139 / 397
特別編
Episode of Leecyun 1
しおりを挟む
【リーチュン編 開始】
「あっつぅぅぅ!! 何よこれ。この暑さヤバクない?」
リーチュンが、女神の間から飛ばされた世界は、灼熱の砂漠が果てしなく広がる砂丘の上だった。
吹き荒れる熱風を纏った砂あらし。
燦燦(さんさん)と照りつける太陽。
一面に広がる砂は、上空から絶えず注がれゆく灼熱を吸収し、熱粒となると風で舞う。
ヒートストームとは、正にこのことだ。
なんの準備もしていない、普通の者であれば、その場を5分と歩く事はできないであろう。
しかし、リーチュンは普通ではなかった。
その高い身体能力や体力もさることながら、少しくらいの熱であれば、全身に闘気を纏う事で軽減できる。
そして、当然それは既にやっている。
やっていて、なお暑いのだ。
「これで少しはマシね。うん、熱になんて負けるなアタイ! あ! 町が見える! ラッキー!」
リーチュンは、闘気を全身に強めに纏うと、砂丘の上から辺りを見回した。
すると、予想外にも、あっけなく町と思われるものが見つかる。
目の前に広がる砂漠地帯の先には、不自然な程、美しい湖とそれを囲むように広がる町が見えた。
更に、町の奥にはーー無数に存在する三角錐型のピラミッドも見える。
リーチュンのここでの試練は、ピラミッドの中にある伝説の武器を見つけること。
これまた予想外に、あっという間に目的のピラミッドは見つかったものの、問題はその数である。
当初、この世界に着いたなら、町を見つけた後、一つのピラミッドを攻略するだけだと思っていた。
だが、試練はそんなに甘くない。
どうやら、無数にあるピラミッドから当たりを探さなければならないらしい。
リーチュンは、その状況に、一瞬だけため息をついた。
「はぁ……やっぱ、そう簡単にはいかないわよね。って、あぶな!!」
ブォォォォー!!
油断していたリーチュンを、突然、炎のブレスが襲う。
間一髪でそれを避けたリーチュンは、ブレスが放たれた方に向き直る
そして、それを放ってきたのが、この世界のモンスターだと確認した。
「へへーん。早速モンスターのお出ましって訳ね! 景気づけに、ぶっ飛ばしてやるわ!」
リーチュンの前にいるは、元の世界で言うところの、
キマイラ
に似ているモンスター。
犬やキツネのような頭部。
馬に羽が生えたような、四つ足の胴体。
そして、大蛇のようなしっぽ。
しかし思ったほど、体はそこまで大きくはない。
元の世界で戦った竜に比べれば、小物である。
せいぜい、頭から尻尾まで合わせて。4メートルといったところ。
「そっちから襲い掛かって来たんだから、殺されても文句は言わないでよね!!」
敵の攻撃を回避したリーチュンは、持ち前の素早さで、一気に距離を詰めた。
しかし、その速さに驚いたのか、敵は翼をはためかせて、後方にバックステップを踏んで、距離を取る。
「あまいわ! リーーチューーンキィィック!」
間合いを作られたリーチュンであったが、足に闘気を集め、それを爆発させると、その推進力を利用して、飛び蹴りをかました。
キィィィーーーン!
ドーーン!!
