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【本編】
5.平和が一番のはずだったのに…。
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やった!今日は久しぶりに清々しい朝だと俺は朝日に向かって伸びをして、意気揚々と朝稽古へと向かった。
剣の型は幾通りもあるからそれをこなしながら鍛錬を続ける。
鋭く、速く、正確に────。
感覚を研ぎ澄まし、周囲へと意識を向けながらも集中する。
これが意外にも難しいのか今回連れてきている護衛騎士達の中で完璧にできる者は俺以外いない。
せめて一人くらい居てくれたならそいつに全部任せてさっさとここをおさらばできるのに、そう上手くはいかないらしい。
これでもご主人様であるアルメリア王女の事はそれなりに気遣っているつもりだ。
信頼して任せてもらった職務なのだから当然と言えば当然だろう。
けれどそれでも理不尽を押し付けられてまで忠義を通すかと言えばそこまでの義理はないと答える以外にない。
精々が騎士団で世話になった二年分の恩義に報いる程度ではないだろうか。
そんなことを考えながらもどんどん剣戟のスピードを上げていくと、死角から近づく者の気配を感じ、鋭くそちらへと剣を振りぬいた。
キィンッ!!
しっかりと受け止められた剣戟の先を見遣ると、そこには意外な人物────セドリック王子の姿があった。
「…気配は消していたつもりだが?」
「……すみません。普段なら兎も角、鍛錬中は感覚を研ぎ澄ませているので気配を消されていても気づいてしまうんです」
俺は剣を鞘へと仕舞って、王子へと頭を下げる。
「ご無礼を…」
剣を振ってる最中に気配を消して死角に入ってきた王子の方がどう考えても悪いし、最悪殺されていても文句は言えなかったぞと思いつつ、そんなことはまるっと隠して礼をとった。
そんな俺にセドリック王子は満足げに笑い、不意打ちのように引き寄せてきた。
「へ…?」
そして気づいた時には時すでに遅し。
逃げられないように後頭部と腰を抑えられ、唇を重ねられていた。
「んんんっ?!んっ!んんぅーーー!」
いきなり何するんだと懸命に胸を押すが、王子は俺の口内にまで舌を潜り込ませて好き勝手に蹂躙し始めた。
(何すんだ?!)
俺は必死に抵抗して逃げようとするけれど、セドリック王子はそんな俺を楽しむように見つめながら舌を絡めたり歯列をチロチロと嬲ったり、最悪なことに俺の舌を捕まえて吸い上げにかかった。
ジュッと勢いよく吸われた俺は初めての感覚に力が抜けそうになる。
「ふ…うぅ…んぅ……」
「ふっ…気持ちいいか?」
「ふざ…けないでほし…ぃ」
「その割にはフラフラなようだが?」
そして楽し気にしながらまた思う様俺の唇を貪ってくる。
一体何なんだ?!昨日は姫を抱いてご満悦じゃなかったのか?
「も…やめ……」
「やめなくてもいいだろう?お前は俺の側室なのだから」
「それは断ったはず…っ!んんんッッ…!」
「残念。もう王の裁可も貰ったから正式に受理されている。今更逃げられると思うな」
その言葉に俺は愕然としてしまった。
どうして王の裁可がそんな簡単に降りているのだろう?
側室だからって適当なのか?
男同士だぞ?本気か?!
「ああ、いいな。そのショックを受けた顔…」
「へんた…ぃ……っっ!ふぁッ…!」
「ククッ…そこがいいのだと少しは理解した方がいいぞ?」
どうやら反抗的な態度がこの王子のツボに嵌るらしく、益々キスは深くなる一方だった。
「う…っ、うぅ…っ……」
「可愛いな」
はぁはぁとキスの合間に必死に息を整えていると、意図せず縋りつくように手が王子の服をギュッと握ってしまい、それを見た王子が更に気を良くしていく。
「今夜は…俺のところに来てくれるな?」
だがそんな風に甘く誘われようと俺の答えは断固拒否に決まっていた。
取り敢えずすぐに口を塞がれてしまうので首を振ることで応えようと思ったのに、王子はそれさえ許さないとばかりに頭を抑え込む。
「お前に許された答えは『ハイ』か『イエス』か『喜んで』だ」
それ全部OKの言葉じゃないか!ふざけんな!
とは言えこのままじゃマズいことだけはわかる。
こんな時は交渉だ。
絶対に思い通りになんてさせるものか…。
「んっんー!」
「答えは決まったか?」
「んっ…はぁ…っ、はぁ…っ」
「アルフレッド…答えは?」
「剣で……」
「ん?」
「剣で勝負して、王子が勝ったなら、抱かれてやってもいい!」
俺は絶対に負けないと睨みながらそんな風に提案する。
この条件なら俺が負けない限り抱かれることはないからだ。
簡単に負ける気はないし、王子だって面白いと乗ってくる可能性が高い。
「ほぉ…?この俺に戦いを挑むか」
案の定王子が物凄く楽し気に笑みを浮かべそんな風に聞いてきたので、俺は一も二もなく頷きその条件でなら受けて立つと言い切った。
「クッ…本当に面白い男だ。いいだろう。その代わり一度限りの勝負などと言わず、俺が抱きたいと思ったら都度勝負を挑むがいいか?」
「もちろん。受けて立ちます」
「ならばいい。取り敢えず今日の分の勝負は…そうだな、午後の執務後に挑むとしようか。構わないか?」
「わかりました。時間の方のご連絡はお待ちしております」
王子が一先ず引き下がってくれたので俺も口調を改めおとなしくそう返す。
これで後は勝負に勝つだけだ。
王子も自信ありげだが、あんまり俺を舐めるなよと言ってやりたい。
そう簡単に抱けると思ったら大間違いだ。
こうして俺と王子の剣での闘いの日々が幕を開けたのだった。
剣の型は幾通りもあるからそれをこなしながら鍛錬を続ける。
鋭く、速く、正確に────。
感覚を研ぎ澄まし、周囲へと意識を向けながらも集中する。
これが意外にも難しいのか今回連れてきている護衛騎士達の中で完璧にできる者は俺以外いない。
せめて一人くらい居てくれたならそいつに全部任せてさっさとここをおさらばできるのに、そう上手くはいかないらしい。
これでもご主人様であるアルメリア王女の事はそれなりに気遣っているつもりだ。
信頼して任せてもらった職務なのだから当然と言えば当然だろう。
けれどそれでも理不尽を押し付けられてまで忠義を通すかと言えばそこまでの義理はないと答える以外にない。
精々が騎士団で世話になった二年分の恩義に報いる程度ではないだろうか。
そんなことを考えながらもどんどん剣戟のスピードを上げていくと、死角から近づく者の気配を感じ、鋭くそちらへと剣を振りぬいた。
キィンッ!!
