上 下
28 / 38

どうでしょう…ちょっとは…マシかしら…

しおりを挟む
ヘレンさんがその素晴らしい筋肉を駆使し…汲んでくれた水を通しながら、水の流れる速さを調節していく…何回か繰り返し…水が綺麗になるまで続ける…


これで細かな砂埃や、異物などは除去できるはずだ…

『変な道具ね…なにそれ…。』
ヘレンさんは水を組み終わったようで…水瓶を抱えている…

重そうだなぁ…めっちゃ…

「これは…水を綺麗にする道具なんです…まぁ、ただ綺麗にするだけなんですけど…」

私がそういうと…

『これ以上綺麗になるの?じゃあ水から、枯葉や石とか取らなくていいってこと?』

「まぁ…うまくいけばですけどね…」

なんで食いつき気味に返事されたんだ?

『それじゃうまく行ったら村のみんなに教えてちょうだい‼︎料理の時…なかなかゴミをすくうのが大変なのよー…瓶に入れても、最後の方は舞い上がっちゃって、なかなか取りにくいし…』

「まぁ…いいですけど…これだけじゃ綺麗になりませんよ…」

「生水に変わりはないですから…むしろ料理するなら一度煮沸した水の方が…飲み水とかも…」

なぜかアンおばさんばりに押しが強く…断れなくて…約束をしてしまいました…

まぁついでだから…水の煮沸についても広めておくか…

いい機会だし…。

沸かし湯の利便性がわかれば…食中毒系も少し減るし…


私は浄水器片手にマリアさんのうちに戻った…


「ただいまー」

『あらニナ…それは?』

マリアさんは興味津々だ。

わたしは早速浄水器を使ってみせた…

少し手間だが食べ物に使う水はこれを使うと良いこと、必ず沸かした水、もしくは火を通すことで…食あたりが防げることを説明する。

食あたりはこの世界にもあるらしい…
ただ…小さな悪魔が体内に入るという認識らしいが…

小さいおじさんかっ‼︎



その夜のお粥…ミリィちゃんがお代わりしたのは偶然かもしれない……。

ただ。臭いがしないと繰り返していた…。



しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

毒花令嬢の逆襲 ~良い子のふりはもうやめました~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:62,032pt お気に入り:3,577

グラティールの公爵令嬢

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:17,744pt お気に入り:3,353

王妃となったアンゼリカ

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:168,606pt お気に入り:7,986

処理中です...