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Merry Xmas オメガバース
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白い光が差し込み美しいステンドグラスの教会で、僕たちは出会った
キラキラした光の中、見つめ合う
まだ子供だった公爵家のアルファ性のアルフォンス様は、金髪が眩ゆく青い目の優しい子だった
一方、僕は男爵家の三男。オメガ性だったが、まさかアルフォンス様に気に入られるとは思わなかった
アルフォンス様は次男なので出来れば家柄がいい方がいいとは言われたが、そこはアルフォンス様が駄々を捏ねて僕が良いと言ってくれたから成り立った婚約だった
当時はまだ子供だったし、婚約者と言われてもピンとはきていなかったが、アルフォンス様は優しいし欲しいものを何でもくれたから、いつのまにか僕も好きになっていった
本当にアルフォンス様が好きだったし、婚前交渉はダメなので、そこまで接触はないにしてもアルフォンス様に抱きしめられれば安心するぐらいにはなっていたのだ
それなのに!もうすぐ僕の発情期がきて、そこでアルフォンス様と番契約と結婚式をする予定だったのに!
クリスマス婚になるなあとか、のんびり両親も喜んでいたのに!
今まさに公爵家に呼ばれて朝食の場なんだけども
今、アルフォンス様は腕に可愛らしいオメガ女性を抱いていて、2人は何だかイチャイチャしているようにも見える
加えて気の毒そうに僕を見る公爵家の義父様と義母様、そして面白げな義兄様の視線がいたたまれない
え?なにこれ?
かちゃかちゃと無言でハムを切り分けながら頭の中で考える
落ち着け、落ち着くんだ、僕ーー
「そういうわけで、俺とフローディアは番になりましたので、リュークとは婚約破棄します」
アルフォンス様の言葉にガタンと立ち上がる
「は!?はあ!?あ、アルフォンス様!困ります!!ぼ、僕、もうすぐ発情期に入るんですよ!?し、式の準備だって!」
慌てて抗議する僕に、アルフォンス様は肩をすくめる
「アルフォンス!リュークとの結婚式はもう決まってるのよ!何考えてるの!?」
義母様が叫ぶも、アルフォンス様は至極面倒くさそうにフローディアの長い髪をいじっている
「そうは言っても、フローディアと俺はすでに番になってしまいました。運命だったんですよ」
アルフォンス様の言葉に口をパクパクしながらも、もう言葉が出てこないのか、真っ赤な顔になりながらも義母様は再び額を押さえて着席する
「つ、番って……アルフォンス様は、僕と…番になるのではなかったのですか?」
じわりと涙がわいてくる。
ひどい、ひどいよ、アルフォンス様…
「仕方ないだろう?いつまでも幼いリュークより、熟したフローディアの方が魅かれるのは当然だろ」
アルフォンス様の冷たい視線に、これ以上耐えられないと頭を下げて場を辞する
最悪だ。捨てられたオメガなんて…アルフォンス様は、僕のこと好きじゃなかったんだ!
侍女達がついて来れないくらい早足で中庭に走る
アルフォンス様との思い出の中庭は、薔薇が咲き誇っていて、涙が出てボロボロ溢れた
「ううー!ひどいよ、アルフォンス様!!ひどいよぉ!!」
泣きじゃくりながら蹲ると、大きな腕が僕の肩を抱いた
アルフォンス様!?
