海の女神は双子の王子に堕とされ…ない!

犬咲

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礼の言葉は、どうした?

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「……きちんと準備してきたか?」

 部屋に入るなり服を脱がされ、投げかけられた問いに、マリステラは俯いた。

「おい、どうした? 俺たちが清潔に使えるように、きちんと尻穴を洗ってきたかと聞いているんだが?」
「まだなら、道具を持ってこさせて、僕らの前でやってもらうけどー?」
「っ、いえっ、準備しました! きちんと、きれいにしてきましたっ!」

 真っ赤に頬を染めあげて答える少女に、ロバートとニコラスは満足げに頷いた。

「そうか。来い」
「……はい」

 部屋の奥へと進み、ロバートはマリステラに命じた。

「そこに上がって、手をついて、尻をつきだせ」
「え……テーブルにですか?」
「万が一、粗相でもされたら、ベッドが台無しだ。テーブルならば、丸洗いできるからな」
「……はい」

 羞恥と屈辱に身を震わせながら、マリステラは滑らかな木目のテーブルに上がり、四つん這いになった。
 白桃めいた尻の中心、ちんまりとした蕾とその下のふっくらとした割れ目が男たちの無遠慮な視線に晒される。

「……もっと脚をひらけ」
「……はい」

 じりじりと膝が左右にずれて、ぴったりと閉じていた割れ目が湿った音を立て、わずかにほころぶ。

「おいおい、もう濡れてるのか?」

 下卑た笑みを浮かべながら、ロバートは、まろやかな尻を両手でわしづかみ、割れ目の左右に親指をかけ、外へと引いた。

「やぁっ」

 ぱくりとさらけだされた生々しい薔薇色の肉の中心は、とろりと蜜をたたえ、息づくようにヒクヒクと蠢いている。

「はは、こりゃあひどい。とても、つい二日前まで生娘だったとは思えませんよ、義姉上。今すぐ、ぶちこんで欲しくてたまらないって感じだ」
「……いや、やめて、そこはいやっ」
「はいはい。そうでしたね、使うのは別の穴でしたね」

 くつくつと笑いながら、ロバートはニコラスに目くばせをした。

「じゃあ、ほぐしますねぇ」

 きゅぽんとコルクが抜ける音に、マリステラの身体がビクリと揺れる。きゅっと後ろの蕾がすぼまり、男達の目を楽しませた。

「だいじょーぶですよ、義姉上。香油です」

 ニコラスの左手に光る、金色の小瓶。
 とろりと揺れる中身は、桃色の小瓶よりも粘度が高い。

「……本当に、ただの香油なのですか?」

 怯えたまなざしに笑みを深めて、ニコラスは、金色の粘液を指にすくうと、マリステラの顔の横に差しだし、ぬちゃりと指をすりあわせた。

「よくみてくださいよ。このあいだのやつとは色が違うでしょー? ただの潤滑剤ですってば」
「……そう、なのですか」
「そうそう。カワイイお尻が裂けちゃわないように、たっぷり塗って、ほぐしておかないと」
「ああ。尻は勝手に濡れないからな」
「ねー、こっちと違ってね」
「ひゃっ」

 ニコラスが、マリステラの蜜口を香油をまぶした指で撫であげた。ぬちゃりと響いた水音に、男達の忍び笑いが響く。

「義姉上ってば、まだ何にもしてませんよぉ? そんなに、お尻犯されるのが楽しみなんだねぇ」
「そんなっ、楽しみなんかじゃ、あうぅっ」

 粘液をまとった人差し指を、ひくつく後ろの蕾にねじこまれ、マリステラの身体が強ばった。

「ん、きっつ。指ちぎれそ。力抜いてーお尻、切れちゃうよぉ?」
「……は、いっ」

 瞳を潤ませ頷くと、マリステラは大きく息を吐きだした。ふう、と緩んだところで、ニコラスは、さらなる奥へと指をすすめる。
 ひ、と、また締めつけて「もー、義姉上、締めつけないでって言ってるでしょう?」ニコラスが溜め息をついて、淡く色付いた尻にロバートの平手が飛んだ。

「きゃあっ」

 ぱちんと響く破裂音。びくんとマリステラの身体が揺れる。

「マリステラ。俺たちに何度も同じことを言わせるな。力を抜け。従えなければ、また尻を叩くからな」
「っ、はい……ごめんなさい」

 ぐす、と鼻をすすり、謝る少女に二人は満足げに笑みを交わすと、彼女の尊厳をへし折る準備に取りかかった。



 ニコラスが指を三本、スムーズに出し入れできるようになったころには、白桃のようだったマリステラの尻は、くっきりと手のひらの痕が残り、真っ赤に腫れあがっていた。

「っ、……ぅ、……んん……はぁ、あっ」

 虹色の瞳は涙にまみれ、ぺたりとテーブルにくずおれるように頬をつけ、ぐずぐずと嗚咽をこぼしながら、それでも、こぼれる吐息には艶めかしい色が混じっている。

 ――よく効いているようだな。

 桃色の小瓶と色違いの金色の小瓶。
 その中身は確かに肛門性交を助けるための潤滑剤ではあったが、同時に媚薬も含んでいる。
 粘膜に直接塗りこむことを前提としている分、桃色の小瓶よりも効果はやさしめだが媚薬は媚薬。
 望まぬ快感をもたらす残酷な薬に違いはなかった。

「……ずいぶんと良さそうな顔をしているな、マリステラ。尻穴をほじられるのが、そんなに気持ちいいのか?」

 ロバートの揶揄に、マリステラは潤む瞳を動かし、いやいやと首を振る。

「ちがう、きもちよくなんて――きゃぅっ」

 パチンと、またひとつ、マリステラの尻に赤い手形が咲く。

「……ごめんなさい。きもちいい、です……っ」

 しゃくりあげながらの訂正に満足そうに頷くと、ロバートはニコラスに笑いかけた。

「そっちの初物は俺がもらう。いいだろう?」
「もちろん。兄弟だもん。仲良くわけあわないとねー」

 くすくすと頷き、ニコラスはマリステラをテーブルから引きずりおろす。
 そして、上半身だけテーブルに伏せさせ、つい二日前、サンルームで犯したときの姿勢を取らせると「さぁ、どうぞ」とロバートに場所を譲りわたした。



「……さて、マリステラ」

 金色の小瓶の残りを手のひらにぶちまけて、自分のモノになすりつけると、ロバートはマリステラの蕾に切っ先を押しあてた。

「たっぷり、使ってやるからな。ありがたく思えよ」
「う、うぅ。はい」
「……おい、マリステラ。おまえがどうしても前は嫌だなどとワガママをいうから、わざわざ尻を使ってやるんだぞ? 礼の言葉は、どうした?」
「っ、はい……わ、私のワガママを、聞き入れてくださって、ありがとうございます……っ」
「どうぞ使ってください、を忘れているぞ」
「ぅう、はい。私の不浄の穴を、どうぞ、お二人で、使ってください」
「えー? もっと心をこめて、お願いしてよ、義姉上。そんな、嫌々じゃなくてさぁ。それとも、他に使って欲しいところがあるのかなぁ?」
「ああ、こっちか?」
「ゃっ、いやっ、そこはいやぁっ」

 ぐちりと蜜口に切っ先をめりこませると、必死になってマリステラは首を振った。

「そっかー、いやかぁ。なら、もっと頑張ってお願いしないとね、義姉上?」
「……ぅ、うう」
「黙ってないで、早くしろよ」
「でもっ、あの……ごめんなさい、何といえばいいのか、わからないの、ごめんなさい……っ」
「はぁ? そんなこともわからないのか? 気の利かない女だな」

 呆れたように溜め息をつきながらも、ロバートもニコラスも「まぁ、当然だろうな」と思っていた。
 彼らは、できないと思っていたからこそ、させたかったのだ。 どうにか男達を煽り、満足させる言葉を――と必死に探して涙ぐむ姿が見たかっただけで、スラスラと卑猥な言葉でねだられては興ざめだ。