「ぎゃぉぉぉ!」
敵の頭部にキックが直撃すると、モンスターは苦しみの咆哮をあげ、真横にひっくり返る。
チャンスと見た、リーチュンは次の一撃で終わりにしようとした。
その拳には、白い闘気が集まっている。
「これでトドメよ! 一瞬で塵に変えてあげるわ!! 百裂……」
しかし、リーチュンがとどめを刺そうとした瞬間、思いもよらぬ事態が起きる。
なんとそのモンスターは、お腹を上にして、降参ポーズ
ーー通称ヘソ天をしたのだ。
更には、言葉まで喋りだす。
「まってくんなはれ!! あかん! 降参や! わいの負けや! 後生やから殺さんといてぇな!」
奇妙な言葉遣いで話し始める、そのモンスター。
しかし、その言語は、元の世界と同じ言葉であり、言っている意味はリーチュンにも理解できた。
突然の状況に攻撃をキャンセルするリーチュン。
しかし、相手はモンスター。
油断させてから、また襲い掛かってくるかもしれない。
故に、敵の様子を伺いつつ、いつでもとどめを刺せるように警戒した。
普段なら気を抜いてしまうところだが、ここには、それをカバーしてくれる仲間はいない。
だから、一瞬の隙も見せるつもりはなかった。
ーーのであるが、話かけられれば、それに答えてしまうのがリーチュンである……。
「えぇーー。どうしよっかなぁ~。だって、そっちから攻撃してきたじゃん? アタイ、危うく殺されそうだったしなぁ。」
「ほんま、すんまへん! 気の迷いどす! 姉さんがこんなに強い……いや、強く美しくて、セクシーで、魅力的だとは思いまへんでした。 ほんま、わいのバカ! バカバカバカ!」
前足を使って、自分の頭をポカポカし始める、凶悪なモンスター。
その光景は、シュールを通り越して、滑稽だった。
「そ、そう? やっぱアタイってモンスターから見ても可愛い??」
「そりゃあもちろんでっせ! は! もしや……あんたはん……女神どすか?」
「やだよ、もうぅ~。女神じゃないってば! 仕方ないなぁ、見逃してあげるわよ。でも、突然人を襲ったりしちゃだめだぞ!」
モンスターの手のひらで、簡単に転がされるリーチュン。
だが、そこがリーチュンの良さでもあった。
人の言う事をそのまま素直に信じることができる。
これも一つの才能だ。
まぁ、今回は人ではなく、モンスターだが。
「恩にきまっせ。それより聞いてもよいどすか? なんでこんな砂漠に、ラクダも用意せずにいたんどす? ここは、わい以外にも、サンドワームやら何やら、モンスターも多いさかい。危険でっせ。傍から見たら、スライムが肉しょって歩いてるように見えましたさかい。」
「あたい、この砂漠にさっき飛ばされてきたばかりなの! だから、よくわからなくて……。そうだ、アンタ、町まで案内してよ。よし! 今からアンタは、アタイの子分ね、いや、ペットだわ!」
「ほな、さいなら!」
リーチュンからの言葉に、嫌な予感を覚えたモンスターは直ぐさま、その場を去ろうとする。
--が、当然、そんな事をリーチュンは許さない。
逃げられないように、尻尾を掴んでいた。
「待ちなさいよ! 誰が行っていいっていったわけ!? アンタは、もうアタイのペットよ!」
「か、堪忍してくんなはれ! わいは、これでも砂漠の主と恐れられ……」
「なぁにぃーー? アタイの言う事がきけないわけ!?」
ぎゅうぅぅぅぅ!
リーチュンは、言う事を聞かないモンスターの尻尾を、強く握り締める。
すると、悲痛な叫び声が砂漠に響いた。
「ぎょえぇぇぇ! 痛いっす! 尻尾は堪忍してや! わかりやした! わいは、今日からアンタはんの、ぺっとや! だから、尻尾を強く握るのはやめてくんなはれ!!」
その痛みから、遂に服従を宣言するモンスター。
見かけは狂暴そうであるが、リーチュンは、そいつを気に入った。
まぁ、褒められまくって、気分が良くなっただけ、ともいえるが。
「やったー!! じゃあアンタ、名前教えてよ。アタイはリーチュン!」
「ワイは、イヌビスって呼ばれておま。イヌでもなんでも、好きな風に呼んでくんなまし……。」
「ふーん。イヌビスねぇ……。よし! 決めた! じゃあ、あんたはゲロゲロマークツーね! でも長いからマークでいいわ!」
リーチュンもイーゼと同じように、まだゲロゲロを失った悲しみが忘れられていなかった。
そのため、ペットと言えば、リーチュンの頭にはゲロゲロしかいない。
故に、安直ではあるが、ゲロゲロへの想いからも、その名前に決める。
「わかりやした。ワイは今日からマークでっせ。ええ名前をおおきに!!」
「へっへーん。アタイ、ネーミングセンスには自信あるんだよね!」
マークの誉め言葉に、その大きな胸をこれでもかと張って、どや顔をするリーチュン。
しかし、本来のリーチュンのネーミングセンスは、壊滅的だ。
過去に、イーゼとなったイーゲの名前を、そのまま【ゲーイ】にしようとした記憶はまだ新しい。
それを考えると、確かに、今回のネーミングは、会心の出来と言えた。
「ほんま、さすがですわぁ。それじゃ、わいの上に乗ってくんなはれ! んで、どこに行きはります?」
「うーん、とりあえず町ね! 町いくわよ!!」
