二人格は生活に困る

黒咲 空気

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第2章 零を消していくマジックナンバー 戦争編

78話 選ばれない者

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 3000人という敵に襲われてしまった3人はうまく避けながら違う道を探していた。
「見つけた?」
「全然、ここが行き止まりかもしれないけど隠し扉とかあるよ感がすごいんだよね」
「それは分かるが敵を倒すほうが優先な気がする」
敵が多すぎて隠し扉すらも見つけることができない状況に平野は納得をしてアスタロイドの考えに乗ることにした。
敵が来る前にアスタロイドの周りが輝き始め冷気も同時に発生し、パラレルを発動させた。
「パラレル起動 起動名 氷結の零下」
「左は頼むよ、アスタロイド」
「任せろ」
飛鳥を庇うように左と右で敵に立ち向かった。
ポケットから平野は少しでかい木片を取り出した。
「生成」
木片は光出して形が剣になっていった。
「よっしゃやろう」
カールマルテルの聖剣が剣から声を出した。
「そっからも行けるんだ」
「もちろん」
敵がアスタロイドに完全に接近した時、その敵たちは一瞬で凍って動かなくなった。
「絶対負けない」
アスタロイドの周りに来た敵は簡単に凍らされ一瞬でその氷は敵と共に砕けていった。
「やべぇぞこの敵」
「あっちの女を狙え」
その発言によって敵たちは平野の方を狙いにダッシュしていった。
「アスタロイド仕事してよぉ!」
剣をおもっきり敵に振ると簡単に切れ倒れていった。
「うぁー」
「ぶぁあ」
「女に負けるとはなんだ」
敵の死んでいく声が聞こえているなか、敵たちは退けて強そうな人が寄ってきていた。
「あんたは誰なの?」
「私はシャンリーと申します。あなたのお相手をしたいと考えています。」
「あんたは数字はないの?」
「数字というのは幹部のことをいっておるのですね。すみませんが私はnear5でございます」
「あぁそういうことねぇ!」
話をしている途中に一気に近づきシャンリート名乗る敵に剣を振ったが当たっている感覚はなかった。理由は、
「ダメですよ。不意打ちは」
「貴方も剣使いですか」
「よろしくね」
平野と同じ、剣使いであった。

場面が変わり、アスタロイドの方でも1人の大柄の男が近づいていた。
「おうおう、こんな奴が相手なのか?悲しいぜぇ」
「何言っちゃってんの?君が可哀想だよ。俺が相手だ」
「そうか、near5のやぐらと名乗らせてもらうよ。」
「やぐらかぁいい勝負にしような」
冷気がたくさん発生してやぐらの足が凍り始めていた。
「寒いと思っていたがお前の能力だったか」
足が凍ったが簡単に氷は砕け引っこ抜いていた。
「まじか」
やぐらは、ジャンプをしてアスタロイドのいるところへ迫っていた。
「どんりゃあー」
アスタロイドは、浮いている敵に対して冷気を集めて氷柱を生み出した。氷柱はその後もたくさん生み出されやぐらの方へと発射した。
「きかーん」
氷柱がやぐらにたくさん命中したが全然血が出ておらずピンピンとアスタロイドの方に着地した。
着地したところには大穴ができ、アスタロイドは、危機一髪で避けることができた。
他の敵たちは、両方の対決に介入することはできなかった。
飛鳥は、隠し扉をそろりと探していた。

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