「もー、義姉さんってば、僕たちに、してほしいことをお願いするだけだよー? 今から、何をしてほしいの? 丁寧にお願いしてみて?」
「そうだ。誰が、誰に、何をしてほしいのかを言えばいいだけだ。簡単だろう?」
「……はい。……わ、私、マリステラは、あなたたちに……」
「なーまーえ」
「様もつけてな。最初から」
「はい。……私、マリステラは、ロバート様とニコラス様に、ふ、不浄の穴を、犯されたいです……っ」
「ナニで?」
「褒めたたえる形容詞もつけてね!」
「ああ、それから、不浄の穴だなんて取り繕った言葉もやめろ」
「……はい」
「じゃあ、もう一度、最初からだ。上手にやらないと何度でもやりなおしになるぞ。五回、失敗したら、お仕置きだからな」

 お仕置き、と言いながら、蜜口を浅くえぐると、ひっ、とマリステラの背が震える。いや、と呟き、前へと這いずろうとするのをロバートは腰をつかんで引きもどした。
 ぐぷりと半ばまで竿が沈んで、きゃあ、と泣き声が上がる。

「やめてやめて、入れないでぇ……! やります、ちゃんと言いますから、やめてくださいっ」

 熱くとろけた肉が絡みつくのに、ロバートは、すぐさま腰を突きだし、媚肉を貪りたくなるのをこらえ、ゆっくりと引きぬいた。

 ――まだだ。まだ早い。

 助かるかもしれないという期待を、希望を与えて、無様にあがくさまを堪能した後でなくては。
 必死で守った後に奪われるからこそ、絶望は深くなるのだから。

「……後二回だからな」
「二回!? でも、まだ、二回しか言ってません……っ」
「おそまつなおねだりが最初にあっただろう? 『私の不浄の穴を、どうぞ、お二人で使ってください』とな」
「でもっ」
「俺が後二回と言ったら二回だ。わかったな」
「……はい」

 ぐすり、と頷くマリステラにロバートは命じた。

「……さあ、ねだれ」

 ちろりと舌で唇を湿して、昂ぶる雄をマリステラの後孔にあてがう。

「はい……私、マリステラは、っ、ぅぅ、ロバート様とニコラス様の、たくましい男性器で、私の肛門を、たくさん犯して、気持ちよくなっていただきたいです……!」
「……いまいちだな」

 ロバートの呟きに、マリステラの身体が強ばる。

「あー、たしかに、惜しいかなぁ。頑張ろうとしたのはわかるけどー、男性器、っていうのがイマイチ上品さを捨てきれてない感じ?」
「ではっ、では、何といえばよいのですかっ」
「んー、ロビン兄さんは下品な方が好きだけど、僕は、可愛くおねだりされる方が好きだからぁ……おちんちん、がいいな! 『おちんちん、ください』って涙目でねだられるの大好き! いいよね、兄さん?」
「ああ」
「……他に、どうすれば、満足していだけますか?」
「そうだな。肛門、はやめて尻穴にしろ。それから、もう少しバカっぽく、擬音を使ってねだれ」
「あー、それとぉ、気持ちよくなっていただきたい、ってのも何かイヤ」
「……どうして?」
「だって、その言い方だと『尻穴つかわせてやるから勝手に気持ちよくなれよ』って言われているみたいじゃない? そんなの、悲しいよー。やっぱり『気持ちよくしてください!』とか『いっぱいイカせてください!』ってねだられるほうが、やる気出るよねー」

