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番外編5.俺達の幸せ
しおりを挟むそれは長兄エーデルトとリセル嬢の結婚式前日の事だった。
城にリオがやってきたのを見て、久しぶりと声を掛けた。
ちなみにバドはいない。
結婚の話を聞いた時、バドと一緒に参列してもいいか聞いたら主役の二人から物凄く嫌そうな顔をされたから断念したのだ。
主役には気持ちよく式を挙げてもらいたいし、ここは寂しくても一人で参列することになった。
「ルル。久しぶり」
以前とは違って穏やかに、どこか幸せそうに笑うリオ。
もしかしたらリオにも良い出会いがあったんだろうか?
これは是非後で詳しく聞いてみたい。
まあそんな感じで俺的に『ネルフィン国王の代理で来てくれたんだろうな』と思って普通に会話していたんだ。
「エーデルト兄上が結婚したら次はジードリオ兄上だな」
そう言えばあっちで暮らし始めて、帰った際も研究室に行くばかりでこっちの情報にはとんと疎くなってしまった。
もう候補者なんかは決まっているんだろうか?
そう思ってなんとなく呟いた俺を何故かリオが目を丸くしながら見つめてきて、次いで何故か楽し気に笑われてしまう。
「残念。そっちはまだまだ先だ。ヴァーリア王女の方が先に結婚するんじゃないか?」
「どうして?」
「ラン…んんっ、ジードリオ王子の結婚式は三年ほど後だから」
どうしてそんな確定しているように言うんだろう?
ジードリオ兄上には婚約者はいないはずなのにと首を傾げる。
(もしかして俺がいない間に既に決まったとか?)
リセル嬢の友人でも紹介してもらったんだろうか?
でもそれなら一年後には結婚してもおかしくはないはず。
どうして三年後なんだろう?
不思議に思いながらあれこれ考えていたら噂のジードリオ兄上がやってきた。
「リオ!」
(眩しい!)
相変わらずリオに好意的な兄の顔がなんだかいつも以上に輝いて見えるのはどうしてだろう?
そんな兄を見てリオも嬉しそうだ。
そして徐にリオが兄に近づいたかと思うと、何やら耳元でコソコソと話し始め、兄はそれを聞いて首を傾げた。
「あ、そうか。ルルナスは戻ってきても殆ど研究室に行ってたから…」
『晩餐の席でもそんな話にはならなかったし…』等々なんだか勝手に納得している様子。
一体なんだろう?
そう思いながら待ってたら、なんだか気まずそうにしながらこっちを向いて話を切り出してきた。
「あ~…その、ルルナス?」
「はい。なんですか?」
「その…言いそびれてたんだけど、俺、婚約したんだ」
どうやら婚約が本当に決まっていたらしい。
「おめでとうございます!お相手は?」
兄の相手に相応しいかしっかり見極めてやりたい。
今度こそ兄を幸せにしてくれるような相手でないと。
そう意気込んで尋ねたら、チラチラとリオの方を見た後で『実はリオと』と衝撃的な告白をされた。
「はぁあああっ?!」
相手はまさかのリオだったらしい。
何がどうしてそうなった?!
正直驚き過ぎて顎が外れるかと思った。
これはバドもびっくりなニュースだろう。
そう思って詳しく聞こうと思ったタイミングで時間切れで晩餐の時間になってしまい、二人仲良く並んで食事する姿を見ることになった。
その姿は幸せいっぱいと言ったところか。
(まさか兄上とリオがくっつくなんてな…)
正直驚きしかなかったけど、お似合いだとは思う。
年の差はあるけど身長はリオの方が高いしバランスもいい。
しっかり者の兄はもしかしたらスパダリなリオに甘えやすいのかもしれないし、リオもリオで年上の兄になら甘えられるのかもしれない。
お互いに頑張り過ぎてしまうところがあるから、もしそうだったらいいなとちょっとだけ思った。
食事後姉にそれとなく聞きに行ったら色々教えてもらうことができたけど、知らない期間が長くて俺的に割とショックを受けた。
「姉上。ジードリオ兄上とリオの婚約っていつからか知ってます?」
「あら。今頃知ったの?もう半年以上前よ?」
「え?!」
まさかそんなに経っていたなんて思いもしなかった。
なんだか一人だけ置いてけぼり感が半端ない。
「失恋中のマリオン王子を慰めている内に、お兄様の方から好きになってしまったそうよ」
「へぇ…」
「まあでも良かったわ。マリオン王子から凄く大事にしてもらっているようだし、手紙のやり取りも頻繁にあるのよ」
まあリオはスパダリだからその辺りは卆なくこなすんだろう。
容易に想像ができる。
これならジードリオ兄上も確実に幸せになれるはず。
(今度こそ幸せになってもらいたいな…)
そうやって俺は本心からそう思って応援してたのに、何をどう勘違いしたのか姉が呆れたように言ってきた。
「二人を見て今更後悔しても遅いわよ?」
「はい?」
「逃がした魚は大きかったって思わなかったかしら?」
「特には?」
「強がっていないで、貴方もさっさとあんな異世界人を見切って良い人を探しなさい。そろそろ現実が見えてきたでしょう?」
どうやら姉的にバドはダメだったらしい。
「バド。可愛いんだけどなぁ」
「はぁ…。ルルナス。貴方の目は節穴だと思うわ」
「そうかな?」
「そうよ。大体どこがいいのかしら?あんな男」
「え~?最近は姉上よりもずっと色っぽくて最高ですよ?なのに可愛く嫉妬してくることもあったり、照れてそっぽを向いたりしてくるから全部可愛く見えて…」
「……っ!私よりあの男が色っぽくて可愛いなんてあり得ないわ!」
「俺の主観なので」
「そう。そうよね。貴方の目がおかしいのよね?」
面倒臭いなぁと思いながら適当に話を切り上げ、俺は気持ちを切り替えて二人の結婚式にできることは何かないかなと考える。
エーデルト兄上達もそうだけど、兄弟達には皆幸せになってもらいたい。
(そうだ!祝福の魔法を考えよう)
あまり時間がないから明日のエーデルト兄上とリセル嬢の結婚式では大したことはできないかもしれないけど、ジードリオ兄上達の時は一目見てわかるような素敵な演出を贈りたい。
そう思ってすぐさま自室へと引きこもると俺は紙とペンを手に魔法陣の構成を考え始めたのだった。
「エーデルト王子!リセル様!おめでとうございます!!」
「「「「おめでとうございます!!」」」」
挙式後、民達の間をパレードで移動する新郎新婦と護衛の騎士達。
俺はそんな中、許可を取って早速作ったばかりの魔法を披露した。
細かな水に光が乱反射するような演出にしたんだけど、それが上手く作用して空へと虹がかかり、祝福の光が降り注ぐような感じになった
これには皆感動したように大歓声を上げている。
勿論エーデルト兄上とリセル嬢も大喜びだ。
こういう姿を見ると作ってよかったなと思う。
演出は大成功と言えるだろう。
俺とバドは結婚式を挙げる予定はないけど、皆の明るい笑顔を見てちょっとだけバドに申し訳ない気持ちが湧いてしまう。
相手が俺じゃなかったらきっとバドだって結婚式を派手に挙げられたはずだから。
***
「それで、リオとジードリオ兄上の婚約をその時初めて知ってさ、驚いたのなんのって」
「それは驚いただろう。俺だって驚く」
「だろう?でも幸せそうで安心した」
「そうか」
帰ってからバドにぴったりくっついて結婚式の事なんかを話しつつ、リオと兄の件も報告すると案の定バドは驚いたように目を丸くしていた。
「二人の結婚式。呼んでもらえるかどうかはわからないけど、もし行けたら是非祝福したいな」
「……まあ三年後?なら行けるかもな」
そんな慰めの言葉と共にバドがそっと俺を抱き寄せる。
甘くてどこかくすぐったいこの時間がやっぱり嬉しい。
「なあバド」
「なんだ?」
「今更だけど、結婚式…しなくてよかったのか?」
「恥ずかしいから嫌だって言ったのはルースだろう?」
「そうだけど」
「俺は別にどちらでも良かったし、ルースがマリオン王子じゃなく俺を選んでくれただけで十分だと思ってる」
「…………っ」
「もちろん今からでもルースがしたいならやってもいいが…」
『どうする?』と訊かれて真っ赤になった俺は、『やっぱり今更だしやらない!』と言い切ったものの、罪悪感があったのも確かだから、ちょっと窺うように別の案を口にした。
「その代わり、バドと新婚旅行に行きたいんだけど、どこかいいところを教えてくれないか?」
「~~~~っ!!だから、そう言うところだぞ?!」
『この小悪魔!』と意味の分からないことで責められて、そこからまた言い合って気づけばキスで仲直りしていた。
きっとこんな感じで俺達は変わらず仲良くやっていくんだろう。
「しょうがないな。じゃあルース。海でも行くか」
「海?」
「ここから馬車で2日ほどのところにある街から船が出ていてな」
「うん」
「その先に紺碧に輝く素晴らしい島があるんだ」
「へぇ…」
「きっと驚くぞ?そこにはルースが好きそうなものが沢山あるからな」
「え?!何々?!すっごい気になるっ!」
俺達の結婚生活は他とはちょっと違うけど、バドを選んだことに後悔はない。
俺達は俺達らしく生きていこう。
だってそこに溢れるほどの幸せが輝いているんだから────。
Fin.
