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第二部 新たなる旅立ち
第二十三話 戦場に輝く二つの光
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「敵は残り少ないぞ! 今こそ戦士の生き様を見せる時ぞ!!」
戦場の士気が下がりつつあることから、ブライアンは、鼓舞しながら馬に乗って駆け回っている。
兵士や冒険者達の体力は限界にきていた。
至る所で、人間側が押され始めている。
「も、もうダメだぁぁ~! ごめんね、しず子ちゃーん! 今まで何回もお風呂をのぞいてごめんねぇ!」
そう叫ぶ若い冒険者のびえもんは、グレイトグリズリーという大きく凶暴な熊のモンスターから、まさにトドメを刺されようとしていた。
目をつぶったのびえもん。
しかし、いつまで経ってもその攻撃は来なかった。
なぜなら……既に襲いかかってきていたモンスターがいないからである。
ザシュ!!
のびえもんの耳に聞こえたのは斬撃音。
不思議に思い目を開けると、いつの間にかモンスターではなく、男が立っていた。
「吾輩が来た! 少年! 希望を諦めるな!」
目の前の強大なモンスターを一撃で屠る男。
魔法戦士ブライアン
その男は現場を指揮する立場にありながら、今回のように危機的状況を察知しては助け続けていた。
ブライアンはその卓越した戦闘力もさることながら、熟練の経験からくる戦場を見渡す能力がズバ抜けている。
その為、こういった危機的状況でブライアンに助けられた者も多い。
「さて、次はあそこか。」
そして助けたら、颯爽とその場を去る。
「格好いい……。しず子ちゃん、俺、絶対あの人みたいになるからね!」
少年はこの戦いが終わったら、長年思い続けていた女の子に告白をする予定であった。
結果、撃沈するのであるが、この時の事を思い出して奮起するのは、また別の話。
ここまでで、既に戦場のモンスターは当初の半分になっていた。
そして、戦える兵士や冒険者も半分である。
ギリギリの戦いであった。
現在、激しい戦闘の継続によって、味方の体力も精神力も尽きかけている。
熟練の冒険者達でさえも余裕がなくなった状況だった。
そして、当然ブライアンも……
「グォハッ!」
今回も同じようにピンチとなったパーティを助けに行ったブライアン。
なんとか、そのパーティを逃す事ができたが、なんと今度は自分が囲まれてしまったのだ。
流石に今までの疲労もあり、遂には、ブライアンの急所に敵の攻撃が直撃してしまう。
ペチャ……。
腹部に強烈な一撃を受けたブライアンは、口から血を吐き出した。
そして、片膝をつきながら目の前のモンスターを睨みつける。
目の前にいるのは、ギガントスと呼ばれる一つ目の巨人。
それが三体。
流石のブライアンもこの強敵三体を相手に、単独では無理があった。
すると急にブライアンの視界が暗くなる。
ギガントスがその大足で踏みつけようとし、それが影を作っていたのだった。
逃げる事ができないブライアンは、ここが自分の死に場所であることを悟る。
「無念……。ミーニャさん……最後に会いたかったでござるよ……。」
しかしその時、奇跡がやってきた!
何かが凄い勢いでブライアンに近づいてくる。
「どぉぉぉりゃゃぁぁ!」
ズバシュっ!
目の前の巨人が一刀両断された。
だが、その声は終わらない。
「やぁぁぁぁ! はぁァァ!」
ズバっ!
ザシュ!!
その周りにいるギガントス達も次々と魔石に変わっていった。
「大丈夫ですか、ブライアンさん? エクスヒール」
倒れているブライアンに声と回復魔法をかかる。
横を見るとマネアが立っていた。
そして、
「アンタはよくやったわ! 後はアタシに任せて、少し休んでなさい!」
目の前に立っていたのは、光輝く勇者……
ビビアン
敵を瞬殺したのは、他の誰でもない、伝説の勇者だった。
彼女はブライアンにそれだけ伝えると、近くにいるモンスターをスライムを相手にするが如く、次々と屠っていく。
それはまるで、草原に一つの大きな光が駆け抜けて、青い光が戦場を照らしていくようだった。
「あれが……伝説の勇者でござるか……。吾輩とは桁違いでござる……。」
その光景に目を奪われながらも、ゆっくりと立ち上がるブライアン。
傷はマネアの魔法で回復している。
「あなたはよくやったわよ。でも、あれは凄まじいわね。流石勇者だわ。」
いつの間にか隣には、ブライアンが最後に会いたいと強く願ったミーニャが立っていた。
「吾輩、情けないでゴザル……。」
こんな情けない姿は見られたくなかった。
自分の非力さを目の当たりにしたブライアンは、悔しくて拳を握りしめると、恥ずかしさから顔を下に向ける。
「何言ってんのよ! 情けない顔しないの! アンタはよくやってるわ。 アンタに助けられた人は多いはずよ。男ならもっと胸を張りなさいよ!」
その声にブライアンは顔を上げた。
「はっ! 吾輩は……。吾輩は何を弱音を……。そうでござる! 仲間の仇を討つまでは死ねないでござるよ!」
ミーニャの言葉に力が湧きあがってくる。
いつまでも情けない姿を見せているわけにはいかない。
「しょうがないわね、今回だけ特別よ。」
そして、ミーニャは突然驚くべき行動をとった。
ミーニャの両手は、ブライアンの顔を掴むとその顔を引き寄せ、豊満な双丘で挟んだのだ。
「な、何を! 何をするでござるか!?」
「うふふ、これが本当のぱふぱふダンスデラックスよ! 普通なら沢山ゴールドをとるんだからね!」
ぱふぱふ……ぱふぱふ……。
「フォーーーー!!」
ドゥーーン!
