん変わっていきます。奇妙なことに姿かたちは同じでただ色合いや名前だけが若干違うだけの場合がほとんどです。
『スライム』『強スライム』『もっと強いスライム』『最強スライム』『極限スライム』『終末スライム』『特殊スライム』『異質スライム』『なんかそれっぽいスライム』『酢ライム』
だんだん魔物の名称が投げやりというか、いい加減なものになっていきます。『酢』ってビネガーのことですわよね? 舐めたら酸っぱいんでしょうか、などと想像する余裕さえ生まれてきます。変化に乏しくいい加減で、どこか緊張感を保てない世界。
そう、ここはまるで趣味の悪いおとぎ話の世界でした。
悪夢の中をさまようような不安な気持ちの中で、かろうじて心の支えとしていたのはヒューベルトが生きている可能性でした。ここが何かの牢獄とすれば、彼もあるいは傷を治療されどこかに囚われているかもしれない。出口があるとは限りませんが、せめてもう一度だけ彼に会いたい。あまりに都合の良い思考でしたが、他にすがれるものが何もなかったのです。
自分が罪人として裁かれるならば家族もただではすみません。既に自分が国王陛下にも見捨てられ嵌められたのだということは理解しています。その目的はヴィオーラ侯爵家の力を削ぐこと、あるいは家の断絶を狙ってのことか。
国内でも有数の名家であり、高い魔力を保有する血統。国王や殿下にとって目障りな存在であったのかもしれません。より強い血を取り込むことは王族の責務。けれど、わたくしの代わりに聖女の再来であるベガ様を王妃に据えることで聖女の力を王家に取り込む。
ただの推測ですが、彼らの考えや行動にそこまで深い思慮が感じられませんでした。これはまるで粗雑な粛清。聖女という最大の戦力を保有し、気に入らぬ者たちを切って捨てていく。なんたる暴君。あまりに愚劣極まりない蛮行。あんな下らない人間に頭を下げていたかと思うと怒りで全身が震えます。
不安と悲しみと恐怖。それら怯えの心で居続けることはどうやら難しいようで、徐々にわたくしの中で芽生えていくのは怒りや激情、敵意といった恐ろしい感情ばかりです。それでも正気にさせてくれるのはヒューベルトの記憶や家族の思い出だけ。
あぁ、どうして、わたくしは彼を巻き込んでしまったのでしょう。
幾度後悔しても後悔しても足りません。
ヒューベルトは悪い噂が広まっていることを知り、しばらくの間疎遠になっていたわたくしにわざわざ会いに来てくれて、助けになると優しい言葉をかけてくれました。幼馴染というだけで、ここまで親身になって動いてくれるのかとどれほど感謝してもしたりませんでした。
思い起こせば、人生の中で一番楽しかったのは彼と過ごした幼い日々だったような気がします。その記憶すら今は遠くなっていき、灰色に埋め尽くされていくことが、たまらなく辛い。
繰り返される粛々とした動作と繰り返し。魔物を倒す、数値を確認する。手に入れたもので使えるものは使う。得体のしれない物は捨てる。食べ物以外はあまり試す気にもなれずに放棄していきます。時折変わった食材が手に入ったときだけは、恐怖と不安と好奇心がないまぜになった感情を抱きます。
そのとき私を大いに悩ませたのは『ラーメン』という食べ物です。それなりに重さのある食器を手に、本当にどうしようか心底迷いました。濃いスープの中にパスタと野菜やお肉の乗った謎めいた物体。何故かこの料理らしきものはホカホカと出来立てのように熱く、香ばしく食欲をそそる匂いをしているのです。
ちなみにこれを所有していたのは『トンコツ』という名前のイノシシと豚の混ざったような魔物でした。あまりに薄気味悪くて、最初は捨てていましたが、良い匂いのするものというのは口にしてみたくなるというのが人間の性らしく、やがてほんのひと匙だけ口にしてみることにしました。濃く深い複雑な味付けが口の中に広がります。未体験の味に思わず喉が鳴るのを感じました。
フォークはありませんが、なぜか二本の木の棒を細工したものと変わったスプーンが付属しています。それらを使い、苦労して口に運んでいきます。パスタはもちもちとして噛み応えがあり、スープは口にしたことのない旨みと刺激があり、気が付けば食器の中は空っぽになっていました。
時折パンやお菓子は手に入りますが、しっかりとした温かい食事などろくに口にしていません。食べ終えてから無性に悲しくて、顔を両手で覆いながらすすり泣きます。美味しい物を食べて泣くなんてことは初めての体験でした。
0
あなたにおすすめの小説
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
婚約破棄?悪役令嬢の復讐は爆速で。
ハチワレ
恋愛
「リリム・フォン・アスタロト! 貴様との婚約を破棄する!」
卒業パーティーの最中、婚約者である王太子エリオットから身に覚えのない罪を突きつけられた公爵令嬢リリム。隣には「真実の愛」を語るマシュマロ系男爵令嬢シャーリーの姿。
普通の令嬢なら泣き崩れる場面――だが、リリムは違った。
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
婚約破棄された悪役令嬢、放浪先で最強公爵に溺愛される
鍛高譚
恋愛
「スカーレット・ヨーク、お前との婚約は破棄する!」
王太子アルバートの突然の宣言により、伯爵令嬢スカーレットの人生は一変した。
すべては“聖女”を名乗る平民アメリアの企み。でっち上げられた罪で糾弾され、名誉を失い、実家からも追放されてしまう。
頼る宛もなく王都をさまよった彼女は、行き倒れ寸前のところを隣国ルーヴェル王国の公爵、ゼイン・ファーガスに救われる。
「……しばらく俺のもとで休め。安全は保証する」
冷徹な印象とは裏腹に、ゼインはスカーレットを庇護し、“形だけの婚約者”として身を守ってくれることに。
公爵家で静かな日々を過ごすうちに、スカーレットの聡明さや誇り高さは次第に評価され、彼女自身もゼインに心惹かれていく。
だがその裏で、王太子とアメリアの暴走は止まらず、スカーレットの両親までもが処刑の危機に――!
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる