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第四部 サムスピジャポン編
134 ただいま
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「ありがとう。」
俺はそう最後の言葉を残し、暫くまたそこで夜空を見上げていると、大事な事を思い出した。
「あれ? そういえばゲロゲロがここにいるって事は、シロマは? シロマは無事なのか!?」
シロマの護衛はゲロゲロに任せていたのだ。
そのゲロゲロが俺の中にいるという事は……。
嫌な予感が俺の頭を過った。
そして俺は急いで空に舞い上がると、必死に周囲を見渡す。
周囲の光景は、俺が思っていた以上に酷かった。
来た時は青々強い緑で一杯であった森林が見る影もない。
それは完全に荒野とかした大地、だが、逆にそのお蔭で見通しは良くなっていた。
(どこだシロマ!?)
ある程度上昇したところで、俺は暗くなった周囲に目を凝らす。
ーーすると、遠くから声が聞こえた。
「サクセスさん!!」
すぐにその声が誰の者か分かった俺は、声のする方に目を向けると……遠くにいるシロマが見える。
(よかった……シロマは生きてた!)
嬉しさのあまり、勢いよくシロマの下まで飛んでいくと目の前で着地した。
それと同時に勢いよくシロマが俺に抱き着いてくる。
「サクセスさん! 本当に心配したんですからね! あれほど無理はしないで下さいって言ったのに! もう絶対に許しません! ゲロちゃん、あなたもですよ!」
シロマは強い口調で俺達を非難しながらも、その目には大粒の涙を浮かべていた。
どうやら俺は相当シロマを心配させてしまったらしい。
申し訳ない気持ちと同時に、心からそれを嬉しく思う。
「ごめん。でもありがとう。って、よくこの姿で俺だって気付いたな。」
「当然です! 私がサクセスさんを間違えるはずもないです。ゲロちゃんもそこにいるんですよね?」
シロマには一目で見抜かれていた。
ゲロゲロにも聞こえている事がわかっているのだろう。
流石はハニーだぜ。
「あぁ、一緒にいる。いや、一緒になったって言った方がいいかな。それと、多分だけど俺はもうこの姿から元には戻れない。」
俺はその事実をシロマに伝えた。
以前ムッツから聞いた話が本当なら、多分俺がここで融合を解除すればただではすまないだろう。
俺だけならいいが、もしもゲロゲロに何かあったら俺は生きていけない。
だからこそ、俺はこの姿で一生いようと思っていた。
……しかし予想だにしていない言葉が、ゲロゲロから伝えられる。
(できるよ、サクセス。元に戻っても平気だよ?)
「……え? いや、そんな嘘はつかなくていいぞ、ゲロゲロ」
(嘘じゃないよ。だってサクセスはしっかりそこにいるもん。だから僕にもサクセスにも負担はないよ。)
しっかりそこにいる?
何を言っているかちょっとよくわからん。
でも俺の中にいて嘘を付けるものなのか?
俺はゲロゲロのその言葉に嘘を感じられなかった。
何というか、ゲロゲロと一つになった時に感じたんだ。
お互いの心がストレートに通じあうのを。
だからこそ、ゲロゲロが気休めでそんな言葉を言っていないが理解できる。
とはいえ、ゲロゲロの考え全てがわかるわけではないので、どうにも信じがたいのも事実。
何かゲロゲロが勘違いしている可能性だってあるはずだ。
そんな事を頭の中で考えて黙っていると、シロマが心配そうに声をかけてくる。
「どうしたんですか? サクセスさん。」
「いや、ゲロゲロが元に戻れるっていうから……」
俺はゲロゲロから言われた事をそのまま正直にシロマに伝えた。
するとシロマは俺ではなく、直接俺の中にいるゲロゲロに尋ねる。
「ゲロちゃん、それは本当ですか?」
(本当だよ。僕からでもできるようになったから、見てて。)
シロマにゲロゲロの声は届かない。
だがその代わりに、行動としてそれは現れた。
突然俺の体が淡いエメラルドグリーンの光に包まれると、続けて俺の体が縮んでいく。
「うわ! え? ちょ……」
突然の事に慌てる俺。
やがて光は消え……
目の前に見慣れた白くて小さなモフモフが現れた。
「ゲロォ(ほらね)」
「え?」
目の前にいるゲロゲロを見て、俺は信じられないといった様子で自分の体を触っていった。
さっきまであった翼がない。
いや、それ以前にこの見慣れた体は間違いなく、いつもの俺。
うん……息子も……あ、なんか小さくなっている気が……気のせいか。
ごめん、ちょっと見え張った。
どう見ても、その体は融合前の俺自身に間違いない。
であれば、もしかしたらゲロゲロの体に異常が……と心配するも、目の前のゲロゲロは至っていつも通りであり、リラックスした感じで、体をペロペロ舐めて毛づくろいをしている。
その姿からは苦しんでいる様子など微塵も見受けられなかった。
そしてそれは俺も同じだ。
魂と肉体の融合を解除したにも関わらず、痛みもなければ、どこにも異常を感じられない。
一体これはどういうことだ?
