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第一部 サクセス編(改稿版)
37 大切に思う気持ち
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その後、他のメンバーも起き始めたことから、イーゼは自分の部屋に戻って行った。
「イーゼ……ありがとな。」
立ち去るイーゼの背中を見て、俺は小さく呟く。
そして俺の部屋で気絶しているリリィちゃんを見て思った。
俺の初めてのキスがコイツだったら、俺は死んでたかもしれん!
そう思うと、如何にさっきのキスが素晴らしいファーストキスだったか……。
俺は改めてイーゼに感謝した。
しかし、これから俺はどうやってイーゼと接すればいいだろうか?
童貞の俺が、あんなに優しくされて、更には初めてを奪われたら普通でいられる自信はない。
だが後悔など微塵もない!
本当に幸せだった!
そしてイーゼのお蔭で俺は普段の俺に戻っていった。
「どうすっぺかなぁ……。まぁ考えても仕方ないっぺ! なるようになるべさ!」
とりあえず俺は食堂に行く事にする。
一つ大人の階段を昇った俺は、この余韻をコーヒーでも飲みながら味わいたかったのだ。
しばらく一人でコーヒーを飲んでいると、女性陣達もぞろぞろとやってくる
――のだが、俺を見てリーチュンが叫んだ。
「サクセス!? その髪どうしたの!?」
「サクセスさん、昨日の事なら話し合いましたから、もう気にしていませんよ?」
シロマは何か勘違いしているが、その声は優しい。
でもこれは違うんだ。
そしてイーゼは……。
「おはようございます、いい朝ですね。」
笑顔で挨拶するとそのまま席に着いた。
ヤバイ! なんだこれ!?
イーゼの顔が見れない!
何故か俺は、今までみたいにイーゼを見れなくなっていた。
何故かといいつつ、理由はわかってる。
童貞特有のあれだ。
そう、思春期の童貞が必ず通る道、意識しちゃうってやつだな!
「ちょっと! なんでイーゼは驚かないのよ!? サクセスに何かあったと思わないわけ? おかしいわ! お願い! 何があったか話してよ!」
リーチュンは、こういう事には敏感だった。
しかしイーゼは落ち着いて返す。
「何かあればサクセス様から話してくれるはずです。人には言いたくない事もあるでしょう。少し落ち着いてサクセス様からの言葉を待っては?」
大人の女の余裕って凄い。
「はぁ!? ふざけないでよ! 何が落ち着けよ! サクセスに何かあったのは見ればわかるでしょ! アタイはサクセスが心配なの!」
だがその落ち着き払った態度に激昂するリーチュン。
「まぁまぁ、リーチュンも落ち着いて下さい。イーゼさんじゃないけど、きっとこれから話してくれるはずですから。」
シロマがそう言ってリーチュンを宥めると、納得はしていない顔でとりあえず席についた。
「心配をかけてすまない。リーチュン、ありがとう。これから俺に何があったかを話す。その後みんなから意見を聞きたい、今後の事について。でも、まずは飯を食べよう。空腹じゃイライラしてまともに話し合えないからな。」
俺がそう言うとリーチュンも少しは納得してくれたみたいだ。
俺の様子がいつもと変わらないのもあったのかもしれない。
ただ、これはイーゼがいてくれたからだが。
とりあえず軽い朝食を取ると、俺から何があったかを掻い摘んで説明した。
実は昨日情報を入手していた事。
黙っていたのは、誰かに話せばうまくいかない可能性があった事。
そしてなんとかガンダッダ一味の幹部を捕縛した事。
その際に、内容は言えないがとても辛いことがあった事。
若干嘘もあるが、まぁ大体こんなところだろう。
すると、リーチュンが更に興奮し始めた。
「バカ! なんでアタイ達を頼ってくれないのよ! そんなになるまでサクセスは傷ついているのに……。それなのにアタイ達は……何もしてあげられないなんて辛すぎるわよ! もっとアタイ達を頼ってよ! 信頼してよ! サクセスに比べたら確かに頼りないけど、それでもサクセスに何かあるなら……我慢できないわ!!」
リーチュンは大声で泣きながらそう叫ぶ。
その言葉は、俺の胸の奥に深く突き刺さった。
そのストレートな優しさに胸が痛くなる。
それと同時にその気持ちがとても嬉しい。
俺は悪い奴だ……。こんないい子に嘘をつくなんてな。
ほんと、童貞だとかなんだとか、そんな事を気にしていた俺が馬鹿だった。
俺にはこんなにも思ってくれる仲間がいるじゃないか……。
そんな事にも気付いていないなんて、本当に俺は救いようがない。
泣いているリーチュンをシロマが抱きしめて宥めている。
そしてシロマも俺に言った。
「サクセスさん。詳しい事はこれ以上聞きません。ですが覚えておいて下さい。私達は仲間でありパーティです。一人に無理をさせるのが仲間ですか? そんなパーティなら私はいたくありません。サクセスさんが私達を大事に思ってくれているのはわかります。でも私達にとってもサクセスさんは大事な人です。サクセスさんが守ろうとしている人の中に、ちゃんと自分も入れておいて下さい! わかりましたか!?」
冷静に見えたシロマであったが、珍しく興奮した様子で怒っていた。
しかし、怒られているのに、なんでだろう?
