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ここは…どこ?私は…看護師…

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「あたたた…やっちゃったなー…」
痛む足首をさすりながら呟く。
どうやら、右の足を痛めてしまったみたいだ。

「んー、でもなんで草?病院は砂利なのに」

ふと視線をあげると、周りは暗くてよく見えないが草原に座っているようだ。

「てかなにこれ、どこよ…ここ。」
病院の駐車場にはとても見えない。

「?」

「車は?」

見回しても少し離れたところに明かりが見える程度だ。

「こんなとこ、病院の近くにあったかなー?」


私はとりあえず車を探すべく、立ち上がった。右足は痛まなくないがどうにか歩けそうだ。

「とりあえず明るい方に…」

さわさわとした感触を足元に感じながら明かりの方に歩き始めた。


少し歩いていくと、あかりの方から人がざわめいている様子がする。

何か騒ぎが起きているみたいだ。


「なんだろ…まぁとりあえず行ってみるか」



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