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第1章 ロシア軍侵攻
第8話 佐渡ヶ島、両津港からのテレビ中継
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佐渡ヶ島、両津港からのテレビ中継
宿舎のテントに戻ると、ロシア兵士がテントにテレビを設置していた。有機ELの65インチの大型だ。テントの奥にTVテーブルを置いて、テント内の日本人が視られるようにしていた。
兵士の一人が「みなさん、テレビが見られるようにいたしました。地上波、BS、どのチャンネルも視聴できますので、御自由にして下さい。ただし、全佐渡ヶ島のネットは遮断してあります。ネット経由のチャンネルは視聴できませんのでご了解下さい」と流暢な日本語で説明した。集まってきた日本人の一人にリモコンを渡した。
エレーナは何を考えているんだ?俺たちに外部のニュースなんかを見せてどうしようというんだろう?
テレビの電源が入った。NHKがうつる。アナウンサーが「佐渡ヶ島、両津港からの中継が入っています。NHKと民放の合同取材クルーが住民の退避用フェリーに同乗を許されました・・・映像が・・・あ、大丈夫ですね。佐渡の藤田アナ、聞こえますか?」
画面には両津港に接岸されている佐渡汽船、新日本海フェーリーが映っていた。日本人らしく、整然と列を作って並んで乗船を待っている島の人達の姿が画面に大写しになった。ロシア軍は列の脇に待機している。拡声器で「船内に持ち込める荷物は誠に申し訳ありませんがスーツケース二個までです。慌てずお待ち下さい。席は充分にあります。親族親類で同じ船に乗船していないなどの場合はお申し出下さい。調査の上、順番を組み替えます」と日本語でアナウンスしている軍人の声が聞こえる。
フェリーの横には、ロシア軍の大型強襲揚陸艦二隻と異様な姿のエアクッション型強襲揚陸艇十数隻が停泊していた。日本はロシアの艦艇を攻撃しなかったのだろうか?こんな艦艇なら潜水艦で一撃のはず?
ああ、憲法か。あの馬鹿げた憲法で、日本の領海を侵入する艦艇が何もしなければ、先制攻撃の禁止だから、市ヶ谷も官邸も何も指示できなかったというわけか?ということは、エレーナの言っていた北海道上陸作戦とタイミングを合わせて、このサドガシマ作戦を同時実行したのか?だから、北海道も海自も空自も何もできなかったのだな。
困った国だよ、日本は。
カメラが藤田アナを映した。「さて、ここで、ロシア軍の広報担当の方がいらしています。ロシア軍からの許可がありましたので、お話を伺いたいと思います」とカメラがパンして、藤田アナの横の軍人をうつした。(あ!エレーナ!)
エレーナ少佐は、昨日の迷彩服と違って、ロシア軍の正装姿だった。カーキ色のツーピースのスカート姿で、斜めにサッシュを着用しており、胸に略綬をつけている。ロシア軍の制帽をしていた。スカートが短い。普通、ロシア軍の女性兵士のスカートは膝丈なのに、彼女は膝上10センチくらいのミニだ。これはテレビ映りを気にしたのか?
「エレーナ少佐、NHKの藤田です」
「藤田アナ、おはようございます。ロシア連邦軍東部軍管区、第109高射ミサイル旅団通信大隊所属のエレーナ陸軍少佐と申します」と流暢な日本語で答えた。「現在は、佐渡市立両津中学校で日本人の方々の警護任務についております」
「エレーナ少佐・・・」
「エレーナとお呼びになって。機密事項以外、何でもお応えします」
「では、エレーナ、まず、この日本人退避計画の概要ですが、説明願えますか?」
「ハイ、佐渡ヶ島の人口約五万人の退避は、日本政府との折衝で、佐渡汽船、新日本海フェリーの船舶を使用し、本日から五日間の予定で行います」
「退避対象は日本人全員ですか?」
「いいえ、佐渡ヶ島の民間人の方1,920人、航空自衛隊佐渡分屯基地の自衛隊員80名の合計2,000人は、私たちロシア軍と共に撤収まで残っていただきます」
「二点、お伺いします。はじめに、その2,000人の日本人は捕虜であり、人間の盾にされるということですか?それから、撤収と言われましたが、ロシア軍は佐渡ヶ島を占領されるんじゃないのですか?撤収されるんですか?」
