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仲間
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コンコン、コンコン、
ん?
コンコン、
「あのー、すいませんここ駐車禁止ですよ?」
「あっ、すいません…疲れて寝潰れちゃいました…すぐ動かします。」
「注意してもらわないと困るよ!」
「ほんとすいません。」
警備員さんに起こされ、時計の針に目をやると、朝の8時半だった。泥のように眠った。体もあちこち痛い。よく見ると服も血まみれだ。よく昨日おまわりさんに捕まらなかったものだ…
そんなことよりも先を急がねば。
迷いに迷ってスローイング南千葉店に着いた時には時計は12時を回っていた。どんだけ方向音痴なんだろう…
駐車場に車を止め、店の中に入る。
「いらっしゃいませ~。」
全くやる気の感じられない挨拶を受ける。
「あのー、すいません。トガテンさんはいらっしゃいますか?」
「冨樫なら、今は向かいのスターボックスで来月開催されるスネークヘッドカーニバルの打ち合わせをしていますよ?お客様も参加ですか?」
「いえ、ちょっと人から頼まれて、トガテンさんに話があるんですけど。」
「なら、スターボックスに行ってみるといいですよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
僕は店を出てスターボックスへと向かった。
しかし、千葉も都会なんだなー?あのスターボックスがあるなんて?天竜村には、喫茶店など一軒しかないよ。
「いらっしゃいませ。イチメイ様ですか?」
「いえ、待ち合わせです。」
「どちらの?」
「えーと、向かいのスローイングさんの人とです。」
「じゃー、あちらの席でございます。」
「ありがとうございます。」
僕は恐る恐る席へと近づく。
遠巻きに席を見ると、トガテンらしき人は三人で何やら話し込んでいる。
ちょっと怖そうな人達と…
ただですら人見知りなのに、僕は大丈夫なのだろうか…しかしそんな事を考えている場合ではない。剛造さんの事を早く伝えなくては!
「こ、こんにちは。トガテンさん。初めまして僕上田と申します。」
…………。
やはりビミョーな空気に包まれた。そりゃそうだ、いきなり見ず知らずの赤の他人に話掛けられて、笑顔で挨拶をしてくれる人などいない。
「もしかして?天竜湖の??」
「え??なんで知っているんですか?」
「昨日、オタクそうな人と会ったでしょ?」
おっ、オタク?言われてみれば確かに…
「会いました!」
「その人達と、他にも俺の仲間があの場所にいたんだよ。」
「え?そうなんですか?全然気付かなかった…」
「ちょうど今その話をしてたところです。」
「この方は?」
「この方は浅井さん。マジョーラの代表でスネークヘッドカーニバルの主催。全国に仲間が大勢いるんだよ。」
「そうですか、初めまして。浅井さん。」
「初めまして、昨日は大変でしたね?でももう安心して下さい。あとは我々がなんとかしますんで。」
「ちっ違うんですよ!僕は昨日のことをライギョマンに伝えなければ!ライギョマンにはどこに行けば会えるんですか?」
「もう全国のライギョマンに連絡してありますよ!」
「えーと、あなたは??」
「俺は、マジョーラの船形です。」
「初めまして、船形さん。」
「僕らもライギョマンなんですよ。」
山梨出身の僕には福島弁は心地いい響きだ。しかし、怖そうな人達だと思っていたが、ものすごく紳士的で優しい人だ。
「え??てゆーか、じゃー僕がここまで来たのは無駄だったってことですか??…」
安心して疲れがドット出た。
「いや、無駄でもないさ、こうして僕らと知り合えたんだからね(笑)」
ぐぅ~~
「そういえば昨日の朝から何も食べてなかったんだ…」
「あっはっは。なんでも好きなものを注文しなよ!ご褒美に浅井さんがご馳走してくれるってさ!」
「あっ、ありがとうございます…」
頼もしい仲間達と巡り会えたことで僕の目には自然と涙が溢れ出した。
ん?