俺が自分の体をペタペタ触って不思議そうにしていると、シロマが何かに気付く。
「もしかしたら……魂の定着。なるほど、そう言う事ですか……」
シロマはそう呟きながら一人で何かに納得している。
頼むからやめてくれ。
こっちはもやもやしているんだ。
一人で納得してないで、俺にもちゃんと教えてくれ。
そう思った俺は、即座にシロマに説明を求める。
「何かわかったのかシロマ? 俺にも教えてくれ。」
「はい。サスケさんが渡したあの薬。セイメイのさんの説明がその通りなら、やはりあれはサクセスさんに必要なものだったのです。あれを飲んだからサクセスさんは無事なんですよ。」
あの毒の瓶が?
良くも悪くも全く効果はなかったと思ったが……。
というか、それだけで俺に何を理解しろと……?
「よくわからないけど、卑弥呼がくれたあれに意味があったって事か?」
俺が理解できたのはそれだけだった。
よくわからないけど、俺は卑弥呼に救ってもらったという事はわかる。
すると、シロマはクルッと回って振り返り、嬉しそうな笑みを俺に向けた。
「はい。でもそんなことはどうでもいいじゃないですか。」
「そんなことって……いや、大事な事じゃない? もうちょっと詳しく……」
いつの間にかシロマの機嫌が上機嫌な事に戸惑いつつも、まだモヤモヤしている俺はもう少し詳しく話してもらおうとするが、それよりも先にシロマが口を開いた。
「それよりも……おかえりなさい。サクセスさん、ゲロちゃん」
シロマは本当に嬉しそうな表情を浮かべている。
なんだかわからないけどそんな表情のシロマを目にした瞬間、心の奥まで安堵感が広がっていった。
それはまるで自分の家に帰ってきたようにホッとするものであり、さっきまでの疑問も頭から隅に追いやられる。
(あぁ……帰ってきたんだな、俺……いや俺達は。)
まだ色々と整理がつかない事も多いけど、それでも今だけは……
「そうか、そうだよな。どうでもいいかそんな事。それよりもさきに言う事があったわ……ただいまシロマ。」
俺はそう言ってシロマの細い腰に腕を回し、強く抱きしめるのであった。
俺はそう最後の言葉を残し、暫くまたそこで夜空を見上げていると、大事な事を思い出した。
「あれ? そういえばゲロゲロがここにいるって事は、シロマは? シロマは無事なのか!?」
シロマの護衛はゲロゲロに任せていたのだ。
そのゲロゲロが俺の中にいるという事は……。
嫌な予感が俺の頭を過った。
そして俺は急いで空に舞い上がると、必死に周囲を見渡す。
周囲の光景は、俺が思っていた以上に酷かった。
来た時は青々強い緑で一杯であった森林が見る影もない。
それは完全に荒野とかした大地、だが、逆にそのお蔭で見通しは良くなっていた。
(どこだシロマ!?)
ある程度上昇したところで、俺は暗くなった周囲に目を凝らす。
ーーすると、遠くから声が聞こえた。
「サクセスさん!!」
すぐにその声が誰の者か分かった俺は、声のする方に目を向けると……遠くにいるシロマが見える。
(よかった……シロマは生きてた!)
嬉しさのあまり、勢いよくシロマの下まで飛んでいくと目の前で着地した。
それと同時に勢いよくシロマが俺に抱き着いてくる。
「サクセスさん! 本当に心配したんですからね! あれほど無理はしないで下さいって言ったのに! もう絶対に許しません! ゲロちゃん、あなたもですよ!」
シロマは強い口調で俺達を非難しながらも、その目には大粒の涙を浮かべていた。
どうやら俺は相当シロマを心配させてしまったらしい。
申し訳ない気持ちと同時に、心からそれを嬉しく思う。
「ごめん。でもありがとう。って、よくこの姿で俺だって気付いたな。」
「当然です! 私がサクセスさんを間違えるはずもないです。ゲロちゃんもそこにいるんですよね?」
シロマには一目で見抜かれていた。
ゲロゲロにも聞こえている事がわかっているのだろう。
流石はハニーだぜ。
「あぁ、一緒にいる。いや、一緒になったって言った方がいいかな。それと、多分だけど俺はもうこの姿から元には戻れない。」
俺はその事実をシロマに伝えた。
以前ムッツから聞いた話が本当なら、多分俺がここで融合を解除すればただではすまないだろう。
俺だけならいいが、もしもゲロゲロに何かあったら俺は生きていけない。
だからこそ、俺はこの姿で一生いようと思っていた。
……しかし予想だにしていない言葉が、ゲロゲロから伝えられる。
(できるよ、サクセス。元に戻っても平気だよ?)