「最初の質問ですが、日本人の方々はジュネーブ条約に従い、戦争時の捕虜として人道的に対処いたします。また、藤田アナが言われた人間の盾とは、敵が攻撃目標とする施設の内部や周囲に民間人を配置して、攻撃を牽制することで、ジュネーブ条約では戦争犯罪とみなされます。我々ロシア軍は、できうる限り、自衛隊、在日米軍の攻撃目標から彼らを離して収容いたします。人間の盾には当たらないと思います。次の撤収に関してですが、いつかは撤収いたします。日本国領土をいつまでも占領するのは不可能でしょう?期限に関してはノーコメントです」
「人間の盾ですが、しかし、距離的に攻撃対象の近くに日本人がいたら・・・」
「それは、自衛隊、在日米軍が、わざわざ、日本人が収容されていると思われる場所を攻撃すれば、ということですよね?日本人の方々の収容場所はお教えできます。ただし、攻撃目標である兵器の設置場所はお教えできません。それは、日本政府、米国の監視衛星で調査すれば良いことです」
「わかりました。人間の盾に関しての議論はやめます。それで、収容場所については?」
「日本人の方々が収容されているのは、佐渡市立両津中学校、佐渡市立両津小学校、佐渡市立加茂小学校、新潟県立佐渡中等教育学校、佐渡市立河崎小学校、新潟国際藝術学院佐渡国際教育学院、新潟県立佐渡高等学校、これら七校です」
あ!エレーナのやつ、捕虜の収容されていない佐渡国際教育学院、佐渡高等学校の二校も含めやがった、と鈴木は思った。
藤田アナとエレーナの会話が続いたが、ロシア軍の兵力、戦備に関してはノーコメントで、アクティブレーダー基地の占拠は継続していることだけを答えた。また、日本人の扱いは、食事の内容まで事細かに説明した。結局、日本側は何もわからない。ただ、ハキハキと質問に答える美人の女性兵士の存在が日本国民の印象を多少は和らげた、とは言えるだろう。
それから、いつもながらのテレビのコメンテーターが出てきて、ああでもない、こうでもないという無駄な議論が映し出された。NHKから民放にチャンネルを変えても、BSにしても、掛け持ちで出てくる軍事専門家、政治評論家、芸人がバカな話をするのに変わりはなかった。確かに、ここの日本人にテレビを見せてもロシア軍の損にはならないな。
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アデルマン大尉にレクチャー
テレビに飽きて、ベッドに寝転がっていると、テント入り口の合わせ布がはぐられて、長身のロシア人士官が入ってきた。「スズキ少佐はどなたかしら?」彼女はテント内を眺め回して、片言の日本語で言った。「私が鈴木少佐だ」と俺は手を上げて英語で答えた。
彼女は私に敬礼をして(同じ軍属だからお互いの挨拶ってことだ)「私はアデルマン大尉であります。ジ…、いえ、エレーナ少佐がお呼びになられてます。執務室に来ていただきたいとのことです」と彼女も英語に切り替えて言った。
「お!エレーナはテレビの放送現場から帰ってきたんだな」
「ハイ、さきほどお戻りになられました」
「ふむ、それで、あなたがアデルマン大尉?」確かに、アニーの言うように彼女はとっつきにくそうだ。固く食いしばった唇が氷の女みたいな印象を受ける。この女性が本当にアニー曰くの『ツンデレ』なのか?
「ハイ、そうであります」と直立不動で答える。
「わかりました。すぐお伺いしましょう。アデルマン大尉が案内していただけるのですか?」
「ハイ、そうであります」
「了解。そうそう、大尉、あなたに紹介しないといけない人間がおりますが」
「ハ?紹介?なんのことでしょうか?」
俺は小野一尉を呼び寄せる。「小野、彼女がアデルマン大尉だ。アデルマン大尉、彼が小野一尉です」
「ハ?」とアデルマン。
「この男が小野一尉、あなたのお相手。エレーナから聞いているでしょ?」
「ハ?」と直立不動の姿勢だが、頬に赤みがさした。ガードを崩したな。この気の強そうな女性がツンデレだったら、小野が羨ましいな。
「これからエレーナのところに行ったら、彼女に頼んでアデルマン大尉をフリーにしてもらうから。肩章にピンクのリボンをつけないと。そしたら、ここに戻って、小野とお話できるでしょ?」
「鈴木三佐、それは命令でありますか?」とますます頬を赤らめる。
