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忘れられない匂いと…
それから数日間、僕はボーっとしていた。昼間は魔法省で資料の整理をすることになり、僕はボーと流れ作業をしていたら同僚の
【カール・ウィリアム・ミラー】
と言う男が
「よぉ、天才魔術師美少年のルイスきゅん?ボーっとしてどうしたい?」
「別に…何も」
嘘だ。何と言うか、イヴリンのことがさっきからチラチラと頭に浮かぶのだ。それに小さい胸の感触とか思い出したら…。
「成る程わかった!お兄さんが当ててやる!君は今!恋をしているっっ!!」
「はあ!?」
何言ってんだこいつ。
「仕事が手につかず悩むなんて女の事くらいだからだ!!どんな相手だ??このモテモテでいつもは女から逃げてキッパリ振りまくる罪な少年のお相手は!!
まさか色気ぶりぶりの大きな胸のお姉さんか??」
「そ、そんなわけない!恋などしていません!!大体そんな人タイプじゃ無いし!」
「ほう、では正反対の子なんだな!?胸が小さくて硬そうな子かなあ?」
と言われてギクっとした!!な、何故わかる!?
「おーーー!その反応はやはり!!まあ、いつもあんだけ女に囲まれちゃそうなるよな!!
もしかしてその子お前に興味を示さないとか?だから逆に気になる存在になっちゃった??」
怖い。カールさん怖い!!読心術でも使ってんのかな?
「別に……だから恋とかじゃ無いです!!仕事仕事!」
と僕はきちんと仕事してカールさんを無視したが
「そういう硬い子にはプレゼントとかしても簡単に靡かないと思うぞ?
本当に好きなら時間をかけて優しく接してやるのがいい。お金じゃ買えないプレゼントとかよ」
と言う。
「……お金では買えないプレゼントとは?」
「愛」
「聞いた僕がバカでした…」
と言うと、
「まあ、聞けよー!?愛と言っても色々あるだろ?愛情のこもった手作りのプレゼントだよ!セーターを編むとか」
「いやもう夏になりますよ?」
「麦わら帽子を編むとか」
と言い直した。
「麦わら帽子を編む!!?」
あんまり聞いた事ないぞ!?どうやって作るんだ!?そんなもん!!
「うーん、まあ、じゃあ適当に花でも摘んだら??」
「うーん…」
そんなもん、イヴリンがいつも庭に咲いてる花を生けてるぞ!?
というか、さっきから僕がイヴリンに恋してる話をしているが、そんなわけないだろ!!
「いやいや、僕…じゃなくてその、向こうは何とも思ってないから!!」
「だから振り向いて欲しいんだろ?」
「えっっ!?」
「いつも拒否られてばかりなんだろー!?可哀想に。ルイスきゅんも見た目は美少年だけど大人だもんね!もう!
下半身とかも!!」
ひ、ひいいいいい!!なんてことを言うんだ!!
「別に………」
と言うしかなかった。確かに拒否されてはいる。距離の取り方とか難しいし。主人と家政婦としてきっちりと線引きされている。
今日も帰ったら美味しい食事があるだろう。もう僕は彼女の料理以外食べられない体になってしまったよ!!
やばい!!
「や、やはり……そ、その…す、好きなんでしょうか??」
と言うと、カールさんが
「か、かんわいいねえええ!ルイスきゅんはーーー!!こんな可愛いのにねええええ!」
と頭を撫でられた!ギロリと睨むと
「ごめんごめん!とにかくルイスきゅん、頑張って!応援してるからさ!!」
と言われた。
「そうだ!デートでも行けば!?街に!!」
「え!?ま、街にですか!?」
「そうだよ!行きなよデート!そしていい雰囲気になったら告白しちゃえよ!
振られたらカール兄さんが女を紹介してあげると言うか、ルイスきゅんなら選び放題だろ!?
失恋したら童貞なんかその辺の女にさっさと捧げて忘れるのが男の基本、失恋パターンだ!!」
「失恋することを前提に言わないでもらえますか!?」
と睨む。とにかく頑張れと背中を押された。
好き…。イヴリンが。
そ、そりゃ何ヶ月かは一緒に暮らしたし、毎日お世話になってるけど、恋愛ごとになると億劫なイヴリンをデートに誘うとか難易度が高過ぎる!!