****************
※これにて番外編の方もおしまいです。
最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m
城にリオがやってきたのを見て、久しぶりと声を掛けた。
ちなみにバドはいない。
結婚の話を聞いた時、バドと一緒に参列してもいいか聞いたら主役の二人から物凄く嫌そうな顔をされたから断念したのだ。
主役には気持ちよく式を挙げてもらいたいし、ここは寂しくても一人で参列することになった。
「ルル。久しぶり」
以前とは違って穏やかに、どこか幸せそうに笑うリオ。
もしかしたらリオにも良い出会いがあったんだろうか?
これは是非後で詳しく聞いてみたい。
まあそんな感じで俺的に『ネルフィン国王の代理で来てくれたんだろうな』と思って普通に会話していたんだ。
「エーデルト兄上が結婚したら次はジードリオ兄上だな」
そう言えばあっちで暮らし始めて、帰った際も研究室に行くばかりでこっちの情報にはとんと疎くなってしまった。
もう候補者なんかは決まっているんだろうか?
そう思ってなんとなく呟いた俺を何故かリオが目を丸くしながら見つめてきて、次いで何故か楽し気に笑われてしまう。
「残念。そっちはまだまだ先だ。ヴァーリア王女の方が先に結婚するんじゃないか?」
「どうして?」
「ラン…んんっ、ジードリオ王子の結婚式は三年ほど後だから」
どうしてそんな確定しているように言うんだろう?
ジードリオ兄上には婚約者はいないはずなのにと首を傾げる。
(もしかして俺がいない間に既に決まったとか?)
リセル嬢の友人でも紹介してもらったんだろうか?
でもそれなら一年後には結婚してもおかしくはないはず。
どうして三年後なんだろう?
不思議に思いながらあれこれ考えていたら噂のジードリオ兄上がやってきた。
「リオ!」
(眩しい!)
相変わらずリオに好意的な兄の顔がなんだかいつも以上に輝いて見えるのはどうしてだろう?
そんな兄を見てリオも嬉しそうだ。
そして徐にリオが兄に近づいたかと思うと、何やら耳元でコソコソと話し始め、兄はそれを聞いて首を傾げた。
「あ、そうか。ルルナスは戻ってきても殆ど研究室に行ってたから…」
『晩餐の席でもそんな話にはならなかったし…』等々なんだか勝手に納得している様子。
一体なんだろう?
そう思いながら待ってたら、なんだか気まずそうにしながらこっちを向いて話を切り出してきた。
「あ~…その、ルルナス?」
「はい。なんですか?」
「その…言いそびれてたんだけど、俺、婚約したんだ」
どうやら婚約が本当に決まっていたらしい。
「おめでとうございます!お相手は?」
兄の相手に相応しいかしっかり見極めてやりたい。
今度こそ兄を幸せにしてくれるような相手でないと。
そう意気込んで尋ねたら、チラチラとリオの方を見た後で『実はリオと』と衝撃的な告白をされた。
「はぁあああっ?!」
相手はまさかのリオだったらしい。
何がどうしてそうなった?!