ブライアンの攻撃力が上がった!
ブライアンの防御力が上がった!
ブライアンの素早さが上がった!
ブライアンの体力が上がった!
ブライアンのテンションがハイパーテンションになった。
「みなぎる……みなぎるぞーー! うぉーー!」
「うふふ、じゃあビビアンを助けてあげてね。」
チュッ!
ミーニャはトドメと言わんばかりに、ブライアンの頬にキスをした。
ブライアンの頑張りに対する報酬のつもりである。
「ぬ、ぬぉおぉ! 吾輩! 明日には離婚でござるよ! おぉぉぉ! 見ててくだされ! ミーニャどのおぉぉ!」
ブライアンから謎のオーラが湧き上がる。
その色は……ピンク色であった。
戦場に青い光とピンクの光がほとばしる。
「オラオラオラオラ!」
普段と違う口調のブライアン。
そして、その戦闘力はさっきまでの二倍になっていた。
ズバッ! ズバっ! ドシャっ!
凄い勢いで敵を薙ぎ払っていくブライアン。
それは、ビビアンに劣らないほど激しい勢いであった。
その姿を横目で見るビビアン。
いつの間にかブライアンはビビアンの隣に立っていた。
「やるじゃない。まだ休んででよかったのに。まぁいいわ、やるわよ! ブライアン!」
「は! 吾輩に任せるでござる!」
青とピンクの光が並んだ。
そこから戦場の状況は劇的に変わっていく。
モンスターが凄い勢いで減っていったのだ。
「す、すげぇ!! 勝てるぞ! この戦い……勝てるぞ!」
「うぉーー! 勇者様に続けーー!」
「なんだあのエロい光は……どう言う事だ……俺の下半身からも力が溢れて……。」
青い光は勇気と力を……。
ピンクの光は、精力を……。
冒険者や兵士達は、次々と息を吹き返した。
そして、ミーニャとマネアも出来る限り攻撃魔法で敵を蹴散らしていく。
今、完全に人間達の心は一つになった。
恐るものはもう、何もない。
そして……遂に最後の一匹。
「トドメよ! ビビストラッシュ!」
ビビアンの必殺技が最後のモンスターを跡形もなく消し飛ばした。
「ウォーー! 勝ったぞー!」
「勇者様、ばんざーーい!」
「素敵! 抱いてぇん!」
「これで、俺は童貞を卒業出来るゾォ!」
戦場に耳が痛くなるほどの大歓声が轟く。
全員が近くの者達と抱き合い、興奮していた。
チャキンっ!
ビビアンも剣を鞘に納める。
「終わったわね。サクセス、見てくれたかしら……。ふふふ、帰ったら沢山甘えてやるんだからね!」
ビビアンの心は既に戦闘から離れていた。
「ビビアン! よくやったわ! カッコよかったわ!」
「はい、凄かったです。ビビアン様」
ビビアンに抱きついて喜ぶミーニャ。
そして、それを羨ましそうに見つめるブライアン。
「吾輩も頑張ったでゴザルよ……。」
ブライアンは少しいじけていた。
だが、既に彼は報酬は貰っている。
贅沢は言うもんじゃない。
「ブライアンさんも凄かったですよ。後でミーニャによく言っておきます。」
そんなブライアンを慰めるマネア。
「かたじけないでござる。ですが、気持ちだけでいいでごさるよ。吾輩は自分の力で頑張るでござる!」
ブライアンは立ち直った。
そして、兵士や冒険者達は戦闘が終わると、晴々とした顔で町に戻って歩いていった。
「よし、じゃあアタシ達も戻るわよ! 早く戻って体を清めなきゃ! うふふ、楽しみだわ! サクセス!」
ビビアンの顔はとても輝いているのであった。
戦場の士気が下がりつつあることから、ブライアンは、鼓舞しながら馬に乗って駆け回っている。
兵士や冒険者達の体力は限界にきていた。
至る所で、人間側が押され始めている。
「も、もうダメだぁぁ~! ごめんね、しず子ちゃーん! 今まで何回もお風呂をのぞいてごめんねぇ!」
そう叫ぶ若い冒険者のびえもんは、グレイトグリズリーという大きく凶暴な熊のモンスターから、まさにトドメを刺されようとしていた。
目をつぶったのびえもん。
しかし、いつまで経ってもその攻撃は来なかった。
なぜなら……既に襲いかかってきていたモンスターがいないからである。
ザシュ!!