こんなに胸が温ったかいのは……。
そうか……俺はこんなにも仲間に大事にされてたんだな。
心からみんなにありがとうと言いたい。
「みんな本当にすまなかった! みんなの気持ちはわかった! 今後は絶対みんなに話す。俺は……お前達が……大好きだ! ありがとう!」
「わかってくれればいいんですよ……。でも本当にお願いしますね、サクセスさんに何かあったら私は……。」
シロマはそれだけ言うと、その場で泣き崩れてしまった。
リーチュンとシロマが二人で抱き合いながら泣いている。
俺はそれを見て本当に反省した。
もう簡単に捨てようとはしないから!
もっと童貞を大事にするから!
ん? なんかちょっと違う。
まぁ冗談だ。
とにかくみんなありがとう。
パンっ!!
すると突然、イーゼが手を叩く。
そして話し始めた。
「そう言う事ですので、サクセス様、これからはもう少し頼ってくださいね。これでこの話は終わりにしましょう。では、今後の事について話し合いましょうか。」
イーゼが話をうまくまとめると、それからガンダッダ一味のことについて話し合うことになえう。
決まった内容はこうだ。
一つ、まずはギルドを通して、捕縛した奴らを城に引き渡す。
二つ、集団で攻めれば逃げられる可能性があるため単独で塔に向かう。
三つ、時間差で王様にそれを手紙で伝えて、塔の周りを包囲してもらう。
これからは時間が勝負だ。
早急に、そして秘密裏に対応をしなければならない。
しばらくすれば、隠しアジトで何があったかバレてしまうだろう。
バレたら間違いなく逃げられる。
とりあえず俺たちは急いで行動した。
ギルドには、先にイーゼが向かって説明をする。
その後、ギルドと待ち合わせた場所でワイフマン達二人を引き継いだ。
その他にも、イーゼには独自のルートで王様に手紙も渡してもらう。
これで準備は整った。
後は、いにしえの塔に行き、ガンダッダを捕縛して財宝を奪い返すだけだ!
待ってろよ、ガンダッタ!
俺の童貞……そして、みんなを泣かせた怨みは消えてねぇからな!
あんな店を作ったことを後悔させてやる!
こうして俺たちはアバロンを出て、いにしえの塔に向かうのだった。
今、俺の復讐の狼煙が上がる。
「イーゼ……ありがとな。」
立ち去るイーゼの背中を見て、俺は小さく呟く。
そして俺の部屋で気絶しているリリィちゃんを見て思った。
俺の初めてのキスがコイツだったら、俺は死んでたかもしれん!
そう思うと、如何にさっきのキスが素晴らしいファーストキスだったか……。
俺は改めてイーゼに感謝した。
しかし、これから俺はどうやってイーゼと接すればいいだろうか?
童貞の俺が、あんなに優しくされて、更には初めてを奪われたら普通でいられる自信はない。
だが後悔など微塵もない!
本当に幸せだった!
そしてイーゼのお蔭で俺は普段の俺に戻っていった。
「どうすっぺかなぁ……。まぁ考えても仕方ないっぺ! なるようになるべさ!」
とりあえず俺は食堂に行く事にする。
一つ大人の階段を昇った俺は、この余韻をコーヒーでも飲みながら味わいたかったのだ。
しばらく一人でコーヒーを飲んでいると、女性陣達もぞろぞろとやってくる
――のだが、俺を見てリーチュンが叫んだ。
「サクセス!? その髪どうしたの!?」
「サクセスさん、昨日の事なら話し合いましたから、もう気にしていませんよ?」
シロマは何か勘違いしているが、その声は優しい。
でもこれは違うんだ。
そしてイーゼは……。
「おはようございます、いい朝ですね。」
笑顔で挨拶するとそのまま席に着いた。
ヤバイ! なんだこれ!?
イーゼの顔が見れない!
何故か俺は、今までみたいにイーゼを見れなくなっていた。
何故かといいつつ、理由はわかってる。
童貞特有のあれだ。
そう、思春期の童貞が必ず通る道、意識しちゃうってやつだな!