正直驚き過ぎて顎が外れるかと思った。
これはバドもびっくりなニュースだろう。
そう思って詳しく聞こうと思ったタイミングで時間切れで晩餐の時間になってしまい、二人仲良く並んで食事する姿を見ることになった。
その姿は幸せいっぱいと言ったところか。
(まさか兄上とリオがくっつくなんてな…)
正直驚きしかなかったけど、お似合いだとは思う。
年の差はあるけど身長はリオの方が高いしバランスもいい。
しっかり者の兄はもしかしたらスパダリなリオに甘えやすいのかもしれないし、リオもリオで年上の兄になら甘えられるのかもしれない。
お互いに頑張り過ぎてしまうところがあるから、もしそうだったらいいなとちょっとだけ思った。
食事後姉にそれとなく聞きに行ったら色々教えてもらうことができたけど、知らない期間が長くて俺的に割とショックを受けた。
「姉上。ジードリオ兄上とリオの婚約っていつからか知ってます?」
「あら。今頃知ったの?もう半年以上前よ?」
「え?!」
まさかそんなに経っていたなんて思いもしなかった。
なんだか一人だけ置いてけぼり感が半端ない。
「失恋中のマリオン王子を慰めている内に、お兄様の方から好きになってしまったそうよ」
「へぇ…」
「まあでも良かったわ。マリオン王子から凄く大事にしてもらっているようだし、手紙のやり取りも頻繁にあるのよ」
まあリオはスパダリだからその辺りは卆なくこなすんだろう。
容易に想像ができる。
これならジードリオ兄上も確実に幸せになれるはず。
(今度こそ幸せになってもらいたいな…)
そうやって俺は本心からそう思って応援してたのに、何をどう勘違いしたのか姉が呆れたように言ってきた。
「二人を見て今更後悔しても遅いわよ?」
「はい?」
「逃がした魚は大きかったって思わなかったかしら?」
「特には?」
「強がっていないで、貴方もさっさとあんな異世界人を見切って良い人を探しなさい。そろそろ現実が見えてきたでしょう?」
どうやら姉的にバドはダメだったらしい。
「バド。可愛いんだけどなぁ」
「はぁ…。ルルナス。貴方の目は節穴だと思うわ」
「そうかな?」
「そうよ。大体どこがいいのかしら?あんな男」
「え~?最近は姉上よりもずっと色っぽくて最高ですよ?なのに可愛く嫉妬してくることもあったり、照れてそっぽを向いたりしてくるから全部可愛く見えて…」
「……っ!私よりあの男が色っぽくて可愛いなんてあり得ないわ!」
「俺の主観なので」
「そう。そうよね。貴方の目がおかしいのよね?」
面倒臭いなぁと思いながら適当に話を切り上げ、俺は気持ちを切り替えて二人の結婚式にできることは何かないかなと考える。
エーデルト兄上達もそうだけど、兄弟達には皆幸せになってもらいたい。
(そうだ!祝福の魔法を考えよう)
あまり時間がないから明日のエーデルト兄上とリセル嬢の結婚式では大したことはできないかもしれないけど、ジードリオ兄上達の時は一目見てわかるような素敵な演出を贈りたい。
そう思ってすぐさま自室へと引きこもると俺は紙とペンを手に魔法陣の構成を考え始めたのだった。
「エーデルト王子!リセル様!おめでとうございます!!」
「「「「おめでとうございます!!」」」」
挙式後、民達の間をパレードで移動する新郎新婦と護衛の騎士達。
俺はそんな中、許可を取って早速作ったばかりの魔法を披露した。
細かな水に光が乱反射するような演出にしたんだけど、それが上手く作用して空へと虹がかかり、祝福の光が降り注ぐような感じになった
これには皆感動したように大歓声を上げている。
勿論エーデルト兄上とリセル嬢も大喜びだ。
こういう姿を見ると作ってよかったなと思う。
演出は大成功と言えるだろう。
俺とバドは結婚式を挙げる予定はないけど、皆の明るい笑顔を見てちょっとだけバドに申し訳ない気持ちが湧いてしまう。
相手が俺じゃなかったらきっとバドだって結婚式を派手に挙げられたはずだから。
***
「それで、リオとジードリオ兄上の婚約をその時初めて知ってさ、驚いたのなんのって」
「それは驚いただろう。俺だって驚く」
「だろう?でも幸せそうで安心した」
「そうか」
帰ってからバドにぴったりくっついて結婚式の事なんかを話しつつ、リオと兄の件も報告すると案の定バドは驚いたように目を丸くしていた。