引きこもりが好きな彼女だし、外に出れば仲間の夢魔達に察知されてしまう。
でも…たまには外に連れ出してあげたいかも。僕なら魔術を使いなんとかできる。
*
そして帰宅した。イヴリンはいつも通り
「お帰りなさい、ホーソーンさん!!
お食事は準備できてます!お風呂も沸かしましたよー!1日の疲れをとってくださいね!
お布団も天気が良かったのでぐっすり眠れますよ!!」
と言う。
「あ、ありがとういつも…」
「いえいえ、仕事ですから!!」
と彼女はにっこりと本日の業務を終えた様に言う。
「あ、あのさ!!こ、今度…休みが取れるんだけど!!
そ、その、街へ行かないか!?」
「へ!?ま、街!?人間の!?」
「ああ…。嫌かな?もちろん君の仲間達に察知されない様僕が魔術で何とかするから!
たまには気分転換も必要だろ?」
と言うとイヴリンは
「ううん…。そ、そうですか?新しい本自分で選んでみてもいいのなら行きたいかな…」
成る程、イヴリンらしい。目的は本屋らしい。
「わかった、いつも僕が勝手に買ってくるしね…。いいよ、本屋に行こうよ!!」
と言うとイヴリンがとても嬉しそうな顔をしたのでドキリと心臓が跳ねた。
「わあ!!嬉しいです!!楽しみです!本屋さんに入れる!!本!本!本!」
と本のことで頭がいっぱいの様だ。
まあいいか。それでも。
「5個くらいなら買ってもいいよ。僕のことは荷物持ちだと思って」
と言うと
「え?ご主人様に荷物を持たすなんてダメですよ」
「いや、いいよ、いつもお世話になってるから」
「は?お世話になってるのは私の方ですが。暖かい寝床と食事に本や服をプレゼントされて!!感謝しても仕切れない!!」
「………そんな…僕こそ…」
と照れると
「とにかく休みの日を楽しみにしていますね!!」
とイヴリンはその日を楽しみに待つと言ってくれた。
僕の心は温かくなった。
【カール・ウィリアム・ミラー】
と言う男が
「よぉ、天才魔術師美少年のルイスきゅん?ボーっとしてどうしたい?」
「別に…何も」
嘘だ。何と言うか、イヴリンのことがさっきからチラチラと頭に浮かぶのだ。それに小さい胸の感触とか思い出したら…。
「成る程わかった!お兄さんが当ててやる!君は今!恋をしているっっ!!」
「はあ!?」
何言ってんだこいつ。
「仕事が手につかず悩むなんて女の事くらいだからだ!!どんな相手だ??このモテモテでいつもは女から逃げてキッパリ振りまくる罪な少年のお相手は!!
まさか色気ぶりぶりの大きな胸のお姉さんか??」
「そ、そんなわけない!恋などしていません!!大体そんな人タイプじゃ無いし!」
「ほう、では正反対の子なんだな!?胸が小さくて硬そうな子かなあ?」
と言われてギクっとした!!な、何故わかる!?
「おーーー!その反応はやはり!!まあ、いつもあんだけ女に囲まれちゃそうなるよな!!
もしかしてその子お前に興味を示さないとか?だから逆に気になる存在になっちゃった??」
怖い。カールさん怖い!!読心術でも使ってんのかな?
「別に……だから恋とかじゃ無いです!!仕事仕事!」
と僕はきちんと仕事してカールさんを無視したが
「そういう硬い子にはプレゼントとかしても簡単に靡かないと思うぞ?
本当に好きなら時間をかけて優しく接してやるのがいい。お金じゃ買えないプレゼントとかよ」
と言う。
「……お金では買えないプレゼントとは?」
「愛」
「聞いた僕がバカでした…」
と言うと、
「まあ、聞けよー!?愛と言っても色々あるだろ?愛情のこもった手作りのプレゼントだよ!セーターを編むとか」
「いやもう夏になりますよ?」
「麦わら帽子を編むとか」
と言い直した。
「麦わら帽子を編む!!?」
あんまり聞いた事ないぞ!?どうやって作るんだ!?そんなもん!!
