最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

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第一部 サクセス編(改稿版)

4 ルルーの酒場

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 あの後俺は、スライムを10匹倒したところで帰ることにする。 
 日が沈みかけてきたからだ。 
 この大草原は昼と夜で現れるモンスターが違う。 
 夜になるとカラスの化け物や、凶悪なスケルトンが出るみたいなので今はやめておいた。 


 べっ別にビビってねぇし!  
 飯とか用意してないから仕方なく帰るだけだし! 


 とまぁ、いつもの強がりですわ。 
 俺は、レベルが上がって格段に強くなった。 
 だがしかし所詮はレベル2。

 今のところ、夜のモンスターと戦う理由もないし、レベル5になるまではスライムキラーとしてスライムを狩り尽くしてやろうと思う。 

 そんなこんなでやっと町に到着! 
 今日は長かった……。
 
 さっそく俺は、冒険者ギルドで魔石を換金しに行く。

 今日は、初日にも関わらず大量だ! 
 魔石が10個もある。
 いくらになるかなぁ~? 

 一個5ゴールドなら50ゴールド。 
 まぁかなり低く見積もって一個1ゴールドでも10ゴールド。 

 うん、宿屋代にはなるな。 

 俺は軽い足取りでウキウキしながら冒険者ギルドに入った。 
 
 しかし、なんか様子が違う。 
 この雰囲気……酒場だ! 
 冒険者ギルドの中は、昼間何もなかったスペースにテーブルや椅子が置かれ、強面の人たちが顔を赤くして騒いでいる。


「うん。明日にしよう……ちょっとこの雰囲気無理。」 

 俺が場違いな雰囲気に踵を返そうとした時、聞き覚えのある声で呼び止められた。 


「坊や、無事帰ってきたんだねぇ、怪我はないかい? どうせ今日は何も倒せなかったんだろ? 一杯奢ってあげるから入りなさいな。」 

 
 ルルーさんである。 
 昼間と違うルルーの姿は完全に酒場のママ。


「は、はい。えっと……ここ冒険者ギルドでいいんですよね?」

「ははは、なるほどね。そうさ、ここは冒険者ギルドに間違いないさね。ただ、夜は酒場になって、みんなここで冒険の疲れを癒すのさ。さしずめルルーの酒場ってとこさね。」 

「そ、そうなんですね。ビックリしました。 間違えちゃったかと思って帰ろうと……。あっ! ところで、魔石の換金って今でもできますか?」

「ほおー、こいつはたまげたね。初日に単独で倒せたかい。てっきり逃げ帰って仲間でも探しにきたのかと思ったさね。どれ魔石を見せるさね、換金してあげるから。」 


 そう言われて、俺は青色の小さな魔石を10個差し出す。


「あらま! 10個もかい! あんた見かけによらずにやるさね! ちょっと待ってな。はいよ! これがあんたの今日の稼ぎさね。」 


 そう言ってルルイーダさんは俺にゴールドの入った布巾着を渡してきた。


「中身、見てもいいですか?」

「当たり前よ、ちゃんと確認するさね」 


 ジャラジャラ……。 

 
 ひー、ふー、みー……ご、5枚…1ゴールド硬貨が5枚……。
 つまり5ゴールド!? 
 マジで!? 
 何かの間違いじゃないか? 


「あの~、5ゴールドであってますか?」 


 俺は恐る恐るルルーさんに確認する。 


「少ないかい? スライムの魔石は2個で1ゴールドさね。」 


 ガーン! 
 あれだけ必死に倒して5ゴールド。いくらなんでも世知辛すぎるだろ……。


「そ、そうだったのですか……。わかりました。」 

「ほら、しけた顔しなさんな。今日は初討伐祝いで一杯奢ってやるさね! ほれ、飲みな!」 

「あの……でも俺。お酒飲んだ事無くて……。」

「私の酒が飲めないってか!?」 


 優しかったルルーの顔が般若の面に変わる。 
 それを見て焦る俺。 
 すかさず飲み干す事を決意した。 


「はい! いただきます! ありがとうございます!」 

 
 ゴキュゴキュゴキュ! 
 プファ~!!


「い~い飲みっぷりさね! それはアタイの特性ビールよ。もっと味わって飲みな!」 


 渡された飲み物は苦かった……。
 が、なんとなく一気に飲まなければならないと思い、飲み干してみると、意外にも喉越しが良い。 
 一口目は苦いと思ったが、飲み終わってみるとなぜか旨いと感じた。


「ぷふぁ! ごちそうさまです!」 


 あれ? なんだろう……。
 ふわふわする。

「まだ飲むかい? 二杯目は金取るよ。一杯5ゴールドさね。」

「いえ、一旦宿に帰りたいとおもいまふ……。」 

 
 若干俺の呂律がおかしい。


「そうかいそうかい、まぁ今日は疲れただろ、ゆっくり休みなさいな。」 

「はひー、ありがとぅーございまふ。」


 俺は、フラフラふわふわした足取りでルルイーダの酒場を後にし、なんとか宿屋に辿り着いた。
 そこで10ゴールドを支払い、部屋に入って直ぐにフカフカの布団にダイブする。


「もうのめにゃい……。」 


 こうして俺の冒険者初日が終わるのであった。
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