「……え? いや、そんな嘘はつかなくていいぞ、ゲロゲロ」
(嘘じゃないよ。だってサクセスはしっかりそこにいるもん。だから僕にもサクセスにも負担はないよ。)
しっかりそこにいる?
何を言っているかちょっとよくわからん。
でも俺の中にいて嘘を付けるものなのか?
俺はゲロゲロのその言葉に嘘を感じられなかった。
何というか、ゲロゲロと一つになった時に感じたんだ。
お互いの心がストレートに通じあうのを。
だからこそ、ゲロゲロが気休めでそんな言葉を言っていないが理解できる。
とはいえ、ゲロゲロの考え全てがわかるわけではないので、どうにも信じがたいのも事実。
何かゲロゲロが勘違いしている可能性だってあるはずだ。
そんな事を頭の中で考えて黙っていると、シロマが心配そうに声をかけてくる。
「どうしたんですか? サクセスさん。」
「いや、ゲロゲロが元に戻れるっていうから……」
俺はゲロゲロから言われた事をそのまま正直にシロマに伝えた。
するとシロマは俺ではなく、直接俺の中にいるゲロゲロに尋ねる。
「ゲロちゃん、それは本当ですか?」
(本当だよ。僕からでもできるようになったから、見てて。)
シロマにゲロゲロの声は届かない。
だがその代わりに、行動としてそれは現れた。
突然俺の体が淡いエメラルドグリーンの光に包まれると、続けて俺の体が縮んでいく。
「うわ! え? ちょ……」
突然の事に慌てる俺。
やがて光は消え……
目の前に見慣れた白くて小さなモフモフが現れた。
「ゲロォ(ほらね)」
「え?」
目の前にいるゲロゲロを見て、俺は信じられないといった様子で自分の体を触っていった。
さっきまであった翼がない。
いや、それ以前にこの見慣れた体は間違いなく、いつもの俺。
うん……息子も……あ、なんか小さくなっている気が……気のせいか。
ごめん、ちょっと見え張った。
どう見ても、その体は融合前の俺自身に間違いない。
であれば、もしかしたらゲロゲロの体に異常が……と心配するも、目の前のゲロゲロは至っていつも通りであり、リラックスした感じで、体をペロペロ舐めて毛づくろいをしている。
その姿からは苦しんでいる様子など微塵も見受けられなかった。
そしてそれは俺も同じだ。
魂と肉体の融合を解除したにも関わらず、痛みもなければ、どこにも異常を感じられない。
一体これはどういうことだ?
俺が自分の体をペタペタ触って不思議そうにしていると、シロマが何かに気付く。
「もしかしたら……魂の定着。なるほど、そう言う事ですか……」
シロマはそう呟きながら一人で何かに納得している。
頼むからやめてくれ。
こっちはもやもやしているんだ。
一人で納得してないで、俺にもちゃんと教えてくれ。
そう思った俺は、即座にシロマに説明を求める。
「何かわかったのかシロマ? 俺にも教えてくれ。」
「はい。サスケさんが渡したあの薬。セイメイのさんの説明がその通りなら、やはりあれはサクセスさんに必要なものだったのです。あれを飲んだからサクセスさんは無事なんですよ。」
あの毒の瓶が?
良くも悪くも全く効果はなかったと思ったが……。
というか、それだけで俺に何を理解しろと……?
「よくわからないけど、卑弥呼がくれたあれに意味があったって事か?」
俺が理解できたのはそれだけだった。
よくわからないけど、俺は卑弥呼に救ってもらったという事はわかる。
すると、シロマはクルッと回って振り返り、嬉しそうな笑みを俺に向けた。
「はい。でもそんなことはどうでもいいじゃないですか。」
「そんなことって……いや、大事な事じゃない? もうちょっと詳しく……」
いつの間にかシロマの機嫌が上機嫌な事に戸惑いつつも、まだモヤモヤしている俺はもう少し詳しく話してもらおうとするが、それよりも先にシロマが口を開いた。
「それよりも……おかえりなさい。サクセスさん、ゲロちゃん」
シロマは本当に嬉しそうな表情を浮かべている。
なんだかわからないけどそんな表情のシロマを目にした瞬間、心の奥まで安堵感が広がっていった。
それはまるで自分の家に帰ってきたようにホッとするものであり、さっきまでの疑問も頭から隅に追いやられる。
(あぁ……帰ってきたんだな、俺……いや俺達は。)
まだ色々と整理がつかない事も多いけど、それでも今だけは……
「そうか、そうだよな。どうでもいいかそんな事。それよりもさきに言う事があったわ……ただいまシロマ。」
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