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初めてのデート
イヴリンと初めてのデートをすることになった。朝は普通に起きて朝食を取る。イブリンの服と帽子は僕が買って来た。
恥ずかしがり屋なので首まである服で、店員さんオススメのちょっとレースとフリルが付いている可愛いやつにした。スカートもロングだから尻尾は見えないだろう。
彼女はそれを着て帽子を被り触角を隠した。メガネだけど可愛いらしい。
でもこんな時何と言ったらいいものか。【可愛い】とか恥ずかしくて言えない。
僕は恋愛も初心者の様なものなのに、き、今日告白しないとなのに!!とりあえず告白内容は頭に入れてるけど実行できるのか不安だ。
もし、振られたらショックでカイルの言う様に違う女の人に童貞を捧げて忘れなくちゃならない。
もう今から振られる前提で考えてしまう。イヴリンの性格からして可能性は高い。
だって何とも思われてないし。
無謀だ。しかしせめて記念に初恋デートを堪能しよう!!
「さっきから難しい顔をしてませんか?ホーソーンさん」
「う…?そ、そう?」
「体の調子が悪いとか?辞めます?今日…」
「いや、大丈夫!!体には異変はないから!!」
と言い、朝食を済ませて皿を洗い、僕達はとうとう街へと行くことにした。ゲートを使い、街に合わせた。
扉の向こうは街だ。イヴリンに他の魔物に察知されない様魔術もかけておいた。
イヴリンは街へ足を踏み入れキョロキョロした。馬車が通り、人の往来、子供の笑い声、活気ある市場、どこからか聞こえる音楽。絵描きの露店。
「……人…多いですね」
「本を買いに行ったことあるんだろ?」
と言うとイヴリンは
「あの、私はそのう……夢魔達の街で買って来たので…人間の街は初めてと言うか…」
「夢魔達の街!?そんなものあるのか?」
「はい。一応。人間にはわからない様に隠されている所なので教えられませんけど、種族的に縄張りみたいなものです。他の種族の街や村も人間にはわからない様に隠されているものです」
と言う。
魔物達にもそんな生態が…。しかし隠されているなら無理に僕が暴いたらダメだな。
「よくわかった。つまりイヴリンは人間の街は初めてなんだな?逸れない様にな」
と手を出してみた。
すると
「別に繋がなくても歩けますよ?」
と断られて地味にショック。
「あ……そう……。なら、なんか欲しいものとかあったら言ってくれ。お金ならあるし。
魔法省の給料いいし。イヴリンには美味しいご飯や家事をしてもらってるから今日は労うよ」
と言うと
「はあ…。別にそんなに気にしなくてもいいですけどね」
とキョロキョロしながら応える。
するといつも彼女の服を買う店の前を通りかかる。店員さんが気付いて手を振った。
「ここでいつも君の服を調達しているんだ。親切な店員さんだよ。欲しい服ある?」
「そうなんですか!高そうな服…。ありがとうございました。もっと安めのとこでもいいんですよ?」
と謙遜した。
パン屋さんの前を通るとイヴリンは形が違うパンを眺めた。いつも丸いパンしか買ってなかったな、そう言えば。
「ここに入り、店主にレシピを教えてもらいたいのですが」
と言うから無理だと伝えた。
「簡単にレシピなんて聞けないよ…。パンは小麦からこねて作るものだし」
「成る程。小麦があれば私でも作れると?」
「いやいや、無理、パン焼くのに時間かかるし、パン釜が無いとね」
と言うと少ししょんぼりしたから僕は
「帰りに買って行こう。いつも同じパンでごめんね、僕食べれれば形なんて重視してなかったから君がそういうなら毎日違う形のものを買って来てあげる!」
と言うと
「ああ!そんな!ず、図々しいことしてもらってもいいんですか?」
「別に図々しいとは思わないよ」
とクスと笑う。
「………!」
イヴリンは罰の悪そうな顔をした。遠慮し過ぎだな。
とりあえず本屋に向かい、綺麗な花を眺めたりしてイヴリンは楽しそうだった。
少しベンチで休憩していると後ろから恋人達が手を繋ぎイチャイチャしながら通り過ぎる。
「サラ…今日は本当に可愛いね、香水もいい匂いだ」
「リアンたら!!気付いてくれたのね!嬉しい!」
と抱きつき恥かしげもなくキスを始めたので罰が悪い。向こうでやれよ。
「……なんというか、あれが周りが見えてないと言う恥知らずですね。本ではロマンチックに書かれていても、現実では何というか、もうちょっと周りを気にして欲しいですね!」
と憤慨していた。
「はは、サキュバスのくせにほんと興味ないんだな、そういうのに」
「はい!!読むのは好きですけど、私、傍観者的な位置ですので!!自分が恋愛できるとは思いませんし、私モテないし可愛くなくてブスと仲間達からは散々言われてますから!」
は!!?