のびえもんの耳に聞こえたのは斬撃音。
不思議に思い目を開けると、いつの間にかモンスターではなく、男が立っていた。
「吾輩が来た! 少年! 希望を諦めるな!」
目の前の強大なモンスターを一撃で屠る男。
魔法戦士ブライアン
その男は現場を指揮する立場にありながら、今回のように危機的状況を察知しては助け続けていた。
ブライアンはその卓越した戦闘力もさることながら、熟練の経験からくる戦場を見渡す能力がズバ抜けている。
その為、こういった危機的状況でブライアンに助けられた者も多い。
「さて、次はあそこか。」
そして助けたら、颯爽とその場を去る。
「格好いい……。しず子ちゃん、俺、絶対あの人みたいになるからね!」
少年はこの戦いが終わったら、長年思い続けていた女の子に告白をする予定であった。
結果、撃沈するのであるが、この時の事を思い出して奮起するのは、また別の話。
ここまでで、既に戦場のモンスターは当初の半分になっていた。
そして、戦える兵士や冒険者も半分である。
ギリギリの戦いであった。
現在、激しい戦闘の継続によって、味方の体力も精神力も尽きかけている。
熟練の冒険者達でさえも余裕がなくなった状況だった。
そして、当然ブライアンも……
「グォハッ!」
今回も同じようにピンチとなったパーティを助けに行ったブライアン。
なんとか、そのパーティを逃す事ができたが、なんと今度は自分が囲まれてしまったのだ。
流石に今までの疲労もあり、遂には、ブライアンの急所に敵の攻撃が直撃してしまう。
ペチャ……。
腹部に強烈な一撃を受けたブライアンは、口から血を吐き出した。
そして、片膝をつきながら目の前のモンスターを睨みつける。
目の前にいるのは、ギガントスと呼ばれる一つ目の巨人。
それが三体。
流石のブライアンもこの強敵三体を相手に、単独では無理があった。
すると急にブライアンの視界が暗くなる。
ギガントスがその大足で踏みつけようとし、それが影を作っていたのだった。
逃げる事ができないブライアンは、ここが自分の死に場所であることを悟る。
「無念……。ミーニャさん……最後に会いたかったでござるよ……。」
しかしその時、奇跡がやってきた!
何かが凄い勢いでブライアンに近づいてくる。
「どぉぉぉりゃゃぁぁ!」
ズバシュっ!
目の前の巨人が一刀両断された。
だが、その声は終わらない。
「やぁぁぁぁ! はぁァァ!」
ズバっ!
ザシュ!!
その周りにいるギガントス達も次々と魔石に変わっていった。
「大丈夫ですか、ブライアンさん? エクスヒール」
倒れているブライアンに声と回復魔法をかかる。
横を見るとマネアが立っていた。
そして、
「アンタはよくやったわ! 後はアタシに任せて、少し休んでなさい!」
目の前に立っていたのは、光輝く勇者……
ビビアン
敵を瞬殺したのは、他の誰でもない、伝説の勇者だった。
彼女はブライアンにそれだけ伝えると、近くにいるモンスターをスライムを相手にするが如く、次々と屠っていく。
それはまるで、草原に一つの大きな光が駆け抜けて、青い光が戦場を照らしていくようだった。
「あれが……伝説の勇者でござるか……。吾輩とは桁違いでござる……。」
その光景に目を奪われながらも、ゆっくりと立ち上がるブライアン。
傷はマネアの魔法で回復している。
「あなたはよくやったわよ。でも、あれは凄まじいわね。流石勇者だわ。」
いつの間にか隣には、ブライアンが最後に会いたいと強く願ったミーニャが立っていた。
「吾輩、情けないでゴザル……。」
こんな情けない姿は見られたくなかった。
自分の非力さを目の当たりにしたブライアンは、悔しくて拳を握りしめると、恥ずかしさから顔を下に向ける。
「何言ってんのよ! 情けない顔しないの! アンタはよくやってるわ。 アンタに助けられた人は多いはずよ。男ならもっと胸を張りなさいよ!」
その声にブライアンは顔を上げた。
「はっ! 吾輩は……。吾輩は何を弱音を……。そうでござる! 仲間の仇を討つまでは死ねないでござるよ!」
ミーニャの言葉に力が湧きあがってくる。
いつまでも情けない姿を見せているわけにはいかない。
「しょうがないわね、今回だけ特別よ。」
そして、ミーニャは突然驚くべき行動をとった。
ミーニャの両手は、ブライアンの顔を掴むとその顔を引き寄せ、豊満な双丘で挟んだのだ。
「な、何を! 何をするでござるか!?」
「うふふ、これが本当のぱふぱふダンスデラックスよ! 普通なら沢山ゴールドをとるんだからね!」
ぱふぱふ……ぱふぱふ……。
「フォーーーー!!」
ドゥーーン!