 はふぅ、と少女めいた溜め息をこぼすニコラスに、マリステラは唇を噛みしめる。

「あ、でもでもぉ『いっぱい射精してください』は好きかなぁ?」
「……ということで、マリステラ、最後のチャンスだ。頑張れよ」

 腫れあがった尻を撫であげ、ロバートが促すとマリステラは頷き、震える声を振りしぼった。

「……私、マリステラは、ロバート様とニコラス様の、たくましいおちんちんで、私の尻穴を、たくさん、ずぼずぼして、いっぱい気持ちよくしてほしいです……!」
「……それで、おわりか?」
「っ、わ、わたしのっ! 私の、おなかいっぱいになるまで、いっぱい、びゅーびゅー射精してください! お願いっ、好きなだけ、犯して、めちゃくちゃにして、イカせてください! 尻穴犯されるの大好きです!」
「へぇ?」
「おっきくてたくましいおちんちんで、尻穴ずぼずぼして、たくさん気持ちよくしてほしいですっ、今すぐ入れてください! っ、ううぅ、もう、もういいでしょう! お願い、早く犯してぇっ!」

 泣きながらの懇願に、ロバートは唇を歪め、マリステラの腰をつかんで軽く引きあげると、斜め上から突き刺すように後孔を貫いた。



「~~~っ」

 体重をかけて、めりめりと猛る雄を埋めこんでいく。
 悲鳴すらあげられず、背をそらすマリステラの顔はロバートには見えないが、横からのぞきこんだニコラスが楽し気に目を細めた。

「わぁ、さすがはジェラルド兄さんの人魚姫。おっきなおめめ見開いて、お口パクパクして、陸にあがった魚みたいだねぇ。きもちいい?」
「っ、ぅ、はい、きもち、いい、です……っ」

 嘘なのは見え見えだ。ロバートのモノを食いちぎらんばかりに締めつけている穴は、今にも裂けそうにひきつっている。快感を感じる余裕などないだろう。

 ――壊してやってもいいが、それじゃあ、堕とせないからな。

 苦痛だけでは駄目なのだ。望まぬ快感に屈するのでないと。

「……力を抜け、マリステラ」
「は、はいっ」

 深々とマリステラが息を吐き、ほんの少し締めつけがゆるむ。

「いいこだ」

 金色の小瓶をもう一本、ポケットから取りだし、たっぷりと結合部に垂らしながら、ゆるゆると腰を動かす。
 しだいに抜きさしがスムーズになるとともに、マリステラの息使いが苦痛から戸惑いへと変わり、その先に待ちうける快感に近付いていく。

「……ふ、あ、……ゃっ、あ、うぅっ」

 ぎゅぷぎゅぷと響く粘着音に、女の艶めかしい喘ぎが混ざる。
 ふるりと身を震わせ、マリステラが呻く。

「……っ、どうして、こんな……私、おしり、で……?」

 ふるりと身を震わせ、マリステラが呻く。
 ロバートを咥えこんだ穴の下、ひくつく蜜口からあふれた蜜は白い脚を伝い、ぽたぽたと床に無数の染みをつくっていた。

「どうして、こんなに気持ちいいの、か? それは、よかった。なら、もう手加減は無用だな」

 ロバートはマリステラの腰をつかむと、勢いよく腰を叩きつけた。
 声にならない悲鳴をあげて、マリステラがのけぞり、身をこわばらせる。
 ちぎれんばかりにきつい締め付けを、香油のぬめりにまかせて振りきり、がつがつと腰を打ちつけるたび、白い脚がビクビクと跳ねた。

「ひっ、やっ、やぁあっ、めくれちゃ、やっ、きゃぅうっ」

 くねくねともがく腰をテーブルに押しつけるようにロバートは両手に体重をかけ、深々と抉る。
 いきりたつモノで直腸をこすりあげ、壁越しに胎を殴るような激しい抜きさしにマリステラの口からは、ひっきりなしに悲鳴と喘ぎがこぼれでて、細い顎を透明な涎と涙が伝いおちる。

「くぅうっ、んっ、うう、だめ、やぶけちゃっ、ぁああっ」
「はは、すっごいエロいかおー」

 喘ぎ泣くマリステラの顔をのぞきこみ、ニコラスが熱っぽい溜め息をつく。

「……あー、しゃぶらせたいけど、ムリかなぁ」
「っ、はは、やめておけ。ただでさえドヘタなのに、こんな状態じゃあ、噛まれるぞ。んっ、ちょっと待ってろ、もうすぐ代わってやる……っ」

