最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

文字の大きさ
371 / 397
第四部 サムスピジャポン編

119 覚悟

しおりを挟む
(カリー視点)


「カリー殿、某も参らん!」

「今回は私も行かせていただきます、カリー殿。」


 カリーがライトプリズンから出ようとすると、イモコとセイメイがついてきた。


「イモコはわかるが、セイメイ。お前じゃ、あいつの相手は無理だ。」


 カリーは手を伸ばしてセイメイに残るように伝えるが、セイメイはそのまま止まる事なく前に進んでいく。


「わかっています。しかし、四聖獣様を再度降臨させれば、露払いくらいはできるかと思います。私も……卑弥呼様のお役に立ちたいのです。」


 セイメイはカリーの前に立つと、深く頭を下げた。
 その姿を見て、カリーは少しだけ考える……そして決断する。
 

「気持ちはわかった。だけど、死ぬまで召喚するのはなしだぜ。それが約束できない場合は連れてはいけない。」

「わかりました。お約束します。それに私はまだ死ぬわけにはいきません。」

「そうか、そうだな。残された俺達にとって一番の使命は必ず生き残ることだ。それを忘れるなよ。」

「わかったでござる。では卑弥呼様から伝え聞いた話をお願いするでござる。」


 カリーの言葉に二人が真剣な面持ちで頷くと、イモコが聞いた。


「あぁ、卑弥呼が言うには、卑弥呼自身がウロボロスの核となって、本体と一体化するらしい。そうすると、核を倒すと同時に本体も滅びると言っていた。」

「つまり……某達で卑弥呼様を殺す……と言う事でござるな?」

「その通りだ。それとさっき話したかと思うが、復活したウロボロスには聖属性の攻撃が効かなくなる。だから聖属性は無駄からやめておけ。」

「わかったでござる。そもそも某にはそのような事はできないでござる故、問題はないでござる。」

「私も基本的に聖に関係する属性はないので心配いりません。続けて下さい。」


 セイメイの言葉を最後にカリーは話を続ける。


「そうか、それなら問題ないな。最後に一番重要な事だがウロボロスの核……つまり卑弥呼の心臓についてだが、卑弥呼は眉間を狙えといっていた。ウロボロスがどういう形なのかはわからないが、それを聞く限りウロボロスの体のどこかに卑弥呼の顔が残っているのかもしれない。それでも大丈夫か? セイメイ」


 カリーはそう言いながらセイメイの様子を確認する。
 この中で一番卑弥呼と関係が深いのはセイメイだ。
 そのセイメイが卑弥呼の顔を見た時、動けなくなる可能性がある。


「問題ございません。それに私に核を壊す事は不可能でしょう。それよりも、サクセス様にお願いした方が早いのではありませんか?」

「ダメだ。それだけはダメだ。シルクの事もいつかは話さなければならねぇ。そこに更に卑弥呼を直接殺す事をあいつにさせる訳にはいかねぇんだよ。これだけはあいつに背負わしてはならねぇ。」


 セイメイの意見をカリーは拒否した。
 実際カリーにもわかっている。
 この現状、どう考えてもサクセスにやってもらう方が確実だ。
 しかし、それをする事でサクセスの心が壊れれば、全てが終わってしまう。
 それだけは避けなければならない。


「カリー殿……某は師匠を信じているでござる。しかしながら、カリー殿も師匠も本来この件とは無関係。故に、カリー殿の意見に従うでござる。それに……それをやるのは某が適任でござる。」

「悪いなイモコ。確かにこの中で一番純粋な攻撃力が高いのはイモコ、お前だったな。それなら俺達の作戦は、イモコがウロボロスに接近できるように援護し、イモコがトドメをさすことだ。セイメイ、これは決定事項だ。」

「わかりました。従います。しかし、もしそれでダメでしたら……」

「その時は一度撤退だ。他の作戦を考えるしかない。俺の中で次の策は、シロマちゃんにやってもらう事だったんだがな……。情けねぇな、こんな大事な事なのに俺には力が足りない。」

「そう言うなでがんす。そんなカリーは似合わないでがんすよ。」


 カリーの肩が下がったのを見て、イモコがシルクの真似をした。
 それを見て、カリーは少しだけ嬉しそうに笑う。


「あぁ、そうだな。そうだよな、悪いなイモコ。」

「良いでござる。では参るでござるよ。」

「そうだな。最後にサスケ、ロゼ。お前達は何があってもここからでるな。それだけは約束してくれ。」

「了解でごじゃる。ロゼ殿はボックンが守るでごじゃる。」

「安心してカリー。私はあなたの帰るところになるって決めたから、ここから動かないわ。だから必ず帰ってきて。」

「あぁ、任せろ。サクセスも連れて必ず戻ってくる。……行くぞ。」







しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜

ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」 「街の井戸も空っぽです!」 無能な王太子による身勝手な婚約破棄。 そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを! ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。 追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!? 優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。 一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。 「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——! 今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける! ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした

暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。 役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。 だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。 倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。 やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。 一方、病の裏で糸を引いていたのは………。 “無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました

山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。 生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。

処理中です...