しっかりと受け止められた剣戟の先を見遣ると、そこには意外な人物────セドリック王子の姿があった。
「…気配は消していたつもりだが?」
「……すみません。普段なら兎も角、鍛錬中は感覚を研ぎ澄ませているので気配を消されていても気づいてしまうんです」
俺は剣を鞘へと仕舞って、王子へと頭を下げる。
「ご無礼を…」
剣を振ってる最中に気配を消して死角に入ってきた王子の方がどう考えても悪いし、最悪殺されていても文句は言えなかったぞと思いつつ、そんなことはまるっと隠して礼をとった。
そんな俺にセドリック王子は満足げに笑い、不意打ちのように引き寄せてきた。
「へ…?」
そして気づいた時には時すでに遅し。
逃げられないように後頭部と腰を抑えられ、唇を重ねられていた。
「んんんっ?!んっ!んんぅーーー!」
いきなり何するんだと懸命に胸を押すが、王子は俺の口内にまで舌を潜り込ませて好き勝手に蹂躙し始めた。
(何すんだ?!)
俺は必死に抵抗して逃げようとするけれど、セドリック王子はそんな俺を楽しむように見つめながら舌を絡めたり歯列をチロチロと嬲ったり、最悪なことに俺の舌を捕まえて吸い上げにかかった。
ジュッと勢いよく吸われた俺は初めての感覚に力が抜けそうになる。
「ふ…うぅ…んぅ……」
「ふっ…気持ちいいか?」
「ふざ…けないでほし…ぃ」
「その割にはフラフラなようだが?」
そして楽し気にしながらまた思う様俺の唇を貪ってくる。
一体何なんだ?!昨日は姫を抱いてご満悦じゃなかったのか?
「も…やめ……」
「やめなくてもいいだろう?お前は俺の側室なのだから」
「それは断ったはず…っ!んんんッッ…!」
「残念。もう王の裁可も貰ったから正式に受理されている。今更逃げられると思うな」
その言葉に俺は愕然としてしまった。
どうして王の裁可がそんな簡単に降りているのだろう?
側室だからって適当なのか?
男同士だぞ?本気か?!
「ああ、いいな。そのショックを受けた顔…」
「へんた…ぃ……っっ!ふぁッ…!」
「ククッ…そこがいいのだと少しは理解した方がいいぞ?」
どうやら反抗的な態度がこの王子のツボに嵌るらしく、益々キスは深くなる一方だった。
「う…っ、うぅ…っ……」
「可愛いな」
はぁはぁとキスの合間に必死に息を整えていると、意図せず縋りつくように手が王子の服をギュッと握ってしまい、それを見た王子が更に気を良くしていく。
「今夜は…俺のところに来てくれるな?」
だがそんな風に甘く誘われようと俺の答えは断固拒否に決まっていた。
取り敢えずすぐに口を塞がれてしまうので首を振ることで応えようと思ったのに、王子はそれさえ許さないとばかりに頭を抑え込む。
「お前に許された答えは『ハイ』か『イエス』か『喜んで』だ」
それ全部OKの言葉じゃないか!ふざけんな!
とは言えこのままじゃマズいことだけはわかる。
こんな時は交渉だ。
絶対に思い通りになんてさせるものか…。
「んっんー!」
「答えは決まったか?」
「んっ…はぁ…っ、はぁ…っ」
「アルフレッド…答えは?」
「剣で……」
「ん?」
「剣で勝負して、王子が勝ったなら、抱かれてやってもいい!」
俺は絶対に負けないと睨みながらそんな風に提案する。
この条件なら俺が負けない限り抱かれることはないからだ。
簡単に負ける気はないし、王子だって面白いと乗ってくる可能性が高い。
「ほぉ…?この俺に戦いを挑むか」
案の定王子が物凄く楽し気に笑みを浮かべそんな風に聞いてきたので、俺は一も二もなく頷きその条件でなら受けて立つと言い切った。
「クッ…本当に面白い男だ。いいだろう。その代わり一度限りの勝負などと言わず、俺が抱きたいと思ったら都度勝負を挑むがいいか?」
「もちろん。受けて立ちます」
「ならばいい。取り敢えず今日の分の勝負は…そうだな、午後の執務後に挑むとしようか。構わないか?」
「わかりました。時間の方のご連絡はお待ちしております」
王子が一先ず引き下がってくれたので俺も口調を改めおとなしくそう返す。
これで後は勝負に勝つだけだ。
王子も自信ありげだが、あんまり俺を舐めるなよと言ってやりたい。
そう簡単に抱けると思ったら大間違いだ。
こうして俺と王子の剣での闘いの日々が幕を開けたのだった。
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