期待に顔を上げると、にっこりと笑顔を浮かべた義兄のグリーク様がいた
身長もかなり大きな義兄は、彫刻のような冷たい美しさで僕は苦手だった
アルフォンス様とは違い、凄まじい美貌の義兄は騎士の称号をすでに取得して、伯爵家の大変美しいオメガの婚約者もいる
「可哀想にリューク。おいで。家族になると思ってたのに」
グリーク様に抱きしめられ、僕はしがみついて声を上げて泣いた
体格差があるから、大人にしがみついてる子供みたいだ
「よしよし、リューク、公爵家としては、このまま帰すわけにはいかない。慰謝料にもならないが、宝物殿の宝石を持って帰るように、お父様から鍵を預かってる。納得できないだろうけど、行こう?」
グリーク様に抱き上げられて、しがみつきながら首をふる
「いりま゛ぜん…!なにもいりません…」
「そう言わないで。後日、アルフォンスも連れて謝罪に行くから。リューク、何でも選んでいいんだよ?」
今までは義兄様という立場だから、あまり話をしたこともなかったけれど、グリーク様は優しい
「あんな愚弟より素敵なものなはずだよ。ほら、宝物殿に行こう。選び放題だよ」
ぱちんとウィンクするグリーク様の服を掴んだまま、こくんと頷く
頭をぐしゃぐしゃ撫でられて、連れて行かれた初めて入る公爵家の宝物殿は、たくさんの宝石がケースに入って並べられていた
これ一つだけでもうちの男爵家の屋敷を売り飛ばしても足りないだろう
グリーク様に抱っこされたまま、奥に進むと一際大きな青い宝石に目を見張る
これは、国宝、女神の雫!まさかこの目で見られる日が来るとは!
「これにする?大きいもんね?」
「えっ!?いや、これ以外がいいです…!」
軽く言うグリーク様に首を振りながら否定しているのに、グリーク様は女神の雫に手を伸ばしケースに触れる
瞬間、宝物殿の電気が落ち、真っ暗になったかと思うとパカっと足下が開き浮遊感で滑り台のようなものに落下する
「あ、警備切り忘れてた。ごめんごめん」
のんびりと僕を抱きしめたまま落下するグリーク様に、必死にしがみついたまま落下していく
「ひいいいいい!!!グリーク様ぁあああ!」
「大丈夫、大丈夫。暫く閉じ込められるだけだから」
ふわりとグリーク様から甘い匂いが漂う。頭を首筋に押し付けられているせいで、それを思いっきり吸い込んでしまう
ふわふわと体が熱くなってくる。頭がとろんと蕩けていき、自らグリーク様の首筋に鼻を埋める
ジュンと体の芯が熱を持ち、お尻がとろとろと濡れてきている
かりかりとグリーク様は乳首を服の上から引っ掻きながら、含み笑い堪えきれないようだ
どうして!?まだなったことがない…発情期は先のはず!!?
「知ってた?私とリュークは運命の番なんだよ。アルフォンス達みたいな紛い物じゃなくて…一目見ただけで、わかったよ」
落下は落ち着き、狭い部屋に閉じ込められている中、グリーク様は熱っぽく耳を食みながら囁く
ばっと僕が顔を上げると、薄暗い中グリーク様は笑っていた
密着したまま動悸が走り、心拍音が上がっていく
「ああ、良い匂いだ。アルフォンスもバカなやつだ…手放してくれるか不安だったが…上手くいって良かった」
ぷちぷちとグリーク様が、僕のシャツの釦を外していくのを息が上がり、胸が苦しくなるのを感じながら穴が開くように見つめる
運命?僕にはわからなかった…?!本当に?でもこの匂い、胸が締め付けられる
グリーク様の湿った舌が頬を舐める
「抑制剤飲んで近づかないようにしてたからね。ほら、バンザイして。初めての発情期だから、うまくできないよね?ほら、匂い嗅いで」
シャツを頭から抜かれて、グリーク様もシャツを脱ぎ捨て直接触れる肌の熱さに眩暈がする
「は、はっ、離れないとっ!グリーク様、離れないと!」
「どうやって?少なくとも半日は無理だよ。ずっとリュークを見ていたよ。可愛い、私の運命…ああ、もうすぐ手に入る…ほら、発情しろ…早く…すぐに犯してやる」
もう全部、服を脱がされて胡座をかいたグリーク様の膝の上に乗せられて息が上がっていく
体に力が入らず、体から抜けない熱を逃そうとグリーク様に縋り付く
いい匂い、好き、ずっとくっついときたい
目の前のグリーク様の形良い唇を見上げる
誘われるように、ちゅうと唇を吸うと、口角が上がるグリーク様に嬉しくなる。グリーク様は優しく体を撫でるだけだ
「ねえ、リューク。大事な事だよ。この首輪の暗証番号を教えて?」
オメガを守るネックガードのこと?首筋を守る首輪の暗証番号の事だろうか?