「うーん、まあ、じゃあ適当に花でも摘んだら??」
「うーん…」
そんなもん、イヴリンがいつも庭に咲いてる花を生けてるぞ!?
というか、さっきから僕がイヴリンに恋してる話をしているが、そんなわけないだろ!!
「いやいや、僕…じゃなくてその、向こうは何とも思ってないから!!」
「だから振り向いて欲しいんだろ?」
「えっっ!?」
「いつも拒否られてばかりなんだろー!?可哀想に。ルイスきゅんも見た目は美少年だけど大人だもんね!もう!
下半身とかも!!」
ひ、ひいいいいい!!なんてことを言うんだ!!
「別に………」
と言うしかなかった。確かに拒否されてはいる。距離の取り方とか難しいし。主人と家政婦としてきっちりと線引きされている。
今日も帰ったら美味しい食事があるだろう。もう僕は彼女の料理以外食べられない体になってしまったよ!!
やばい!!
「や、やはり……そ、その…す、好きなんでしょうか??」
と言うと、カールさんが
「か、かんわいいねえええ!ルイスきゅんはーーー!!こんな可愛いのにねええええ!」
と頭を撫でられた!ギロリと睨むと
「ごめんごめん!とにかくルイスきゅん、頑張って!応援してるからさ!!」
と言われた。
「そうだ!デートでも行けば!?街に!!」
「え!?ま、街にですか!?」
「そうだよ!行きなよデート!そしていい雰囲気になったら告白しちゃえよ!
振られたらカール兄さんが女を紹介してあげると言うか、ルイスきゅんなら選び放題だろ!?
失恋したら童貞なんかその辺の女にさっさと捧げて忘れるのが男の基本、失恋パターンだ!!」
「失恋することを前提に言わないでもらえますか!?」
と睨む。とにかく頑張れと背中を押された。
好き…。イヴリンが。
そ、そりゃ何ヶ月かは一緒に暮らしたし、毎日お世話になってるけど、恋愛ごとになると億劫なイヴリンをデートに誘うとか難易度が高過ぎる!!
引きこもりが好きな彼女だし、外に出れば仲間の夢魔達に察知されてしまう。
でも…たまには外に連れ出してあげたいかも。僕なら魔術を使いなんとかできる。
*
そして帰宅した。イヴリンはいつも通り
「お帰りなさい、ホーソーンさん!!
お食事は準備できてます!お風呂も沸かしましたよー!1日の疲れをとってくださいね!
お布団も天気が良かったのでぐっすり眠れますよ!!」
と言う。
「あ、ありがとういつも…」
「いえいえ、仕事ですから!!」
と彼女はにっこりと本日の業務を終えた様に言う。
「あ、あのさ!!こ、今度…休みが取れるんだけど!!
そ、その、街へ行かないか!?」
「へ!?ま、街!?人間の!?」
「ああ…。嫌かな?もちろん君の仲間達に察知されない様僕が魔術で何とかするから!
たまには気分転換も必要だろ?」
と言うとイヴリンは
「ううん…。そ、そうですか?新しい本自分で選んでみてもいいのなら行きたいかな…」
成る程、イヴリンらしい。目的は本屋らしい。
「わかった、いつも僕が勝手に買ってくるしね…。いいよ、本屋に行こうよ!!」
と言うとイヴリンがとても嬉しそうな顔をしたのでドキリと心臓が跳ねた。
「わあ!!嬉しいです!!楽しみです!本屋さんに入れる!!本!本!本!」
と本のことで頭がいっぱいの様だ。
まあいいか。それでも。
「5個くらいなら買ってもいいよ。僕のことは荷物持ちだと思って」
と言うと
「え?ご主人様に荷物を持たすなんてダメですよ」
「いや、いいよ、いつもお世話になってるから」
「は?お世話になってるのは私の方ですが。暖かい寝床と食事に本や服をプレゼントされて!!感謝しても仕切れない!!」
「………そんな…僕こそ…」
と照れると
「とにかく休みの日を楽しみにしていますね!!」
とイヴリンはその日を楽しみに待つと言ってくれた。
僕の心は温かくなった。
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