「二人の結婚式。呼んでもらえるかどうかはわからないけど、もし行けたら是非祝福したいな」
「……まあ三年後?なら行けるかもな」
そんな慰めの言葉と共にバドがそっと俺を抱き寄せる。
甘くてどこかくすぐったいこの時間がやっぱり嬉しい。
「なあバド」
「なんだ?」
「今更だけど、結婚式…しなくてよかったのか?」
「恥ずかしいから嫌だって言ったのはルースだろう?」
「そうだけど」
「俺は別にどちらでも良かったし、ルースがマリオン王子じゃなく俺を選んでくれただけで十分だと思ってる」
「…………っ」
「もちろん今からでもルースがしたいならやってもいいが…」
『どうする?』と訊かれて真っ赤になった俺は、『やっぱり今更だしやらない!』と言い切ったものの、罪悪感があったのも確かだから、ちょっと窺うように別の案を口にした。
「その代わり、バドと新婚旅行に行きたいんだけど、どこかいいところを教えてくれないか?」
「~~~~っ!!だから、そう言うところだぞ?!」
『この小悪魔!』と意味の分からないことで責められて、そこからまた言い合って気づけばキスで仲直りしていた。
きっとこんな感じで俺達は変わらず仲良くやっていくんだろう。
「しょうがないな。じゃあルース。海でも行くか」
「海?」
「ここから馬車で2日ほどのところにある街から船が出ていてな」
「うん」
「その先に紺碧に輝く素晴らしい島があるんだ」
「へぇ…」
「きっと驚くぞ?そこにはルースが好きそうなものが沢山あるからな」
「え?!何々?!すっごい気になるっ!」
俺達の結婚生活は他とはちょっと違うけど、バドを選んだことに後悔はない。
俺達は俺達らしく生きていこう。
だってそこに溢れるほどの幸せが輝いているんだから────。
Fin.
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※これにて番外編の方もおしまいです。
最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m
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※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
番外編までの完結、おめでとうございます&お疲れ様でした😊
心配していたジードリオ兄上も幸せになりそうで安心しました😊
さすがオレンジペコ様です💕
ただ、できればバドとの仲をルースのご家族の皆さんに認めてもらいたいなぁと思います。
ルースは家族に認められなくても「自分達が幸せならいいじゃないか」と気にしないのではと思うけど、二つの世界の事情を知ってしまったバドは、やはり後ろめたいような申し訳ないような気持ちでいっぱいだと思うんですよね…。
その辺りがうまく昇華されて、心置きなく幸せになっていただきたいです🥺
が、読み手である私の勝手な願望ですのでお気になさらず😅
これからも応援しますので、どうぞご無理ない創作活動をなさってくださいね💕
あ、魔法飛行士とか聖女の従者とか、未完の作品の続きも図々しく待ってます💕
ありがとうございます♪
また書けそうならそちらも書いてみますね(´∀`*)
※この感想は感想ではないので承認しなくてもいいです。
最後の場面転換後の最初の台詞なんですが、『エーデルト兄上』って言ってますが、婚約したと言っていたので『ジードリオ兄上』になるんじゃないでしょうか?
最後の最後で致命的ミス∑(゚Д゚)⁈
教えていただけて助かりました!
ありがとうございます(>_<)
ありがとうございます♪
『ルース神様、お助けください!』な言葉は実はルルが信仰を逆手にとってなんとかこれ以上の神格化を阻止しようとして失敗した一端だったりします(^^)
『俺は神様じゃないから!ただの人間だから!』
『ヤバい。なんとかしないと…。そうだ!』
『ほらほら!神様にお願いしたらピンチの時は思いの強さによって助けてもらえるよ?!』
そんな感じでもっともらしく見える魔法を作ったけど、結局益々信仰が進んで、バドにポンッと肩を叩かれ『諦めろ』と言われた経緯が。
色々うっかりやらかしてるルルなのでした(´∀`*)