よこはま物語 弐、ヒメたちのエピソード

✿モンテ✣クリスト✿

文字の大きさ
25 / 48
ヒメと明彦4、良子・芳芳編

第19話 芳子の捜索3

しおりを挟む
20

 金曜日いっぱい歩き回ったが戦果なしだった。浩司に電話をかけたが、向こうも聞き回ってみたが、美姫って子が補導されたとかの話は、中華街の管区じゃないってよ、と言われた。仲里美姫、どこに消えちまったんだ?木曜、金曜と授業をフケたから、出席が気になったが、連絡するとなんとか友だちが代返してくれたようだ。

 今日で最後に彼氏の明彦が美姫を見かけてから後、6日経っている。日曜日から月曜日の間に家から衣服を持ち出したんだろう。封書の投函日はその翌日。明彦のアパートに封書がついたのが水曜日。美姫はどこに行きやがったんだ?新しいボーイフレンドとかと部屋にこもってやりまくっているのか?それとも輪姦されてでもいるのか?まったく世間知らずのお嬢様だ。案外、ケロッとして見つかって、家に帰りたくない、とか言いそうだ。

 今朝、良子に電話した。良子も大学を休んで美姫を探している。優等生の良子が大学を休むなんて、お天道様が西から昇るよ。良子、出席、大丈夫なのか?お前、代返なんて知らないだろ?と聞くと、あらあ、私が夜電話かけて、ちょっと生理痛ひどくって、代返お願いできないかしら?って男子生徒に言ったら、いくらでもどうぞ、良子姫って多数からオファーが来たわ、と言う。こ、この女!

 一応、目星をつけた中華街の区域を良子には説明してあるが(郵便局の高田局長にブラとパンツを見せたのは良子に受けた。真面目な顔して下ネタが好きなんだ、あいつは)、中村川を渡って中華街よりの郵便ポストに投函した可能性もある、というので、良子は元町の裏通りを探っている。

 我が家には1時間に1度電話を入れたが、誰からも連絡はなかった。アニメなんかに出てくる携帯型の電話でもあれば、公衆電話を探して十円玉を浪費することもないんだけどなあ。バックの中で両替した十円玉が唸ってるよ。仲里美姫、見つけたらタダじゃおかん。ビンタの1、2発、食らわせてやる。

 中華街をうろつき回った。中村川沿いのアパートなんかを覗いて回った。一昨日、話をしたプータローどもがまたたむろしていた。

「お!ファンファンじゃねえか?今、お前ん家に電話しようと思ってたんだぜ」とプータローの兄貴分が言う。
「なんか情報がはいったかい?」
「おお、耳に入ったことがあっぜ。これで、ファンファン、デート1回だな。やらせてくれねえか?」
「このバカ!さっさと話せ!」
「こいつらにも」とプータロー仲間を見回して「探しとけ、って写真のコピーを渡しといたんだ。ファンファンと1発、できるぜって」
「お前ら、私とやることしか考えてないのかね?」
「そりゃあ、あんたはここいらのトロフィーだからな。口の割には身持ちが固いし、あんたとやったヤツなんか見たことがないよ。そんなにいい体なのに」
「やれやれ。それで?」

「ああ、林田、知ってるだろ?達夫?」
「あのH飯店のばあさんの孫息子か?ばあさん、激怒していて、勘当寸前って話だけど?」
「そうそう。ばあさんに家を叩き出されて、ばあさんに内緒でオヤジが金を渡して、中村川沿いのアパートを借りてんだけどよ。その達夫のダチがサテンで話してるのをこいつらが盗み聞きしたんだ。なんでも、この前の月曜日に丘の上の女の子を達夫がひっかけて、アパートに住まわせてるんだと。その達夫のダチが女を見て、いい女だから輪姦させてくれって頼んだけど、達夫はこいつは商品で金づるになるからダメだ、って断られたって話だ」

「商品?金づる?なんのことだろう?」
「あれじゃねえか?ファンファンのところと仲の悪い、台湾野郎どもがやっているビジネスじゃねえか?」
「人身売買か?達夫はいつのまに台湾とつるんだんだ?H飯店のばあさんは上海系だろ?」
「さあなあ、勘当同然で金に困って、台湾野郎どものビジネスを嗅ぎつけて女を売っ飛ばそうって台湾連中に持ちかけたんじゃないか?」
「林田達夫か・・・ヤツの住所はわかるかい?」
「おう、わかるぜ。書くもの持ってるか?」私は手帳とボールペンを渡した。彼が住所を書いた。私が何度も行き来した場所の中村川沿いだ。彼にお礼を言った。「体で払ってくれたらいいなあ」と言うので腹にパンチをお見舞いした。デート1回、ぜんぶお前の奢りだかんな、とほっぺにチュウをしてやる。ファンファン、その話持ってきたの俺だよ、というヤツにウインクしてやる。

 早速林田達夫のアパートに行った。窓にはカーテンが引いてあって、照明はついてない。誰も居ないんだろうか?それとも、美姫が縛られていて、達夫は外出しているんだろうか?後で来てみるしかないな。こっちは一人なんだから。プータローの手下を借りてくればよかったぜ。いや、借りが増えるだけか。あんな連中、役に立たない。

 う~ん、達夫にはやられちゃってるだろう。達夫のダチが輪姦しちゃったら、お嬢ちゃんの心折れちゃうだろうな。私も輪姦されたら折れるだろう、お嬢ちゃんじゃないけど。頼むから輪姦しだけは勘弁してくれ。助け出すのに集中しよう。他の余計なのはあとだ。

 これ以上、一人では無理。良子に手伝ってもらおう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...