ことさら優しい声で囁きながら、グリーク様がくすぐるようにお腹や胸を撫でる
くすぐったさに身を捩ると、離れないように力強く抱き寄せられる
グリーク様は、ぺろぺろと僕の乳首を舐めながら、優しく吸う
「ん、あん、しょう?番号…ちゅっ、ん…」
「優しく撫でることしかしてないだろう?大丈夫だよ。教えてリューク」
グリーク様は確かに優しいし、多幸感で頭がふわふわする。グリーク様の大きな体は熱くて、僕の体はすっぽり隠れる。グリーク様に触られた所が熱を持ち、もっと触ってほしい
頭がぽわぽわして霧がかかったみたいに考えられない。暗証番号、暗証番号…なんだっけ?
「リューク、教えて?」
ちゅくちゅくと僕の胸を舐めながら微笑むグリーク様の髪を撫でながら考える
なんだっけ?暗証番号…アルフォンス、アルフォンス…
「アルフォンスの…誕生…ひぎっ!?」
言い終わらないうちに、乳首に歯を立てられ短い悲鳴を上げる
そのまま宥めるように、ぴちゃぴちゃと胸を舐めながらグリーク様はぎらぎらとした表情に豹変して乱暴な手付きで首に手をかける
カランと音がして、ネックガードが落ちてクビがすーすーする
「もう、あいつの名前は出さないでね。リューク。ああ、さすがオメガだね。もうお尻も準備万端だ。うねって、濡れてるね」
何度も指をしとどに濡れたお尻に指しこまれ、ないまぜに動かしながら、くにくにと乳首を揉み
お尻を上げさせられたかと思うと、グリークの巨大で熱いモノをお尻に擦り付けられ、腰をそこに落とせとばかりにぐいぐいと腰を押される
ぐぷぷと、グリークの、屹立の先っぽを飲み込み、先だけでも凄まじい圧迫感に首を振る
「リューク、腰を落としてごらん?めちゃくちゃ気持ちいいよ?」
熱っぽく囁くグリークの肩にしがみつきながら、これ以上は無理だと首を振ると、一気に腰を掴まれて、下から突き上げられた
ぐりぐりと腰を回し、気持ちよさそうにグリーク様は息を吐く
「ひいぃいいい゛っ、ひぃっ、ああっ!ああ゛っ!」
馴染むまで待ってから、ぽんぽんと腰が浮き上がるくらい突き上げられて、あますところなく肉壁を擦り上げられ乳首を吸われながら、グチュグチュと水音を立てながら中を苛まれる
そのままグリーク様は僕の首筋に鼻を埋めると、物凄いアルファフェロモンを撒き散らしながら、ふー、ふーっと息を荒げていく
アルファ性は、オメガ性のように段階的に発情期に入らない。急激に昂りアルファ性の発情期、ラットを起こす
「あぁ!ん!うっ!はぁ、はぁ、グリーク様、グリーク様…」
腹の中の容量が膨らみ、身動きがとれないくらい抱きしめられながら、下から突き上げられ腰を回されて唇を塞がれた
ぱんぱんぱん、ぐちゅぐちゅ、ぱんぱんぱん
貪るように舌を絡め、気持ちよさそうに腰を打ちつけられながら、首筋にグリーク様の唇が触れて、体が震えた
そうだ、首輪がない
「あっ、ん、噛まないで、噛まないで…ゆるして、グリーク様、まだ、ゆるして…あぁっ」
「は、気持ちいい…くっ、待たない、もう待てない、リューク、大事にするから」
カプリと可愛い音と、じゅうと肌を吸われる音がして、繋がっている下半身が溶け合うように気持ちがいい
顔を上げたグリーク様は、もう正気ではないように見えた
「ひっ!ぃああああ゛っ!あ゛、だめ、だめなとこ、ひ、突かないでぇっ!ぎぃいいっ!ひい、ひいっ、ああっ」
「まだ小さいくせに、小さいくせに!気持ちいい!奥にちんぽ咥え込んで…!くらえ!喜びやがって!!」
腰を固定されたまま前立腺をいじめ抜かれ、力なく何度も射精しても、許されないまま腰を回されて、何度も中で出されて、ぐちゅぐちゅと乱雑に突き上げられ悲鳴を上げる
ぐったりとして揺すぶられるもままになった時には、何時間の交合になるだろうか?