「私がロシア軍人に命令できるわけがないでしょ?こんなこと、小野にだって命令できませんよ。これは、本人の自由意志次第です。あなたにとっても、小野にとっても」
「アデルマン大尉、私は大歓迎ですが・・・」と小野。こいつは軽い。
「ハ、ハイ・・・え?あの・・・」
「大丈夫、エレーナに聞いてご覧なさい、俺と同じことを言うから」
「わ、私は、命令と受け取ります。了解いたしました。小野大尉とコミュニケーションを後刻致します」
「硬いなあ・・・まあ、いいでしょう。さて、行きましょうか」
学校の校舎に行く道すがら俺は彼女に聞いてみた。「アデルマン大尉、ちょっと立ち入ったことをお聞きしてもよろしいか?」
「ハイ、なんでありましょうか?機密に関すること以外はお答えできますが?」
「機密って言えば機密かな。あのさ、大尉、あなたは男性とお付き合いしたことがありますか?」
「ハ?何を言われているんでしょうか?」
「だから、男性とデートしたりとか、深い仲になったりとか、恋人同士の関係を持ったとか」
「ハ!それはプライベートのことでして・・・め、命令ですか?」
「いや、命令じゃなく、ちょっとした興味で」
「ハ!ご命令とあれば!小官は、男性と付き合ったことはございません!まったく、ありません!」
「いや、その、命令って・・・」この人、命令されると何でもしちゃうんだろうか?「じゃあ、小野とお話するのもちょっとイヤなのか?」
「イ、イイエ、アノ、イヤではありません!」
「小野で良いのかな?好み?」
「ハ!タイプであります!」
「だったら、良かった」
「ハイ!でも、どう会話をしたらいいのか・・・」
「普通にすればいいんじゃない?普段何をしているかとか、好きなものは何かとか」
「ええっと、普段していることは筋トレであります。好きなものは・・・日本のアニメとマンガでありまして、ガンダムとかエヴァンゲリオンとか。あと、河下水希《かわした みずき》の『いちご100%』が愛読書であります!」
「・・・わ、わかりました。あのね、小野もそういうのキライじゃないから。むしろ、オタクだから、気が合うと思うよ」
「オタク?Geekのことですね?その日本語、知ってます」
「ロシアでもオタクは有名なんだ・・・わかった。じゃあさ、大尉、キミは、その、ハッキリ言っちゃうけど、処女なんだね?」
「・・・」
「?」
「・・・ハイ、そうであります!そうです!生粋の正真正銘、ヴァージンです!・・・鈴木三佐、恥ずかしいことを言わせないで下さい!」
「でも、あこがれはある?男性に対して?」
「・・・ございます!それが普通じゃないですか?」
「だってさ、好きなのが『いちご100%』とガンダムとエヴァンゲリオンなんだから。想像つくよ。なるほど。わかった。小野には、初めてだからやさしくするようにって言っておく。エレーナに言って、個室を準備してもらおうよ」
「そ、そんなことを小野一尉に言わないで下さい!少佐にも!」
「だって、大尉、自分で言える?」
「い、言えません!そんなこと、言えません!」
「可愛いなあ」
「しょ、小官が、ですか?」
「そうそう、小野も幸せだよなあ。こんな美人のツンデレがお相手なんだから」
「ツンデレ?え?あのアニメのtsundere?小官は、tsundereなのでありますか?」
「自覚症状がないね。もう、そのものでしょう?たぶん」
「鈴木三佐、男性とこれほど話したのは初めてで・・・」
「慣れれば大丈夫ですよ。これ、聞いて良いのかなあ・・・大尉はおいくつです?」
「ハイ、22才であります」
「え?そんなに落ち着いて見えるのに?エレーナよりも年下?」
「ハァ、よくそう言われます・・・」
大尉が校長室まで案内してくれた。部屋に入ると、ソファーセットでエレーナが澄まして紅茶を飲んでいた。NHKの中継時のロシア軍の正装のままだ。「あら、ヒロシ、いらっしゃい」
「いらっしゃいじゃないよ、エレーナ。NHKのアナウンサーに偽情報を流したな?」と俺はエレーナの正面のチェアに座る。
「あら、何のことかしら?」
「まあ、それは後で」と言うと、大尉が帰りかけている。「大尉、帰っちゃダメだ。エレーナの隣にお座りなさい」と言った。素直に座るアデルマン大尉。軍隊組織の上官でもない俺の命令も聞くのか?彼女、マゾじゃん?