「町どすか? わいが行ったら、大変な事になりまっせ!?」
「大丈夫、大丈夫! アタイがなんとかするから、とりあえず町につれてってよ! アタイ、お腹空いた!!」
「さいですか……。ほんなら、仕方ありまへん。いきまっか。」
リーチュンの横暴な命令に腹をくくるマーク。
こうしてリーチュンは、早速ペットを仲間に加えると、砂漠の先に見える、オアシスのある町へと向かうのだった。
「あっつぅぅぅ!! 何よこれ。この暑さヤバクない?」
リーチュンが、女神の間から飛ばされた世界は、灼熱の砂漠が果てしなく広がる砂丘の上だった。
吹き荒れる熱風を纏った砂あらし。
燦燦(さんさん)と照りつける太陽。
一面に広がる砂は、上空から絶えず注がれゆく灼熱を吸収し、熱粒となると風で舞う。
ヒートストームとは、正にこのことだ。
なんの準備もしていない、普通の者であれば、その場を5分と歩く事はできないであろう。
しかし、リーチュンは普通ではなかった。
その高い身体能力や体力もさることながら、少しくらいの熱であれば、全身に闘気を纏う事で軽減できる。
そして、当然それは既にやっている。
やっていて、なお暑いのだ。
「これで少しはマシね。うん、熱になんて負けるなアタイ! あ! 町が見える! ラッキー!」
リーチュンは、闘気を全身に強めに纏うと、砂丘の上から辺りを見回した。
すると、予想外にも、あっけなく町と思われるものが見つかる。
目の前に広がる砂漠地帯の先には、不自然な程、美しい湖とそれを囲むように広がる町が見えた。
更に、町の奥にはーー無数に存在する三角錐型のピラミッドも見える。
リーチュンのここでの試練は、ピラミッドの中にある伝説の武器を見つけること。
これまた予想外に、あっという間に目的のピラミッドは見つかったものの、問題はその数である。
当初、この世界に着いたなら、町を見つけた後、一つのピラミッドを攻略するだけだと思っていた。
だが、試練はそんなに甘くない。
どうやら、無数にあるピラミッドから当たりを探さなければならないらしい。
リーチュンは、その状況に、一瞬だけため息をついた。
「はぁ……やっぱ、そう簡単にはいかないわよね。って、あぶな!!」
ブォォォォー!!
油断していたリーチュンを、突然、炎のブレスが襲う。
間一髪でそれを避けたリーチュンは、ブレスが放たれた方に向き直る
そして、それを放ってきたのが、この世界のモンスターだと確認した。
「へへーん。早速モンスターのお出ましって訳ね! 景気づけに、ぶっ飛ばしてやるわ!」
リーチュンの前にいるは、元の世界で言うところの、
キマイラ
に似ているモンスター。
犬やキツネのような頭部。
馬に羽が生えたような、四つ足の胴体。
そして、大蛇のようなしっぽ。
しかし思ったほど、体はそこまで大きくはない。
元の世界で戦った竜に比べれば、小物である。
せいぜい、頭から尻尾まで合わせて。4メートルといったところ。
「そっちから襲い掛かって来たんだから、殺されても文句は言わないでよね!!」
敵の攻撃を回避したリーチュンは、持ち前の素早さで、一気に距離を詰めた。
しかし、その速さに驚いたのか、敵は翼をはためかせて、後方にバックステップを踏んで、距離を取る。
「あまいわ! リーーチューーンキィィック!」
間合いを作られたリーチュンであったが、足に闘気を集め、それを爆発させると、その推進力を利用して、飛び蹴りをかました。
キィィィーーーン!
ドーーン!!
「ぎゃぉぉぉ!」
敵の頭部にキックが直撃すると、モンスターは苦しみの咆哮をあげ、真横にひっくり返る。
チャンスと見た、リーチュンは次の一撃で終わりにしようとした。
その拳には、白い闘気が集まっている。
「これでトドメよ! 一瞬で塵に変えてあげるわ!! 百裂……」
しかし、リーチュンがとどめを刺そうとした瞬間、思いもよらぬ事態が起きる。
なんとそのモンスターは、お腹を上にして、降参ポーズ
ーー通称ヘソ天をしたのだ。
更には、言葉まで喋りだす。
「まってくんなはれ!! あかん! 降参や! わいの負けや! 後生やから殺さんといてぇな!」
奇妙な言葉遣いで話し始める、そのモンスター。
しかし、その言語は、元の世界と同じ言葉であり、言っている意味はリーチュンにも理解できた。
突然の状況に攻撃をキャンセルするリーチュン。
しかし、相手はモンスター。
油断させてから、また襲い掛かってくるかもしれない。
故に、敵の様子を伺いつつ、いつでもとどめを刺せるように警戒した。
普段なら気を抜いてしまうところだが、ここには、それをカバーしてくれる仲間はいない。
だから、一瞬の隙も見せるつもりはなかった。
ーーのであるが、話かけられれば、それに答えてしまうのがリーチュンである……。
「えぇーー。どうしよっかなぁ~。だって、そっちから攻撃してきたじゃん? アタイ、危うく殺されそうだったしなぁ。」
「ほんま、すんまへん! 気の迷いどす! 姉さんがこんなに強い……いや、強く美しくて、セクシーで、魅力的だとは思いまへんでした。 ほんま、わいのバカ! バカバカバカ!」
前足を使って、自分の頭をポカポカし始める、凶悪なモンスター。