アルファ性が一度こうなってしまえば、正気に戻るのは先かもしれない
貪るように快楽を追う
一度、気がつけば、清潔なシーツのベッドで目を覚ました気がするが、すぐにグリーク様に組み敷かれ、大きな屹立に貫かれ快楽に落とされる
正気に戻った時には、首に包帯が巻かれ、義母様と、義父様が困ったように面会に来ただけで、あとはグリーク様が甲斐甲斐しく世話をしてくれる
たまに不埒な手が、満身創痍な僕の状態に性交渉は止められているのに、シーツを被りこっそりぱんぱんしてきたけど
これから、どうなるんだろうか?
そう思っていたら、アルフォンス様と同じ日にグリーク様と結婚式を挙げることになったらしい
一度、アルフォンス様が怒鳴り込みに来たが
「アルフォンス、落ち着いて?お前が婚約破棄をした事で、ショックを受けたリュークが発情期に入ってしまった。慰謝料を渡すために案内した宝物殿の警備を解いてなかったのもまずかった。これは、事故なんだ。私の元婚約者のアンリにも申し訳ない…。でも、私はリュークを大事にする。リュークと責任とって結婚する」
「おっ!お前がぁ!そんなミスするわけないだろぉ!!!あ、諦めたのにっ!子供だなんだとお前が!!まだリュークは幼いから、まだ時間を与えたくてっ!!番になるつもりなんてなかった!フローディアの口車に乗らなきゃ良かった!リューク!リューク!!!」
叫ぶアルフォンス様を、さっさと追い出してグリーク様は何故か意味深な笑みを浮かべていたのが印象的だった
end
キラキラした光の中、見つめ合う
まだ子供だった公爵家のアルファ性のアルフォンス様は、金髪が眩ゆく青い目の優しい子だった
一方、僕は男爵家の三男。オメガ性だったが、まさかアルフォンス様に気に入られるとは思わなかった
アルフォンス様は次男なので出来れば家柄がいい方がいいとは言われたが、そこはアルフォンス様が駄々を捏ねて僕が良いと言ってくれたから成り立った婚約だった
当時はまだ子供だったし、婚約者と言われてもピンとはきていなかったが、アルフォンス様は優しいし欲しいものを何でもくれたから、いつのまにか僕も好きになっていった
本当にアルフォンス様が好きだったし、婚前交渉はダメなので、そこまで接触はないにしてもアルフォンス様に抱きしめられれば安心するぐらいにはなっていたのだ
それなのに!もうすぐ僕の発情期がきて、そこでアルフォンス様と番契約と結婚式をする予定だったのに!
クリスマス婚になるなあとか、のんびり両親も喜んでいたのに!
今まさに公爵家に呼ばれて朝食の場なんだけども
今、アルフォンス様は腕に可愛らしいオメガ女性を抱いていて、2人は何だかイチャイチャしているようにも見える
加えて気の毒そうに僕を見る公爵家の義父様と義母様、そして面白げな義兄様の視線がいたたまれない
え?なにこれ?