「あらあら、ミーシャにお話し?」
「ミーシャ?ああ、アデルマン大尉のファーストネームか。そう、ミーシャの話。あのさ、小野一尉を紹介しておいたけど」
「あら、知ってるの?」
「アニーから聞いた」
「アニー?アナスタシアね?あの口軽女め!うん、それで?」
「それでね、ミーシャに聞いたら、彼女、男性経験がないって」
「あ、そうね」
「少佐、忘れておられたんですか?!」とアデルマン。
「また、うっかりしてたわ」
「だから、小野にも言っておく。優しくしてやってくれって」
「あの、少佐、三佐、私が小野一尉と、あの、それするって、既成事実なんですか?」
「それは本人の自由意志よ、ミーシャ。でもね、イズベスチャ(ロシアの新聞)に書いてあったけど、ロシアの女性の40%が15才までに初体験を経験していて、8%は13才までに処女喪失してるそうよ。あなた、22才なんだから、これを良い機会に体験しちゃったら?それも、私と同じ、初体験が日本人!グッドじゃない?」
「少佐、困ります!」
「困ることはないのよ。あなたは私の副官。だから、この先も私と一緒にいるの。小野一尉の奥さんになれば一緒にいられるでしょう?」
「エレーナ、全然、本人の自由意志を尊重してないじゃん?」
「いいのよ、この子は、強く命令しないと自分じゃ何も始めないんだから。ミーシャ、命令よ!小野一尉とセックスなさい!」
「ハ、ハイ。ご命令とあらば、覚悟を決めます」
「やれやれ・・・」
「ヒロシ、これでも多少は教えたんだから」
「え?何を?」
「ミーシャ!練習の成果を三佐にお見せしなさい」
「エ、あれをですか?」
「そう、あれよ」
「・・・」
「ほら、例えば、小野一尉が近くに寄ってきて、手を握ろうとしたら?どう言うの?」
「やるんですか?三佐の前で?」
「おやりなさい。日本人男性に検閲してもらいます」
「エ~、あの、『ダメ、ダメですぅ~』って言います・・・」
「それでも、彼が止めなかったら?」
「・・・『イヤです、いけません』・・・です」
「彼があなたを抱きしめて押し倒そうとしたら?」
「『およしになって、ヤメてぇ~』・・・と言います・・・」
「じゃあ、いよいよ、セックスになって、彼が挿れようとしてきたら?」
「『優しくして』と言います」
「さあ、彼のが入っちゃう、その時は?」
「『ゆっくり挿れて』です・・・」
「人にもよるけど、痛みもあるかも。でも、痛いけど感じちゃったら?」
「『ああ、ちょっと痛いけど気持ちいい・・・』です・・・」
「それで、終わっちゃう時は?」
「ロシア語で『ヤーカンチャーユ、ヤーカンチャーユ~』と言います、ハイ」
「そんな棒読みじゃダメ!本気を出して!」
「こうでありますか?」と彼女は、顔を左右に振って切なそうな声で「ヤーカンチャーユ、ヤーカンチャーユ~」と呻く実演をした。顔が真っ赤だ。
「エレーナ、悪ノリし過ぎ!ミーシャが可哀想だろう?」
「いいのよ、この子はこれくらいしないと。恥ずかしそうな顔して、実は喜んでるんだから」
「やれやれ。あのさ、エレーナ。ミーシャは初めてなんだから、職員室はマズイだろ?」
「あら、そうね。個室を準備しないと。どこがいいかしら?あ!ここで良いわ!ここにベッドを持ち込ませましょう!」
「少佐、少佐の執務室であれをするのでありますか?」
「そぉよぉ~。事もあろうに、私が軍務をする部屋で、私の副官は初体験をしてしまうのよ。それも、日本人の男性に犯される。そして、初めてなのに感じてしまって、何度も何度も『ヤーカンチャーユ、ヤーカンチャーユ~』って叫んでしまうの。普段、厳格な氷の女のミーシャがふしだらな声を出してしまう。それを校長室の歩哨に立っている部下に聞かれてしまうんだわ。誰を歩哨にしようかしら?アンナはどう?アンナに廊下で聞かれていて、大尉はそれを知っていて、それでも声をあげてしまう・・・」
「少佐、お止め下さい!・・・」
「エレーナ、虐めちゃダメだろ?」
「暗示よ、暗示。ミーシャはこの暗示の通りに行動するのよ。ね?ミーシャ?」
「ご命令とあらば・・・」
「そうよ、私の命令よ」
「やれやれ、大尉がマゾなら、少佐はサドか?」
「いいのよ、これで長年やってるんだから。さあ、じゃあ、用意をしようっと」
「いや、あのさ、俺をなんで呼んだの?」
「あ、そうそう、ヒロシと話があるんだったわ」
「まいったなあ」
「じゃあ、大尉、下がってよろしい。今晩遅くね。十時くらい?それで非番にしてあげる。ピンクのリボン、可愛いわよ」
「ハイ、今晩でありますか・・・今晩・・・」
「大丈夫よ、ヒロシが小野一尉に説明しておいてくれるから。ちゃんと入浴して体の隅々まで磨き上げておくのよ。下着は支給品で色気なしだけど、できるだけ新品を着てね。着古した下着はダメよ」
「りょ、了解しました・・・」
宿舎のテントに戻ると、ロシア兵士がテントにテレビを設置していた。有機ELの65インチの大型だ。テントの奥にTVテーブルを置いて、テント内の日本人が視られるようにしていた。
兵士の一人が「みなさん、テレビが見られるようにいたしました。地上波、BS、どのチャンネルも視聴できますので、御自由にして下さい。ただし、全佐渡ヶ島のネットは遮断してあります。ネット経由のチャンネルは視聴できませんのでご了解下さい」と流暢な日本語で説明した。集まってきた日本人の一人にリモコンを渡した。
エレーナは何を考えているんだ?俺たちに外部のニュースなんかを見せてどうしようというんだろう?
テレビの電源が入った。NHKがうつる。アナウンサーが「佐渡ヶ島、両津港からの中継が入っています。NHKと民放の合同取材クルーが住民の退避用フェリーに同乗を許されました・・・映像が・・・あ、大丈夫ですね。佐渡の藤田アナ、聞こえますか?」
画面には両津港に接岸されている佐渡汽船、新日本海フェーリーが映っていた。日本人らしく、整然と列を作って並んで乗船を待っている島の人達の姿が画面に大写しになった。ロシア軍は列の脇に待機している。拡声器で「船内に持ち込める荷物は誠に申し訳ありませんがスーツケース二個までです。慌てずお待ち下さい。席は充分にあります。親族親類で同じ船に乗船していないなどの場合はお申し出下さい。調査の上、順番を組み替えます」と日本語でアナウンスしている軍人の声が聞こえる。
フェリーの横には、ロシア軍の大型強襲揚陸艦二隻と異様な姿のエアクッション型強襲揚陸艇十数隻が停泊していた。日本はロシアの艦艇を攻撃しなかったのだろうか?こんな艦艇なら潜水艦で一撃のはず?
ああ、憲法か。あの馬鹿げた憲法で、日本の領海を侵入する艦艇が何もしなければ、先制攻撃の禁止だから、市ヶ谷も官邸も何も指示できなかったというわけか?ということは、エレーナの言っていた北海道上陸作戦とタイミングを合わせて、このサドガシマ作戦を同時実行したのか?だから、北海道も海自も空自も何もできなかったのだな。
困った国だよ、日本は。
カメラが藤田アナを映した。「さて、ここで、ロシア軍の広報担当の方がいらしています。ロシア軍からの許可がありましたので、お話を伺いたいと思います」とカメラがパンして、藤田アナの横の軍人をうつした。(あ!エレーナ!)
エレーナ少佐は、昨日の迷彩服と違って、ロシア軍の正装姿だった。カーキ色のツーピースのスカート姿で、斜めにサッシュを着用しており、胸に略綬をつけている。ロシア軍の制帽をしていた。スカートが短い。普通、ロシア軍の女性兵士のスカートは膝丈なのに、彼女は膝上10センチくらいのミニだ。これはテレビ映りを気にしたのか?
「エレーナ少佐、NHKの藤田です」
「藤田アナ、おはようございます。ロシア連邦軍東部軍管区、第109高射ミサイル旅団通信大隊所属のエレーナ陸軍少佐と申します」と流暢な日本語で答えた。「現在は、佐渡市立両津中学校で日本人の方々の警護任務についております」
「エレーナ少佐・・・」
「エレーナとお呼びになって。機密事項以外、何でもお応えします」
「では、エレーナ、まず、この日本人退避計画の概要ですが、説明願えますか?」
「ハイ、佐渡ヶ島の人口約五万人の退避は、日本政府との折衝で、佐渡汽船、新日本海フェリーの船舶を使用し、本日から五日間の予定で行います」
「退避対象は日本人全員ですか?」
「いいえ、佐渡ヶ島の民間人の方1,920人、航空自衛隊佐渡分屯基地の自衛隊員80名の合計2,000人は、私たちロシア軍と共に撤収まで残っていただきます」
「二点、お伺いします。はじめに、その2,000人の日本人は捕虜であり、人間の盾にされるということですか?それから、撤収と言われましたが、ロシア軍は佐渡ヶ島を占領されるんじゃないのですか?撤収されるんですか?」
「最初の質問ですが、日本人の方々はジュネーブ条約に従い、戦争時の捕虜として人道的に対処いたします。また、藤田アナが言われた人間の盾とは、敵が攻撃目標とする施設の内部や周囲に民間人を配置して、攻撃を牽制することで、ジュネーブ条約では戦争犯罪とみなされます。我々ロシア軍は、できうる限り、自衛隊、在日米軍の攻撃目標から彼らを離して収容いたします。人間の盾には当たらないと思います。次の撤収に関してですが、いつかは撤収いたします。日本国領土をいつまでも占領するのは不可能でしょう?期限に関してはノーコメントです」
「人間の盾ですが、しかし、距離的に攻撃対象の近くに日本人がいたら・・・」
