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相談その1
相談内容
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躊躇いがちにおずおずと聞かれると余計に言いづらい。
しかしお願いしたのはこちら側だ...
「会社のパーティーがあってね、秘書が来れないから同行してもらいたいの。会社にも他に補佐がいるから頼めたんだけど...」
『いいですよ!』
即答だった。
少し俯きかけていた顔をあげると、彼はニコニコした表情をしていた。
『僕、頼りなさそうでしょ?でも、初めてではないんですよ!何度かパーティーには参加したこともありますし、安心してください!』
ドンッと拳を胸に当て、得意げな表情をしている。
不思議なのは、さっきまでは頼りなかった彼が本当に大丈夫な気がしたことだ。むしろ安心して頼める。
しかし一番の問題は...
「分かってますよ!!見た目ですよね?大丈夫です!
ピシッとした格好で参加しますから!」
えっへん!と胸を張る彼はどこか抜けている、ように見える。
...なるようになれっ!
ギュッと目を瞑った目を開き
『それじゃあ、二日後にお願いできるかしら?急で申し訳ないんだけど。二日後の20時に迎えを用意したいんだけど、一度打ち合わせをしておきたいから駅まで来てもらえないかしら?』
「大丈夫ですよ!20時に白沢駅前で待っていますね!」
『助かるわ、ありがとう』
「いえいえ~お安い御用ですよ!」
ニコニコ笑う彼は鼻歌を歌いながらクッキーをテーブルに置き
「このクッキーとっても美味しいんですよ!ぜひ食べてみてくださ~い!」
仕事の依頼をしに来たのに緊張感がないというか...
あまり人のペースに乗ることがないのに彼に会ってからは彼のペースで不思議だった。
『ありがとう、でも時間がないから行かなかちゃいけないの。
ごめんなさいね』
「あ!そうしたらクッキー包みます!ちょっと待っててくださいね~!このクッキー、とっても美味しいんですよ??
商店街のパン屋さんで売ってるんですけど、すぐに売り切れちゃうんです!」
そう言いながら器用にクッキーを3枚ほど袋にいれていく。
「大きめのクッキーなので、小腹が空いた時にでも是非食べてくださいね!」
にっこり笑いながら手渡されたクッキーはとても美味しそうだ
『ありがとう、いただくわ』
ほんのり暖かく、気持ちも暖かくなる。
「はい!では、また当日に!お気をつけて~」
用事を済ませ家へ帰るとクッキーを1つ食べてみる。
『!!』
紅茶の香りがするクッキーは時間がたっているにもかかわらず、サクサクしていてとても美味しい。
(...今度売っているお店を教えてもらわないと)
不安でいっぱいだったことを忘れて、少し当日が楽しみになっていた。
しかしお願いしたのはこちら側だ...
「会社のパーティーがあってね、秘書が来れないから同行してもらいたいの。会社にも他に補佐がいるから頼めたんだけど...」
『いいですよ!』
即答だった。
少し俯きかけていた顔をあげると、彼はニコニコした表情をしていた。
『僕、頼りなさそうでしょ?でも、初めてではないんですよ!何度かパーティーには参加したこともありますし、安心してください!』
ドンッと拳を胸に当て、得意げな表情をしている。
不思議なのは、さっきまでは頼りなかった彼が本当に大丈夫な気がしたことだ。むしろ安心して頼める。
しかし一番の問題は...
「分かってますよ!!見た目ですよね?大丈夫です!
ピシッとした格好で参加しますから!」
えっへん!と胸を張る彼はどこか抜けている、ように見える。
...なるようになれっ!
ギュッと目を瞑った目を開き
『それじゃあ、二日後にお願いできるかしら?急で申し訳ないんだけど。二日後の20時に迎えを用意したいんだけど、一度打ち合わせをしておきたいから駅まで来てもらえないかしら?』
「大丈夫ですよ!20時に白沢駅前で待っていますね!」
『助かるわ、ありがとう』
「いえいえ~お安い御用ですよ!」
ニコニコ笑う彼は鼻歌を歌いながらクッキーをテーブルに置き
「このクッキーとっても美味しいんですよ!ぜひ食べてみてくださ~い!」
仕事の依頼をしに来たのに緊張感がないというか...
あまり人のペースに乗ることがないのに彼に会ってからは彼のペースで不思議だった。
『ありがとう、でも時間がないから行かなかちゃいけないの。
ごめんなさいね』
「あ!そうしたらクッキー包みます!ちょっと待っててくださいね~!このクッキー、とっても美味しいんですよ??
商店街のパン屋さんで売ってるんですけど、すぐに売り切れちゃうんです!」
そう言いながら器用にクッキーを3枚ほど袋にいれていく。
「大きめのクッキーなので、小腹が空いた時にでも是非食べてくださいね!」
にっこり笑いながら手渡されたクッキーはとても美味しそうだ
『ありがとう、いただくわ』
ほんのり暖かく、気持ちも暖かくなる。
「はい!では、また当日に!お気をつけて~」
用事を済ませ家へ帰るとクッキーを1つ食べてみる。
『!!』
紅茶の香りがするクッキーは時間がたっているにもかかわらず、サクサクしていてとても美味しい。
(...今度売っているお店を教えてもらわないと)
不安でいっぱいだったことを忘れて、少し当日が楽しみになっていた。
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