かちゃかちゃと無言でハムを切り分けながら頭の中で考える
落ち着け、落ち着くんだ、僕ーー
「そういうわけで、俺とフローディアは番になりましたので、リュークとは婚約破棄します」
アルフォンス様の言葉にガタンと立ち上がる
「は!?はあ!?あ、アルフォンス様!困ります!!ぼ、僕、もうすぐ発情期に入るんですよ!?し、式の準備だって!」
慌てて抗議する僕に、アルフォンス様は肩をすくめる
「アルフォンス!リュークとの結婚式はもう決まってるのよ!何考えてるの!?」
義母様が叫ぶも、アルフォンス様は至極面倒くさそうにフローディアの長い髪をいじっている
「そうは言っても、フローディアと俺はすでに番になってしまいました。運命だったんですよ」
アルフォンス様の言葉に口をパクパクしながらも、もう言葉が出てこないのか、真っ赤な顔になりながらも義母様は再び額を押さえて着席する
「つ、番って……アルフォンス様は、僕と…番になるのではなかったのですか?」
じわりと涙がわいてくる。
ひどい、ひどいよ、アルフォンス様…
「仕方ないだろう?いつまでも幼いリュークより、熟したフローディアの方が魅かれるのは当然だろ」
アルフォンス様の冷たい視線に、これ以上耐えられないと頭を下げて場を辞する
最悪だ。捨てられたオメガなんて…アルフォンス様は、僕のこと好きじゃなかったんだ!
侍女達がついて来れないくらい早足で中庭に走る
アルフォンス様との思い出の中庭は、薔薇が咲き誇っていて、涙が出てボロボロ溢れた
「ううー!ひどいよ、アルフォンス様!!ひどいよぉ!!」
泣きじゃくりながら蹲ると、大きな腕が僕の肩を抱いた
アルフォンス様!?
期待に顔を上げると、にっこりと笑顔を浮かべた義兄のグリーク様がいた
身長もかなり大きな義兄は、彫刻のような冷たい美しさで僕は苦手だった
アルフォンス様とは違い、凄まじい美貌の義兄は騎士の称号をすでに取得して、伯爵家の大変美しいオメガの婚約者もいる
「可哀想にリューク。おいで。家族になると思ってたのに」
グリーク様に抱きしめられ、僕はしがみついて声を上げて泣いた
体格差があるから、大人にしがみついてる子供みたいだ
「よしよし、リューク、公爵家としては、このまま帰すわけにはいかない。慰謝料にもならないが、宝物殿の宝石を持って帰るように、お父様から鍵を預かってる。納得できないだろうけど、行こう?」
グリーク様に抱き上げられて、しがみつきながら首をふる
「いりま゛ぜん…!なにもいりません…」
「そう言わないで。後日、アルフォンスも連れて謝罪に行くから。リューク、何でも選んでいいんだよ?」
今までは義兄様という立場だから、あまり話をしたこともなかったけれど、グリーク様は優しい
「あんな愚弟より素敵なものなはずだよ。ほら、宝物殿に行こう。選び放題だよ」
ぱちんとウィンクするグリーク様の服を掴んだまま、こくんと頷く
頭をぐしゃぐしゃ撫でられて、連れて行かれた初めて入る公爵家の宝物殿は、たくさんの宝石がケースに入って並べられていた
これ一つだけでもうちの男爵家の屋敷を売り飛ばしても足りないだろう
グリーク様に抱っこされたまま、奥に進むと一際大きな青い宝石に目を見張る
これは、国宝、女神の雫!まさかこの目で見られる日が来るとは!
「これにする?大きいもんね?」
「えっ!?いや、これ以外がいいです…!」
軽く言うグリーク様に首を振りながら否定しているのに、グリーク様は女神の雫に手を伸ばしケースに触れる
瞬間、宝物殿の電気が落ち、真っ暗になったかと思うとパカっと足下が開き浮遊感で滑り台のようなものに落下する
「あ、警備切り忘れてた。ごめんごめん」
のんびりと僕を抱きしめたまま落下するグリーク様に、必死にしがみついたまま落下していく
「ひいいいいい!!!グリーク様ぁあああ!」
「大丈夫、大丈夫。暫く閉じ込められるだけだから」
ふわりとグリーク様から甘い匂いが漂う。頭を首筋に押し付けられているせいで、それを思いっきり吸い込んでしまう
ふわふわと体が熱くなってくる。頭がとろんと蕩けていき、自らグリーク様の首筋に鼻を埋める
ジュンと体の芯が熱を持ち、お尻がとろとろと濡れてきている
かりかりとグリーク様は乳首を服の上から引っ掻きながら、含み笑い堪えきれないようだ
どうして!?まだなったことがない…発情期は先のはず!!?
