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ライギョマン1
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「ほ、ほんまですってー!中神さん!わしは、ほんまに知らんのです!せ、せや!山田や!山田がやったに違いない!」
「対生物兵器用スーツが紛失したとあっては、所長の管理責任が問われますね。」
「ほ、ほんまに何にも知らんのです!昨日までは確かに研究所のシェルターの中に…」
「まー、本当に知らなかったとして、その山田さんなんですが、三日程前から連絡がつかないんですよ。」
「や、山田と??あいつめー、やはり犬だったか!クッソー!」
「まあいいです。対生物兵器用スーツがどれほどの力か試すいい機会です。」
「そ、そ、そーですよね?ハハハ…いい人体実験ができますね!ハハハ…」
ギロっ。
………
「所長の処遇は、この結果を見てから判断させてもらいます。」
「お、お任せ下さい!あのスーツならバッチリです!」
今にみておれー、クソ青二才めー!わしのかわいい生物兵器共が完成したら、国家ごと転覆させて、便所の中のタン壺に頭から突っ込んでやるからのー!
- 天竜湖洞窟前-
「あなたが飯見さんですか?」
「せや、君が上田くんか?」
なんだろう?飯見さんの声を聞いたとたんに、幼い頃釣りをして楽しんでいた天竜湖の風景が頭の中をよぎった。
「ふなぞーさんから、色々とお聞きしています。とりあえずマジョーラから預かった荷物は洞窟の中に隠してあります。」
「すまんのー。」
寡黙な人だな?
「ふなぞーさんに、天竜湖まで案内してくれと頼まれています。僕が一緒に行っても足手まといなだけですが…」
「そないなことあらへん。心強いで。」
「とりあえず、細かい話は、洞窟に入ってからに。」
「せやな、よろしく頼むで。」
天竜湖までの道中、僕はこれまで目にしてきたあらゆることを飯見さんに話した。剛造さんのこと、トローチのこと。飯見さんは、僕の話を、時折頷きながら、静かに聞いていた。話を聞くにつれ、飯見さんの静かさの中に秘めた闘志が、みるみる大きくなっていくのが、僕にも分かった。飯見さんの握りしめた拳から、血が一滴また一滴と滴っていた。
「そっか、君が剛造の最期を見届けてくれたのか。ありがとう。」
「そんな…僕はなにも…」
なすすべなく、見届けることしか出来なかった自分が不甲斐ない。
「飯見さん、これが対生物兵器用スーツです。」
「ありがとう。君はここまででいい。あとは俺の仕事や。」
「いや!僕も行かせて下さい!足手まといは十分承知です!でも僕にもやれることがある筈です!」
しばらくの沈黙の後
「わかった。でもいざというときは必ず逃げてくれ。」
「わかりました!」
「約束や。」
「はい!もうすぐ洞窟の出口です。」
僕は何故、あの時、一緒に行きたいと言ったのだろう?
「対生物兵器用スーツが紛失したとあっては、所長の管理責任が問われますね。」
「ほ、ほんまに何にも知らんのです!昨日までは確かに研究所のシェルターの中に…」
「まー、本当に知らなかったとして、その山田さんなんですが、三日程前から連絡がつかないんですよ。」
「や、山田と??あいつめー、やはり犬だったか!クッソー!」
「まあいいです。対生物兵器用スーツがどれほどの力か試すいい機会です。」
「そ、そ、そーですよね?ハハハ…いい人体実験ができますね!ハハハ…」
ギロっ。
………
「所長の処遇は、この結果を見てから判断させてもらいます。」
「お、お任せ下さい!あのスーツならバッチリです!」
今にみておれー、クソ青二才めー!わしのかわいい生物兵器共が完成したら、国家ごと転覆させて、便所の中のタン壺に頭から突っ込んでやるからのー!
- 天竜湖洞窟前-
「あなたが飯見さんですか?」
「せや、君が上田くんか?」
なんだろう?飯見さんの声を聞いたとたんに、幼い頃釣りをして楽しんでいた天竜湖の風景が頭の中をよぎった。
「ふなぞーさんから、色々とお聞きしています。とりあえずマジョーラから預かった荷物は洞窟の中に隠してあります。」
「すまんのー。」
寡黙な人だな?
「ふなぞーさんに、天竜湖まで案内してくれと頼まれています。僕が一緒に行っても足手まといなだけですが…」
「そないなことあらへん。心強いで。」
「とりあえず、細かい話は、洞窟に入ってからに。」
「せやな、よろしく頼むで。」
天竜湖までの道中、僕はこれまで目にしてきたあらゆることを飯見さんに話した。剛造さんのこと、トローチのこと。飯見さんは、僕の話を、時折頷きながら、静かに聞いていた。話を聞くにつれ、飯見さんの静かさの中に秘めた闘志が、みるみる大きくなっていくのが、僕にも分かった。飯見さんの握りしめた拳から、血が一滴また一滴と滴っていた。
「そっか、君が剛造の最期を見届けてくれたのか。ありがとう。」
「そんな…僕はなにも…」
なすすべなく、見届けることしか出来なかった自分が不甲斐ない。
「飯見さん、これが対生物兵器用スーツです。」
「ありがとう。君はここまででいい。あとは俺の仕事や。」
「いや!僕も行かせて下さい!足手まといは十分承知です!でも僕にもやれることがある筈です!」
しばらくの沈黙の後
「わかった。でもいざというときは必ず逃げてくれ。」
「わかりました!」
「約束や。」
「はい!もうすぐ洞窟の出口です。」
僕は何故、あの時、一緒に行きたいと言ったのだろう?
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