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第四部 サムスピジャポン編
9 災害級の魔獣②
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一方、俺とゲロゲロはと言うと……
ドスンッ!! ドスンッ!!
という巨大な足音を立てながら近づいて来る目標をとらえていた。目の前にいるのは体長10メートルから15メートルはある巨大な象さん。そいつは、森に聳え立つ木々をなぎ倒しながら、真っすぐ獲物(俺達)に向かって突進してきている。
象と聞くとゆっくり移動するイメージではあるが、こいつは違う。その巨体からは想像できない程に早かった。馬が全力で走って逃げたとしても、その三倍の速度はあるため、直ぐに追いつかれてしまうだろう。しかし、こいつが災害級の魔獣と呼ばれる理由はそれだけではない。
ウーマンモーの背中は、なぜかボコボコと丸みを帯びた何かがついている。そして、それはただの飾りではなく……飛び道具だった。この像は近接でも最強クラスの破壊力を持っておきながら、遠くの敵にも範囲攻撃をしてくるのだ。つまり、パーティーでこいつと戦う場合、前衛が戦っている間にも、後衛にも攻撃が可能という事。
ウーマンモーは、背中からマラカスのような物を発射すると、それは目標に当たった瞬間に粉塵をまき散らしながら爆発する。所謂、魔素爆発と呼ばれる攻撃で、直接的なダメージもさることながら、まき散らされる魔素を人間が吸い込んでしまうと、様々な状態異常を引き起こしてしまう凶悪な攻撃であった。
その為、一度こいつの目撃情報が上がれば、国を挙げて大討伐隊を組んで、討伐に向かう。そして、討伐にいったメンバーの8割は死んでしまうと言われている、正に災害級の中でも上位にランクインする魔獣。
「ゲロォォ!!(いくよ!!)」
敵をとらえた俺達は、まずはゲロゲロが戦闘モード(古龍狼)に変化し、ウーマンモーの一匹に目掛けて突進しようとする。
ウーマンモーは、突然目の前に巨大な敵(ゲロゲロ)が現れたことから、一瞬驚くもそのままの速度で突進を続ける。--がしかし、どうやら魔獣もゲロゲロの強さを潜在的に感じ取ったようで、2匹同時に体中からゲロゲロ目掛けてマラカスを発射してきた。
その数……100を超える。
それに対しゲロゲロは口を大きく開けると、空中から飛んでくる大量のマラカスに向かってブレスを吐きだした。古龍狼となったゲロゲロのスキル【ライトブレス】である。
「ゲロォォォォ!」
ゴオォォォォォォ!!
ゲロゲロから放たれる白く輝く巨大なブレス。それは全てのマラカスを包み込むと同時に、魔素すらも分解させて消し去ってしまう。そしてその瞬間には、ゲロゲロは既にウーマンモーに接近しており、光り輝く鋭い爪を薙ぎ払っていた。
ズパァァン!!!
その一撃……ただの一撃ではない。ディバインクロ―という俺のディバインチャージと同じ必殺技だった。当然そんなものを食らえば、巨大な象さんと言えども真っ二つになるッと思いきや、違う。あまりの破壊力に真っ二つどころか、その巨体全てがバラバラになってしまっていた。
うん、ゲロゲロやりすぎ。オーバーキルだろ。
と、それを見ていた俺もまた、もう一匹の象さんに接近。そして、俺はというと……
「魔獣斬り!!」
と新しく命名した技で目の前の魔物を……とにかく斬りまくった。
ズバババババァァバン!!
その剣速は桁違いに速く、剣の大きさに比べると明らかに巨大すぎる敵にも関らず、その衝撃波を伴った斬撃は、敵の体を滅多斬りにした。魔獣斬りとか格好つけて言ってみたけど、別にスキルではない。ただ1秒間で何回剣を振れるかな?っといったチャレンジ精神豊富な斬撃なだけだった。
「77回……。うし、自己ベスト更新!!」
その場に似つかわしくない俺の言葉の前では、バラバラに斬り刻まれた巨大な象さんが塵に消えていく。こうして、全て合わせて10秒もしない内に戦闘は終わってしまった。当然この状況をセイメイやシロマも見ている。
セイメイは、最初こそはこういった状況を目にして、驚愕と同時に恍惚の表情を浮かべていたものであるが、もう今となっては当然になってしまい、俺達が戦闘に出た瞬間には飲み物の用意をしているといった状態だ。
「今回も流石でございます、サクセス様。さぁ、どうぞお飲みになって下さい。」
セイメイはそう言うと、竹でできた水筒を手渡してくる。
ゴクッ! ゴクッ!
「くはぁっ!! うまいぜ!」
「俺にもいいか?」
「はい、当然でございます。カリー殿。」
続けてセイメイから水筒を受け取ったカリーもうまそうに水を飲み始めた。
「そっちはどうだった、カリー?」
「あぁ、いつもと同じ雑魚だな。でも今回は、前よりイモコの動きが良かったぞ。ゼロコンマ2秒くらいな。」
「お褒め頂き恐縮でござる。カリー殿の適格な指示があってこそでござるよ。」
「うんうん、俺達も大分連携ができてきたな。この調子でどんどん戦術や戦闘経験を増やしていこうぜ。」
「そうだな。やっぱり訓練は実践に限るな。」
災害級の魔獣と戦った後とはとても思えない会話。といっても、俺達にとっては災害級の魔獣も、スライムも正直違いはほとんどないのだ。流石にリヴァイアサンクラスの敵が相手では、こうはいかないかもしれないが、それ以外の敵で苦戦を強いられることはまずないだろう。
こうして俺達は、その後も災害級の魔獣を訓練感覚で瞬殺していきながらも、漸く小江戸皮肥えの国境までたどり着くのであった。
ドスンッ!! ドスンッ!!