その光景は、シュールを通り越して、滑稽だった。
「そ、そう? やっぱアタイってモンスターから見ても可愛い??」
「そりゃあもちろんでっせ! は! もしや……あんたはん……女神どすか?」
「やだよ、もうぅ~。女神じゃないってば! 仕方ないなぁ、見逃してあげるわよ。でも、突然人を襲ったりしちゃだめだぞ!」
モンスターの手のひらで、簡単に転がされるリーチュン。
だが、そこがリーチュンの良さでもあった。
人の言う事をそのまま素直に信じることができる。
これも一つの才能だ。
まぁ、今回は人ではなく、モンスターだが。
「恩にきまっせ。それより聞いてもよいどすか? なんでこんな砂漠に、ラクダも用意せずにいたんどす? ここは、わい以外にも、サンドワームやら何やら、モンスターも多いさかい。危険でっせ。傍から見たら、スライムが肉しょって歩いてるように見えましたさかい。」
「あたい、この砂漠にさっき飛ばされてきたばかりなの! だから、よくわからなくて……。そうだ、アンタ、町まで案内してよ。よし! 今からアンタは、アタイの子分ね、いや、ペットだわ!」
「ほな、さいなら!」
リーチュンからの言葉に、嫌な予感を覚えたモンスターは直ぐさま、その場を去ろうとする。
--が、当然、そんな事をリーチュンは許さない。
逃げられないように、尻尾を掴んでいた。
「待ちなさいよ! 誰が行っていいっていったわけ!? アンタは、もうアタイのペットよ!」
「か、堪忍してくんなはれ! わいは、これでも砂漠の主と恐れられ……」
「なぁにぃーー? アタイの言う事がきけないわけ!?」
ぎゅうぅぅぅぅ!
リーチュンは、言う事を聞かないモンスターの尻尾を、強く握り締める。
すると、悲痛な叫び声が砂漠に響いた。
「ぎょえぇぇぇ! 痛いっす! 尻尾は堪忍してや! わかりやした! わいは、今日からアンタはんの、ぺっとや! だから、尻尾を強く握るのはやめてくんなはれ!!」
その痛みから、遂に服従を宣言するモンスター。
見かけは狂暴そうであるが、リーチュンは、そいつを気に入った。
まぁ、褒められまくって、気分が良くなっただけ、ともいえるが。
「やったー!! じゃあアンタ、名前教えてよ。アタイはリーチュン!」
「ワイは、イヌビスって呼ばれておま。イヌでもなんでも、好きな風に呼んでくんなまし……。」
「ふーん。イヌビスねぇ……。よし! 決めた! じゃあ、あんたはゲロゲロマークツーね! でも長いからマークでいいわ!」
リーチュンもイーゼと同じように、まだゲロゲロを失った悲しみが忘れられていなかった。
そのため、ペットと言えば、リーチュンの頭にはゲロゲロしかいない。
故に、安直ではあるが、ゲロゲロへの想いからも、その名前に決める。
「わかりやした。ワイは今日からマークでっせ。ええ名前をおおきに!!」
「へっへーん。アタイ、ネーミングセンスには自信あるんだよね!」
マークの誉め言葉に、その大きな胸をこれでもかと張って、どや顔をするリーチュン。
しかし、本来のリーチュンのネーミングセンスは、壊滅的だ。
過去に、イーゼとなったイーゲの名前を、そのまま【ゲーイ】にしようとした記憶はまだ新しい。
それを考えると、確かに、今回のネーミングは、会心の出来と言えた。
「ほんま、さすがですわぁ。それじゃ、わいの上に乗ってくんなはれ! んで、どこに行きはります?」
「うーん、とりあえず町ね! 町いくわよ!!」
「町どすか? わいが行ったら、大変な事になりまっせ!?」
「大丈夫、大丈夫! アタイがなんとかするから、とりあえず町につれてってよ! アタイ、お腹空いた!!」
「さいですか……。ほんなら、仕方ありまへん。いきまっか。」
リーチュンの横暴な命令に腹をくくるマーク。
こうしてリーチュンは、早速ペットを仲間に加えると、砂漠の先に見える、オアシスのある町へと向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした
暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。
役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。
だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。
倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。
やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。
一方、病の裏で糸を引いていたのは………。
“無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました
山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。
生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる