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第一部 サクセス編(改稿版)
75 ヌーの鏡
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俺達は、マモルの後に続いて通路を進んでいくと、囚人達が入るような監獄が見えてきた。
監獄の檻は、通路を隔てて左右に数十部屋あり、この中で一つの部屋を探すのはかなり時間が掛かりそうである。
それなので、どの部屋に入ればいいかマモルに聞いてみた。
「マモル、ヌーの鏡はどの部屋にあるんだ?」
「一番奥の右側の部屋だ。俺が生きていた頃は、そこは檻ではなく広間だった。しかし今は檻に囲まれている。ヌーの鏡に触れることができなかった偽王が、簡単に盗まれないようにダミーの檻を沢山用意したんだ。」
「檻の中には簡単に入れるのか?」
「そうだな、そこの魔法使いなら開けることはできるだろう。だが問題は結界だ、まぁ行ってみればわかる。」
そう言うとマモルは、足早に進んで行った。
マモルの足取りは、まるでモンスターに襲われないことを前提としているように不用心。
俺とイーゼも置いて行かれないように速足で歩いて付いて行く。
どうやら、ここにはモンスターはいないらしい……いやいるな。
ふと檻の中をみると、骸骨の魔物が結構いる。
「なぁ、マモル。檻の中に魔物がいるけど大丈夫か?」
俺は不安になって、前を速足で歩くマモルに一応聞いてみた。
「あぁ、大丈夫だ。この檻は外からしか開けられない。看守のヘルガーゴイルもいないみたいだしな。問題ないだろう。」
ええ、魔物なのに看守って……。
よくわからないな、この城は。
まぁそのヘルガーゴイルが来る前にちゃっちゃと鏡を手に入れればいいか。
そしていつのまにか、俺達は監獄の一番奥に来ており、マモルが扉の前で止まった。
「ここだ。見てくれ、檻の中に黒いモヤが見えるだろ? あれが闇の結界だ。」
俺は、マモルに言われて檻の中を覗くと、確かに黒い霧のようなものが部屋全体を覆っている。
そのモヤのせいで、檻の中がよく見えない。
「なるほどな。よし、ちょっと俺に任せてみろ。」
俺はマモルにそう言うと、俺の装備スキル【光の波動】を使ってみた。
俺の腕から光の粒子が放たれると、黒いモヤにぶつかり
ーー次の瞬間、そのモヤは綺麗サッパリと消滅した。
マモルはそれを見て唖然としている。
いやいや、驚くのはおかしいだろ。
もし俺がこれ使えなかったらどうする気だったんだよ?
「よし、結界が消えたぞ。」
「やはり私の目に狂いは……。」
「おい、もういいよそれは。じゃあ、イーゼ。扉の鍵を開けてくれ。」
「はい、わかりましたわ。【ゴマカム】」
ガチャッ!
イーゼが開錠魔法を唱えると、扉の鍵が開いたので早速中に入る。
部屋の中に入ると、奥に人間の骨と思われるものが二つ重なっていた。
「あれが……俺とヌーウの……骨だ。」
マモルは小さく呟いた。
そうか……あれがちびうさの両親……。
二体の骨は抱き合うように倒れている。
よく見ると、その二人の間に光るものが見えた。
「あれが、ヌーの鏡か?」
俺は、それを指差してマモルに聞く。
「あぁ、そうだ。あれこそが、王の正体を暴くことができるヌーの……いや、ヌーウの魂が閉じ込められている鏡だ。」
え?
どういうこと?
ヌーウの魂が込められている?
つまり、ヌーの鏡じゃなくて、ヌーウの鏡じゃないか。
って、そんなことはいい。
とりあえず俺は、一歩づつ亡骸に向かって歩いて行った。
そして、二人の骨の前で両手を合わせて冥福を祈った後、その鏡を手に取った瞬間……。
鏡からまばゆい光が溢れ出し、周囲の色を真っ白に染めていく。
気が付つくと俺は、何もない真っ白な空間の中にいた。
そして目の前には、昨日の夜に夢に出て来た、ちびうさの両親が立っているのだった……。
監獄の檻は、通路を隔てて左右に数十部屋あり、この中で一つの部屋を探すのはかなり時間が掛かりそうである。
それなので、どの部屋に入ればいいかマモルに聞いてみた。
「マモル、ヌーの鏡はどの部屋にあるんだ?」
「一番奥の右側の部屋だ。俺が生きていた頃は、そこは檻ではなく広間だった。しかし今は檻に囲まれている。ヌーの鏡に触れることができなかった偽王が、簡単に盗まれないようにダミーの檻を沢山用意したんだ。」
「檻の中には簡単に入れるのか?」
「そうだな、そこの魔法使いなら開けることはできるだろう。だが問題は結界だ、まぁ行ってみればわかる。」
そう言うとマモルは、足早に進んで行った。
マモルの足取りは、まるでモンスターに襲われないことを前提としているように不用心。
俺とイーゼも置いて行かれないように速足で歩いて付いて行く。
どうやら、ここにはモンスターはいないらしい……いやいるな。
ふと檻の中をみると、骸骨の魔物が結構いる。
「なぁ、マモル。檻の中に魔物がいるけど大丈夫か?」
俺は不安になって、前を速足で歩くマモルに一応聞いてみた。
「あぁ、大丈夫だ。この檻は外からしか開けられない。看守のヘルガーゴイルもいないみたいだしな。問題ないだろう。」
ええ、魔物なのに看守って……。
よくわからないな、この城は。
まぁそのヘルガーゴイルが来る前にちゃっちゃと鏡を手に入れればいいか。
そしていつのまにか、俺達は監獄の一番奥に来ており、マモルが扉の前で止まった。
「ここだ。見てくれ、檻の中に黒いモヤが見えるだろ? あれが闇の結界だ。」
俺は、マモルに言われて檻の中を覗くと、確かに黒い霧のようなものが部屋全体を覆っている。
そのモヤのせいで、檻の中がよく見えない。
「なるほどな。よし、ちょっと俺に任せてみろ。」
俺はマモルにそう言うと、俺の装備スキル【光の波動】を使ってみた。
俺の腕から光の粒子が放たれると、黒いモヤにぶつかり
ーー次の瞬間、そのモヤは綺麗サッパリと消滅した。
マモルはそれを見て唖然としている。
いやいや、驚くのはおかしいだろ。
もし俺がこれ使えなかったらどうする気だったんだよ?
「よし、結界が消えたぞ。」
「やはり私の目に狂いは……。」
「おい、もういいよそれは。じゃあ、イーゼ。扉の鍵を開けてくれ。」
「はい、わかりましたわ。【ゴマカム】」
ガチャッ!
イーゼが開錠魔法を唱えると、扉の鍵が開いたので早速中に入る。
部屋の中に入ると、奥に人間の骨と思われるものが二つ重なっていた。
「あれが……俺とヌーウの……骨だ。」
マモルは小さく呟いた。
そうか……あれがちびうさの両親……。
二体の骨は抱き合うように倒れている。
よく見ると、その二人の間に光るものが見えた。
「あれが、ヌーの鏡か?」
俺は、それを指差してマモルに聞く。
「あぁ、そうだ。あれこそが、王の正体を暴くことができるヌーの……いや、ヌーウの魂が閉じ込められている鏡だ。」
え?
どういうこと?
ヌーウの魂が込められている?
つまり、ヌーの鏡じゃなくて、ヌーウの鏡じゃないか。
って、そんなことはいい。
とりあえず俺は、一歩づつ亡骸に向かって歩いて行った。
そして、二人の骨の前で両手を合わせて冥福を祈った後、その鏡を手に取った瞬間……。
鏡からまばゆい光が溢れ出し、周囲の色を真っ白に染めていく。
気が付つくと俺は、何もない真っ白な空間の中にいた。
そして目の前には、昨日の夜に夢に出て来た、ちびうさの両親が立っているのだった……。
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