最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

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第三部 オーブを求めて

第五十一話 お嬢様聖水①

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「おいおい、俺抜きで随分楽しそうな事してるじゃんか。でけぇ音がしてたから何かと思ったけど……ってイモコは生きてるのか?」


 俺とゲロゲロがリングで見合っていると、そこにカリーが現れた。
 そして、息も絶え絶えのイモコを見て絶句する。


「お、カリーか。イモコは大丈夫だ。ちょっと疲れ果ててるけどな。んで、これからは俺が修行する番だ。」

「へぇ~、ゲロゲロと特訓か。いいじゃん、って言いたいところだけど、やめとけ。」

「なんでだよ?」

「いやいや、見てわからねぇか? ここが誰の所有かしらんが、既にリングも観客席も大分ボロボロだぞ? そこで更にサクセスとゲロゲロがやり合ったら、間違いなくここは全壊する。」


 カリーに言われて、改めて闘技場を見渡してみると、確かにリングには所々に穴があり、観客席の方も大分壊れていた。

 
 弁償代とかやばいかな?


「あぁ……。やばいね。どうしよ、これ。イモコ、これの補修代金は当然、俺達が持つんだよね?」

「その通りでござる。某も、まさかこれほど激しい訓練をつけてもらえるとは思ってなかったでござるよ。ですが、もらったお金で十分足りるでござる。」


 うーん、報奨金もらったそばから、闘技場の修繕費に消える。
 ちょっともったいないけど、仕方ないか。


「サクセスさん。これくらいなら、大丈夫ですよ。私の力で元に戻せます。」


 俺が闘技場の修繕費について少し頭を痛めていると、シロマが言ってきた。


「戻せるって?」


「少し時間を下さい。直接壊れたところに触れれば直せるはずです。」


 そう言って、シロマはリングに穴が開いたところに手を差し込んだ。


 !?


 シロマが手をいれたところが、みるみるうちに修復されていく。
 まるで、逆再生しているかのように……。


「え? 嘘。それどうやったの??」


「私の新しい力は、少しだけ時に干渉できるのです。無機物なら体よりもうまくいくと思いましたが、やっぱりできますね。」


 シロマさん、流石っす!
 最高っす!
 ヒャッハー! これでもらった金を使わずに済む!


「シロマ、最高!! でも、流石にこれ以上壊すわけにはいかないな。ちょっと場所を変えるか。」


「場所を変えるって言っても、当てはあるのか? 流石にこの時間じゃ、町の門も閉められてるぞ?」


 またしてもカリーの言葉に重要な事に気付く。
 確かに町の中でこれ以上広いところはなさそうだし、かといって外にも出れない。
 

 だけどなぁ……もう完全に俺は特訓モードなんだよねぇ~。


「それなら少し遠くにワープしましょう。ここの補修が終わったら、私が皆さんを広い場所に送ります。」


 すると、今度もまたシロマが素敵な提案をしてきた。
 ワープできるなんて聞いて……いるな。
 そういえば、できる的な事を空中にいるときに聞いたような。


「シロマ、大丈夫なのか? 時を戻すのに大分精神力つかってるだろうし、回復魔法だって散々使ってたじゃないか。」


「確かに少し頭が重いですね。ですが、これも私にとっては訓練です。自分の能力がまだ完全に掴めてませんので、折角ですから頑張ります。」


 けなげや、この子……。
 本当は辛いだろうに、それをおくびにも出さず……。

 うん、やはりシロマに負担を掛けさせたくないし、今回は見送りかな。


「お? それなら、丁度いいの持ってるぜ。さっき、サクセスからもらった金で色々アイテムを買ってたんだが、精神力を回復するドリンクならあるぞ。」


 するとカリーは、大きな袋の中から怪しげな液体が入った瓶を取り出す。


「まじか! じゃあ直ぐにシロマに上げてくれ。ちなみにそれはなんていうアイテムなんだ?」


「ん? えっと……【お嬢様聖水】って書いてあるな。よくわからんが、かなり効果が高いみたいで、いい値段したんだわ。」


 ちょまっ!!

 なんだ、その男心をくすぐるドリンクは!
 し、シロマに飲ませていいものなのか?
 先に俺が試飲した方がいいのでは!?


「お嬢様聖水でござるか。それの効果なら某も知っているでござる。かなりの高級品でござるよ。」


 イモコはその存在を知っていたらしい。
 なぜ、先に俺に言わぬ!


「1ダース買ってあるから、1本くらいならここで使ってもいいよな、サクセス? おい、サクセス? どうした?」


 俺がフリーズしていると、カリーは不思議な目で俺を見つめてくる。
 カリーはなんとも思わないのか?
 どういうことだ?
 これじゃ、俺だけが変態みたいじゃないか!


 そうです、私が変なお……って言わせんな!


「も、もちろんじゃぁないか。1本と言わず、あ、俺も少し精神力が減っているような……。先に俺が……。」

「そうか? んじゃ、ほらよっ!」


 パシッ!


 俺がそう言うと、カリーは謎の黄色い液体が入った瓶を俺に投げ渡す。
 高い値段がすると言っていた割には扱いがぞんざいだ。
 もっと丁重に扱ってほしい。


 こ、これが……お嬢様聖水!
 の、飲んでいいんだよね?


 ゴクッ!!


 思わず、生唾を飲み込む俺。


 いいのか? 
 童貞の俺がこんなに高度なプレイをしていいのか?

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