「それは、自衛隊、在日米軍が、わざわざ、日本人が収容されていると思われる場所を攻撃すれば、ということですよね?日本人の方々の収容場所はお教えできます。ただし、攻撃目標である兵器の設置場所はお教えできません。それは、日本政府、米国の監視衛星で調査すれば良いことです」
「わかりました。人間の盾に関しての議論はやめます。それで、収容場所については?」
「日本人の方々が収容されているのは、佐渡市立両津中学校、佐渡市立両津小学校、佐渡市立加茂小学校、新潟県立佐渡中等教育学校、佐渡市立河崎小学校、新潟国際藝術学院佐渡国際教育学院、新潟県立佐渡高等学校、これら七校です」
あ!エレーナのやつ、捕虜の収容されていない佐渡国際教育学院、佐渡高等学校の二校も含めやがった、と鈴木は思った。
藤田アナとエレーナの会話が続いたが、ロシア軍の兵力、戦備に関してはノーコメントで、アクティブレーダー基地の占拠は継続していることだけを答えた。また、日本人の扱いは、食事の内容まで事細かに説明した。結局、日本側は何もわからない。ただ、ハキハキと質問に答える美人の女性兵士の存在が日本国民の印象を多少は和らげた、とは言えるだろう。
それから、いつもながらのテレビのコメンテーターが出てきて、ああでもない、こうでもないという無駄な議論が映し出された。NHKから民放にチャンネルを変えても、BSにしても、掛け持ちで出てくる軍事専門家、政治評論家、芸人がバカな話をするのに変わりはなかった。確かに、ここの日本人にテレビを見せてもロシア軍の損にはならないな。
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アデルマン大尉にレクチャー
テレビに飽きて、ベッドに寝転がっていると、テント入り口の合わせ布がはぐられて、長身のロシア人士官が入ってきた。「スズキ少佐はどなたかしら?」彼女はテント内を眺め回して、片言の日本語で言った。「私が鈴木少佐だ」と俺は手を上げて英語で答えた。
彼女は私に敬礼をして(同じ軍属だからお互いの挨拶ってことだ)「私はアデルマン大尉であります。ジ…、いえ、エレーナ少佐がお呼びになられてます。執務室に来ていただきたいとのことです」と彼女も英語に切り替えて言った。
「お!エレーナはテレビの放送現場から帰ってきたんだな」
「ハイ、さきほどお戻りになられました」
「ふむ、それで、あなたがアデルマン大尉?」確かに、アニーの言うように彼女はとっつきにくそうだ。固く食いしばった唇が氷の女みたいな印象を受ける。この女性が本当にアニー曰くの『ツンデレ』なのか?
「ハイ、そうであります」と直立不動で答える。
「わかりました。すぐお伺いしましょう。アデルマン大尉が案内していただけるのですか?」
「ハイ、そうであります」
「了解。そうそう、大尉、あなたに紹介しないといけない人間がおりますが」
「ハ?紹介?なんのことでしょうか?」
俺は小野一尉を呼び寄せる。「小野、彼女がアデルマン大尉だ。アデルマン大尉、彼が小野一尉です」
「ハ?」とアデルマン。
「この男が小野一尉、あなたのお相手。エレーナから聞いているでしょ?」
「ハ?」と直立不動の姿勢だが、頬に赤みがさした。ガードを崩したな。この気の強そうな女性がツンデレだったら、小野が羨ましいな。
「これからエレーナのところに行ったら、彼女に頼んでアデルマン大尉をフリーにしてもらうから。肩章にピンクのリボンをつけないと。そしたら、ここに戻って、小野とお話できるでしょ?」
「鈴木三佐、それは命令でありますか?」とますます頬を赤らめる。
「私がロシア軍人に命令できるわけがないでしょ?こんなこと、小野にだって命令できませんよ。これは、本人の自由意志次第です。あなたにとっても、小野にとっても」
「アデルマン大尉、私は大歓迎ですが・・・」と小野。こいつは軽い。
「ハ、ハイ・・・え?あの・・・」
「大丈夫、エレーナに聞いてご覧なさい、俺と同じことを言うから」
「わ、私は、命令と受け取ります。了解いたしました。小野大尉とコミュニケーションを後刻致します」
「硬いなあ・・・まあ、いいでしょう。さて、行きましょうか」
学校の校舎に行く道すがら俺は彼女に聞いてみた。「アデルマン大尉、ちょっと立ち入ったことをお聞きしてもよろしいか?」
「ハイ、なんでありましょうか?機密に関すること以外はお答えできますが?」
「機密って言えば機密かな。あのさ、大尉、あなたは男性とお付き合いしたことがありますか?」
「ハ?何を言われているんでしょうか?」
「だから、男性とデートしたりとか、深い仲になったりとか、恋人同士の関係を持ったとか」
「ハ!それはプライベートのことでして・・・め、命令ですか?」
「いや、命令じゃなく、ちょっとした興味で」
「ハ!ご命令とあれば!小官は、男性と付き合ったことはございません!まったく、ありません!」
「いや、その、命令って・・・」この人、命令されると何でもしちゃうんだろうか?「じゃあ、小野とお話するのもちょっとイヤなのか?」
「イ、イイエ、アノ、イヤではありません!」
「小野で良いのかな?好み?」
「ハ!タイプであります!」
「だったら、良かった」
「ハイ!でも、どう会話をしたらいいのか・・・」
「普通にすればいいんじゃない?普段何をしているかとか、好きなものは何かとか」
「ええっと、普段していることは筋トレであります。好きなものは・・・日本のアニメとマンガでありまして、ガンダムとかエヴァンゲリオンとか。あと、河下水希《かわした みずき》の『いちご100%』が愛読書であります!」
「・・・わ、わかりました。あのね、小野もそういうのキライじゃないから。むしろ、オタクだから、気が合うと思うよ」
「オタク?Geekのことですね?その日本語、知ってます」
「ロシアでもオタクは有名なんだ・・・わかった。じゃあさ、大尉、キミは、その、ハッキリ言っちゃうけど、処女なんだね?」
「・・・」
「?」
「・・・ハイ、そうであります!そうです!生粋の正真正銘、ヴァージンです!・・・鈴木三佐、恥ずかしいことを言わせないで下さい!」
「でも、あこがれはある?男性に対して?」
「・・・ございます!それが普通じゃないですか?」
「だってさ、好きなのが『いちご100%』とガンダムとエヴァンゲリオンなんだから。想像つくよ。なるほど。わかった。小野には、初めてだからやさしくするようにって言っておく。エレーナに言って、個室を準備してもらおうよ」
「そ、そんなことを小野一尉に言わないで下さい!少佐にも!」
「だって、大尉、自分で言える?」
「い、言えません!そんなこと、言えません!」
「可愛いなあ」
「しょ、小官が、ですか?」
「そうそう、小野も幸せだよなあ。こんな美人のツンデレがお相手なんだから」
「ツンデレ?え?あのアニメのtsundere?小官は、tsundereなのでありますか?」
「自覚症状がないね。もう、そのものでしょう?たぶん」
「鈴木三佐、男性とこれほど話したのは初めてで・・・」
「慣れれば大丈夫ですよ。これ、聞いて良いのかなあ・・・大尉はおいくつです?」
「ハイ、22才であります」
「え?そんなに落ち着いて見えるのに?エレーナよりも年下?」
「ハァ、よくそう言われます・・・」
大尉が校長室まで案内してくれた。部屋に入ると、ソファーセットでエレーナが澄まして紅茶を飲んでいた。NHKの中継時のロシア軍の正装のままだ。「あら、ヒロシ、いらっしゃい」
「いらっしゃいじゃないよ、エレーナ。NHKのアナウンサーに偽情報を流したな?」と俺はエレーナの正面のチェアに座る。
「あら、何のことかしら?」
「まあ、それは後で」と言うと、大尉が帰りかけている。「大尉、帰っちゃダメだ。エレーナの隣にお座りなさい」と言った。素直に座るアデルマン大尉。軍隊組織の上官でもない俺の命令も聞くのか?彼女、マゾじゃん?