おい…嘘だろ??
なんかムカついてきた。きっとイヴリンがサキュバスとして落ちこぼれだからバカにしてそんなことを!!
カッときて僕は
「そ、そんな事ないから!!イヴリンはとても可愛いよ!!」
とつい言ってカアと恥ずかしくなる。
パチクリしていたイヴリンは頭を下げて
「お気遣いありがとうございます!ホーソーンさん!私なんかの為に、嘘までついて」
「う、嘘じゃないけど……」
と言うがイヴリンは
「そろそろ本屋に行きましょう!!楽しみです!」
と言うので本屋に向かった。やはり僕がまだイヴリンより背が低いから子供扱いされてるんだ。いくら美少年でもイヴリンは容姿には左右されない。
あれ?僕…結構なヘタレなのではないか!?なら情けない。
本屋に着くと大きな建物にイヴリンは感動して中に入りズラリと並んだ本や、最新の本の山を見て興奮して目が爛々していた!!
それからイヴリンは店内をくまなく探してようやく本を5つ選んだ。
「どうしてもこの5つが気になって!他も気になりましたけど!!我慢します!!」
「いいよ、それ読み終わったらまた行こう」
と言うとイヴリンは
「わあ!何だか申し訳ないです!!ありがとうございます!!」
僕は本を買い、紙袋に3冊と2冊に分け、3冊の方を持った。イヴリンはまた恐縮するが、こればかりは譲れないと言い切った。
それから屋台の美味しそうな串焼きを頬張りながら楽しそうな音楽も眺めた。
イヴリンは子供の様に嬉しそうにしていたから僕も嬉しかった。
「ホーソーンさん!!あれは何?これは?」
と初めて見るものにも感動している。
そうして夕方になると
「ああ、楽しかった!!ホーソーンさん!今日はありがとうございます!夕飯は美味しいもの作りますね!!」
「いつも美味しいよ」
と言うと照れる彼女。
「あ、あの……ち、ちょっと良い?時計塔の眺められるところがあるんだ。夕日が真上に見えて綺麗なんだ。穴場ってやつ」
とそこへイヴリンを連れて行った。
恥ずかしがり屋なので首まである服で、店員さんオススメのちょっとレースとフリルが付いている可愛いやつにした。スカートもロングだから尻尾は見えないだろう。
彼女はそれを着て帽子を被り触角を隠した。メガネだけど可愛いらしい。
でもこんな時何と言ったらいいものか。【可愛い】とか恥ずかしくて言えない。
僕は恋愛も初心者の様なものなのに、き、今日告白しないとなのに!!とりあえず告白内容は頭に入れてるけど実行できるのか不安だ。
もし、振られたらショックでカイルの言う様に違う女の人に童貞を捧げて忘れなくちゃならない。
もう今から振られる前提で考えてしまう。イヴリンの性格からして可能性は高い。
だって何とも思われてないし。
無謀だ。しかしせめて記念に初恋デートを堪能しよう!!
「さっきから難しい顔をしてませんか?ホーソーンさん」
「う…?そ、そう?」
「体の調子が悪いとか?辞めます?今日…」
「いや、大丈夫!!体には異変はないから!!」
と言い、朝食を済ませて皿を洗い、僕達はとうとう街へと行くことにした。ゲートを使い、街に合わせた。
扉の向こうは街だ。イヴリンに他の魔物に察知されない様魔術もかけておいた。
イヴリンは街へ足を踏み入れキョロキョロした。馬車が通り、人の往来、子供の笑い声、活気ある市場、どこからか聞こえる音楽。絵描きの露店。
「……人…多いですね」
「本を買いに行ったことあるんだろ?」
と言うとイヴリンは
「あの、私はそのう……夢魔達の街で買って来たので…人間の街は初めてと言うか…」
「夢魔達の街!?そんなものあるのか?」
「はい。一応。人間にはわからない様に隠されている所なので教えられませんけど、種族的に縄張りみたいなものです。他の種族の街や村も人間にはわからない様に隠されているものです」
と言う。
魔物達にもそんな生態が…。しかし隠されているなら無理に僕が暴いたらダメだな。
「よくわかった。つまりイヴリンは人間の街は初めてなんだな?逸れない様にな」
と手を出してみた。
すると
「別に繋がなくても歩けますよ?」
と断られて地味にショック。
「あ……そう……。なら、なんか欲しいものとかあったら言ってくれ。お金ならあるし。
魔法省の給料いいし。イヴリンには美味しいご飯や家事をしてもらってるから今日は労うよ」
と言うと
「はあ…。別にそんなに気にしなくてもいいですけどね」
とキョロキョロしながら応える。
するといつも彼女の服を買う店の前を通りかかる。店員さんが気付いて手を振った。
「ここでいつも君の服を調達しているんだ。親切な店員さんだよ。欲しい服ある?」
「そうなんですか!高そうな服…。ありがとうございました。もっと安めのとこでもいいんですよ?」
と謙遜した。
パン屋さんの前を通るとイヴリンは形が違うパンを眺めた。いつも丸いパンしか買ってなかったな、そう言えば。
「ここに入り、店主にレシピを教えてもらいたいのですが」
と言うから無理だと伝えた。
「簡単にレシピなんて聞けないよ…。パンは小麦からこねて作るものだし」
「成る程。小麦があれば私でも作れると?」
「いやいや、無理、パン焼くのに時間かかるし、パン釜が無いとね」
と言うと少ししょんぼりしたから僕は
「帰りに買って行こう。いつも同じパンでごめんね、僕食べれれば形なんて重視してなかったから君がそういうなら毎日違う形のものを買って来てあげる!」
と言うと
「ああ!そんな!ず、図々しいことしてもらってもいいんですか?」
「別に図々しいとは思わないよ」
とクスと笑う。
「………!」
イヴリンは罰の悪そうな顔をした。遠慮し過ぎだな。
とりあえず本屋に向かい、綺麗な花を眺めたりしてイヴリンは楽しそうだった。
少しベンチで休憩していると後ろから恋人達が手を繋ぎイチャイチャしながら通り過ぎる。
「サラ…今日は本当に可愛いね、香水もいい匂いだ」
「リアンたら!!気付いてくれたのね!嬉しい!」
と抱きつき恥かしげもなくキスを始めたので罰が悪い。向こうでやれよ。
「……なんというか、あれが周りが見えてないと言う恥知らずですね。本ではロマンチックに書かれていても、現実では何というか、もうちょっと周りを気にして欲しいですね!」
と憤慨していた。
「はは、サキュバスのくせにほんと興味ないんだな、そういうのに」
「はい!!読むのは好きですけど、私、傍観者的な位置ですので!!自分が恋愛できるとは思いませんし、私モテないし可愛くなくてブスと仲間達からは散々言われてますから!」
は!!?
おい…嘘だろ??
なんかムカついてきた。きっとイヴリンがサキュバスとして落ちこぼれだからバカにしてそんなことを!!
カッときて僕は
「そ、そんな事ないから!!イヴリンはとても可愛いよ!!」
とつい言ってカアと恥ずかしくなる。
パチクリしていたイヴリンは頭を下げて
「お気遣いありがとうございます!ホーソーンさん!私なんかの為に、嘘までついて」
「う、嘘じゃないけど……」
と言うがイヴリンは
「そろそろ本屋に行きましょう!!楽しみです!」
と言うので本屋に向かった。やはり僕がまだイヴリンより背が低いから子供扱いされてるんだ。いくら美少年でもイヴリンは容姿には左右されない。
あれ?僕…結構なヘタレなのではないか!?なら情けない。
本屋に着くと大きな建物にイヴリンは感動して中に入りズラリと並んだ本や、最新の本の山を見て興奮して目が爛々していた!!
それからイヴリンは店内をくまなく探してようやく本を5つ選んだ。
「どうしてもこの5つが気になって!他も気になりましたけど!!我慢します!!」
「いいよ、それ読み終わったらまた行こう」
と言うとイヴリンは
「わあ!何だか申し訳ないです!!ありがとうございます!!」
僕は本を買い、紙袋に3冊と2冊に分け、3冊の方を持った。イヴリンはまた恐縮するが、こればかりは譲れないと言い切った。
それから屋台の美味しそうな串焼きを頬張りながら楽しそうな音楽も眺めた。
イヴリンは子供の様に嬉しそうにしていたから僕も嬉しかった。
「ホーソーンさん!!あれは何?これは?」
と初めて見るものにも感動している。
そうして夕方になると
「ああ、楽しかった!!ホーソーンさん!今日はありがとうございます!夕飯は美味しいもの作りますね!!」
「いつも美味しいよ」
と言うと照れる彼女。
「あ、あの……ち、ちょっと良い?時計塔の眺められるところがあるんだ。夕日が真上に見えて綺麗なんだ。穴場ってやつ」
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