 ロバートが笑って、律動を速めた。

「あっ、ああっ、やっ、はげし、あ、いや、いやぁああっ」

 たえいるような甘鳴を上げて、ガクガクと華奢な身体が跳ねる。

「っ、はぁ、いったか? ははっ、尻でいったか? 初めてで尻でイクとは! マリステラ、兄上が知ったら、さぞ驚くことだろうな!」
「いやっ、いやぁ、言わないで、やっ、やだ、も、動かさないでぇ」
「はぁ? 好きなだけ犯して、めちゃくちゃにして、イカせてくれっていったのは、お前だろうが! お望み通り犯してやる! たっぷり注ぎこんでやるよ!」
「きゃあっ、や、やあぁっ」

 射精に向けて抜きさしが激しさを増す。
 慎ましかった蕾は膨れた雄の杭に貫かれ、引きぬかれるたびにまくれあがり、赤い粘膜がのぞいては、どぷりとかきだされた金色の粘液と共に押しもどされる。
 容赦のない蹂躙に、マリステラは甲高い悲鳴を上げ、髪を振り乱し、喘ぎ、もがいた。

「っ、逃げるな、マリステラ」

 細い身体を押さえこみ、ロバートは荒々しく腰を打ちつける。

「もー、義姉上、尻穴犯されるの大好きですって言ってたじゃない。尻穴ずぼずぼして、たくさん気持ちよくしてほしいんだもんねぇ? よかったねぇ? いっぱいイケるよ?」
「やだっ、やだ、もう、いきたくなっ、いっ、いや、いやぁあぁっ」

 悲鳴を上げ、身を震わせたマリステラに、ロバートは追い打ちをかけるように、がつん、がつんと突きあげて、最後の一押しとばかりに腰を押しつけ、ねじこみ、精を放った。

「~~~っ、あ、あっ」
「く、……ふ、っ」

 びくん、びくん、と釣りあげられた魚のように跳ねる身体に覆いかぶさり、押しつぶすように抱きしめながら、ロバートは最後の一滴まで、彼女の中に注ぎこんでいった。

「……ふぅ」
「はい、ロビン兄さん、交代! 交代してー!」

 満足そうな溜め息に、軽薄な声が重なり、マリステラがビクリと身を震わせて。

「ああ、いいぞ。好きなだけ、犯してやれ」
「ひっ、……やぁ」
「えーいやなのぉ? じゃー別のとこをー……なんてね、もう言葉遊びはたくさんだ。いいから、黙って犯されろよ」
「っ、や、やめてぇ……せめて、休ませて……っ」

 弱弱しく許しを乞う少女の頭をがしりとつかんでテーブルに押しつけ、ニコラスは華奢な背に覆いかぶさって。
 すすり泣くような喘ぎと肌を打つ音が響きはじめた。

 

「――ああ、そうだ。マリステラ」

 ロバートはベルトを締めなおして、顔を上げると、テーブルからずりおち、縁にすがりつくようにして床にへたりこんでいるマリステラを振りかえった。

「ぇ……あ」

 ひくりと少女がみじろいだ拍子に、ぷぴゅ、と間の抜けた音が立ち、二人の男から注がれた白濁が後孔からあふれる。

 ――意外に丈夫なものだな。

 どぷりと尻をつたい、床に広がる精液だまりに赤い色は混じっていない。
 これならば連日使っても大丈夫だろう――とニコラスと視線を交わし、頷きあって、ロバートはマリステラに命じた。

「明日からは、いつでもつっこめるように自分でほぐしてから来い。いちいち手間をかけさせるな」と。

 どこまでも身勝手な命令に、マリステラは顔を上げなかったが、一呼吸の間を置いて「はい」と小さく答える声がした。
 
 
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