「知ってた?私とリュークは運命の番なんだよ。アルフォンス達みたいな紛い物じゃなくて…一目見ただけで、わかったよ」
落下は落ち着き、狭い部屋に閉じ込められている中、グリーク様は熱っぽく耳を食みながら囁く
ばっと僕が顔を上げると、薄暗い中グリーク様は笑っていた
密着したまま動悸が走り、心拍音が上がっていく
「ああ、良い匂いだ。アルフォンスもバカなやつだ…手放してくれるか不安だったが…上手くいって良かった」
ぷちぷちとグリーク様が、僕のシャツの釦を外していくのを息が上がり、胸が苦しくなるのを感じながら穴が開くように見つめる
運命?僕にはわからなかった…?!本当に?でもこの匂い、胸が締め付けられる
グリーク様の湿った舌が頬を舐める
「抑制剤飲んで近づかないようにしてたからね。ほら、バンザイして。初めての発情期だから、うまくできないよね?ほら、匂い嗅いで」
シャツを頭から抜かれて、グリーク様もシャツを脱ぎ捨て直接触れる肌の熱さに眩暈がする
「は、はっ、離れないとっ!グリーク様、離れないと!」
「どうやって?少なくとも半日は無理だよ。ずっとリュークを見ていたよ。可愛い、私の運命…ああ、もうすぐ手に入る…ほら、発情しろ…早く…すぐに犯してやる」
もう全部、服を脱がされて胡座をかいたグリーク様の膝の上に乗せられて息が上がっていく
体に力が入らず、体から抜けない熱を逃そうとグリーク様に縋り付く
いい匂い、好き、ずっとくっついときたい
目の前のグリーク様の形良い唇を見上げる
誘われるように、ちゅうと唇を吸うと、口角が上がるグリーク様に嬉しくなる。グリーク様は優しく体を撫でるだけだ
「ねえ、リューク。大事な事だよ。この首輪の暗証番号を教えて?」
オメガを守るネックガードのこと?首筋を守る首輪の暗証番号の事だろうか?
ことさら優しい声で囁きながら、グリーク様がくすぐるようにお腹や胸を撫でる
くすぐったさに身を捩ると、離れないように力強く抱き寄せられる
グリーク様は、ぺろぺろと僕の乳首を舐めながら、優しく吸う
「ん、あん、しょう?番号…ちゅっ、ん…」
「優しく撫でることしかしてないだろう?大丈夫だよ。教えてリューク」
グリーク様は確かに優しいし、多幸感で頭がふわふわする。グリーク様の大きな体は熱くて、僕の体はすっぽり隠れる。グリーク様に触られた所が熱を持ち、もっと触ってほしい
頭がぽわぽわして霧がかかったみたいに考えられない。暗証番号、暗証番号…なんだっけ?
