重たい愛は如何ですか〜狂愛侍従と王子様〜

なつや

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始まりの章

シヤン・アンラジェ※残酷表現有

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 ※今話はグロ、残酷表現、汚物表現があります。
 ※読まなくてもわかるように内容説明

 【シヤンが怒って、男を拷問しました】

 大丈夫な方はお読み下さい。

 *****

 ある夜、コツコツと石路を歩く音が反響する。
 等間隔に配置された壁掛けキャンドルだけが心許なく路を照らしている。

 ここはアンラジェの別邸宅にある地下牢。

 本邸宅の地下牢と違い、シヤンの権限のみで全てを使用できる、もう1つの仕事場だ。

 シヤンは1つの牢にたどり着くと、中にいたソレを引きずり出す。

 「ひっ!!や、やめてくれぇ!!」
 中に居たのは20代後半の裸の男。既に暴行を加えた後で片目は青く腫れ上がり、歯は折れ、指や腕の骨があらぬ方向に曲がっている。
 泣いて暴れる男を、10才のシヤンは魔法で身体を強化して引きずった。

 たどり着いたのは、拷問部屋。
 中には机の上に置かれた拷問器具と男よりも大きな石造りの拘束具付き椅子が用意されていた。
 拘束具のベルトは赤黒いシミが付いており、ベルトの裏側には有刺鉄線が装着されている。
 シヤンは暴れる男の頭を石椅子に叩きつけ、瞬時にベルトにて拘束した。手を肘掛に、足を脚に縛り付け、ベルトを締める度に鉄線が肌にくい込み、男は痛みに呻いた。動かせるのは頭と口のみだ。

 「だ、助けでくだざい!俺、何もしでないです…」
 泣きながら呻く男は必死に懇願している。

 「何もしていない?」

 シヤンが反応したからか、男は目に光を宿して俺に縋るように言い募った。

 「ほんとです!何もしでないんです!今日も言われだ通りに塔に物を運んだだけで……」

 男は王宮から依頼された平民の運び屋だった。男は毎月同じ日に物を塔へ運び、帰るだけの存在だった。
 今日までは。

 「お前は嘘吐きだな」

 「え?」

 シヤンは机の上にあった金槌で男の折れ曲がった指を潰した。
 男は絶叫し、唯一動かせる頭を振り乱す。

 「お前は、今日、何をした?」
 男は泣きながら先程と同じことを吐いた為、また1本指を潰した。何度聞いても男は同じことしか答えない。

 「潰せる指がなくなったじゃないか」

 右も左も指は潰れ、途中から男は答えることも出来なくなったのか、汚く尿を垂れ流し、口から泡と吐瀉物を吐き出す事しかしなくなった。

 「罪は償うべきだ」

 シヤンは金槌を置き、自身の魔力による拷問器具を生成する。
 男の絶望は始まったばかりだ。
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