「あらあら、ミーシャにお話し?」
「ミーシャ?ああ、アデルマン大尉のファーストネームか。そう、ミーシャの話。あのさ、小野一尉を紹介しておいたけど」
「あら、知ってるの?」
「アニーから聞いた」
「アニー?アナスタシアね?あの口軽女め!うん、それで?」
「それでね、ミーシャに聞いたら、彼女、男性経験がないって」
「あ、そうね」
「少佐、忘れておられたんですか?!」とアデルマン。
「また、うっかりしてたわ」
「だから、小野にも言っておく。優しくしてやってくれって」
「あの、少佐、三佐、私が小野一尉と、あの、それするって、既成事実なんですか?」
「それは本人の自由意志よ、ミーシャ。でもね、イズベスチャ(ロシアの新聞)に書いてあったけど、ロシアの女性の40%が15才までに初体験を経験していて、8%は13才までに処女喪失してるそうよ。あなた、22才なんだから、これを良い機会に体験しちゃったら?それも、私と同じ、初体験が日本人!グッドじゃない?」
「少佐、困ります!」
「困ることはないのよ。あなたは私の副官。だから、この先も私と一緒にいるの。小野一尉の奥さんになれば一緒にいられるでしょう?」
「エレーナ、全然、本人の自由意志を尊重してないじゃん?」
「いいのよ、この子は、強く命令しないと自分じゃ何も始めないんだから。ミーシャ、命令よ!小野一尉とセックスなさい!」
「ハ、ハイ。ご命令とあらば、覚悟を決めます」
「やれやれ・・・」
「ヒロシ、これでも多少は教えたんだから」
「え?何を?」
「ミーシャ!練習の成果を三佐にお見せしなさい」
「エ、あれをですか?」
「そう、あれよ」
「・・・」
「ほら、例えば、小野一尉が近くに寄ってきて、手を握ろうとしたら?どう言うの?」
「やるんですか?三佐の前で?」
「おやりなさい。日本人男性に検閲してもらいます」
「エ~、あの、『ダメ、ダメですぅ~』って言います・・・」
「それでも、彼が止めなかったら?」
「・・・『イヤです、いけません』・・・です」
「彼があなたを抱きしめて押し倒そうとしたら?」
「『およしになって、ヤメてぇ~』・・・と言います・・・」
「じゃあ、いよいよ、セックスになって、彼が挿れようとしてきたら?」
「『優しくして』と言います」
「さあ、彼のが入っちゃう、その時は?」
「『ゆっくり挿れて』です・・・」
「人にもよるけど、痛みもあるかも。でも、痛いけど感じちゃったら?」
「『ああ、ちょっと痛いけど気持ちいい・・・』です・・・」
「それで、終わっちゃう時は?」
「ロシア語で『ヤーカンチャーユ、ヤーカンチャーユ~』と言います、ハイ」
「そんな棒読みじゃダメ!本気を出して!」
「こうでありますか?」と彼女は、顔を左右に振って切なそうな声で「ヤーカンチャーユ、ヤーカンチャーユ~」と呻く実演をした。顔が真っ赤だ。
「エレーナ、悪ノリし過ぎ!ミーシャが可哀想だろう?」
「いいのよ、この子はこれくらいしないと。恥ずかしそうな顔して、実は喜んでるんだから」
「やれやれ。あのさ、エレーナ。ミーシャは初めてなんだから、職員室はマズイだろ?」
「あら、そうね。個室を準備しないと。どこがいいかしら?あ!ここで良いわ!ここにベッドを持ち込ませましょう!」
「少佐、少佐の執務室であれをするのでありますか?」
「そぉよぉ~。事もあろうに、私が軍務をする部屋で、私の副官は初体験をしてしまうのよ。それも、日本人の男性に犯される。そして、初めてなのに感じてしまって、何度も何度も『ヤーカンチャーユ、ヤーカンチャーユ~』って叫んでしまうの。普段、厳格な氷の女のミーシャがふしだらな声を出してしまう。それを校長室の歩哨に立っている部下に聞かれてしまうんだわ。誰を歩哨にしようかしら?アンナはどう?アンナに廊下で聞かれていて、大尉はそれを知っていて、それでも声をあげてしまう・・・」
「少佐、お止め下さい!・・・」
「エレーナ、虐めちゃダメだろ?」
「暗示よ、暗示。ミーシャはこの暗示の通りに行動するのよ。ね?ミーシャ?」
「ご命令とあらば・・・」
「そうよ、私の命令よ」
「やれやれ、大尉がマゾなら、少佐はサドか?」
「いいのよ、これで長年やってるんだから。さあ、じゃあ、用意をしようっと」
「いや、あのさ、俺をなんで呼んだの?」
「あ、そうそう、ヒロシと話があるんだったわ」
「まいったなあ」
「じゃあ、大尉、下がってよろしい。今晩遅くね。十時くらい?それで非番にしてあげる。ピンクのリボン、可愛いわよ」
「ハイ、今晩でありますか・・・今晩・・・」
「大丈夫よ、ヒロシが小野一尉に説明しておいてくれるから。ちゃんと入浴して体の隅々まで磨き上げておくのよ。下着は支給品で色気なしだけど、できるだけ新品を着てね。着古した下着はダメよ」
「りょ、了解しました・・・」
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