「リューク、教えて?」
ちゅくちゅくと僕の胸を舐めながら微笑むグリーク様の髪を撫でながら考える
なんだっけ?暗証番号…アルフォンス、アルフォンス…
「アルフォンスの…誕生…ひぎっ!?」
言い終わらないうちに、乳首に歯を立てられ短い悲鳴を上げる
そのまま宥めるように、ぴちゃぴちゃと胸を舐めながらグリーク様はぎらぎらとした表情に豹変して乱暴な手付きで首に手をかける
カランと音がして、ネックガードが落ちてクビがすーすーする
「もう、あいつの名前は出さないでね。リューク。ああ、さすがオメガだね。もうお尻も準備万端だ。うねって、濡れてるね」
何度も指をしとどに濡れたお尻に指しこまれ、ないまぜに動かしながら、くにくにと乳首を揉み
お尻を上げさせられたかと思うと、グリークの巨大で熱いモノをお尻に擦り付けられ、腰をそこに落とせとばかりにぐいぐいと腰を押される
ぐぷぷと、グリークの、屹立の先っぽを飲み込み、先だけでも凄まじい圧迫感に首を振る
「リューク、腰を落としてごらん?めちゃくちゃ気持ちいいよ?」
熱っぽく囁くグリークの肩にしがみつきながら、これ以上は無理だと首を振ると、一気に腰を掴まれて、下から突き上げられた
ぐりぐりと腰を回し、気持ちよさそうにグリーク様は息を吐く
「ひいぃいいい゛っ、ひぃっ、ああっ!ああ゛っ!」
馴染むまで待ってから、ぽんぽんと腰が浮き上がるくらい突き上げられて、あますところなく肉壁を擦り上げられ乳首を吸われながら、グチュグチュと水音を立てながら中を苛まれる
そのままグリーク様は僕の首筋に鼻を埋めると、物凄いアルファフェロモンを撒き散らしながら、ふー、ふーっと息を荒げていく
アルファ性は、オメガ性のように段階的に発情期に入らない。急激に昂りアルファ性の発情期、ラットを起こす
「あぁ!ん!うっ!はぁ、はぁ、グリーク様、グリーク様…」
腹の中の容量が膨らみ、身動きがとれないくらい抱きしめられながら、下から突き上げられ腰を回されて唇を塞がれた
ぱんぱんぱん、ぐちゅぐちゅ、ぱんぱんぱん
貪るように舌を絡め、気持ちよさそうに腰を打ちつけられながら、首筋にグリーク様の唇が触れて、体が震えた
そうだ、首輪がない
「あっ、ん、噛まないで、噛まないで…ゆるして、グリーク様、まだ、ゆるして…あぁっ」
「は、気持ちいい…くっ、待たない、もう待てない、リューク、大事にするから」
カプリと可愛い音と、じゅうと肌を吸われる音がして、繋がっている下半身が溶け合うように気持ちがいい
顔を上げたグリーク様は、もう正気ではないように見えた
「ひっ!ぃああああ゛っ!あ゛、だめ、だめなとこ、ひ、突かないでぇっ!ぎぃいいっ!ひい、ひいっ、ああっ」
「まだ小さいくせに、小さいくせに!気持ちいい!奥にちんぽ咥え込んで…!くらえ!喜びやがって!!」
腰を固定されたまま前立腺をいじめ抜かれ、力なく何度も射精しても、許されないまま腰を回されて、何度も中で出されて、ぐちゅぐちゅと乱雑に突き上げられ悲鳴を上げる
ぐったりとして揺すぶられるもままになった時には、何時間の交合になるだろうか?
アルファ性が一度こうなってしまえば、正気に戻るのは先かもしれない
貪るように快楽を追う
一度、気がつけば、清潔なシーツのベッドで目を覚ました気がするが、すぐにグリーク様に組み敷かれ、大きな屹立に貫かれ快楽に落とされる
正気に戻った時には、首に包帯が巻かれ、義母様と、義父様が困ったように面会に来ただけで、あとはグリーク様が甲斐甲斐しく世話をしてくれる
たまに不埒な手が、満身創痍な僕の状態に性交渉は止められているのに、シーツを被りこっそりぱんぱんしてきたけど
これから、どうなるんだろうか?
そう思っていたら、アルフォンス様と同じ日にグリーク様と結婚式を挙げることになったらしい
一度、アルフォンス様が怒鳴り込みに来たが
「アルフォンス、落ち着いて?お前が婚約破棄をした事で、ショックを受けたリュークが発情期に入ってしまった。慰謝料を渡すために案内した宝物殿の警備を解いてなかったのもまずかった。これは、事故なんだ。私の元婚約者のアンリにも申し訳ない…。でも、私はリュークを大事にする。リュークと責任とって結婚する」
「おっ!お前がぁ!そんなミスするわけないだろぉ!!!あ、諦めたのにっ!子供だなんだとお前が!!まだリュークは幼いから、まだ時間を与えたくてっ!!番になるつもりなんてなかった!フローディアの口車に乗らなきゃ良かった!リューク!リューク!!!」
叫ぶアルフォンス様を、さっさと追い出してグリーク様は何故か意味深な笑みを浮かべていたのが印象的だった
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「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
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しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
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