コンコン、
「あのー、すいませんここ駐車禁止ですよ?」
「あっ、すいません…疲れて寝潰れちゃいました…すぐ動かします。」
「注意してもらわないと困るよ!」
「ほんとすいません。」
警備員さんに起こされ、時計の針に目をやると、朝の8時半だった。泥のように眠った。体もあちこち痛い。よく見ると服も血まみれだ。よく昨日おまわりさんに捕まらなかったものだ…
そんなことよりも先を急がねば。
迷いに迷ってスローイング南千葉店に着いた時には時計は12時を回っていた。どんだけ方向音痴なんだろう…
駐車場に車を止め、店の中に入る。
「いらっしゃいませ~。」
全くやる気の感じられない挨拶を受ける。
「あのー、すいません。トガテンさんはいらっしゃいますか?」
「冨樫なら、今は向かいのスターボックスで来月開催されるスネークヘッドカーニバルの打ち合わせをしていますよ?お客様も参加ですか?」
「いえ、ちょっと人から頼まれて、トガテンさんに話があるんですけど。」
「なら、スターボックスに行ってみるといいですよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
僕は店を出てスターボックスへと向かった。
しかし、千葉も都会なんだなー?あのスターボックスがあるなんて?天竜村には、喫茶店など一軒しかないよ。
「いらっしゃいませ。イチメイ様ですか?」
「いえ、待ち合わせです。」
「どちらの?」
「えーと、向かいのスローイングさんの人とです。」
「じゃー、あちらの席でございます。」
「ありがとうございます。」
僕は恐る恐る席へと近づく。
遠巻きに席を見ると、トガテンらしき人は三人で何やら話し込んでいる。
ちょっと怖そうな人達と…
ただですら人見知りなのに、僕は大丈夫なのだろうか…しかしそんな事を考えている場合ではない。剛造さんの事を早く伝えなくては!
「こ、こんにちは。トガテンさん。初めまして僕上田と申します。」
…………。
やはりビミョーな空気に包まれた。そりゃそうだ、いきなり見ず知らずの赤の他人に話掛けられて、笑顔で挨拶をしてくれる人などいない。
「もしかして?天竜湖の??」
「え??なんで知っているんですか?」
「昨日、オタクそうな人と会ったでしょ?」
おっ、オタク?言われてみれば確かに…
「会いました!」
「その人達と、他にも俺の仲間があの場所にいたんだよ。」
「え?そうなんですか?全然気付かなかった…」
「ちょうど今その話をしてたところです。」
「この方は?」
「この方は浅井さん。マジョーラの代表でスネークヘッドカーニバルの主催。全国に仲間が大勢いるんだよ。」
「そうですか、初めまして。浅井さん。」
「初めまして、昨日は大変でしたね?でももう安心して下さい。あとは我々がなんとかしますんで。」
「ちっ違うんですよ!僕は昨日のことをライギョマンに伝えなければ!ライギョマンにはどこに行けば会えるんですか?」
「もう全国のライギョマンに連絡してありますよ!」
「えーと、あなたは??」
「俺は、マジョーラの船形です。」
「初めまして、船形さん。」
「僕らもライギョマンなんですよ。」
山梨出身の僕には福島弁は心地いい響きだ。しかし、怖そうな人達だと思っていたが、ものすごく紳士的で優しい人だ。
「え??てゆーか、じゃー僕がここまで来たのは無駄だったってことですか??…」
安心して疲れがドット出た。
「いや、無駄でもないさ、こうして僕らと知り合えたんだからね(笑)」
ぐぅ~~
「そういえば昨日の朝から何も食べてなかったんだ…」
「あっはっは。なんでも好きなものを注文しなよ!ご褒美に浅井さんがご馳走してくれるってさ!」
「あっ、ありがとうございます…」
頼もしい仲間達と巡り会えたことで僕の目には自然と涙が溢れ出した。
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