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第12章 ー蒼い瞳が眠りにつく時ー
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クロウの大鎌とオンジのガントレットがぶつかり合う!ガァン!!!という大地を震わすような金属音が森中に木霊する。
「クゥアクゥアクゥア!」とクロウは笑いながらまた大鎌を振るう。
「何がそんなに可笑しいんだ!?」と言いながらオンジは右腕のガントレットでその大鎌を受け止めた。
足を大きく大地に踏み込んで、何とか吹き飛ばされない様にするのがやっとだった。
「いえねぇ、こうもこちらばかりが一方的に攻撃してるとあなたのその自慢の筋肉が不憫でねぇ!あなたも力には自信があるのでしょう?」
更にクロウは大鎌を振るった。今度はさっきよりもフルスイングでだ。
堪らず体の前で両腕を合わせガードする。そのまま後ろに大地を削りながら押し出された。
ピシッとガントレットにヒビが入る。オンジは両腕でガードした状態のままで冷や汗を搔いていた。
オンジのガントレットやセツナのライフル弾はニンゲンヘイキから取り出したナノキューブから造られた特別製だ。つまり、ニンゲンヘイキと同じくらいの強度があるはずである。そのガントレットにヒビが入ったのだ。相手の純粋な力が化物じみている・・・!オンジは防戦一方になっていた。
『タチカゼとセツナはどうなった!?クソッ、いつの間にかはぐれてしまったか・・・!!』
「次の一撃でその邪魔な腕当て、破壊して差し上げましょう!!」
クロウの腕の筋肉が、血管が波打って蠢き更に一回り大きくなる!
「クソッタレ!!正面から相手をしてやるよ!!!」
オンジは体を捻り右腕に意識を集中させる。握る拳に最大限の力を込めた。
「行きますよ!!!」馬鹿みたいに膨れ上がった筋肉で、クロウは大鎌をフルスイングした。
それに合わせて、オンジも力を凝縮させた右腕の拳を隕石が降るが如く振り下ろす。
「俺のとって置きだ!!『メテオストライク』!!!」
剛力と剛力が激突する!最早、金属音なのか何なのか分からない大きなエネルギーが森林地帯全体を震わせた。オンジのガントレットがバキバキと音を立て割れていった・・・。
・・・そこに別の力が加わった!その力はオンジの力と重なり、大鎌を跳ね返したのだった。
クロウは少し驚いた顔を見せ、地面に着地した。
「あなたは・・・」
「・・・!タチカゼ!?お前・・・!!」
そこには着てる服もボロボロに斬り刻まれたタチカゼが立っていた。傷口がいつも通り、幾重にも重なった立方体に覆われていたが再生する気配がない・・・血が止めどなく流れている。
「ハァハァ・・・オッ・・・サン・・・わりぃ・・・ハァハァ・・・おく・・・れた・・・」
タチカゼは地面にカタナを刺し、それにもたれる様になんとか立っていた。
「馬鹿ヤロウ!!何言ってるんだ!?お前・・・もう再生が・・・」
オンジは初めて見るタチカゼの姿に言葉を失った・・・。
『再生が追いつかない程のダメージ・・・!?キバカゼはどれだけ強くなっているんだ!?』
「クゥアアアアアア―――!!!」
ハッ!とオンジは我に返った。が、クロウの大鎌はすでにタチカゼの背後を捉えていた。
完全に虚を突かれた!オンジが地面を蹴り出した時には、すでに大鎌はタチカゼの背中を切り裂いていた・・・。
「敵に背を向けるなど、愚の骨頂ですねぇ!!」
タチカゼは声も出さず、音も無くその場に倒れ動かなくなった。
「クゥアクゥアクゥア!」とクロウは笑いながらまた大鎌を振るう。
「何がそんなに可笑しいんだ!?」と言いながらオンジは右腕のガントレットでその大鎌を受け止めた。
足を大きく大地に踏み込んで、何とか吹き飛ばされない様にするのがやっとだった。
「いえねぇ、こうもこちらばかりが一方的に攻撃してるとあなたのその自慢の筋肉が不憫でねぇ!あなたも力には自信があるのでしょう?」
更にクロウは大鎌を振るった。今度はさっきよりもフルスイングでだ。
堪らず体の前で両腕を合わせガードする。そのまま後ろに大地を削りながら押し出された。
ピシッとガントレットにヒビが入る。オンジは両腕でガードした状態のままで冷や汗を搔いていた。
オンジのガントレットやセツナのライフル弾はニンゲンヘイキから取り出したナノキューブから造られた特別製だ。つまり、ニンゲンヘイキと同じくらいの強度があるはずである。そのガントレットにヒビが入ったのだ。相手の純粋な力が化物じみている・・・!オンジは防戦一方になっていた。
『タチカゼとセツナはどうなった!?クソッ、いつの間にかはぐれてしまったか・・・!!』
「次の一撃でその邪魔な腕当て、破壊して差し上げましょう!!」
クロウの腕の筋肉が、血管が波打って蠢き更に一回り大きくなる!
「クソッタレ!!正面から相手をしてやるよ!!!」
オンジは体を捻り右腕に意識を集中させる。握る拳に最大限の力を込めた。
「行きますよ!!!」馬鹿みたいに膨れ上がった筋肉で、クロウは大鎌をフルスイングした。
それに合わせて、オンジも力を凝縮させた右腕の拳を隕石が降るが如く振り下ろす。
「俺のとって置きだ!!『メテオストライク』!!!」
剛力と剛力が激突する!最早、金属音なのか何なのか分からない大きなエネルギーが森林地帯全体を震わせた。オンジのガントレットがバキバキと音を立て割れていった・・・。
・・・そこに別の力が加わった!その力はオンジの力と重なり、大鎌を跳ね返したのだった。
クロウは少し驚いた顔を見せ、地面に着地した。
「あなたは・・・」
「・・・!タチカゼ!?お前・・・!!」
そこには着てる服もボロボロに斬り刻まれたタチカゼが立っていた。傷口がいつも通り、幾重にも重なった立方体に覆われていたが再生する気配がない・・・血が止めどなく流れている。
「ハァハァ・・・オッ・・・サン・・・わりぃ・・・ハァハァ・・・おく・・・れた・・・」
タチカゼは地面にカタナを刺し、それにもたれる様になんとか立っていた。
「馬鹿ヤロウ!!何言ってるんだ!?お前・・・もう再生が・・・」
オンジは初めて見るタチカゼの姿に言葉を失った・・・。
『再生が追いつかない程のダメージ・・・!?キバカゼはどれだけ強くなっているんだ!?』
「クゥアアアアアア―――!!!」
ハッ!とオンジは我に返った。が、クロウの大鎌はすでにタチカゼの背後を捉えていた。
完全に虚を突かれた!オンジが地面を蹴り出した時には、すでに大鎌はタチカゼの背中を切り裂いていた・・・。
「敵に背を向けるなど、愚の骨頂ですねぇ!!」
タチカゼは声も出さず、音も無くその場に倒れ動かなくなった。
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