「ちょっと! なんでイーゼは驚かないのよ!? サクセスに何かあったと思わないわけ? おかしいわ! お願い! 何があったか話してよ!」
リーチュンは、こういう事には敏感だった。
しかしイーゼは落ち着いて返す。
「何かあればサクセス様から話してくれるはずです。人には言いたくない事もあるでしょう。少し落ち着いてサクセス様からの言葉を待っては?」
大人の女の余裕って凄い。
「はぁ!? ふざけないでよ! 何が落ち着けよ! サクセスに何かあったのは見ればわかるでしょ! アタイはサクセスが心配なの!」
だがその落ち着き払った態度に激昂するリーチュン。
「まぁまぁ、リーチュンも落ち着いて下さい。イーゼさんじゃないけど、きっとこれから話してくれるはずですから。」
シロマがそう言ってリーチュンを宥めると、納得はしていない顔でとりあえず席についた。
「心配をかけてすまない。リーチュン、ありがとう。これから俺に何があったかを話す。その後みんなから意見を聞きたい、今後の事について。でも、まずは飯を食べよう。空腹じゃイライラしてまともに話し合えないからな。」
俺がそう言うとリーチュンも少しは納得してくれたみたいだ。
俺の様子がいつもと変わらないのもあったのかもしれない。
ただ、これはイーゼがいてくれたからだが。
とりあえず軽い朝食を取ると、俺から何があったかを掻い摘んで説明した。
実は昨日情報を入手していた事。
黙っていたのは、誰かに話せばうまくいかない可能性があった事。
そしてなんとかガンダッダ一味の幹部を捕縛した事。
その際に、内容は言えないがとても辛いことがあった事。
若干嘘もあるが、まぁ大体こんなところだろう。
すると、リーチュンが更に興奮し始めた。
「バカ! なんでアタイ達を頼ってくれないのよ! そんなになるまでサクセスは傷ついているのに……。それなのにアタイ達は……何もしてあげられないなんて辛すぎるわよ! もっとアタイ達を頼ってよ! 信頼してよ! サクセスに比べたら確かに頼りないけど、それでもサクセスに何かあるなら……我慢できないわ!!」
リーチュンは大声で泣きながらそう叫ぶ。
その言葉は、俺の胸の奥に深く突き刺さった。
そのストレートな優しさに胸が痛くなる。
それと同時にその気持ちがとても嬉しい。
俺は悪い奴だ……。こんないい子に嘘をつくなんてな。
ほんと、童貞だとかなんだとか、そんな事を気にしていた俺が馬鹿だった。
俺にはこんなにも思ってくれる仲間がいるじゃないか……。
そんな事にも気付いていないなんて、本当に俺は救いようがない。
泣いているリーチュンをシロマが抱きしめて宥めている。
そしてシロマも俺に言った。
「サクセスさん。詳しい事はこれ以上聞きません。ですが覚えておいて下さい。私達は仲間でありパーティです。一人に無理をさせるのが仲間ですか? そんなパーティなら私はいたくありません。サクセスさんが私達を大事に思ってくれているのはわかります。でも私達にとってもサクセスさんは大事な人です。サクセスさんが守ろうとしている人の中に、ちゃんと自分も入れておいて下さい! わかりましたか!?」
冷静に見えたシロマであったが、珍しく興奮した様子で怒っていた。
しかし、怒られているのに、なんでだろう?
こんなに胸が温ったかいのは……。
そうか……俺はこんなにも仲間に大事にされてたんだな。
心からみんなにありがとうと言いたい。
「みんな本当にすまなかった! みんなの気持ちはわかった! 今後は絶対みんなに話す。俺は……お前達が……大好きだ! ありがとう!」
「わかってくれればいいんですよ……。でも本当にお願いしますね、サクセスさんに何かあったら私は……。」
シロマはそれだけ言うと、その場で泣き崩れてしまった。
リーチュンとシロマが二人で抱き合いながら泣いている。
俺はそれを見て本当に反省した。
もう簡単に捨てようとはしないから!
もっと童貞を大事にするから!
ん? なんかちょっと違う。
まぁ冗談だ。
とにかくみんなありがとう。
パンっ!!
すると突然、イーゼが手を叩く。
そして話し始めた。
「そう言う事ですので、サクセス様、これからはもう少し頼ってくださいね。これでこの話は終わりにしましょう。では、今後の事について話し合いましょうか。」
イーゼが話をうまくまとめると、それからガンダッダ一味のことについて話し合うことになえう。
決まった内容はこうだ。
一つ、まずはギルドを通して、捕縛した奴らを城に引き渡す。
二つ、集団で攻めれば逃げられる可能性があるため単独で塔に向かう。
三つ、時間差で王様にそれを手紙で伝えて、塔の周りを包囲してもらう。
これからは時間が勝負だ。
早急に、そして秘密裏に対応をしなければならない。
しばらくすれば、隠しアジトで何があったかバレてしまうだろう。
バレたら間違いなく逃げられる。
とりあえず俺たちは急いで行動した。
ギルドには、先にイーゼが向かって説明をする。
その後、ギルドと待ち合わせた場所でワイフマン達二人を引き継いだ。
その他にも、イーゼには独自のルートで王様に手紙も渡してもらう。
これで準備は整った。
後は、いにしえの塔に行き、ガンダッダを捕縛して財宝を奪い返すだけだ!
待ってろよ、ガンダッタ!
俺の童貞……そして、みんなを泣かせた怨みは消えてねぇからな!
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