ブライアンの攻撃力が上がった!
ブライアンの防御力が上がった!
ブライアンの素早さが上がった!
ブライアンの体力が上がった!
ブライアンのテンションがハイパーテンションになった。
「みなぎる……みなぎるぞーー! うぉーー!」
「うふふ、じゃあビビアンを助けてあげてね。」
チュッ!
ミーニャはトドメと言わんばかりに、ブライアンの頬にキスをした。
ブライアンの頑張りに対する報酬のつもりである。
「ぬ、ぬぉおぉ! 吾輩! 明日には離婚でござるよ! おぉぉぉ! 見ててくだされ! ミーニャどのおぉぉ!」
ブライアンから謎のオーラが湧き上がる。
その色は……ピンク色であった。
戦場に青い光とピンクの光がほとばしる。
「オラオラオラオラ!」
普段と違う口調のブライアン。
そして、その戦闘力はさっきまでの二倍になっていた。
ズバッ! ズバっ! ドシャっ!
凄い勢いで敵を薙ぎ払っていくブライアン。
それは、ビビアンに劣らないほど激しい勢いであった。
その姿を横目で見るビビアン。
いつの間にかブライアンはビビアンの隣に立っていた。
「やるじゃない。まだ休んででよかったのに。まぁいいわ、やるわよ! ブライアン!」
「は! 吾輩に任せるでござる!」
青とピンクの光が並んだ。
そこから戦場の状況は劇的に変わっていく。
モンスターが凄い勢いで減っていったのだ。
「す、すげぇ!! 勝てるぞ! この戦い……勝てるぞ!」
「うぉーー! 勇者様に続けーー!」
「なんだあのエロい光は……どう言う事だ……俺の下半身からも力が溢れて……。」
青い光は勇気と力を……。
ピンクの光は、精力を……。
冒険者や兵士達は、次々と息を吹き返した。
そして、ミーニャとマネアも出来る限り攻撃魔法で敵を蹴散らしていく。
今、完全に人間達の心は一つになった。
恐るものはもう、何もない。
そして……遂に最後の一匹。
「トドメよ! ビビストラッシュ!」
ビビアンの必殺技が最後のモンスターを跡形もなく消し飛ばした。
「ウォーー! 勝ったぞー!」
「勇者様、ばんざーーい!」
「素敵! 抱いてぇん!」
「これで、俺は童貞を卒業出来るゾォ!」
戦場に耳が痛くなるほどの大歓声が轟く。
全員が近くの者達と抱き合い、興奮していた。
チャキンっ!
ビビアンも剣を鞘に納める。
「終わったわね。サクセス、見てくれたかしら……。ふふふ、帰ったら沢山甘えてやるんだからね!」
ビビアンの心は既に戦闘から離れていた。
「ビビアン! よくやったわ! カッコよかったわ!」
「はい、凄かったです。ビビアン様」
ビビアンに抱きついて喜ぶミーニャ。
そして、それを羨ましそうに見つめるブライアン。
「吾輩も頑張ったでゴザルよ……。」
ブライアンは少しいじけていた。
だが、既に彼は報酬は貰っている。
贅沢は言うもんじゃない。
「ブライアンさんも凄かったですよ。後でミーニャによく言っておきます。」
そんなブライアンを慰めるマネア。
「かたじけないでござる。ですが、気持ちだけでいいでごさるよ。吾輩は自分の力で頑張るでござる!」
ブライアンは立ち直った。
そして、兵士や冒険者達は戦闘が終わると、晴々とした顔で町に戻って歩いていった。
「よし、じゃあアタシ達も戻るわよ! 早く戻って体を清めなきゃ! うふふ、楽しみだわ! サクセス!」
ビビアンの顔はとても輝いているのであった。
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