という巨大な足音を立てながら近づいて来る目標をとらえていた。目の前にいるのは体長10メートルから15メートルはある巨大な象さん。そいつは、森に聳え立つ木々をなぎ倒しながら、真っすぐ獲物(俺達)に向かって突進してきている。
象と聞くとゆっくり移動するイメージではあるが、こいつは違う。その巨体からは想像できない程に早かった。馬が全力で走って逃げたとしても、その三倍の速度はあるため、直ぐに追いつかれてしまうだろう。しかし、こいつが災害級の魔獣と呼ばれる理由はそれだけではない。
ウーマンモーの背中は、なぜかボコボコと丸みを帯びた何かがついている。そして、それはただの飾りではなく……飛び道具だった。この像は近接でも最強クラスの破壊力を持っておきながら、遠くの敵にも範囲攻撃をしてくるのだ。つまり、パーティーでこいつと戦う場合、前衛が戦っている間にも、後衛にも攻撃が可能という事。
ウーマンモーは、背中からマラカスのような物を発射すると、それは目標に当たった瞬間に粉塵をまき散らしながら爆発する。所謂、魔素爆発と呼ばれる攻撃で、直接的なダメージもさることながら、まき散らされる魔素を人間が吸い込んでしまうと、様々な状態異常を引き起こしてしまう凶悪な攻撃であった。
その為、一度こいつの目撃情報が上がれば、国を挙げて大討伐隊を組んで、討伐に向かう。そして、討伐にいったメンバーの8割は死んでしまうと言われている、正に災害級の中でも上位にランクインする魔獣。
「ゲロォォ!!(いくよ!!)」
敵をとらえた俺達は、まずはゲロゲロが戦闘モード(古龍狼)に変化し、ウーマンモーの一匹に目掛けて突進しようとする。
ウーマンモーは、突然目の前に巨大な敵(ゲロゲロ)が現れたことから、一瞬驚くもそのままの速度で突進を続ける。--がしかし、どうやら魔獣もゲロゲロの強さを潜在的に感じ取ったようで、2匹同時に体中からゲロゲロ目掛けてマラカスを発射してきた。
その数……100を超える。
それに対しゲロゲロは口を大きく開けると、空中から飛んでくる大量のマラカスに向かってブレスを吐きだした。古龍狼となったゲロゲロのスキル【ライトブレス】である。
「ゲロォォォォ!」
ゴオォォォォォォ!!
ゲロゲロから放たれる白く輝く巨大なブレス。それは全てのマラカスを包み込むと同時に、魔素すらも分解させて消し去ってしまう。そしてその瞬間には、ゲロゲロは既にウーマンモーに接近しており、光り輝く鋭い爪を薙ぎ払っていた。
ズパァァン!!!
その一撃……ただの一撃ではない。ディバインクロ―という俺のディバインチャージと同じ必殺技だった。当然そんなものを食らえば、巨大な象さんと言えども真っ二つになるッと思いきや、違う。あまりの破壊力に真っ二つどころか、その巨体全てがバラバラになってしまっていた。
うん、ゲロゲロやりすぎ。オーバーキルだろ。
と、それを見ていた俺もまた、もう一匹の象さんに接近。そして、俺はというと……
「魔獣斬り!!」
と新しく命名した技で目の前の魔物を……とにかく斬りまくった。
ズバババババァァバン!!
その剣速は桁違いに速く、剣の大きさに比べると明らかに巨大すぎる敵にも関らず、その衝撃波を伴った斬撃は、敵の体を滅多斬りにした。魔獣斬りとか格好つけて言ってみたけど、別にスキルではない。ただ1秒間で何回剣を振れるかな?っといったチャレンジ精神豊富な斬撃なだけだった。
「77回……。うし、自己ベスト更新!!」
その場に似つかわしくない俺の言葉の前では、バラバラに斬り刻まれた巨大な象さんが塵に消えていく。こうして、全て合わせて10秒もしない内に戦闘は終わってしまった。当然この状況をセイメイやシロマも見ている。
セイメイは、最初こそはこういった状況を目にして、驚愕と同時に恍惚の表情を浮かべていたものであるが、もう今となっては当然になってしまい、俺達が戦闘に出た瞬間には飲み物の用意をしているといった状態だ。
「今回も流石でございます、サクセス様。さぁ、どうぞお飲みになって下さい。」
セイメイはそう言うと、竹でできた水筒を手渡してくる。
ゴクッ! ゴクッ!
「くはぁっ!! うまいぜ!」
「俺にもいいか?」
「はい、当然でございます。カリー殿。」
続けてセイメイから水筒を受け取ったカリーもうまそうに水を飲み始めた。
「そっちはどうだった、カリー?」
「あぁ、いつもと同じ雑魚だな。でも今回は、前よりイモコの動きが良かったぞ。ゼロコンマ2秒くらいな。」
「お褒め頂き恐縮でござる。カリー殿の適格な指示があってこそでござるよ。」
「うんうん、俺達も大分連携ができてきたな。この調子でどんどん戦術や戦闘経験を増やしていこうぜ。」
「そうだな。やっぱり訓練は実践に限るな。」
災害級の魔獣と戦った後とはとても思えない会話。といっても、俺達にとっては災害級の魔獣も、スライムも正直違いはほとんどないのだ。流石にリヴァイアサンクラスの敵が相手では、こうはいかないかもしれないが、それ以外の敵で苦戦を強いられることはまずないだろう。
こうして俺達は、その後も災害級の魔獣を訓練感覚で瞬殺していきながらも、漸く小江戸皮肥えの国境までたどり着くのであった。
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